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 ★あのねメール通信~福音館書店メールマガジン2010年8月4日 Vol.105 ★
            

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         ◆◇◆  CONTENTS  ◆◇◆

《1》 連載:絵本の散歩道(第5回) 牧野良幸
《2》 月刊誌最新号<9月号>のご案内
《3》 月刊誌編集部からこんにちは
《4》 「こんちゅうの一生シリーズ」の作者 得田之久さんのエッセイ
《5》 8月の新刊のご案内
《6》 夏のおすすめ本コーナー
《7》 書籍編集部だより
《8》 原画展のお知らせ

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《1》連載:絵本の散歩道(第5回) 牧野良幸
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★『なっちゃんのなつ』
  伊藤比呂美 文/片山健 絵 (現在品切中)
  
 今回は今の季節にぴったりの『なっちゃんのなつ』(月刊「かがくのとも」20
03年9月号)を選んでみました。 『なっちゃんのなつ』は伊藤比呂美さんの文章
と片山健さんの絵による絵本です。
 夏休み、田舎に住むなっちゃんは友だちのともちゃんがいないので、ひとりで
河原にでかけていきます。河原ではなっちゃんの背丈よりずっと高い草が一面に
繁っています。なっちゃんはクズのつるがかかとにさわるのを楽しみ、ヒマワリ
に話しかけ、河辺ではアオサギが魚をとっているところも見ます。セイバンモロ
コシがなっちゃんの頬をさわり、オオアレチノギクがゆれています。なっちゃん
は田中さんの庭も好き。サルビアの甘い味に舌鼓をうち、いろいろな色のオシロ
イバナの花をもんで爪につけ、種をむいて鼻に塗ります。
 やがて夕立がきてずぶぬれ、カミナリの中を家に帰ると、おばあちゃんがお盆
の花をいけていました。なっちゃんとおばあちゃんはお墓参りへ。お墓でもアリ
やハンミョウ、トカゲがなっちゃんのまわりにあらわれます。おばあちゃんが川
に流したおそなえを見守るなっちゃん。向こう岸ではガマノホがゆれています。
なっちゃんが家に帰ると、ともちゃんが遊びにきていました。「なにしてあそぼ
うか」
 テキストは詩人でもある伊藤さんらしく、選ばれた言葉が不思議な響き合いを
しています。伊藤さんはカリフォルニアに住んでいて、あちらでは夏でもさわや
かな気候なのだそうです。ところが伊藤さんは、夏になるとわざわざ故郷の熊本
に帰ってきて、蒸し暑い日本の夏を過ごすとか。「汗をかいたり、蚊に刺される
不快さがなつかしい」のだそうです。実際、伊藤さんの家の裏手には河原があり
雑草が伸びさかっていて、その体験がこの絵本で表現されています。獰猛に繁る
草、無数の虫。そして汗をかき、蚊に食われながら遊ぶ子ども。
 先祖に思いをはせるお盆でのいっときの静寂。「なっちゃんのなつ」には、生
きては死んでいくエネルギーにあふれた日本の夏が描かれています。ふだん日本
に住んでいては意識しない光景かもしれません。
 このお話を圧倒的な画面で表現したのが、片山健さんの絵です。絵本をめくる
と、そこには草、草、草。ほとんどが草という大胆な構図のページは、見る者を
圧倒するでしょう。水彩の緑色が、のびたり、ひろがったり、重ねられたり、立
ちはだかったり、本当に草がわさわさと動いているようです。その草も、オオア
レチノギク、ヒメムカシヨモギ、カナムグラ、ヘクソガズラ……と、大胆なタッ
チを生かして、ひとつひとつに性格があるように描き分けています。そのために
片山さんは実際に植物を植えて観察したとか。並大抵ではない集中力に敬服して
しまいます。あと、色とりどりの花と、蚊、バッタ、チョウ、ハチ、ハンミョウ、
トカゲ、死んだセミや、捨てられた傘の柄も描かれています。そしてあざやかな
青空。片山さんが描いた絵は万華鏡のようで、まさに日本の夏の風景そのもので
しょう。

★『なっちゃんのなつ』
伊藤比呂美 文/片山健 絵 (現在品切中)
http://www.fukuinkan.co.jp/magadetails.php?goods_id=10091

