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 ★  あのねメール通信~福音館書店メールマガジン 2002年 2月8日 Vol.3  ★
                

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         ◆◇◆  CONTENTS  ◆◇◆          

《1》 『桃源郷ものがたり』について
《2》 新月刊誌「ちいさなかがくのとも」創刊のご案内
《3》 復刊絵本4点・限定出版のご案内
《4》 月刊誌最新号<2002年3月号>のご紹介
《5》 記念出版『ぐりとぐらのおおそうじ』『ぐりとぐらのあいうえお』
    「ぐりとぐらオリジナルバッグ」を抽選でプレゼント!
《6》 2月の新刊『ソゃいろおばさんのたんじょうび』のご紹介
《7》 こどものとも・かがくのとも作品大募集採用作品のお知らせ
《8》 映画「森の学校」(原作『少年動物誌』)のお知らせ

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《1》『桃源郷ものがたり』について
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『桃源郷ものがたり』松居直 文/蔡皋 絵
          杉浦康平+佐藤篤司+坂野公一 デザイン


 私の幼年時代の思い出のなかに、季節にあわせて父が床の間の掛け軸をとりかえ、
母が季節の花を活けていた姿があります。2月になると全山梅の花でおおわれた山水
画、3月にはいると聳えたつ山の麓が桃の花で埋めつくされた南宗画が飾られまし
た。
 この桃の絵は、よくみると山麓に川が流れていて、小舟の上にちいさく人の姿がみ
えます。どうやらその人は舟を漕いで川をさかのぼってゆくらしいのです。子ども心
に一体どこへゆくのか、この絵の世界の向こうに何があるのかをしきりと空想しまし
た。私のファンタジー好きはこの絵からはじまったのです。
 小学生のころ私は父に、「これは何という絵?」とたずねました。父は「ブリョウ
トウゲンという絵だ」と答えました。漢字はもちろん意味もまったくわかりません
が、「ブリョウトウゲン」という言葉は私の記憶にこのとき焼きつきました。
 中学三年生のとき、漢文の教科書で陶淵明の『桃花源記』という中国古典の名文を
学びました。そのとき鮮明にあの南宗画を思い出し、あれは「武陵桃源」だったのだ
と納得しました。以来、『桃花源記』は私の心の古里となりました。
 陶淵明(365~427)は古代中国を代表する田園詩人として、わが国でも西洋でも昔
から尊崇されている大詩人です。陶淵明の生きた時代は戦国争乱の悲惨な世のなか
で、人々は平和でゆたかな暮らしに心から憧れていました。その気持を桃源郷という
理想郷に託して描いたのが『桃花源記』です。以来、桃源郷という言葉は戦争のない、
平等に助けあって人々が暮らしている理想社会=ユートピアを現す代名詞となりまし
た。
 今年は日中国交正常化30周年記念の年です。私の気持に心から共鳴してくださった
中国最高の絵本画家・蔡皋さんは、ご自分の故郷に近い桃花源を舞台に、中国古典の
理想世界を日中両国の子どもたちのために見事に再現してくださいました。

                                 松居直

 人間は本来、自然のなかで自由自在に生きることを望んでいます。農耕文明の歴史
が長い中国では、「日が沈むと、牛や羊が帰って行く」というような安らかで穏やか
な生活を送り、生命のリズムは大自然と一体になっていました。しかし、「近代化」
は美しい自然と静けさを遠い片隅に置き去りにしてきました。
 『桃源郷ものがたり』は理想の世界ですが、現実のことのように描きました。素朴
で満ち足りた精神の美しさを表現したかったのです。一人一人の心には、それぞれの
桃源郷があるのかもしれません。平凡な生活が夢のような桃源郷によって飾られて、
桃の花のような明るさで満たされることができればと願っています。

