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 ★あのねメール通信~福音館書店メールマガジン2011年5月11日 Vol.114★
            

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         ◆◇◆  CONTENTS  ◆◇◆

《1》連載:絵本の散歩道(第2回) 吉田新一
《2》月刊誌最新号<6月号>のご案内
《3》月刊誌編集部からこんにちは   
《4》『怪盗ブラックの宝物』の作者、那須正幹さんのエッセイ
《5》5月の新刊のご案内
《6》書籍編集部だより
《7》ホフマン生誕100 年記念 限定復刊4点のご案内
《8》「タンタンの冒険」シリーズ 映画化記念キャンペーンのご案内
《9》原画展のお知らせ

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《1》連載:絵本の散歩道(第2回) 吉田新一
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★『ババヤガーのしろいとり』
 内田莉莎子 再話/佐藤忠良 画

 戦後日本の絵本黄金期における傑作の一つ『おおきなかぶ』のイラストレータ
ー、佐藤忠良氏が、去る3月30日98歳の生涯を閉じられた。具象彫刻家として国
内外で著名なことは多言を要しないが、絵本のイラストレーターとしても、つと
に戦中期に『ウシヲカフムラ』(昭和17年)他3冊、戦後に「こどものとも」で
『やまなしもぎ』『おおきなかぶ』から『木』へと数々の絵本にコラボレートさ
れて、大きな足跡を残された。今『ババヤガーのしろいとり』を挙げて、追悼を
したい。忠良氏は召集を受けて旧満州で終戦を迎え、3年のシベリア抑留生活を
経験したが、その間、芸術家の目と心でロシアの風土に魅せられ、ロシア的題材
を好んで『おおきなかぶ』『ゆきむすめ』『ババヤガーのしろいとり』などロシ
ア民話の絵本化に尽くされた。
 『ババヤガーのしろいとり』(1973年)は、ある農家の夫婦が、娘マーシャに留
守番と弟ワーニャのお守りを言いつけ、町へ出かける。が、マーシャは言いつけ
を忘れ、弟を庭に置き、友だちの家へ遊びに行ってしまう。その間に白い鳥が何
羽も飛んできてワーニャをさらう。マーシャは帰って、子どもをさらう白い鳥の
話を思い出して、弟の救出へ向かう。途中ペチカやりんごの木やミルクの川やハ
リネズミの援助により、「鶏の脚の上に立ったババヤガーの家」に弟を発見して
救出し、再びミルクの川、りんごの木、ペチカ等の援助で、鳥の追跡から無事に
もどり、帰宅した両親からロシア人形のみやげをもらって話は閉じる。忠良氏の
ロシア民話の絵本は、いずれも登場人物の服装・姿態・表情、また状況・雰囲気
など、ロシアならさもありなんと思われる作画で、絵に語りがあり、読者を魅了
する。彫刻は言わずもがなだが、素描画、人物のデッサンは特に魅力的で、『バ
バヤガーのしろいとり』でも、線描と彩色のすばらしさには、改めて感銘を受け
る。
 ところでこれを読むと、別の2冊の絵本を思い出す。一つは『あさえとちいさ
いいもうと』(筒井頼子 作/林明子 絵)、もう一つは『まどのそとの そのまた
むこう』(モーリス・センダック 作・絵/脇明子 訳)である。前者は現実話、
後者は幻想話であるが、いずれも、姉が幼い妹を親の不在中に見失うところが、
『ババヤガーのしろいとり』と共通する。
 前者は、母があさえに昼寝中の妹を預けて用足しにでかける。が、寝ていた幼
い妹が起きてくる。姉は妹を遊ばせようと表の道にロウセキで電車ごっこの線路
を描きはじめる。が、いつの間にか妹が消えている。あさえは懸命にその行方を
追う。その心配と狼狽のようすが話のメインである。同じ作者の『はじめてのお
つかい』の続編とみれば、共通の人や物がみつかるので面白い。話の主題は、妹
の責任を負わされたあさえが、負担の重さを克服する姿であるが、同じテーマを、
深層心理的に扱ったのが『まどのそとの そのまたむこう』と言える。
 作品のヒロインであるアイダは、不在の父から妹の世話という責任を負わされ
ている。が、妹はゴブリンにさらわれてしまう。そしてアイダの懸命の救出劇が
メインの物語となる。これは妖精の取替え子伝説を使ったファンタジーで、民話
『ババヤガーのしろいとり』に近い。しかし、センダックの絵本を見直して、絵
本を開いた冒頭の半ページと、読み終わった最後の半ページとの絵を見比べると、
ほぼ同じ絵であるが、前者でのゴブリンが、後者では消えている。また、アイダ
と妹のポーズに、両者に僅かな差がある。前者と比べ後者でアイダと妹は体を僅
かに動かしているが、その絵の時間差は僅かと見られる。すなわち、2枚の絵に
挟まれた「物語の本体」は、実はアイダが父から妹を守るよう託された責任の重
圧から生じた恐れの視覚化で、彼女の心の大きな負担が意識下で、ゴブリンによ
る妹の誘拐という事件、及びその克服という<幻想>となったのであり、物語は
アイダの潜在意識を形象化したものだと理解できる。『ババヤガーのしろいとり』
もまた、人間が日常生活で経験する「潜在的恐怖とその克服」の原型を語った民
話と言えるであろう。