牧野良幸(まきの よしゆき)
1958年、愛知県生まれ。関西大学社会学部卒。モーツァルトのオペラ「魔笛」を
銅版画で描いた画集『The Magic Flute』(飛鳥新社)の他、絵本には『あー あ
った』(伊藤比呂美・文)『あみださま大修理』(宮村田鶴子・文、いずれも福
音館書店)などがあり、自著には『僕の音盤青春記1971-1976』(音楽出版社)、
『オーディオ小僧の食いのこし』(共同通信社)などがある。
以下のサイトで、自作品の紹介、エッセイを掲載。


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《2》月刊誌最新号<9月号>のご案内
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☆月刊誌最新号<9月号>は、ただいま発売中です。

◇◆こどものとも0.1.2.『わ』
              元永定正 作 定価410円           ◇◆

小さな輪、大きな輪、並んでいる輪、つながっている輪……。くっきりとしたカ
ラフルな色合いが魅力的な絵本です。

◇◆こどものとも年少版『ミケがじゃまして』
            山崎克己 作 定価410円            ◇◆

家族が何かしていると必ず邪魔しにくる猫のミケ。お絵描きしている男の子のと
ころにもやってきて……。ユーモアたっぷりの絵本です。

◇◆こどものとも年中向き『ぐぎがさん、ふへほさん、おつきみですよ』
              岸田衿子 作/にしむらあつこ 絵 定価410円 ◇◆

何もかも反対だけれど、仲良しの二人。お月見にはどんなお団子を作るでしょう。
大人気の『ぐぎがさんとふへほさん』第2作。

◇◆こどものとも『おうじと たこと きょじんのくに』
         牧野夏子 文/殿内真帆 絵 定価410円              ◇◆

糸の切れた凧を追って旅をする王子が、巨人に出会います。ところがその先には
もっと大きな巨人がいました。さらにその先にも!

◇◆ちいさなかがくのとも『カフェバスくんが いく』
             あんどうとしひこ 作 定価410円        ◇◆

ぼくはカフェバス。いろんなところへ走っていって、お店をひらくことができる
んだ。さぁ、いらっしゃい。おいしい飲み物はいかが?

◇◆かがくのとも『ときがとぶそら』
         夏目義一 作/金子良則 監修 定価410円         ◇◆

日本での野生復帰を願い、中国の山奥の村に住むトキの生態を観察し続ける著者
のニッポニア・ニッポン(トキの学名)観察記録です。

◇◆おおきなポケット かがくのポケット「とっぽとま-るのかげあそび」
                    菅野由貴子 作 定価770円   ◇◆

晴れた日におでかけしたら、いろんなかげを見つけたよ。いろんなかげであそん
だよ。他に楽しいお話2編。

◇◆たくさんのふしぎ『ふしぎな動物たち』
           大村次郷 文・写真 定価700円              ◇◆

龍、麒麟、鳳凰、グリフォンなど、人間はさまざまな動物を想像してきました。
世界各地にかくれていた不思議な動物さがしの旅。


◇◆母の友 特集「おとなりさんは外国人」 定価530円              ◇◆

近年、日本の幼稚園、保育園への外国人家庭の子の入園が増えています。今、求
められる「多文化共生」について探ります。

★こちらから「母の友」9月号の目次をご覧いただけます。


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《3》月刊誌編集部からこんにちは
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☆毎月交代で月刊誌の編集部から読者の皆様にむけたメッセージをお届けしてい
ます。今月は「おおきなポケット」編集部です。“「母の友」編集室の窓から”
も、毎月、このコーナーに掲載しています。