                                  蔡皋

 ふと気づくと、そこは、桃の花が燃えたつ別世界、だが、改めて訪ねようとする
と、跡かたもなく消えている…。平穏で心ゆたかな暮らし。悠久の時を刻む桃源郷は、
この現世と背中合わせの理想世界なのか、あるいは一瞬、心の中に立ち現れる夢幻境
に過ぎぬのか…。
 中国、古代の大詩人・陶淵明の名作を、中国伝統絵画の幽遠・流麗な筆づかいによ
る挿画と、思わず声に出して読みたくなる美しい日本語で再現する。
 二十一世紀のユートピアとは? その所在を問う、中・日合作の珠玉作だ。

                                杉浦康平

松居直(まつい ただし)
1926年京都府生まれ。同志社大学法学部卒業。福音館書店の設立と同時に編集長に
就任。現在は相談役。編集長時代に月刊絵本「こどものとも」を創刊。児童文学な
どの評論活動も行う。絵本の作品は『ももたろう』『ぴかくんめをまわす』(とも
に福音館書店)、評論に『絵本とは何か』(日本エディタースクール出版部)など
がある。絵本の最新作に『桃源郷ものがたり』(福音館書店)。

蔡皋(さい こう)
1946年中国湖南省長沙生まれ。湖南少年児童出版社編集者・画家。第14回BIB金のり
んご賞、中国児童美術優秀作品賞を受賞。絵本、挿絵などの作品が多数。日本での挿
絵の仕事に『聊斎志異』(岩波書店)『花仙人』(福音館書店)がある。長沙在住。


杉浦康平(すぎうら こうへい)
1932年東京生まれ。東京芸術大学卒業。グラフィックデザイナー。神戸芸術工科大学
教授。ブックデザイン、地図など、さまざまなグラフィックデザインを手がけ、さら
にアジアの図像研究、ヴィジュアルコミュニケーション論、知覚論など幅広いジャン
ルで活動を展開している。著書に福音館書店では『星の本』がある。

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《2》 新月刊誌「ちいさなかがくのとも」創刊のご案内
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  はじめまして! 「ちいさなかがくのとも」編集部からおたよりします。
  福音館の近くのハナミズキ、花芽がぷっくりふくらんでいます。葉っぱをぜんぶ落
として冬枯れているのに、枝先にはあったかい明かりがともっているようです。
  みなさんも、子どもたちといっしょに、みのまわりの“ちいさなふしぎさがし”を
してみませんか?
  子どもたちが、みのまわりの美しいもの、ふしぎなものとたくさん出会ってほしい
と願って、月刊絵本「ちいさなかがくのとも」を創刊します。4才を中心に3才から
5才に向けての、ちょっと横長で小ぶりのかわいい24ページの絵本です。
   誌名に“かがく”とついているので、「知識絵本かな」と思ってしまった方がい
るかもしれません。でも、「ちいさなかがくのとも」は「出会いの絵本」です。
   子どもたちは、虫や葉っぱや石ころが大好きです。いつまでもしゃがんで見てい
たり、たくさんたくさん集めたり……。そして、虫や葉っぱや石ころと気持ちをかよ
いあわせています。そんなすてきな力をもっている子どもたちに、「ほら、こっちに
もおもしろいものがあるよ」「あっちにも美しいものがあるよ」と、出会いのきっか
けをつくっていきたいと願って本づくりをしています。
   創刊号は『からだのなかで ドゥン ドゥン ドゥン』。だれもがもっているふ
しぎな音(鼓動)が響きわたる、生きもの賛歌の絵本です。じっさい手にとっていた
だくと、「えっ、これがかがくの絵本なの?」と、おどろかれることでしょう。ぜ
ひ、ものがたり絵本とおなじように読み聞かせでおたのしみください。
  3月1日、いよいよ発売です!

