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天の落下を防いだはりねずみの子どもの冒険


著者紹介
神沢利子(かんざわ としこ)
1924年、福岡に生まれる。子ども時代を北海道樺太で過ごす。文化学院文学部卒業。童話作品に『ちびっこカムのぼうけん』(理論社)『くまの子ウーフ』(ポプラ社)『銀のほのおの国』『流れのほとり』(福音館書店・日本児童文芸家協会賞)『神沢利子コレクションI〜V』(あかね書房・巌谷小波文芸賞)など、絵本に『たまごのあかちゃん』『おばあさんのすぷーん』『ぽとんぽとんはなんのおと』『おっとせいおんど』『いいことってどんなこと』『えぞまつ』(以上福音館書店)など多数の作品がある。東京在住。
堀内誠一(ほりうち せいいち)
東京に生まれた。グラフィックデザイナー。カメラ雑誌、ファッション雑誌などの編集美術を多く手がけ、イラストレーターとしての絵本その他の児童書に活躍。絵本に『くろうまブランキー』『くるまはいくつ』『たろうのおでかけ』『ぐるんぱのようちえん』『こすずめのぼうけん』『ちのはなし』(以上福音館書店)童話のさし絵に『人形の家』(岩波書店)『雪わたり』『秘密の花園』(以上福音館書店)、著書に『ぼくの絵本美術館』(マガジンハウス)、編著書に『絵本の世界・110人のイラストレーター』(福音館書店)などがある。
編集担当からのメッセージ
この絵本はこのようにはじまります。
「むかしむかし。おおぞらが まだ、おなべを ふせたように、わたしたちの あたまのうえたかく かかっていたころのことー」その大空をとめてあった天の釘がゆるんで、空が落ちてくるかもしれない、という、森の動物たちにとってこの上ない危機がおとずれます。天の釘を打ちにいくという大役を、ちいさな愛らしいはりねずみの子どものはりっこが、果敢に果たす展開にはおもわず手に汗を握るものがあります。
 天の釘とは動かない空の一点である、北極星をイメージして、描かれます。北の人々がはるか昔からいだいていた天へのイメージをもとに描かれたこのスケールの大きな冒険物語を堀内誠一さんが、じつに生き生きとダイナミックかつ愛らしく描かれました。小さなはりっこの冒険を子どもたちは胸を躍らせて楽しむことでしょう。
くわしい内容紹介
 天の丸天井を支えている釘がゆるんで、天が落ちてくる! 誰かが釘を打ちに行かなくては。そこで名乗り出たのは、ひいひいじいさまの形見のハンマーをさずかった小さなはりねずみのはりっこだった。七つの谷と山を越え、北山にたどりついたはりっこは火をふく蛇と闘って打ち負かし、天へ続くはしごをのぼる。ようやくてっぺんにたどりついた小さなはりっこは、ハンマーで、懸命にゆるんでいた釘を天にうちこむ。とびあがり、はねあがりながらついに釘を打ち込んだはりっこは森の仲間のもとへ無事帰り着いた。
 北の森でおきたとてつもない危機を救った小さなはりねずみの冒険を、昔語りの語り口で、大きな時間の流れ、空間の動きの中で描いた絵本です。リズミカルな言葉で描かれる物語を、堀内誠一さんがみごとに描きます。愛らしい小さなはりねずみのはりっこが、懸命に天の釘を打つ姿は、いつまでも子どもたちの心にのこることでしょう。


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