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初めて出会う、身近な人の死
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ディック・ブルーナ(Dick Bruna)
1927年ユトレヒト(オランダ)に生まれる。父の経営する出版社を継ぐために勉強をしつつ、同出版社で本の表紙デザインを始め、現在まで数多くの本の装丁をてがける。その後国立芸術アカデミーで学び、画家として、多くのポスターを作る。1953年最初の絵本『りんごちゃん』を出版。その後、『ちいさなうさこちゃん』(福音館書店)、『ミッフィーのゆめ』(講談社)など、100点以上の絵本を創作している。ユトレヒト在住。
松岡享子(まつおか きょうこ)
1935年、神戸に生まれる。神戸女学院大学英文学科、慶応義塾大学図書館学科を卒業したのち、渡米。ウェスタンミシガン大学大学院で児童図書館学を学び、ボルチモア市の公共図書館に勤めた。帰国後、大阪市立中央図書館小中学生室に勤務。その後、家庭文庫をひらき、児童文学の研究、翻訳、創作に従事。1974年、石井桃子氏らと財団法人東京子ども図書館を設立し、現在同図書館理事長を務める。絵本の文の創作には、『おふろだいすき』(福音館書店)、絵本の翻訳には、『しろいうさぎとくろいうさぎ』、お話の翻訳には「くまのパディントン」シリーズ(以上、福音館書店)、「ゆかいなヘンリーくん」シリーズ(学習研究社)などがある。東京都在住。
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この本"Lieve oma pluis"は、1996年にオランダで出版され、日本では1997年に講談社から『ミッフィーのおばあちゃん』として出されました。この度、オランダの原書出版社の意向で、小社から出版することになり、それにあたって題名・訳文を新たにしました。よって、絵やお話は同じですが、題名・文章は以前講談社で出版されていたものと異なります。
うさこちゃんのシリーズで「死」というテーマをどう扱うのか。最初はとてもとまどいました。でも、作者のブルーナさんの、簡潔で、大事なところを押さえた文章と絵、そして、それに呼応するかのような訳者の松岡さんの、潔い日本語を読んで、これはとても大事な本だと、あらためて感じました。
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うさこちゃんの大好きなおばあちゃんが、亡くなりました。おばあちゃんは、いつものようにベッドにはいり、そのまま眠るように亡くなったのです。うさこちゃんは、おじいちゃんがなくのを、初めて見ました……。
まるで眠っているかのようなおばあちゃんや、悲しみながらおばあちゃんを見送る家族の様子が、うさこちゃんの目を通して、静かに描かれています。ブルーナさんの死の描写は、簡潔ですが、国や文化が違っても変わらない大事な部分をしっかり描いているため、幼い子どもたちに、きちんと伝わる内容になっています。
幼い子に、身近な人の死をどう伝えるか。大人にとってはとても難しい問題です。ブルーナさんは、それを、難しい言葉を使わず、うさこちゃんの目を通して、そのとき起こることを淡々と描写することによって、表現しています。ぜひ一度、幼い子と一緒に読んでいただきたい作品です。
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