                       2002年2月8日
                       「ちいさなかがくのとも」編集部

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《3》 復刊絵本4点・限定出版のご案内
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 今年は以下の絵本を4点復刊いたします。本当は、ずっと出版し続けたいと思って
いる絵本ばかりです。

『まどのそとのそのまたむこう』
『かあさんねずみがおかゆをつくった』
『ママ、ママおなかがいたいよ』
『カーニバルのおくりもの』

 これらの復刊絵本に共通しているのは、内容はすばらしいのに、どれも見掛けは地
味だという点です。色鮮やかな絵本がはばをきかすなかで、ひっそりと目立たない存
在です。ところが、いちど読み始めたら、ぐいぐいと引き込まれていき、いつの間に
かお気に入りの一冊になっていたというような、そんな絵本ばかりです。だからこ
そ、ぜひ復刊してほしいという声がたくさん寄せられたのだと確信しています。
 さて、今回の4点は、それぞれちがったタイプの絵本といえます。そして、それぞ
れが実にユニークな世界を持っています。
 まず、『まどのそとのそのまたむこう』ですが、『かいじゅうたちのいるところ』
がセンダックの比較的初期の傑作だとすれば、この絵本は、彼の後期の傑作、という
か彼独自の絵本芸術の到達点のように思います。
 『かあさんねずみがおかゆをつくった』は、チェコのわらべうた絵本です。ナンセ
ンスな言葉のひびきとユーモラスな絵とが一体になった、不思議な味わいの絵本で
す。
 あとの2点は、同じ作者による絵本ですが、とてもそうは思えないほど異なった雰
囲気の作品です。『ママ、ママおなかがいたいよ』は、シルエットを巧みに使った、
遊び心いっぱいの愉快な絵本です。一方、『カーニバルのおくりもの』は、しっとり
した色調の心温まる絵本です。どちらも、発想の面白さと絵本づくりのユニークさ
は、目をみはるものがあります。

 たとえ限定であっても、これらの絵本を心から楽しんでくださる方々のもとにお届
けできることは、編集部としては、やはりうれしいです。これからも、定期的に復刊
を続けていきたいと思っておりますので、復刊してほしいという本がございました
ら、ぜひお知らせください。

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《4》 月刊誌最新号<2002年3月号>のご紹介
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 編集担当が月刊誌最新号の2002年3月号をご紹介いたします。

◇◆   こどものとも0.1.2.『おはなが さいた』 杜今日子 作   ◇◆
 2年前に、杜さんから「0.1.2.」用にいただいた原稿は3本ありました。その
なかで、一番オリジナリティがあって、日本画家の杜さんらしい作品である「おはな
がさいた」を作品にしました。
 たくさんある春の花の中から、どの花を選ぶのかが大変でしたが、作者が大好きな
花をまず選びました。それからは植物園や近所の庭に咲く花をなんどもスケッチして
もらいました。また、ただ単につぼみと花を並べるだけではつまらないので、ページ
をめくるたびにつぼみと花の数が増えていくということにしました。
 画家の杜さんにとっては初めての絵本ですが、ひとつひとつのつぼみと花が、実に
存在感のある、日本画ならではの素晴らしい絵本に出来上がったと思います。

◇◆  こどものとも年少版『きいろいはな みつけた』 甲斐信枝 作  ◇◆
 主人公は、春型のモンシロチョウの雄。夏型より小ぶりで、黒い紋がうすく、羽の
裏が黄色い。蝶は上下左右に位置をずらしながら、様々な角度から見て、好みの花を
探し、蜜を飲む。
 折り込みの“作者のことば”に、モンシロチョウの好む花の色などについて書かれ
ています。長年の観察とスケッチ、本で調べたり、専門家に聞いたりという積み重ね
の上で確かな絵本づくりを続けている著者が、1997年の『みつのませてね』以来、久
しぶりに年少版をつくってくれました。
 この本の舞台は、京都の大覚寺の裏。広々とした畑や田んぼがある所です。外での
観察と同時に、家でもモンシロチョウを飼い、菜の花を与えたところ、蜜をのみすぎ
て、お尻からポタポタ蜜をこぼすところも見たという話でした。

