日々の絵本と読みもの

さくら、菜の花、レンゲにすみれ……春がてんこ盛りの絵本『ピッキーとポッキー』

さくら、菜の花、レンゲにすみれ……春がてんこ盛りの絵本

『ピッキーとポッキー』

「はなのむら」の木の穴に住むうさぎのピッキーとポッキーは、もぐらのふうちゃんといっしょにお花見に出かけます。お弁当は、すみれのサンドイッチ、菜の花のサラダ、木の実のジュース……。黄色い菜の花畑を横切り、ピンクのレンゲ畑では首飾りを作って遊んだりしながら、お花見会場の「さくら山」へ進みます。川を渡ると、土の中から、「さくら山」に住んでいる、ふうちゃんのおばあさんが顔を出しました。三人は、おばあさんに導かれ、もぐらのトンネルを通って「さくら山」のてっぺんを目指します。そこで待っていたのは……。


作家の嵐山光三郎さんと、イラストレーター・安西水丸さんのコンビによる、初めての絵本。刊行から40年を越えた今でもまったく色あせることのない、カラフルで春の喜びにあふれた平和な絵本です。
お弁当のすみれのサンドイッチは実においしそうだし、ピッキーとポッキーの住む「はなのむら」の絵地図には、「さくら山」への道のりや、村のお店の案内などが描かれていて、これがまたじつに楽しい! 見ていて飽きません。
そして、最後に出てくるお花見のシーンの桜の花のあざやかさといったら……! ぜひ、実際に絵本を開いておたのしみくださいね。ハンディなサイズで、おでかけのおともにもぴったりです。春の行楽には、ぜひ『ピッキーとポッキー』も連れておでかけください!

2018.04.02

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