★『ババヤガーのしろいとり』内田莉莎子 再話/佐藤忠良 画
 現在品切れ中です。
★『まどのそとの そのまたむこう』モーリス・センダック 作・絵/脇明子 訳
 現在品切れ中です。
★『あさえと ちいさいいもうと』筒井頼子 作/林明子 絵


吉田新一(よしだ しんいち)
1931年東京生まれ。日本イギリス児童文学会会長、絵本学会初代会長、国立国会
図書館客員調査員、日本女子大学教授等を歴任。立教大学名誉教授。著書に『絵
本の魅力』『ピーターラビットの世界』『絵本/物語るイラストレーション』
(以上、日本エディタースクール出版部)、訳書に『宝さがしの子どもたち』
『オーラのたび』『ビアトリクス・ポター 描き、語り、田園をいつくしんだ人』
(以上、福音館書店)『ランドルフ・コールデコットの生涯と作品』(絵本の家)
等がある。

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《2》月刊誌最新号<6月号>のご案内
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☆月刊誌最新号<6月号>は、発売中です。

◇◆こどものとも0.1.2.『ぺろぺろりん』
              小野寺悦子 文/林なつこ 絵  定価410円   ◇◆

ぶたくんが「なにかなめたいな」とやってきて、ジャムを見つけて「ぺろりん」。
みんなが色々「ぺろりん」となめますが、最後にやってきた犬がなめたのは……。

◇◆こどものとも年少版『まてまて タクシー』
            西村敏雄 作           定価410円   ◇◆

タクシーに忘れ物をしたハットさん。「まてまてタクシー」と汗だくになって追
いかけます。思わず笑いがこみあげるユーモラスな絵本です。

◇◆こどものとも年中向き『おたんじょうびが やってくる』
             安江リエ 作/池谷陽子 絵 定価410円     ◇◆

たんとは、もうすぐ5歳になるアナグマです。誕生日の早朝、おばあちゃんと
「お誕生日が来る」のを見に行きます。2人の目の前にやってきた誕生日とは?

◇◆こどものとも『わらって わにさん』
         水野 翠 作 定価410円                ◇◆

わにが涙をうかべているらしい! 仲良しの動物たちが集まり、得意のやり方で、
わにを慰めます。ところがわにが「泣いてなんかいないよ」と言うのでびっくり。

◇◆ちいさなかがくのとも『あかくん やまを はしる』
             あんどうとしひこ 作 定価410円           ◇◆

車のあかくんが登場する人気シリーズの最新作。あかくんは山道をドライブして、
山のてっぺんをめざします。道中、山ならではの乗り物たちにも出会います。

◇◆かがくのとも『おいだらやまの くま』
         米田一彦 文/田中豊美 絵 定価410円           ◇◆

春、ブナの木の花芽が出てくる頃、くまたちは冬眠から目覚め活動を始めます。
豊かな山の自然に育まれて成長する、くまの物語。

◇◆たくさんのふしぎ『エネルギー』
           池内 了 文/スズキコージ 絵 定価700円        ◇◆

身近で幅広い科学の考え方エネルギー。エネルギーが「していること」って何で
しょう? エネルギーの源をたどっていくと、そこには宇宙のはじまりが……。

◇◆母の友 特集「母と娘のあいだには」定価530円             ◇◆

お母さんのこと、どう思っていますか? 子育てで感じる苦しさの背後にあるも
のとは? 親子三代が幸せになるために、いま、母と娘を考えます。

★こちらから「母の友」6月号の目次をご覧いただけます。


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《3》月刊誌編集部からこんにちは
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☆毎月交代で月刊誌の編集部から、読者の皆様にむけてメッセージをお届けして
います。今月はこどものとも第1編集部です。「母の友」編集室からのメッセー
ジもお送りしています。

