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今日は雨降り。それでもぞうくんはごきげん

著者紹介
なかのひろたか
1942年、青森県に生まれる。桑沢デザイン研究所リビングデザイン科卒業。アニメーション・スタジオ、デザイン会社勤務を経て、絵本の創作に取り組む。絵本に『ぞうくんのさんぽ』『すってんころりん』『ゲーとピー』『およぐ』、童話に『うさぎのおうち』『ぼくのぼうけん』(以上、福音館書店)など、多数の作品がある。東京都在住。
編集担当からのメッセージ
 『ぞうくんのさんぽ』といえば、1968年、「こどものとも」として発行以来、幅広い年齢層の多くの子どもたちをとりこにし、「こどものとも傑作集」としてだけでも、87刷98万部(2006年5月現在)を超えるロングセラー絵本です。
  『ぞうくんのあめふりさんぽ』は、その36年ぶりの続編。作者のなかのひろたかさんは、今回の絵を描くにあたって、1作目の原画を保管してある美術館からわざわざ取り寄せ、1作目を描いた当時の感覚を取り戻しながら、この長い空白の時間を超えた、見事な続編を仕上げてくださいました。
  『ぞうくんのさんぽ』の続編が、これほど長い時間作られなかった理由のひとつに、この絵本の構成がとても単純である、ということがあります。同じ主人公でお話さえ変われば次々と続編が生まれる作品とは違い、『ぞうくんのさんぽ』は絵本の骨格が、そのユーモラスな主人公たちもさることながら、単純で力強い構成による部分も大きかったため、いわば、「いじりにくい」作品であったわけです。
  しかしなかのさんは今回、その単純な構成を、文字通り「ひっくり返す」ことによって、前作に劣らない斬新な絵本を生み出しました。ストーリーを変えてはポンポンとシリーズ化されるキャラクター絵本とは違う、本当の「続編」の誕生です。
くわしい内容紹介
 今日は雨降り。それでもぞうくんはごきげん。かばくんを散歩に誘うと、お池の中ならいいよ、と言われ、2匹は池の中を歩き出します。
  ご存じ『ぞうくんのさんぽ』の続編です。1作目も2作目も、よく絵をご覧いただくとわかるのですが、この絵本には、仰々しいキャラクター絵本にありがちな、派手な表現がありません。ぞうくんたちの表情も、しぐさも、シンプルそのもの。しかしこの絵を見た子どもたちは、派手な絵を見たとき以上の躍動感、主人公たちの心の動き、を感じます。 絵本の絵は、それ自体で完成品ではありません。子どもたちが文章を耳で聞き、絵を目 で見て、心の中に自分自身の想像力で作り出す絵が、「絵本の絵」なのです。
  『ぞうくんのあめふりさんぽ』は、簡潔な文章とおさえた表現の絵をもとに、子どもたちが心の中に自分自身で完成させる、絵本なんですね。


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