イベントレポート

嬉しい報告が重なった2018年のブックフェア|ボローニャ国際児童図書展 vol.1

福音館の社員が参加したイベントのご報告をするこちらのコーナー。今回は、角野栄子さんが国際アンデルセン賞を受賞したことでも話題の、世界最大規模の児童書ブックフェア「ボローニャ国際児童図書展」の様子を、2回に渡ってお届けいたします!

世界最大規模の児童書専門ブックフェア
ボローニャ国際児童図書展に行ってきました


2018年3月26日(月)から3月29日(木)までの4日間、イタリアのボローニャで開催されたボローニャ国際児童図書展(以下、ボローニャブックフェア)に参加してきました。 

ボローニャブックフェアは、1964年に創設された世界で最も歴史の長い児童書専門のブックフェアで、今年で55回目を迎えました。児童書専門のブックフェアの中では世界最大規模で、毎年子どもの本に関わる人々が世界中から集まってきます。フェア期間中は、レセプションやパーティーなど街中でも様々な催し物が行われ、街全体が活気に溢れています。 
福音館書店は古くからボローニャブックフェアに参加しており、1974年以降、約40年以上単独のブースを出展し続けています。初めのうちはどのような出版社があるのかも分からないほど手探りの状態だったようですが、毎年世界中の出版社や編集者、そして著者の方々と交流を続け、作品を通して、多くの方々に福音館書店という名前を知っていただけるようになりました。

ふたつの嬉しいニュースが…


今回のボローニャブックフェアでは、とても嬉しいニュースがありました。
ひとつは、角野栄子さんが「国際アンデルセン賞」を受賞されたことです。
「国際アンデルセン賞」は小さなノーベル賞とも呼ばれ、作家賞の受賞は日本人3人目の快挙です。事前に最終候補者が公開されていたので、福音館ブース内に角野さんの特設展示を作り、初日にフェア会場で行われる受賞者発表を心待ちにしていました。発表後は、特設展示の写真を撮って行かれる方や、角野さんの作品について尋ねられる方が数多くいらっしゃいました。角野さん、国際アンデルセン賞受賞おめでとうございます。

ふたつ目は、福音館書店が「最優秀児童書出版社賞(Best Children's Publishers of the Year)」という賞をいただいたことです。
この賞は、ボローニャブックフェア50周年を記念して創設され、前年に優れた出版活動を行った出版社を出展社や各出版団体の投票により選出し、表彰するというものです。フェア初日の夜、旧市街の市庁舎内で発表と授賞式が行われ、福音館書店はアジア地域の年間最優秀出版社に選ばれました。これは日本の出版社で初めてのこととなります。著者の方々や読者の方々など、皆さんのお力があってこその受賞です。本当にありがとうございます。


(ボローニャ国際児童図書展 vol.2 へ)

2018.04.09

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