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きらきらと、なないろの雨がふってくる
著者紹介
U.G.サトー(ユージーサトー)
1935年、東京都生まれ。1960年、桑沢デザイン研究所卒業。1975年、デザインファーム設立。ユーモアとイリュージョンを駆使したイラストレーションを中心に、多面的なグラフィックデザイン活動をする。1972年に個展「私の進化論」を開き、以降国内外で創作発表を続ける。ブルノ、ラハチ、ワルシャワ、モスクワの各国際ポスター・ビエンナーレでいずれも金賞を受賞。著書に『U.G.サトー』(ggg Books)など。絵本は『どうぶつえん』(「こどものとも年少版」1986年11月号)『ポスター』(「たくさんのふしぎ」2006年9月号)など多数。「こどものとも0.1.2.」では『あめかな!』(2003年7月号)『ぺたぺた』(2004年10月号)『すすむ』(2008年3月号)の3作ある。東京都在住。
編集担当からのメッセージ
 赤ちゃん絵本は、考えて作るのではなく、遊びながら作ろう!ということで、U.G.サトーさんは絵の具遊びをはじめました。筆いっぱいに青いカラーインクを含ませて、白い紙の上からぱしゃっと落とす。今度は別の紙に、青い水たまりを作って、紙を傾けてみると……。水溜りから一筋の線が現れました。そうやって、水と絵の具と遊んでいるなかで、ふと、雨と光と空のイメージがわきあがったのです。絵の具遊びから『あめかな!』が生まれた瞬間でした。
 具体物を描いているわけでもなく、説明的なことばがついているわけでもない。雨が降ってやがてやむまでを象徴的に表現したこの絵本、発行当初はどんな反応がかえってくるだろう、と編集部は内心ドキドキハラハラでした。しかし、なんとなんと、おたよりが続々と寄せられたのです。何度もくりかえし読まされました。きゃっきゃと声を上げて喜びました。なめてかじって、全身で絵本を味わっていました。などなど。赤ちゃんの感受性は、大人が思っている以上にやわらかく、のびやかなものなのですね。ちょうど「こどものとも0.1.2.」100号をカウントした記念碑的作品でもあります。
くわしい内容紹介
 暗い空から、ぽつり。あかいしずく。ぽつり。あおいしずく。おおきなあおいしずくが、びしゃっ、ぱしゃっ。そして、むらさき、ぐんじょう、エメラルドのしずくがざあざあ、ざあざあ。なないろの雨がふってきたよ。そうして雨は静かにやんで、ももいろの光がおりてきた……。
 白い紙にカラーインクをたらし、紙を傾けることでインクの筋、つまり色の雨を作り出す、という独自の技法を編み出したU.G.サトー氏。雨がふりだし、やがて本ぶりとなり、それから雨があがるまでの時の流れを、象徴的に描きます。
 赤ちゃんの感性にダイレクトに訴えかける色彩と、耳に心地よい擬音語があいまって、発売当初から大きな反響を呼びました。きっと雨の日が待ち遠しくなる。きっと雨の日が好きになる。そんな絵本です。


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