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三月 ひなのつき

母と子の心の交流をすがすがしく描いた童話

3月3日は、よし子のお父さんの命日です。「まだ鳴かないかな」と待っていたウグイスの声もきかずに、2年前、お父さんは旅立ってしまいました。翌年、よし子は朝はやく目が覚めました。お母さんに声をかけられますが、沈黙の中にも心では同じことを考えていたでしょう。そんなよし子は、ひな人形を欲しがりますが、お母さんが規格品を買い与えてくれません。ひなまつりを通して、母と子の心の交流をすがすがしく描いた童話です。

  • 読んであげるなら

    5・6才から

  • 自分で読むなら

    小学低学年から

カテゴリ : 読みもの
定価 : 1,540円(税込)
ページ数 : 96ページ
サイズ : 21×19cm
初版年月日 : 1963年12月01日
ISBN : 978-4-8340-0018-4
シリーズ 福音館創作童話

その他の仕様 +

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みんなの感想(2件)

  • お母さんとよし子の2人の気持ちがとてもいとおしく感じられる素敵なお話しです。さすが石井桃子さんの作品。昭和の名作だと感じました。昭和の時代を知っているお母さん世代には、ことさら心に染み入ると思います。平成生まれの子どもたちには時代背景はあまり理解ができないかもしれませんが、おひなさまをめぐる母と子のそれぞれの気持ちはきっと伝わることでしょう。モノに溢れた時代だからこそ、モノ(ひなにんぎょう)に込められた思いを考え直したいと思いました。私自身も、祖父母がとてもこだわってひな人形を探してくれたという話を聞かされたことがあることを思い出し、心があつくなりました。さらに奇遇にも姪の雛人形が奈良の一刀彫なので、そういった意味でもとても印象的なお話しでした。

    こまいぬさん

  • 恥ずかしながら、私がこの絵本を知ったのはつい最近のこと。先に絵本の中に登場する「田中サタさん作 伝承のおり雛」の存在を知り、後からそれが実はこの絵本に登場していたことを知って、我が子の為というよりも自分の為に即購入しました。私は60年代生まれなのですが、読み進んでいく内におひなさまをなかなか買って貰えなかった当時の自分の気持ちと主人公が重なり、尚且つ、現在の母親という自分の立場からこの主人公の母親の凛とした態度に涙が止まらなくなりました。まだ小学生のよし子が見せる母親に対しての気配り、気遣い。そしてその娘を諭す時の母親の気品ある話し方。大切なことを忘れてしまって生きている現在、自戒を込めて時々読み返したい名作です。

    fumi_oさん

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