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 ★あのねメール通信~福音館書店メールマガジン2010年10月6日 Vol.107 ★
            

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         ◆◇◆  CONTENTS  ◆◇◆

《1》連載:絵本の散歩道(第7回) 牧野良幸
《2》月刊誌最新号<11月号>のご案内
《3》月刊誌編集部からこんにちは
《4》「かがくのとも」創刊500号記念のお知らせ
《5》『イトウくん』の作者、三木卓さんのエッセイ
《6》10月の新刊のご案内
《7》書籍編集部だより
《8》「うさこちゃん」と「ぞうくん」ファンの方へ
《9》2011年カレンダー発売のおmらせ
《10》原画展のお知らせ

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《1》連載:絵本の散歩道(第7回) 牧野良幸
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★『やっぱりおおかみ』 佐々木マキ 作・絵 定価840円
  
 『やっぱりおおかみ』は、佐々木マキさんの作・絵による絵本です。
 この絵本は、1匹だけ生き残った子どものオオカミのお話。ひとりぼっちのオ
オカミは仲間を探そうとします。オオカミはウサギの街にきました。しかし、ウ
サギたちはオオカミを怖がって寄ってきません。街角にポツンと立つオオカミ。
影のように描かれているオオカミの表情はわかりません。でもオオカミは、仲間
に入れてもらえないとわかると、「け」といって去っていきます。
 オオカミはブタたちの市場にやってきました。ここでも子どものブタが、オオ
カミが近づくと無言で去っていきます。オオカミはシカたちの公園でもひとりぼ
っち。誰もいないメリーゴーラウンドの前にひとり立つオオカミ。夜はウシたち
の街にきました。窓からのぞくと食事をするウシの家族。それを見たあと、墓場
にたどりついたオオカミは思います。「オレに似た子は、いないんだ」
 次の日、オオカミは気球の前に立っています。突然、気球の紐が切れ、気球は
空に飛んでいってしまいます。オオカミは平然として「やっぱり、オレはオオカ
ミだもんな。オオカミとして生きるしかないよ」といい、気球に向かって「け」。
オオカミはこの街で生きていくと決めたら、急に楽しくなってきました…。
 というお話。ちょっと変わった絵本です。ここには不思議な出来事や、ワクワ
クする物語もありません。にがい現実世界そのままです。読んでいて少し心が痛
みますが、佐々木マキさんの絵はホノボノとした、外国のコミックのようなタッ
チなので、とても楽しい絵本になっています。
 佐々木さんは、子どものオオカミをシルエットで描いています。それだけに大
きく開いた口と牙が印象的。その口から吹き出しが出て、「け」といいはなつ場
面は痛快です。あっけらかんとして、その一言で嫌な事も吹き飛ばしてしまいま
す。
 お墓の場面も佐々木さんらしい趣向がこらされています。墓石には「JOHN
LENNON」とか「ELVIS」という名前が彫ってあります。「ROCK'N ROLL-BEATLES-」
という文字もあります。彼らはいうまでもなく、誰にも似ていない個性の持ち主。
我が道を歩んだ人たちです。夜、墓場でオオカミが寝ていると、このお墓から可
愛い幽霊があらわれます。ひょっとして夢の中でオオカミは、ロックン・ロール
に励まされているのかもしれません。
 オオカミは結局、この街で生きていくことにします。最後の場面は、広々とし
た青空の下にどこまでも続く街の風景。ここにはウサギもブタもウシも描かれて
いません。建物だけです。でも以前のような淋しさはなく、どこかすがすがしい
風景です。たとえ周りが受け入れてくれなくても、自分の人生を生きていく。
 そんな決心をしたことで、今までとちがった街に見えるようになったのかもし
れません。どんなつらい状況にも、「け」といいとばしてへこたれないオオカミ。
そんなオオカミから私たちも勇気をもらえる絵本です。

★『やっぱりおおかみ』
  佐々木マキ 作・絵 定価840円


牧野良幸(まきの よしゆき)
1958年、愛知県生まれ。関西大学社会学部卒。モーツァルトのオペラ「魔笛」を
銅版画で描いた画集『The Magic Flute』(飛鳥新社)の他、絵本には『あー あ
った』(伊藤比呂美・文)『あみださま大修理』(宮村田鶴子・文、いずれも福
音館書店)などがあり、自著には『僕の音盤青春記1971-1976』(音楽出版社)、
『オーディオ小僧の食いのこし』(共同通信社)などがある。
以下のサイトで、自作品の紹介、エッセイを掲載。


