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野菜畑は大にぎわい。畑音頭でドッコイショ!
著者紹介
田島征三(たしま せいぞう)
1940年大阪に生まれる。高知県で幼少期を過ごす。多摩美術大学図案化卒業。東京都日の出町で、ヤギやチャボを飼い畑を耕す生活をしながら、絵画、版画、絵本などを創作する。1998年より静岡県伊豆高原に移住し、木の実との新しい出会いもあり、近年、木の実など自然の素材を使ったアートを本格的に展開している。絵本に『ちからたろう』(第2回ブラティスラヴァ世界絵本原画展金のりんご賞・ポプラ社)、『ふきまんぶく』(第5回講談社出版文化賞・偕成社)、『ふるやのもり』『だいふくもち』『おじぞうさん』『ガオ』(福音館書店)、『しばてん』『くさむら』(偕成社)などがある。エッセイ集に『絵の中のぼくの村』(くもん出版)、『日の出の森をたすけて』(法蔵館)、『人生のお汁』(偕成社)、作品集『きみはナニを探してる?』(アートン)などがある。
編集担当からのメッセージ
 この作品は、1985年に「こどものとも」として出版された作品です。畑仕事を楽しみ、野菜や虫たちと会話をする中から出てきた楽しい歌づくしの絵本です。田島征三さんは数々の傑作絵本を生み出し、最近では木の実を並べて画面を作るという新しい手法でも絵本づくりに挑戦して、絵本の世界を広げてくださっている著者ですが、「どの作品が一番好きですか?」と伺った時、『はたけうた』だとおっしゃいました。初めは、意外な感じがしましたが、田島さんの小さいなものたちへの優しいまなざしがそのままの形で一番感じられるのは、確かにこの作品かもしれません。この作品は、毎年毎年畑を耕し、種をまき、心をこめて野菜たちを育てていらっしゃる田島さんだからこそ生まれてきた作品だと、つくづく思います。どんな小さな虫や野菜たちも、それぞれ一生という時間があって、生きているということがじわっと伝わってきて、応援歌にも聞こえます。口に出して歌ってみると、合いの手がまた楽しく、チョイトナー、ドッコイショと、虫や野菜たちと一緒になって踊りだしたい気分になります。どうぞ歌いながら、畑の一年を感じてください。そしておいしく野菜をいただきましょう。  
くわしい内容紹介
「ヨイショ たがやす はたけの つちは ほって
ホカホカ くろい つち ドッコイショ」
  土を耕し、種をまくと、春にはキャベツにエンドウマメが育ち、麦が穂を出し、菜の花が咲きます。やがてナスやキュウリが花をつけ、梅雨が明ければ太陽の下にトマトが、スイカが実りを迎え……。
  畑仕事を楽しむ田島征三さんの鼻歌のような楽しい歌づくしにのせて、野菜たちが動き出しそうな生き生きとした絵で、季節の巡りの中に畑の様子が描かれていきます。パセリの葉陰で雨宿りをする一人ぼっちのテントウムシ。おてんとさまに思い焦がれるトマトの娘。ムカゴの念仏に退屈して歌いだすマツムシ。土手に捨てられたせつないカボチャ。野菜や虫たちの気持ちも伝わってきて、『はたけうた』は、小さな畑の住人たちへの応援歌にも聞こえます。  


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