◇◆「おおきなポケット」編集部から◇◆

 9月号の「かがく」のタイトルは「とっぽとまーるのかげあそび」。身近な自
然現象である「影」をテーマとしたお話仕立ての作品です。晴れた日に散歩に出
た主人公2人が、自分たちの「影」をはじめ、ものにはすべて「影」があること
を知ります。「影ふみ」をしたり、ユニークな形の「影」さがしをして遊んだり
しながら、さまざまな「影」の性質を発見していきます。
 この作品づくりのために担当編集者も、日頃はあまり意識することのない「影」
を、じっくりと観察する機会に恵まれました。夏のぎらぎらした炎天下、アスフ
ァルトの上にくっきりとできたビルの影。薄日差す冬の昼間、はかなく頼りなく
見えた街路樹の影。ほのかな灯りともる喫茶店の店内で、水の入ったグラスの影
に、思わず「きれい!」と興奮したこともありました(怪しい人?)。
 ネタバレになるのでここでは詳しく書けませんが、このお話の中で主人公の2
人が、街角で見つけた面白い形の影を、「この影なんだ?」とあてっこする場面
が出てきます。これが、なかなか難しい(ホントですよ)。実際に、作者の菅野
由貴子さんと街を歩いて、見つけた影ばかり(なので、福音館書店の近所にある
ものがあれこれ登場します……)。ぜひ、本誌を読んで、クイズに挑戦してくだ
さいね。

★こちらから「おおきなポケット」をご覧いただけます。



◇◆「母の友」編集室の窓から◇◆

特集「おとなりさんは外国人」

 最近、日本の大手企業が社内公用語を英語にしたそうですね。改めて、グロー
バル時代を感じるわけですが、今後この流れで「子どもの教育もすべて英語で!」
なんて声も出てくるのかしら。すると、将来的には、日本語より英語のほうが流
暢な若者が増えるのかも……そしたら外国語が苦手な私は意思疎通ができなくな
っちゃうな……というのは我ながら過剰な心配だと思いますが、一方、まさに今、
この日本で「母国語」を使えないことで大変な困難を感じている方たちがいます。
日本で働く外国人のお母さんたちです。なかには我が子(日本生まれで日本語だ
けを話す)とのコミュニケーションすら難しい状況に陥ってしまうこともあるの
だとか……。「母の友」9月号で特集しました。ぜひご覧ください。
 
★こちらから「母の友」9月号の目次をご覧いただけます。


★こちらから「母の友」のブログをご覧いただけます。


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《4》「こんちゅうの一生」シリーズの作者   得田之久さんのエッセイ
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   昆虫少年集まれ

                   得田之久

 「こんちゅうの一生シリーズ」は、今から40年ほど前に出版された本です。当
時ぼくは「かまきりのちょん(「こどものとも」1967年8月号)」という本で絵
本界にデビューしたばかりでしたので、編集部から突然「昆虫の一生」をシリー
ズでだしませんかとお誘いをいただいた時は、望外の喜びでギンヤンマのように
空高く舞い上がりました。しかしその喜びも長くは続きませんでした。
 幼い時から野性児だったぼくは、いつも自然の中で遊んでおり昆虫たちとは親
しい間柄でしたが、彼らの一生の知識となるとまるで下ろしたてのノートのよう
に真っ白な状態でした。そこで資料探しに東奔西走の日々が始まりました。まず
は図書館からはじまり、神保町の古本街をしらみつぶしに探しましたが満足でき
る本はまるで見つかりませんでした。その後分かったのですが、当時は分類図鑑
が多少あるくらいで、昆虫の生態や生活に関してはまるで解明されていませんで
した。また、その頃はカメラの性能も今のように発達していませんでしたので、
虫の飛んでいる写真はともかく、動いている写真を集めた写真集もかぞえるほど
しかありませんでした。途方に暮れ一時は仕事を断ろうかと思うほどでしたが、
そこは楽天家にして能天気なぼくは早速最新式のカメラを購入すると、来る日も
来る日も、虫の観察に自然の中に飛び出していきました。越冬中の虫を探して、
雪の降り積もる雑木林をさまよい歩いたり、炎天下の草むらに腹ばいになってア
シナガバチの巣作りをみつめていたりしていました。またある時は、ギンヤンマ
の飛ぶ姿を知りたくて住宅街にある池で長い間しゃがみこんで観察していたら、
不審に思った住民の通報でおまわりさんがきたこともありました。
 このようにな日々を過ごして、この「こんちゅうの一生シリーズ」は完成しま
した。今振り返ってみると、ありがたいことに記憶はいつの間にか修正され楽し
い思い出だけが残っています。僕はこの仕事を通して沢山のことを学びましたが、
そのひとつに「せみとり、とんぼつり、ほたる狩り、くも合戦、鳴く虫飼育」等、
日本の子どもは世界の中でも珍しいほど虫と遊ぶ文化をたくさん持っているとい
うことを知りました。それは、日本の人が大昔から自然を大切にしてきたという
ことが、背景にあるからだと思います。それに比べ欧米の人は昔から「自然は人
間の手でコントロールして利用するもの」と考えていたようです。そしてほとん
どの人が、虫のことを嫌うか無関心な人が多いということも知りました。ですか
ら昆虫の資料は大変少なく、写真集も絵本もほとんどありませんでした。あのフ
ァーブルの『昆虫記』もほとんど読まれず、世界で一番読まれているのは日本だ
そうです。その欧米から生まれたエコロジーという考えは、日本に上陸すると
「子どもには自然の大切さを教えなければならない。だから昆虫採集は禁止すべ
きだ」ということになりました。そしてその頃から急激に、虫に関心を無くした
子どもが増えたのは、そのことが大きな要因の一つだと僕は思います。ちなみに
欧米のほとんどの国では国土に占める森林の割合がわずか30%ぐらいしかないの
に対し日本では70%近くもあります。
 ぼくは「虫の好き嫌い」がエコロジーに大いに関係すると、考えています。虫
が嫌いになると、どんなに美しい草原でも、気持ちの良い森でも、感動したり大
切にしようとは思わなくなるでしょう。だって虫のいない自然なんてありえませ
んからね。この本がきっかけになり、子どもたちが虫が好きになり、自然に関心
を持ってくれたら、ぼくはとても幸せです。


