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 ★あのねメール通信~福音館書店メールマガジン2011年6月1日 Vol.115★
            

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         ◆◇◆  CONTENTS  ◆◇◆

《1》連載:絵本の散歩道(第3回) 吉田新一
《2》『おおきなかぶ』の画家、佐藤忠良さんへの追悼文 松居直
《3》月刊誌最新号<7月号>のご案内
《4》月刊誌編集部からこんにちは   
《5》『カエルの目だま』の作者、故日高敏隆先生について
《6》6月の新刊のご案内
《7》書籍編集部だより
《8》「タンタンの冒険」シリーズペーパーバック版 第2弾6冊刊行開始!
《9》Twitter をはじめました
《10》原画展のお知らせ

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《1》連載:絵本の散歩道(第3回) 吉田新一
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★『ジオジオのかんむり』
 岸田衿子 作/中谷千代子 絵
                           
 詩人岸田衿子さんは、東京芸大の油絵科のご出身というのに、終始テキスト・
ライターとして、秀作絵本を数多く残されて、去る4月7日82歳で他界されまし
た。私の敬愛する作家のお一人で、その一端を追悼させていただきましょう。
 『ジオジオのかんむり』(1960) は、作者の30 歳頃の作ですが、年老いたライ
オン、ジオジオの心境を綴った物語です。ジオジオは森で一番強い存在でした。
ジオジオの冠が遠くでちかっと光っただけで、誰もが隠れてしまうのでした。が、
今はきりんやしまうまを追うのもいやになって、水に映った顔を見ては「白髪が
生えてきた、目がよく見えなくなってきた。誰かとゆっくり話してみたくなった」
とつぶやいています。かつての英雄も、世の常のならいとして、年経て抱かざる
をえぬ悲哀といいましょうか。その彼が、ふと一羽のことりと出会って、卵を豹
や蛇に盗まれるという嘆きを聞いて、ジオジオは頭の上の冠で、卵を孵したら、
と勧めます。孤愁の先に生まれる<やさしさ><思いやり>でしょうか。ジオジ
オは、鳥を頭の上に乗せて、のっそりのっそり歩きはじめます。夕立がくれば、
大きな木の下で雨宿りします。夜がきても、昔のジオジオを知っている連中は、
相変わらず怖れて近寄ってきません。こうして春になり、雛が7羽ぶじに誕生し
ました。ことりたちは今、「ジオジオの たてがみやしっぽに とまって なきま
した。ジオジオはよく めが 見えません。でも、ジオジオは きいて いたの
です。ことりの こえを、うれしそうに じっと きいて いたのです」と、物語は
結ばれて、老いたジオジオが、やさしさとおもいやりという無償の行為によって
<至福の一瞬>を得たようすが描かれています。また、そこではジオジオのペイ
ソスもそくそくとして伝わって、えも言えぬ余情を味わうことができます。イラ
ストレーターとしてコラボレートされた、大学同級生の中谷千代子さんが、ジオ
ジオの至福の瞬間を明るい色彩で見事に、また、目を閉じてことりの声に耳をす
ませているジオジオの姿にペイソスを、巧みに描き出されています。
 ここには、人間の老いが、ジオジオによって詩情豊かに描き出されています。
イギリスの詩人C・D・ルーイスが言っているように、「わたしはとても幸福だ」
という単純な表現より、「わたしの心は歌うたう鳥のようだ」(クリスティナ・
ロセッティ)と、比較の方法を使って表現する方が、幸福感が生きいきとしてき
ます。同じように、「もう真夜中だ」という代わりに、「真夜中の鉄の舌がちょ
うど十二を打ったところだ」(シェイクスピア)というと、真夜中の不気味な感じ
まで表現されてきます。日常生活でもこの比較の方法をつかって、ビフテキのか
たいのを切ろうとするとき、「この肉、古靴みたいにかたいぞ」と叫んで、腹立
った感情を生きいきと表すことができます。こういう比較の方法を比喩的表現
(イメジャリ)と言いますが、岸田衿子さんは<老いたジオジオのイメジャリ>
によって、人間の老いの悲哀ばかりでなく、老いのさまざまな姿、心情を描き出
すことに成功しています。老いは避けられないものですが、あせり、あらそい、
あびきょうかんなどから解放されて、ゆとりとよゆうの境地にたっして、いたわ
りやおもいやり、英語でいう tenderness がにじみ出てくる、老いのポジティヴ
な面を、ジオジオに形象化しています。その意味からも、『ジオジオのかんむり』
は一編の<ポエジー>、ポエティック・ストーリーです。旧約聖書の「コへレト
の言葉」12章に、「青春の日々こそ、お前の創造主に心を留めよ」とあり、老年
を描く有名な箇所がありますが、冒頭に書いたように、岸田衿子さんは<若くし
て>「創造主に心を留め」られて、一つの老いの理想の姿を、ジオジオというイ
メジャリで描かれたのです。老境も半ばを過ぎた私は今、深い共感をもってこの
作品を読み返しています。