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《2》月刊誌最新号<11月号>のご案内
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☆月刊誌最新号<11月号>は、ただいま発売中です。

◇◆こどものとも0.1.2.『ぽんちんぱん』
              柿木原政広 作 定価410円          ◇◆

歌のようなリズミカルなことばにあわせて、子どもたちの大好きなパンが、こっ
ちを向いて笑っています。ユニークで楽しい写真絵本です。

◇◆こどものとも年少版『いたちのてがみ』
            こしだミカ 作 定価410円           ◇◆

古い家に引っ越してきた女の子は、ある晩、いたちに出会います。いたちのうん
こは文字みたい。女の子といたちの交流をあたたかく描きます。

◇◆こどものとも年中向き『まるきのヤンコ』 スロバキアの昔話
             洞野志保 再話・絵   定価410円        ◇◆

木の人形から男の子になったヤンコ。親子3人で幸せにくらしていましたが、魔
女にさらわれてしまいます。スロバキアの昔話です。

◇◆こどものとも『カマキリのかんちゃん』
         石橋真樹子 作 定価410円               ◇◆

冬のある日、ななみは家でカマキリを見つけ、かんちゃんと名づけます。小さな
生き物をいつくしむ女の子の姿を描きます。

◇◆ちいさなかがくのとも『もりのみんなのやまぶどう』
             あかしのぶこ 作 定価410円         ◇◆

私のだいすきなやまぶどうは、森の動物たちのごちそう。私が森にのこしてきた
ぶどう、みんなでおいしく食べたかな?

◇◆かがくのとも『どこまで ゆくの?』
         五味太郎 作 定価410円                ◇◆

男の子がお出かけをしてずんずん道を進んでいくと、道は折れ曲がり、迷路のよ
うになっていきます。歩いた先にあったものは? 創刊500号記念作品。

◇◆おおきなポケット かがくのポケット「路線バスにのろう!」
                    鎌田歩 作 定価770円      ◇◆

路線バスが車庫を出てから終点に着くまでを、乗り込む子どもたちのうきうきし
た気持ちとともに描く、路線バスの魅力が満載です。他に楽しいお話2編。

◇◆たくさんのふしぎ『中にはいってみよう』
           葉山勉 文・写真 定価700円               ◇◆

「から」の「あいだ」と書いて「空間」と読みます。そこには何もないはずなの
に、何かが宿っているようです。世界のおもしろ建築空間へご案内!

◇◆母の友 特集「ことばとからだを結ぶうた」 定価530円           ◇◆

ことばは本来“うた”という音でした。ことばが目から入る情報として存在する
ことの多い今。改めて私たちのことばとからだを「うた」で結んでみませんか?

★こちらから「母の友」11月号の目次をご覧いただけます。


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《3》月刊誌編集部からこんにちは
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☆毎月交代で月刊誌の編集部から、読者の皆様にむけてメッセージをお届けして
います。今月は「こどものとも第2」編集部です。「母の友」 編集室からのメ
ッセージもお送りしています。

◇◆「こどものとも第2」編集部から◇◆

 こんにちは。こどものとも第2編集部では、「こどものとも年少版」と「こど
ものとも0.1.2.」をつくっております。ちょうど発売になったばかりの11月号に
ついてちょっとご紹介しますね。
「年少版」の11月号は、『いたちのてがみ』。いたち!? 見たことないなあ! 
などという方もいらっしゃるかもしれません。でも、いたちは、今でも身近なと
ころに住んでいるんですよ。大阪の下町に住んでいらっしゃる、この本の作者こ
しだミカさんは、実際にいたちを何度も見かけたそうです。この本に登場する女
の子のように、夜、道をスススッと走り去るいたちの姿を見たとのこと。家の前
にうんこを残していったのも実際にあった話。うんこの形はまるで文字のようだ
ったとか。そのエピソードをヒントに、この絵本をつくってくださいました。
 こしださんはこんなことをおっしゃっていました。「野生の生き物と人間の関
係はいつも微妙です。漁師さんが魚の居場所を示してくれる海鳥に捕った魚を放
ってやったり、きつねを奉って油揚げを供えるような感覚を、この作品であらわ
しましたが、この世に人間だけが生きているのではない、いろんな生き物が関係
し合って生きている感じが伝わればいいなあと願ってます」と。生き物をこよな
く愛するこしださんの作品には、2年前に『くものもいち』があり、子どもたち
に大変な人気でした。身近な生き物との交流を温かく描いた今度の『いたちのて
がみ』も、子どもたちの心にストレートに届くことを願っています。
 「0.1.2.」の11月号は、パンがテーマの『ぽんちんぱん』。「ぽんちんぱん」
というおまじないのような言葉を口ずさみながら、子どもたちといっぱい楽しん
でもらえたらと思います。