★『こんちゅうの一生シリーズ 全5冊セット』定価5250円
http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.php?goods_id=21226

★『新版 かぶとむし かぶとむしの一生』定価1050円
http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.php?goods_id=21221

★『新版 かまきり おおかまきりの一生 』定価1050円 
http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.php?goods_id=21222

★『新版 ちょう あげはの一生』定価1050円
http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.php?goods_id=21223

★『新版 とんぼ ぎんやんまの一生』定価1050円
http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.php?goods_id=21224

★『新版 はち ふたもんあしながばちの一生』定価1050円
http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.php?goods_id=21225


得田之久(とくだ ゆきひさ)
1940年、神奈川県生まれ。明治学院大学社会学部を中退。在学中から幼稚園など
で、子どもに絵を指導しながら童話を研究した。同時に子どもたちから絵を描く
喜びを教わり、絵本を描きはじめた。子どものときから昆虫を飼育するかたわら、
野山を歩きまわって昆虫の生態を調べている。絵本に『昆虫』 『昆虫〈2〉』
(以上、福音館書店)、『むしさん どこいくの?』『ありのごちそう なーに?』
『てんとうむし どーこ?』(以上、童心社)など多数ある。


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《5》8月の新刊のご案内
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《8月4日(水)出荷開始》
★『どろんころんど』
  北野勇作 作/鈴木志保 画 定価1785円

どこかに行ってしまったヒトを探して、どろんこの世界を旅するアンドロイドの
少女アリスと、お供の亀型ロボット。2体(ふたり?)の奇妙で長い旅。

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《6》夏のおすすめ絵本コーナー
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★暑い夏。お部屋の中で親子でゆっくり絵本を楽しむにも、ひとりでじっくり読
書にいそしむにも、とてもいい季節ですね。夏にぴったりの年齢別おすすめ絵本
と、テーマ別のおすすめ絵本をご紹介しています。ぜひご覧ください。

夏のおすすめ絵本のページは、こちらです。
http://www.fukuinkan.co.jp/summer/

★小学生のお子様には、読書感想文の宿題が出ているかもしれませんね。 読む本
はお決まりですか? 福音館書店からも、第56回青少年読書感想文全国コンクール
課題図書が選定されています。
 300年前、大工見習いのヤスが奈良県の唐招提寺で「すみ鬼」と出会った物語で
す。全国書店にて好評発売中です。

『すみ鬼にげた』
岩城範枝 作/松村公嗣 絵 定価 1575円(本体価格1500円)
http://www.fukuinkan.co.jp/detail_page/978-4-8340-2471-5.html

