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 親愛なる日本の皆さん!
 この絵本『きりのなかのはりねずみ』が初めて、この国で出版されて、わたしは幸せです。というのも、わたしにとって日本は、神秘に満ちた文学、芸術、そして人々の生き方、それらすべてがひとつとなっている特別な国だからです。
 この絵本が初めて出版されたのが日本であったことは、偶然ではないと思えてなりません。実は、この絵本のもとになったアニメーション作品《霧のなかのハリネズミ》には、日本にたいする語りつくせないわたしの愛がひそんでいるからです。

 わたしは、子どもたちやおとなのみなさんがこの絵本を、こんな風に感じながら見て、読んでくれたらうれしく思います。
 まず、子どもたちには、この絵本から、生きていくことの神秘さや不思議さを感じてもらえたらいいなと思います。はりねずみには、こわいこと、かなしいこと、くるしいことやうれしいことが、ほとんどいっぺんにやってきます。それは、みなさんがいつか、おとなになって生きていくときのことをまえもって感じるようなものなのです。どうか、いつまでも忘れないでください。子どものころ、世界が秘密をこんなふうにそっと見せてくれたことを。
 そして、おとなには、だれもが、かつて子どもだったことを思い出してほしいですね。子どもだったころ、世界が大きく切り開かれ、特別なものに感じられていたことを思い出し、誰もが輝いていたあの頃の感覚を持ち続けてほしいのです。
 この絵本を読んでくださる皆さんに感謝します。
 この絵本の出版は、わたしにとって、とても大きな出来事です。この本の共同の作者、ヤルブーソヴァもコズロフも、きっと、わたしと同じことを言うでしょう。かつて、わたしたちは、世の中の神秘さや人生について同じように愛情をもって理解した結果、あのアニメーションが生まれたのですから。
 そして、今度は絵本が生まれました。

 みなさん、どうもありがとう。(談)



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