◇◆ こどものとも年中向き『るるさんの おかいもの』
             おくだともこ 作/齊藤木綿子 絵     ◇◆
 「あるところに おばあさんと おばあさんと おばあさんと おばあさんが す
んでいました」。そんな素敵な書き出しで始まる、のどかであたたかな絵本です。
 作者はお二人とも、幼い子を持つお母さん。文章のおくださんは、全く嫌みのない
文章が持ち味。懸命に編集部に持ち込んだいくつかの作品の中から、今回のお話が生
まれました。絵の齊藤さんは、おじいさん・おばあさんを描かせたら、これ程表情豊
かに描ける人は他にいない画家。今回は、お話に登場するパンも、とってもおいしそ
うに描いてくれました。
 二人とも、絵本を作るのは今回が初めて。フレッシュな女性コンビの、気持ちのい
い文章とやわらかな絵が合わさった、オーソドックスなつくりの絵本です。

◇◆ こどものとも『ねこのミロ』 長谷川摂子 作/しもゆきこ 絵  ◇◆
 『めっきらもっきらどおんどん』のような痛快なファンタジー絵本の作者長谷川摂
子さんには、やはり子どたちを喜ばせるファンタジー絵本を! ということで、今回
書いてただいたのが、猫のお話。
 折り込みの作者のことばにもありますが、長谷川さんは、最近飼い始めた猫のみい
ちゃんに首ったけ。みいちゃんを飼うきっかけにもなった近所の猫のミロ失踪事件と
いうのが、このお話のもとになりました。ふらっとどこかに行ってしまう猫の行動
は、人間にとってはなんとも不可解。そこで、長谷川さんの想像がむくむく膨らん
で…不思議な世界になりました。
 猫には猫の世界があるのです。子どもたちの想像力も刺激して、きっといっしょに
猫を探す旅に出かけることでしょう。

◇◆ かがくのとも『しょうぼうじどうしゃの あかい ねじ』
                     たるいしまこ 作     ◇◆
 運転免許は持っていないけど、自動車や二輪車のメカは大好きな著者の垂石さん。
以前にも、「こどものとも」の『ぼくしごとにいくんだ』(1987年2月号)で、
街の自動車修理工場を舞台にしたものがたり(角野栄子 作)の絵を描かれていま
す。そんな垂石さんにとって、消防自動車は、とっても魅力的なくるま。
 あるひ、隣人が消防自動車をつくる工場にお勤めと知った垂石さんは、即、工場見
学をさせてもらいました。最先端のオートメーション生産の工場を予想していた垂石
さんは、一台一台手作り的生産ラインにびっくり! 消防自動車は、運転台とエンジ
ン、シャシーだけの車を仕入れて、注文主(消防署など)からの要望をとりいれ設計
するので、すべてオーダーメイドなのです。
 とくに、垂石さんを魅了したのは、「消防自動車って、ネジまで赤いんだ!」とい
うこと。じっさいに、赤いネジを手にとり、想いをめぐらせ出来上がったのが、この
絵本です。

◇◆ おおきなポケット 今月のメイン“こおりのまちで -マイナス40℃のせかい
                  平野伸明 写真・文       ◇◆
 ロシアのシベリア地方にあるヤクーツクは、厳寒の地として知られています。冬の
気温は、平均でもマイナス30℃台、マイナス40℃を下回ることもしばしば。あまりに
寒すぎて、雪も降らない……まさに「こおりのまち」といった様子。
 今回、野鳥の写真で知られる写真家の平野伸明さんが、そんな真冬のヤクーツクを
たずね、まちの様子や人々の暮らしぶりをおいかけました。冬の日本からは、50℃く
らいの気温差があるのですから、訪れたときの驚きは想像を絶するものだったようで
す。しっかりと防寒の支度をしていったつもりでも、耳がつめたくてちぎれそうにな
ってあわてたり、寒すぎてカメラや車が動かなくなったり。
 取材時のそんなエピソードも、このまちの厳しい寒さを表しています。