◇◆こどものとも第1編集部から◇◆
 こんにちは!「こどものとも」第1編集部では、毎月1回、近くの保育園にお
邪魔して、絵本を楽しんでいるところを拝見したり、絵本を読ませていただいた
りしています。子どもたちの真剣なまなざしや、体中で楽しんでいる姿を見ると、
私たちもとても元気をもらいます。集団で絵本を楽しむと、親子で楽しむのとは
また別の楽しみ方があるようです。ある子の発言に、もう一人が答えたり、子ど
もたち同士影響しあって、どんどん想像も膨らんでいくんだなあと感心してしま
います。先日も、これから出る本をちょっと早めに楽しんでもらいました。11月
号の『ひともじえほん』という本だったのですが、最後のページでは拍手が起こ
り、読み終わったあと、すぐにみんなで身体を動かして文字を作ってくれました。
女の子二人で、「す」「し」なんて作ってくれたんですよ。子どもたちの発想っ
て自由で本当に楽しいですね。
 さて、6月号も、子どもたちが嬉しくなってしまうようなテーマの絵本です。
「こどものとも年中向き」は、『おたんじょうびがやってくる』(安江リエ 作/
池谷陽子 絵)。「こどものとも」は、『わらってわにさん』(水野翠 作)です。
あなぐまの男の子が、おばあちゃんに「お誕生日がくる」のを見につれていって
もらうのお話と、わにさんが泣いているのかと思って、友だちみんなが思い思い
の方法で、わにさんを慰めるお話です。子どもが成長する喜びと、他人を思いや
る優しさに満ちた作品です。どうぞお楽しみください。

★こちらから「こどものとも年中向き」をご覧いただけます。

★こちらから「こどものとも」をご覧いただけます。


◇◆「母の友」編集室の窓から◇◆

特集 母と娘のあいだには
 
 母と娘のつながりは、父と息子のそれとは質も深さも違うと言われます。同性
だからこそわかることもあれば、言えないこともある。今月号の特集「母と娘の
あいだには」は、女性ならだれもどこかに抱えている、母親へのさまざまな気持
ちに向き合う16ページです。
 今回いろいろな方の「私と母とのあいだ」をうかがってみて、みんなこんなに
複雑な思いを持っているのか! と正直驚き、私だけじゃなかった、と安堵もし
ました。まずはそうした自分の中にある正直な気持ちに気づくことが大切、なの
だそうです。すこやかな親子関係、家族関係へのステップとして、この特集が少
しなりともお役にたちますように。
 連載「絵本作家のアトリエ」は、「エルマーのぼうけん」シリーズや「タンタ
ンの冒険」シリーズ、福音館文庫など多くの児童書のブックデザインでも活躍す
る辻村益朗さんを訪ねます。手仕事を、そして本を愛する辻村さんのお話には、
本とは何かを考えるヒントがあふれています。
「読んであげるお話のページ」は「あやちゃんの紙すき」(菊池日出夫 作)を
お届けします。紙漉の手順があたたかなお話とともに丁寧に描かれた、親子で楽
しめる特大版です!

●2011年度「こどもに聞かせる一日一話」の原稿を募集しています●

 1日ひとつずつ、わずかな時間でも、毎日子どもと物語を楽しんでいただきた
いとの思いから、創刊当時の「母の友」は、ごく短い童話を30編あつめて毎月掲
載していました。2003年の「母の友」創刊50周年を機にこの企画を復活、作品を
公募してプロの作家の書き下ろしとともに毎年11月号で掲載するようになって、
今年で第9回をむかえます。
 どうぞ、以下の要領で、幼い子どもがくり返し聞きたくなるお話をお送りくだ
さい。