★こちらから「こどものとも0.1.2.」をご覧いただけます。


★こちらから「こどものとも年少版」をご覧いただけます。


◇◆「母の友」編集室の窓から◇◆

特集「ことばとからだを結ぶうた」

 日の暮れが早くなりましたね。11月号は今年も秋の夜長にぴったりな、特別号
です。ケータイメールやインターネット検索が日常化し、テレビをつければ日本
語にも字幕がつく時代になりました。ともすると、耳が聞くことをやめ、目から
入ったことばが文字情報としてのみ蓄積されていくのを感じます。特集「ことば
とからだを結ぶうた」では、そんなふうにすっかり離れてしまった私たちのこと
ばとからだを、もう一度結びなおしてみたいと、劇作家、詩人、絵本作家の3人
に、ことばを「体感する」とはどういうことか、幅広く語り合っていただきまし
た。
 毎年恒例の「こどもに聞かせる一日一話」は、今年も充実のラインナップでお
届けします。短いお話が30編、すてきな絵とともに詰まっています。夜寝る前、
お子さんと一緒にお楽しみください。お子さんが寝た後には、「絵本作家のアト
リエ」海外編を。『スノーマン』で知られるイギリスの作家、レイモンド・ブリ
ッグズさんを訪ねました。英国紳士らしいブラックユーモアたっぷりの人柄は、
まるで『さむがりやのサンタ』みたいでした。
 
★こちらから「母の友」11月号の目次をご覧いただけます。


★こちらから「母の友」のブログをご覧いただけます。


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《4》「かがくのとも」創刊500号のお知らせ
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1969年4月『しっぽのはたらき』で創刊してより、読者の皆様に支えられ、2010
年11月号『どこまでいくの?』で500号を迎えました。

みなさまへの感謝の気持ちをこめて、プレゼントクイズキャンペーンなどさまざ
まなイベントを計画しています。詳細は以下のHPと、ブログからみなさまにお知
らせいたします。今後とも「かがくのとも」をよろしくお願いいたします。

★かがくのとも500号記念特設ページ本日10月6日、アップいたしました。
http://www.fukuinkan.co.jp/campaign/kagaku500/

★かがくのとも500号記念講演会の詳細はこちらをご覧ください。
http://www.fukuinkan.co.jp/event.php#kouenkai

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《5》『イトウくん』の作者、三木卓さんのエッセイ
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   イトウくん がんばれ 三木卓