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《7》書籍編集部だより
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☆絵本・童話・科学書の編集部から毎月交代で読者の皆様にむけたメッセージを
お届けします。今月は科学書編集部です。

◎科学書編集部から

 『ひとつ』の原題は“Only One”といいます。日本語に訳せば「たったひとつ」
「ひとつだけ」とでもなるでしょうか? 英語では使い勝手の良いオンリーとい
う言葉ですが、日本語に訳すとタイトルや本文でもリズム感の悪い「たった」
「だけ」という訳になってしまいます。谷川俊太郎さんにこの絵本の翻訳をお願
いするときに、このオンリーワンをどんな風に訳してくれるのだろうと、不安半
分期待半分で待っていました。谷川さんから戻ってきた原稿には「ひとつ」と書
いてありました。
 数え方についても谷川さんと一緒に悩みました。日本語には数え方が色々とあ
ります。本文に出てきたものを例に挙げますと、かぼちゃは一玉、ネックレスだ
と一連、はぎれなら一片、メリーゴーラウンドなら一基などなど。辞書で調べた
数え方に統一して谷川さんと2人で声に出して読み比べてみました。するとどう
もお勉強の本のようで、馴染みの薄い数え方が出てくると文章のリズムが悪くな
ってしまいました。普段から大人でも使っていない数え方はやめて、なるべく日
常使っている数え方、こどもに馴染みのある数え方に戻そうということになりま
した。たくさんの読み方ができる『ひとつ』です。

★『ひとつ』  (9月8日配本予定)
  マーク・ハーシュマン 作/バーバラ・ガリソン 絵
  谷川俊太郎 訳 定価1260円
  http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.php?goods_id=21554

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《8》原画展のお知らせ
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●堀内誠一 旅と絵本とデザインと
会期:2010年7月10日(土)~8月29日(日)
会場:佐野美術館 静岡県三島市中田町1-43
問合せ先:TEL 055-975-7278
休館日:木曜
入館料:一般・大学生1,000円、小・中・高校生500円
    8月1日(無料)、毎週土曜日(小・中学生:無料)
    15名以上の団体は2割引


●生誕100年 赤羽末吉展―絵本は舞台だ!―
会期:2010年7月16日(金)~9月28日(火)
会場:安曇野ちひろ美術館 長野県北安曇郡松川村西原3358-24
問合せ先:TEL 0261-62-0772
休館日:第2・4水曜日
入館料:大人800円、高校生以下無料


●安野光雅のすうがく絵本展 ふしぎな世界「ひらけ・ごま」
会期:2010年7月17日(土)~8月22日(日)
会場:銀座教文館 ウェンライトホール 東京都中央区銀座4-5-1
問合せ先:TEL 03-3561-8446
休館日:無休
入館料:一般700円、大・専門学校生500円、小・中・高校生100円、


●話の話 ロシア・アニメーションの巨匠ノルシュテイン&ヤールブソワ
会期:2010年7月18日(日)~9月26日(日)
会場:高知県立美術館 高知県高知市高須353-2
問合せ先:TEL 088-866-8000
休館日:無休
入館料:一般850円(650円)、大学生550円(450円)、高校生以下無料
   ( )内は20名以上の団体料金


●秋野亥左牟絵本原画展
会期:2010年7月21日(水)~8月22日(日)
会場:宇城市不知火美術館 熊本県宇城市不知火高良2352
問合せ先:TEL 0964-32-6222
休館日:月曜
入館料:一般300円、大高生200円、小中無料
   団体は2割引


●片山健の世界展
会期:2010年8月7日(土)~8月22日(日)
会場:しが県民芸術創造館 滋賀県草津市野路6-15-11
問合せ先:TEL 077-564-5815
休館日:月曜
入館料:一般400円、中高生300円、小学生200円


●西村繁男絵本原画展
会期:2010年8月11日(水)~8月22日(日)
会場:船橋市民ギャラリー 千葉県船橋市本町2-1-1 船橋スクエア21ビル3F
問合せ先:TEL 047-420-2111
休館日:月曜
入館料:一般500円、中高生200円、小学生以下無料



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