◇◆ たくさんのふしぎ 『どうして、お酒飲むの?』
            森枝卓士 文/古谷三敏 絵         ◇◆
 森枝さんから、「たくさんのふしぎ」で、お酒をテーマにしたいと言われたとき
は、「子どもにお酒?」とびっくりしました。しかし、理由を聞いて、なるほどと思
いまた。「子どもにとって、大人のすることでいちばんふしぎなことは、お酒を飲む
ことだから」。
 実際に子どもたちにアンケートをとってみたら、そのとおりでした。そこで、この
企画が出発したのですが、始めてみると難問続出。なんでお酒を飲むのか、大人にも
よくわかっていない。お酒が原因で命にかかわる事故も起こっている。子どもはもち
ろん飲めない。それらのことも頭におきながら、なんとか子どもたちの「ふしぎだな
あ」に答えようとしました。
 バー「レモン・ハート」のオーナーで、お酒をテーマにした同名の漫画も描いてい
る古谷さんに絵をお願いして、前代未聞の子どもの本になりました。

◇◆ 母の友 特集“おじいちゃん・おばあちゃんと孫”       ◇◆
 子どもにとって、身近に祖父母の存在があることは、よいことには違いありませ
ん。が、その間にいる親たちには、複雑な思いもあるようです。「嫁姑問題の悩みか
ら、ついつい子どもに辛くあたってしまう」というお便りが、「母の友」編集部に数
多く寄せられたことが、この特集のきっかけともなりました。
 取材を通して現代の家族の抱える様々な問題が、少しずつですが見えてきました。
そしてそれらが、実はかなりの部分で社会の抱える問題と密接につながっていること
も。
 悩みは家族それぞれ。でも少し視点を広げてみると、何かのヒントが生まれるかも
しれない…。そんな願いを込めました。

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《5》記念出版『ぐりとぐらのおおそうじ』『ぐりとぐらのあいうえお』
   ☆「ぐりとぐらオリジナルバッグ」を抽選でプレゼント! ☆
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『ぐりとぐらのおおそうじ』 中川李枝子 文/山脇百合子 絵


 日本中の、いえ、世界中の子どもたちに愛されている、「ぐりとぐら」のシリーズ
に、福音館書店創立50周年を記念して、新しい仲間が加わりました。中川李枝子さ
んの童話集『おひさまはらっぱ』(現在福音館書店より刊行中)の中の一話「ぐりと
ぐらの大そうじ」に、大幅に加筆修正して、楽しい絵本『ぐりとぐらのおおそうじ』
が生まれました。
 『おひさまはらっぱ』は、1977年に初版が発行されていますから、25年前に
書かれたお話ですが、「ぐりとぐらの大そうじ」の、時代を超越した新しさに、おど
ろかされます。
 雑巾もほうきもはたきも、掃除道具が何にもない中から、こんなに楽しい発想が生
まれるのですから、この絵本を読んだ子どもたちも、みんな、ぐりとぐらのように大
掃除が大好きになるに違いありません。


『ぐりとぐらのあいうえお』 中川李枝子 さく/山脇百合子 え


 福音館書店創立50周年の記念出版として、『ぐりとぐらのおおそうじ』を絵本化
するお願いに山脇百合子さんをお訪ねしたときに、50周年を記念して、もう一つ子
どもたちのために、何か楽しいものを考えていただきたいというお話をしました。す
ると、山脇さんが即座に、「子どもたちが、いつも持って歩けるかわいい絵本がある
といいわね。たとえば、あいうえおの本のような」とおっしゃいました。
中川李枝子さんにそのお話をすると、「おもしろそうね。楽しみに考えてみるわ」と
おっしゃって、数カ月後に、この『ぐりとぐらのあいうえお』の原稿がでてきまし
た。
 一読して、自然で、くっきりとしたイメージが浮かぶ選び抜かれた言葉と、声に出
したときの調子のよさに、編集部一同、とってもうれしくなりました。その珠玉の言
葉に、山脇百合子さんの、愛らしく楽しい絵がついて、小さな人たちへのこの上ない
すてきな絵本の贈り物ができあがりました。