 ぼくの愛する少年のおはなしを書いてみよう。
 「毎日新聞大阪本社」から「何か書きませんか」と声がかかってきたので「よお
しやるぞ」と思ったとき、反射的にそう思いました。
 それはどんな子だろう。
 それは、やっぱり末っ子だな。だって、ぼくが末っ子なんだもの。末っ子の気
持がいちばんよくわかる。
 しかし、今は少子化の時代だ。ゾロゾロ一連隊も兄弟姉妹がひしめきあってい
る家なんてありっこない。
 そこで、サッソウと登場したのは、イトウくんです。といっても、イトウくん
は、とくにかわった子じゃありません。
 学校の成績で八十点をとれば、大イバリで帰ってきて、「どう、ボク、すごい
でしょう」と家族中をいってまわります。もっとも、みんなそれぞれにいそがし
くて、末っ子のいうことなんか、ちっとも聞いてくれない。だれもいないし、冷
蔵庫のなかもカラッポ。
 ほら、末っ子って、よくそういうことになるじゃありませんか。
 いちばんの仲よしは、ネコのナリヒラ。ナリヒラも、イトウくんがいちばん好
きで、こまっていると、ハゲマしてくれたりします。でも、オスネコですからね。
夜になるとデートにいっちゃったり。
 イトウくんには、OLのお姉さんと高校生のお兄さんがいます。イトウくんは
小学二年生ですから、ずいぶんあいだがあいていますが、これは、ご両親が「こ
どもは二人にしようね」ときめて、生活設計をしたから。まあ標準家庭です。
 ところが、ずっとたってからのある日のこと、とつぜんお母さんが、「また、
赤ちゃんがさずかったみたいなんです」って、お父さんにいいました。それがイ
トウくんだったんです。
 お父さんは、「こどもは天からのさずかりものだからね」といったそうです。
それでイトウくんは「ぼくは天からのさずかりものだ」と思っています。
 イトウくんが自分のことをそう思うことにぼくは反対しません。しかし小学校
の二年生といえば、これはなかなかたいへんだ。のりこえなければならない困難
は、つぎつぎとやってきます。
 お兄ちゃんだって、お姉ちゃんだって、体育会系のがんばりでがんばっている。
お母さんも、美容には精を出しているし、お父さんも仕事が忙しくて夜遅くタク
シーで帰ってくる。
 オトナたちはいっしょうけんめい、それぞれ生きている。でもイトウくん、無
視されたり、コズカレたり、学校では、オンナノコ軍団に痛い目にあわされたり、
タイヘン。
 「こんなことで、ボクは、人生やっていけるだろうか」
 やっていけますよ! がんばれ!
 イトウくんのふんとうぶりを、ユーモラスな六つのものがたりにまとめました。
楽しく笑って、オウエンして下さい!

★『イトウくん』10月13日配本
  三木卓 作/高畠純 絵 定価1155円


三木 卓(みき たく)
1935年、東京に生まれるが、一時期、大連で幼年期を過ごす。早稲田大学文学部
露文科卒業。詩、小説、評論、随筆、児童文学と活動は多岐にわたる。詩集では
『わがキディ・ランド』(思潮社)、小説では『砲撃のあとで』(集英社)、
『懐かしき友への手紙』(河出書房新社)など、そのほか評伝『北原白秋』
(筑摩書房)、児童文学『おおやさんはねこ』(福音館書店)など、多数。

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《6》10月の新刊のご案内
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《10月6日(水)出荷開始》
★『クリスマスの ちいさな おくりもの』
  アリスン・アトリー 作/上條由美子 訳/山内ふじ江 絵 定価840円

住んでいる家のクリスマスの準備ができていないことを心配したねことねずみは
急いでケーキを焼いたり、もみの木を飾りつけたり、準備に奔走します。

★『これはなみだ?』
  栗林慧 写真/長新太 文 定価945円

はなびらのおくにたまっていた蜜が、雨つゆで希釈されてしずくとなり、葉の上
に落ちたとき、アリたちのドラマが始まりました。

★『こんなおみせ しってる?』
  藤原マキ 作 定価945円

駄菓子屋、サンプル屋、人形やロボットを売るお店。人体模型、蛇屋など、ちょ
っと怖いものを売っているお店も登場して、不思議な世界を垣間見せてくれます。

★『だいこん だんめん れんこん ざんねん』
  加古里子 作 定価945円

「中がどうなっているか知りたい!」と思う気持ちにおこたえします。果物から、
建築物、地球まで。断面図による新鮮な視点の広がりを楽しみましょう。

★『エネルギーって なんだろう』
 K・B・ブラッドリー 作/P・マイゼル 絵/やまじけんじ訳 定価1365円

エネルギーって何? 見えるの? つかめるの? どうやってつくられるの? それ
もエネルギー? エネルギーの「なるほど」に迫ります。

★『それ ほんとう?』
  松岡享子 文/長新太 絵 定価1365円

「あ」から始まる言葉だけでお話がつくれるって?! 思わず「それ ほんとう?」
と言いたくなる、ナンセンスな言葉遊びの本!