募集要項
●作品は未発表のものに限ります。
●字数が800字以上1200字以下の、幼児に聞かせるお話。1枚20字詰め×20行の
タテ書きでお書きください(原稿用紙や手書きでなくてもかまいません)。
●応募は1人何編でもけっこうです(1通に複数編でかまいません)。
●原稿はお返しいたしませんので、コピーをおとりください。
●締め切り 2011年5月31日の消印まで。
●最初に1枚、作品のタイトルとお名前・ご住所・お電話番号・FAX番号(お持ち
の方のみ)・電子メールアドレスを書いた紙をつけてください。
●各作品とタイトルの紙をとめる際、ホチキスは使わないでください(クリップ
とめは可)。
●採用作品は「母の友」2011年11月号誌上に掲載し、本誌規定の原稿料をお支払
いします。

●送り先
〒113-8686 東京都文京区本駒込6‐6‐3
福音館書店 母の友編集部「一日一話」係
(電話:03-3942-2084 )

★こちらから「母の友」6月号の目次をご覧いただけます。


★こちらから「母の友」のブログをご覧いただけます。


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《4》『怪盗ブラックの宝物』の作者、那須正幹さんのエッセイ
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宝さがしの醍醐味  那須正幹

 子どもの頃から宝探しの物語が大好きで、その手の漫画や映画をわくわくしな
がら観ていたし、そのうち自分で宝物を隠し、そのありかを地図や暗号に託すよ
うになった。もっとも子どものことだから、隠すお宝もビー玉やおはじきのたぐ
いなのだが、これらを掘り出すときの興奮は今でも記憶している。あるいは隠し
た宝物を他人に掘り出されるのではないかという不安から、毎日のごとく宝を埋
めた場所を徘徊していた。とんだやぶ蛇行為なのだが、幸いなことに、宝を他人
に奪われたことはいちどもない。いや、いちど仲間と一緒に隠した宝物が紛失し
たことがあった。このときは、父親愛用のガラス細工の文鎮をこっそり持ち出し
て、宝物として埋めていたから大いに困った。かなり後になって、仲間の一人が
こっそり抜け駆けして掘り出したということが、本人の告白で判明したのだが、
それは大人になってからの事で、そのとき二十数年ぶりに父親の遺品と再会した。
お宝に目がくらんで仲間を裏切るのは、なにも大人の世界だけではないというこ
とだ。
 創作活動を始めてからは、もっぱら物語の中で宝探しをすることにしている。
デビュー作の『首なし地ぞうの宝』は、現代の子どもたちが、偶然見つけた暗号
を頼りに、江戸時代の盗賊の隠した宝物を発見するという話だし、「ズッコケ三
人組」シリーズの中でも、宝探しテーマの作品を何作か手がけている。先に書い
た体験談も、『ガラスのライオン』というタイトルで短編にまとめた。
 今回、久しぶりに宝探しをテーマにした『怪盗ブラックの宝物』を福音館書店
から上梓した。地方都市に住む小学四年生の男女四人が、ひょんな事から、かつ
て世間を騒がせた宝石泥棒の隠した宝物のありかを示すメモを見つけ、その謎に
挑戦するというストーリーで、調べ学習エンターテインメント版といったところ
だろうか。舞台は、現在私の住んでいる山口県防府市の海辺の町をモデルにして
いる。
 実は挿絵を描いてくださった田頭画伯は、この海辺の町の出身で、この作品の
ために、なんどか故郷に帰省されてモデルになった場所をスケッチされたり、船
をチャーターして沖合の無人島にも上陸、挿絵のヒントをいくつも見つけられた。
このときは私や編集者も同行した。編集者と言えば、偶然ながら、彼も山口県下
関市出身の男性で、大の山頭火ファンだという。つまり、今回の本は山口県ゆか
りの三人による共同作品ということだ。
 もし機会があれば、防府を舞台にした新しい作品を書いてみたいと思っている。
もちろんそのときも、山口県トリオの共同制作ということになるはずだ。


那須正幹(なす まさもと)
1942年、広島県生まれ。島根農科大学林学科(現 島根大学生物資源科学部)卒。
児童文学作家。主な作品に「ズッコケ三人組シリーズ」、『さぎ師たちの空』
(以上 ポプラ社)、「お江戸の百太郎」シリーズ(岩崎書店)、『八月の髪か
ざり』(佼正出版社)、『ぼくらの地図旅行』『絵で読む広島の原爆』(以上
福音館書店)など多数。日本児童文学者協会会長。山口県防府市在住。

★『怪盗ブラックの宝物』那須正幹 作/田頭よしたか 画 定価1365円


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《5》5月の新刊のご案内
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《5月10日(火)出荷開始》
★福音館文庫『山のトムさん ほか一篇』
 石井桃子 作/深沢紅子 画/箕田源二郎 画 定価735円