☆★「ぐりとぐらオリジナルバッグ」を抽選で5000名の方にプレゼント★☆
 50周年の感謝を込めてつくりました「ぐりとぐらオリジナルバッグ」は「こども
のとも傑作集」が3冊入る大きさで、白い布地に卵の車に乗ったぐりとぐらがプリン
トされています。
 応募はがきはご紹介いたしました新刊『ぐりとぐらのおおそうじ』『ぐりとぐらの
あいうえお』についています。ご応募お待ちしております!

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《6》 2月の新刊『ちゃいろおばさんのたんじょうび』のご紹介
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 2月の新刊『桃源郷ものがたり』と『ぐりとぐらのおおそうじ』、『ぐりとぐらの
あいうえお』は既にご紹介しました。ここでは、もう1点の新刊、『ちゃいろおばさ
んのたんじょうび』を編集担当からご紹介いたします。

『ちゃいろおばさんのたんじょうび』 エルサ・ベスコフ 作・絵
                  ひしきあきらこ 訳


 ベスコフの絵本は、読めば読むほど味わい深く、楽しみは尽きません。特にこの「
三人のおばさんシリーズ」は、お話そのものの抜群の面白さに加えて、登場人物それ
ぞれのキャラクターが楽しめます。
 今回の『ちゃいろおばさんのたんじょうび』は、実は「三人のおばさんシリーズ」
の2作目になります。(日本での出版は、都合により4番目になりましたが。)です
から、犬のプッテルだけでなく、一作目(『みどりおばさん、ちゃいろおばさん、む
らさきおばさん』)でちょっとだけ登場した猫のエスメラルダもちゃんと出てきて、
すっかり自分の居場所を確保しているのがわかります。
 みどりおばさんとむらさきおばさんが、ちゃいろおばさんの誕生日にすてきなプレ
ゼントをこっそり用意しようとして、とんだ騒動がもちあがってしまいます。そのお
かしさはシリーズのなかでも際だっています。
 ていねいに描かれたあおおじさんの家の室内のなかなか立派な様子や、おばさんた
ちの家の中の様子なども、すみからすみまで、じっくりとお楽しみください。

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《7》 こどものとも・かがくのとも作品大募集採用作品のお知らせ
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 昨年、小社創立50周年記念として行いました“わたしがつくる「こどものとも」わ
たしがつくる「かがくのとも」作品大募集!”におきましては、総数4,046作品もの
ご応募をいただきました。あらためてお礼申しあげます。
 このたび採用作品が決定いたしましたのでお知らせいたします。

「こどものとも」
*優秀作品多数のため、2作品採用といたしました。
『おとのさま』 多田佳史 文・絵
『ばらのことり』 横道恵子 文・絵

「かがくのとも」
『うらやまのエゾリス』 金田正実 文・写真

詳しい選考過程については「母の友」3月号誌上に掲載しております。

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《8》 映画「森の学校」(原作『少年動物誌』)のお知らせ
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 『少年動物誌』が原作の映画「森の学校」(森の学校製作委員会 製作)が完成
し、第1弾の上映スケジュールも以下のように決まりました。

2002年2月16日(土)~2月28日(木)
     たんば田園交響ホール(篠山市)
     四季の森会館(篠山市)
     丹波の森公苑ホール(氷上郡)
                    の3ヶ所にて地元上映会を実施。

2002年2月26日(火)  ル テアトル銀座
(東京都中央区銀座1-11)にて首都圏上映を実施

2002年3月16日(土)  神戸新聞 松方ホール
(神戸市中央区東川崎町1-5-7)にて上映を実施

●小動物との詩情溢れる交流記!
『少年動物誌』 河合雅雄 著/平山英三 画


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