《10月13日(水)出荷開始》
★『イトウくん』
  三木卓 作/高畠純 絵 定価1155円

年のはなれた末っ子のイトウくんは大人の中にひとりぼっち。相棒はネコのナリ
ヒラだけ。そんなイトウくんのほほえましい奮闘記です。

★『ぼくのママが生まれた島 セブ―フィリピン』
  おおともやすお、なとりちづ 作/おおともやすお 絵 定価1470円

フィリピンの祖父たちとクリスマスを過ごすため、初めてセブ島に行ったしょう
たが見た、出会った、感じたフィリピンの暮らし。

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《7》書籍編集部だより
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☆絵本・童話・科学書の編集部から毎月交代で読者の皆様にむけたメッセージを
お届けします。今月は童話編集部です。

◎童話編集部から

 童話セクションから11月に刊行される『鍵の秘密』は、2007年刊の高楼方子さ
ん作『緑の模様画』以来の長編創作童話です。ページ数696、箱入りの重量級。
古典童話シリーズでいうと、『海底二万海里』に迫るボリュームです。けれど、
スピード感にあふれた切れ味のよい文章と語り口なので、思いのほかぐんぐんと
読み進めることができるはずです。
 ストーリーは、ふとしたきっかけで手にした鍵に導かれて“あちらの世界”に
足を踏み入れた少年・ノボルが、勇気をふりしぼって陰謀と対決し、闇に閉ざさ
れた城を解放するとともに、捕らわれていた父親を取りもどすという、骨太なフ
ァンタジー。1998年に、第4回「児童文学ファンタジー大賞」奨励賞を受賞した
ときには、400字づめ原稿用紙で約600枚だったこの作品は、テーマをより重層的
にし、キャラクターを魅力的に立ち上げて、細部を練り上げていくうちに、1300
枚にまで達しました。それをこんどは、冗長かと思われる部分をけずり、徹底的
にみがきあげて、およそ1100枚の完成作に仕上げたのです。最初の原稿ができて
から12年という時間が、一語一語にしみこんでいるかのようです。
 筋の展開を追う楽しみに加えて、ひとつひとつのシーンを味わい、文章の魅力
にひたる。これこそ長編を読む楽しみのきわみです。持ち歩いて読むのはちょっ
とハード、しかしこれを机上に置いて出かけるのは後ろ髪を引かれる思い……
 さあ、どうします!?

★『鍵の秘密』 11月17日 刊行予定
  古市卓也 作/YUJI 画 定価2940円

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《8》「うさこちゃん」と「ぞうくん」ファンの方へ
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●うさこちゃんが、goo検索サイトにデビュー!
goo検索サイトのトップページ画面をお好みで「うさこちゃん」デザインに変更
できる サービスがはじまりました。 詳細はこちらをご覧ください


●ケータイまるごと「ぞうくんのさんぽ」にカスタマイズ!
待ち受け、メニュー、送信、受信の各画面から、電池、電波の表示まで、携帯ま
るごと「ぞうくんのさんぽ」にカスタマイズできるツールが登場しました!
詳細はこちらをご覧ください。


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《9》2011年カレンダー発売のお知らせ
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2011年カレンダーが10月初旬から発売されています。今年のカレンダーは以下2
点です。絵本の世界をカレンダーでもお楽しみください。

●「ぐりとぐら」カレンダー2011


●酒井駒子カレンダー2011


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《10》原画展のお知らせ
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●堀内誠一 旅と絵本とデザインと
会期:2010年9月11日(土)~10月24日(日)
会場:伊丹市立美術館
問合せ先:TEL 072-772-7447
休館日:月曜日
入館料:一般700円(500円)、大高生350円(250円)、中小生100円(80円)
    ( )内は20名以上の団体料金


●20年のなかまたち
会期:2010年9月18日(土)~11月29日(月)
会場:小さな絵本美術館 八ヶ岳館
問合せ先:0266-75-3450  
休館日:毎週火曜日 10月20日・11月8日
入館料:おとな700円、中高生400円、小学生300円


●2000年代の日本の絵本展2000-2009
会期:2010年9月15日(水)~11月14日(日)
会場:ちひろ美術館・東京 
問合せ先:03-3995-0612
休館日:月曜日
入館料:大人800円、高校生以下無料


●ビアトリクス・ポター展
会期:2010年9月16日(木)~10月24日(日)
会場:下関市立美術館 
問合せ先:083-245-4131
休館日:月曜日
入館料:一般800円、大学生600円


●生誕100年記念 ハンス・フィッシャーの世界
会期:2010年10月2日(土)~11月7日(日)
会場:高浜市やきものの里かわら美術館 
問合せ先:0566-52-3366
休館日:月曜日
入館料:高校生以上600円、中学生以下無料


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