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ふみきりを通るのは、どんな列車?
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のむら さやか
1972年、新潟県生まれ。帯広畜産大学卒業。出産を機に絵本を書き始める。文を担当した作品に、『これ なーんだ?』(「こどものとも0.1.2.」2006年1月号、品切)がある。石川県在住。
川本 幸(かわもと みゆき)
桑沢デザイン研究所卒業。グラフィックデザイナー。幼いころから立体の制作を続けてきた。子どもの玩具の制作などもしている。絵本の制作は今作品が初めて。
塩田正幸(しおだ まさゆき)
1973年生まれ。2000年にギャラリーTRAXでの個展「NPEAKER」を初写真集としてアートビート・パブリッシャーズより出版。CDや雑誌など多方面で活躍しながら、西新宿のレコードショップLOS APSON?や六本木magical art room、清澄白河のmagic room、NYのJournal Gallery などのギャラリーでの展示や、自主制作の作品集など、活発に活動中。
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月刊誌の時に1年で品切れになった人気作品の単行本化です。お便りも多かったのですが、特に小さい子を育てている現役の母親から、「子どもが大好きで、『かんかんかん』といっては持ってきます」「言葉や音を何度もマネしてます」という感想が多くありました。赤ちゃんにも口ずさみやすい文章なので、親にとっては反応が見えやすく、それが口コミにつながったと思われます。「読んでみてください。必ず大喜びしますよ」といえるタイプの絵本です。
遮断機の下りた踏切に響く「かん かん かん」の音は、先を急ぎながら列車が通り過ぎるのを待つ大人にとっては、じれったいだけかもしれません。でも小さな子どもにとって、大きな電車がどんどん近づいてきて、目の前を通り、あっという間に通り過ぎていくというのは、まさに驚異的な出来事です。小さい子どもにとって、「かん かん かん」の音が鳴り響く間は、まさに不思議なマジックを見ているような時間といえるでしょう。ましてや、やってくるのが普通の列車とはちょっと違う、ユーモラスで個性的な列車だったら!
「赤ちゃん絵本」に対する大人の先入観を裏切る黒い絵本です。その不思議な見かけに負けない、力のこもった作品です。赤ちゃん絵本の新しいスタンダードに育ってほしいと思います。
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ここは不思議な踏み切り。「かん かん かん」のリズミカルな音に導かれて、遮断機の向こうをいろいろな列車が通ります。
「んまんまれっしゃ」には、赤いポットの機関車に引かれたナイフとフォークの客車に、とうもろこしやオムライスやスパゲッティが乗っています。「ぶうぶうれっしゃ」には、青、黄、白のすてきな帽子の自動車たち、「にゃあにゃあれっしゃ」には……。
何度繰り返してもここちよい文章。そしてその文章のイメージを何倍にも広げるオブジェたち。身近な素材でありながら、細部に至るまでこだわったオブジェが、作品世界をしっかりと支えています。そして、そのオブジェを自然光のもとで撮影した写真。3人の作者が一体となって、温かな絵本に仕上げてくれました。
ぜひ大きな声で読んであげてください。赤ちゃんもきっと声を合わせて喜んでくれますよ。
(「こどものとも0.1.2.」2007年2月号で刊行された作品です)
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