戦後、北国で開墾生活をはじめたトシちゃんの家に、ネズミ退治のためにもらわ
れてきた子ネコのトム。一家の大変ながらも、笑いがたえない生活を描きます。

《5月11日(水)出荷開始》
★『こちょこちょ』
  福知伸夫 作 定価735円

こちょこちょしたら、生き物たちが身をよじらせて大笑い! 木版画で描かれた
動物たちのくすぐったさが、まっすぐ伝わる絵本です。

★『ころころにゃーん』
  長新太 作 定価735円

「ころころ」と転がってきた玉から耳や顔が出てきて「にゃーん」とひと鳴き。
玉の正体はネコ? ナンセンス絵本の天才、長新太氏の遺作です。

★『土の色って、どんな色?』
  栗田宏一 定価1365円

日本国中から集められた、たくさんの土の色が紹介されています。その多彩さと
美しさに、イメージをくつがえされ、土の色を見直したくなるに違いありません。

★『みんなで せんたく』
  フレデリック・ステール 作/たなかみえ 訳 定価1260円

エレナが川辺で遊んでいると、ねずみや、あらいぐまの親子が、歌いながら洗濯
をはじめました。初夏にぴったりの、爽やかな洗濯うたを、お楽しみください。


《5月18日(水)出荷開始》
★『カエルの目だま』
  日高敏隆 文 /大野八生 絵 定価1365円
  日高敏隆さんの「高」の字ははしごだかで、「隆」の字は「生」の上に「一」
  が入る、旧字体が正しい表記です。

トノサマガエルが目だま自慢をすると、ギンヤンマやミズスマシも、自慢を始め
ます。歌ものがたりで、生き物が暮らしに適した目を持つことを描きます。

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《6》書籍編集部だより
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☆絵本・童話・科学書の編集部から毎月交代で読者の皆様にむけたメッセージを
お届けします。今月は科学書編集部です。

◎科学書編集部から

 目に浮かぶ、目に余る、目をかける、目が節穴……目にまつわる言葉は数々あ
りますが、目そのものにも色々あります。瞳の部分を比べてみても黒い瞳もあれ
ば青い瞳もあります。人間の瞳は丸いですが羊の瞳は横に長いし、昆虫の目には
瞳なんてありません。そのかわりといってはなんですが、昆虫の目(複眼)はた
くさんの目(個眼)が集まってできています。その数は昆虫によって違いますが、
数万にのぼるものもいます。
 生き物の目には違いがあり、それぞれの生き物に適したつくりになっていると
いうことを子どもたちに伝えるのが、この5月に刊行される『カエルの目だま』
です。著者は動物行動学者の故日高敏隆さんと彼の著書の装丁画を数多く手がけ
ている大野八生さん。日高さんは2009年に他界されましたが、本書は彼が若かり
し頃に書いたものです。カエルが自分の目だま自慢をするところから始まるこの
歌ものがたりを読むと、それぞれの目だまには差異はあっても優劣はないのだと、
心にしみてきます。目に限らず、人間においても動物においても様々な違いはあ
りますが、それらに優劣などないのでしょう。
 昆虫に瞳はないと書きましたが、昆虫を見ていると、昆虫からも見られている
ように感じます。私が動くと昆虫の瞳(?)も動きこちらを見ている……複眼の
中に黒い点があり、こちらを見つめる瞳のように見えるのです。なぜそう見える
のかはわかりませんが、目とはふしぎなものです。

※注:本文中「カエルの目だま」の著者のお名前を「日高敏隆」と表記しており
ますが、正しくは、「高」の字ははしごだかで、「隆」の字は「生」の上に「一」
が入る旧字体が正しい表記です。

★『カエルの目だま』


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《7》ホフマン生誕100 年記念 限定復刊4点のご案内
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『おおかみと七ひきのこやぎ』『ねむりひめ』など、グリム童話の世界を描き、
世界中の子どもたちに愛され続けている、フェリクス・ホフマン(1911-1975)の
生誕100年を記念し、限定復刊4作品をお届けします。いずれも復刊のご要望の高
い作品です。この機会に、ぜひお手にとってご覧ください。

《5月11日(水)出荷開始》
世界傑作絵本シリーズ 定価各1365円

★『うできき四人きょうだい』 寺岡寿子 訳

どろぼう、星のぞき、狩人、仕立屋になった4人の兄弟。さらわれたお姫さまを
救うため、それぞれ技を使います。一番役にたったのは誰だったのでしょうか?

