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こどものとも傑作集

めっきらもっきら どおんどん

遊ぶ友だちがみつからないかんたは、お宮でへんてこなおばけたちと出会って愉快に遊びますが……。躍動することばと絵が子どもたちを存分に楽しませてくれるファンタジーの絵本。
定価 840円(本体価格800円)
 
ページ数:
32
サイズ:
20X27cm
初版年月日:
1990年03月15日
ISBNコード:
978-4-8340-1017-6
読んであげるなら・ 3才から
自分で読むなら・ 小学低学年から


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わしこ
『めっきらもっきらどおんどん』について考えたこと

この絵本は子どもたちも大好きで、なんといっても、幼年文学の王道的展開である「行って帰る」物語形式とユーモラスな絵の融合がすばらしいと思うのだが、何回も読んでいるうちに気になるところがでてきた。まず、物語構造的に『かいじゅうたちのいるところ』(モーリス・センダック/冨山房)に類似している点である。

たとえば、かんた君が友だちを捜していたのに見つからないため、でたらめの歌を歌うことで異界に入ってゆく導入部分(異界には一人で入る)、異界の生き物に出会い交流する部分、「母なるもの」への愛着により、現実に戻る場面など、物語構造の面で、『かいじゅうたちのいるところ』からの残響が見られる。また、幼い子どもの内奥の冒険を外在化しているという点でも、『かいじゅうたちのいるところ』のテーマを継承しているとも考えられる。とはいえ、設定が森の中の神社であること、もんもんびゃっこ、しっかかもっかか、おたからまんちんの登場人物が、日本の伝統的物の怪であることで、『かいじゅうたちのいるところ』の亜流を免れ、オリジナリティを獲得していると思われる。そして、さらにもう一つ『かいじゅうたちのいるところ』と大きく異なる点がある。

『かいじゅうたちのいるところ』のマックス君は、「かいじゅうたち」の王様となって、異界で楽しい時を過ごすが、彼は異界の食べ物をいっさい口にしていない。異界の食べ物を口にするとこちらには戻ってこられないというのは、『古事記』では「よもつへぐい」とされる物語的お約束である。このお約束は、「キリシア神話」にまでたどることができる。

ところが、『めっきらもっきらどおんどん』のかんた君は、異界の食べ物(もち)を口にしてしまうのにも関わらず、こちらに戻ってくるのである。もちろん、戻って来なければ困るのだけど、異界で「よもつへぐい」をしたのに、こちら側の世界に帰って来られたことに関しては、物語のルールに反するのではと漠然と疑問を抱いてきた。

ところが、絵本を見ていて一つ気になることをみつけたのである。かんた君と3びきの物の怪(もんもんびゃっこ、しっかかもっかか、おたからまんちん)は、たしかに「おもちのなるきを みつけて たべた」のであるが、実は、そのお餅の色がそれぞれ違うことに気づいた。かんた君は白いお餅、もんもんびゃっこ、しっかかもっかか、おたからまんちんはピンクのお餅を食べるのである。

そうか、ここでひとひねりあったのか。このことを話題にしたところ、おもしろい意見が出てきた。ピンク色(赤にも思えるが)は「桃」に通じるから、ピンクのお餅を食べた3びきは、桃から連想して「不老不死」を獲得している存在、つまり明らかに異界の存在なのではないか、そして、かんた君の食べたお餅は、「白」がら連想して、「純潔」「けがれなさ」に通じ、たとえ異界に行ったとしても、その「気」には侵されないのではないかという意見である。
 
「よもつへぐい」の問題に関しては、絵本というメディアの特性を遺憾なく発揮できる形で解答がきちんと与えられていることで、納得したが、お餅の色が象徴しているものは何だろう。謎はますます深まる。ところで、長谷川摂子、降矢奈々コンビによる『おっきょちゃんとかっぱ』では明らかに「よもつへぐい」がテーマになっている。

ター君
「きょだいな きょだいな」で降矢ななさんの絵が大好きになり、この本も自分(父親)が気に入って購入しました。今3歳の息子(ター君)も私に負けずに気に入っているようです。今晩も寝かしつける際にこの本をリクエストされました。子供だけでなく大人も(むしろ大人の方が)引き込まれる魅力ある絵本だと思います。

m-sheep
大好きな絵本。いつ、息子たちに読めるかな〜と楽しみにしてました。
いよいよ読んでみると、長男(4歳)次男(1歳すぎ)ともに、夢中になりました。
不思議な歌も、出てくるようかいたちも、がっちりハートをつかんだみたいです(笑)
画が、縦になったり2分割(?)になってたりしたのも面白かったようです。
待合室や、図書館などで見つけると、「あったよ!読んで!」と持ってくるほどのお気に入りになりました。

まおる
前から気になっていた本がようやく手に入り、娘に読んでみたらすごく気にいってた。何度も読むのは疲れるけどこの本はそんなに疲れない。というか疲れを感じさせない。あと夏に読んだら季節的にはちょうどよい。怪物の3人も本当にかわいい。この怪物の声をどのようにして読んだらリアルか考えながら読むと楽しいです。でもこの3人の名前はなかなか読みづらいです。あとこのめっきらもっきらの歌もなかなか覚えられないですよ。

しんりょう
図書館のお話し会で紹介されてから家で読んで、3歳の息子に大人気となったお話し。お宮にお参りに行くと必ず大きな木の根元で「あのうた」を歌ってみます。普段、遊んでいる時も「135回もとんだ」とか言いながら、異世界に行っている様。「お、か、あ、さ〜ん」「そ、それを言っちゃあおしまい,,,」と言っている時は帰ってこるところなのかな?夜中に寝言で「落ちる、落ちる、落ちる〜!!」もよく言ってます。とにかく、うちの子は夢中です。

ひなぽん
不思議な世界が大好きな子供。
うちの子供は、大きな木を見ると、穴が開いていて、不思議な世界に入れるんではないか?と、いつも探してます。
へんてこりんな歌はすんなり子供に入っていきます。

あっこっこ
ふしぎな登場人物たち。ふしぎな言葉たち。
読んでいると、主人公と一緒に『ひゅうっ』とすいこまれてしまいそう。
子供の頃の暑い夏の日。たった一人で外にいて、蝉はみんみんうるさいけれど他には何にも聞こえない。そんな時、地面や空や木の中に何かの気配を感じたことはありませんか?
そんなデジャブを呼び起こす、どこか懐かしい絵本です。
私は図書館で絵本の読みきかせをしています。子供たちの反応もバッチリの一冊です。



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