★『しあわせハンス』 瀬田貞二 訳

奉公を終えて故郷に帰るハンスは大きな金のかたまりをもらいました。しかし、
次々と別のものに交換してしまいます。彼が最後に手にいれたものとは……。

★『ながいかみのラプンツェル』 瀬田貞二 訳

魔女にさらわれ高い塔に閉じこめられたラプンツェル。黄金を紡いだような美し
い髪の娘に成長します。その歌声を聞いた王子が塔に向かって呼びかけると……。

★『七わのからす』  瀬田貞二 訳   

ある女の子が、からすに姿を変えられてしまった7人の兄を探す旅に出ます。魔
物の太陽や月から逃れ、兄たちがいるというガラスの山に辿り着きます。

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《8》「タンタンの冒険」シリーズ 映画化記念キャンペーンのお知らせ
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前号でもご案内いたしました「タンタンの冒険」シリーズの映画化を記念して、
タンタンファンの皆様に、さらに耳寄りの情報をお届けいたします。

★ピーター・ジャクソン製作/スティーヴン・スピルバーグ監督で完全映画化!
「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密 」2011年12月公開

「タンタンの冒険」シリーズの映画化を記念して、ファンの皆様、総勢300名様
に抽選で素敵なプレゼントが当たる、クイズキャンペーンのご案内をいたします。
ふるってご応募ください。


またご応募いただいた皆様には、メールマガジン「タンタンレポーター通信」を
お送りいたします。「タンタンレポーター通信」の送付をご希望の方は、キャン
ペーン申し込み画面から「希望する」をご選択ください

映画化を記念した「タンタンの冒険」シリーズ全24冊のペーパーバック版を限定
発売いたします。4月・6月・8月・12月の偶数月に各6冊ずつ刊行いたします。

★4月刊行のペーパーバック版は好評発売中!
『金のはさみのカニ』『なぞのユニコーン号』『レッド・ラッカムの宝』(映画
化関連作品、以上3冊)『青い蓮』『黒い島のひみつ』『ふしぎな流れ星』

★6月刊行『かけた耳』『タンタンアメリカへ』『ファラオの葉巻』『オトカル
王の杖』『ななつの水晶球』『太陽の神殿』

★8月刊行『カスタフィオーレ夫人の宝石』『タンタンのコンゴ探険』『燃える
水の国』『紅海のサメ』『めざすは月』『月世界探険』

★10月刊行『ビーカー教授事件』『タンタンソビエトへ』『シドニー行き714便』
『タンタンチベットをゆく』『タンタンとピカロたち』『タンタンとアルファア
ート』

「タンタンの冒険」シリーズにつきまして、耳寄りなお知らせは随時「みんなの
人気者 タンタン」のページでお知らせします。


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《9》原画展のお知らせ
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●宇梶静江 古布絵展
会期:2011年4月28日(木)~6月26日(日)
会場:フィリア美術館
   〒408-0041 山梨県北杜市小淵沢町上笹尾3476-76
問合せ先:TEL 0551-36-4221 
休館日:水曜日
入館料:一般500円、小中学生300円


●生誕100年記念 フェリックス・ホフマン展 
会期:2011年4月1日(金)~5月29日(日)
会場:小さな絵本美術館 八ヶ岳館
      〒391-0115 長野県諏訪郡原村原山
問合せ先:TEL:0266-75-3450 
休館日:火曜日
入館料: おとな700円、中高生400円、小学生300円


●ちいさなかがくのとも「やまざくらと えなが」原画展
会期:2011年5月16日(月)~5月27日(金)
会場:サクラテラス
   〒130-0023東京都墨田区立川3-1-7 株式会社 山櫻 墨田オフィス3F
問合せ先:TEL:03-5625-0630(代表)
休館日:土日曜日
入館料:無料


●堀内誠一 旅と絵本とデザインと
会期:2011年4月23日(土)~2011年6月26日(日)
会場:うらわ美術館
   〒330-0062 埼玉県さいたま市浦和区仲町2-5-1浦和センチュリーシテ
   ィ3F
問合せ先:TEL 048-827-3215 
休館日:月曜日
入館料:一般 600円、大高生 400円、中小生 200円


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