★『ジオジオのかんむり』岸田衿子 作/中谷千代子 絵


吉田新一(よしだ しんいち)
1931年東京生まれ。日本イギリス児童文学会会長、絵本学会初代会長、国立国会
図書館客員調査員、日本女子大学教授等を歴任。立教大学名誉教授。著書に『絵
本の魅力』『ピーターラビットの世界』『絵本/物語るイラストレーション』
(以上、日本エディタースクール出版部)、訳書に『宝さがしの子どもたち』
『オーラのたび』『ビアトリクス・ポター 描き、語り、田園をいつくしんだ人』
(以上、福音館書店)『ランドルフ・コールデコットの生涯と作品』(絵本の家)
等がある。

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《2》『おおきなかぶ』の画家、佐藤忠良さんへの追悼文 松居直
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子どもが芸術にめざめるとき
                           松居直

 わが国の代表的な彫刻家で、ロシアの昔話絵本『おおきなかぶ』の画家として
とてもよく知られた佐藤忠良先生が、去る3月30日の朝に老衰のため98歳で逝去
されました。衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。
 この『おおきなかぶ』の絵本化を企画し、直接に編集を手がけた者として、私
はかつてNHKテレビの連続絵本講座で次のように語ったことがあります。
 "ロシアの昔話「おおきなかぶ」の絵本化を企画したとき、翻訳者に内田莉莎
子さんを得たことは、本当に幸いでした。その訳文は、まったく無駄のない簡潔
な言葉づかいで、音楽的で、力強い繰り返しのリズムに支えられ、子どもの息づ
かいと気持にぴったりと合います。こうした文章を生かし切れる挿絵は、いわゆ
る甘い童画調のものではなく、デッサンのしっかりした動きのある、しかも子ど
もが親しめる温かさを備え、語りかける表現力のある絵でなければ文と釣り合い
がとれません。特に非現実的な要素の強いこの物語には、確かな現実感に支えら
れた表現の挿絵が決め手です。登場人物や動物たちが力を合わせて、巨大なかぶ
を力一杯引っぱるのですから、力強い身体の動きと、「うんとこしょ! どっこ
いしょ!」の元気な掛け声とリズム感が伝わり、感じられるポーズと構図が大切
です。そのうえロシアの農民の暮らしがわかる表現が不可欠です。
 佐藤忠良先生が敗戦後の数年間、シベリアで抑留生活を体験されていたこと、
紙も鉛筆もない抑留生活の厳しい労働の間にも、ひたすら眼だけで、ロシアの農
民や自然をデッサンされていた話もお聴きしました。またその彫刻作品は、人間
の身体の写実的な造形にとどまらず、生命の働きと内なる精神の世界とを観る者
に感じさせる、すばらしい造形芸術です。こうした芸術の力を子どもに伝えるこ
とのできる絵本を、私はどうしてもつくりたかったのです。"
 また1997年2月号の「母の友」誌上で、佐藤先生ご自身が、次のように語って
おられます。
 "あの本をつくった当時は、子どもたちに見せるためにふわっと甘い感じで描
いた「童画」というのがはやっていたんです。松居さんがね、ぼくに、本当にデ
ッサン風な絵を描いてくれっておっしゃったんですね。決しておもねらないで、
写実風に、それを子どもたちに見せたいからって。僕は3回描き直した。自分で
気に入らなくて。ほら、この、かぶを引いてるおじいさん。これが押しているよ
うに見えるんだ、下手をすると。だから、自分で鏡に映して、ポーズをしてみて、
押した絵と、引っ張ってるのと、どこがどう違うのかって考えて。"
 1981年にパリの国立ロダン美術館で個展をされるほどの世界的な彫刻家が、子
どものために渾身の力をこめて絵本を仕上げられるお姿に感動したあの日のこと
を、私は今も忘れることはできません。感謝です!

★『おおきなかぶ』A・トルストイ 再話/内田莉沙子 訳/佐藤忠良 画


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《3》月刊誌最新号<7月号>のご案内
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☆月刊誌最新号<7月号>は、もうすぐ発売です。

◇◆こどものとも0.1.2.『ちいさな ふね』
              笠野裕一 作          定価410円   ◇◆

小さな船が海に出ます。その先で出会うのは、カモメやイルカ、それに様々な形
の船たち。夏らしい爽やかな色合いの乗り物絵本です。

◇◆こどものとも年少版『たこらすとまいかちゃん』
            安江リエ 文/いまきみち 絵   定価410円   ◇◆

ちびだこのたこらすとちびいかのまいかちゃんが、海の中でかくれんぼ。どっち
がじょうずにかくれられるかな? 美しい刺繍の絵本です。

◇◆こどものとも年中向き『ぼくのやぎ』
             安部才朗 文/安部明子 絵 定価410円     ◇◆

としろうは、お兄さんたちのようにヤギの世話をしたくて、子ヤギをもらいに、
山を越えてとなりの村まで一人で出かけていきます。

◇◆こどものとも『あむ』
         小風さち 作/山口マオ 絵 定価410円         ◇◆

飼い主のかっちゃんの後を追って、懸命に海への道をたどる大きな黒い犬、あむ。
初めて見る海が、あむの前に広がります。

◇◆ちいさなかがくのとも『あのくも なあに?』
             富安陽子 文/山村浩二 絵 定価410円      ◇◆

ざぶとん雲にリボン雲。だれのざぶとん? だれのリボン? 空に浮かぶいろん
な種類の雲と空の住人たちが登場する雲の絵本。

◇◆かがくのとも『くつのうらは ぎざぎざ』
         百木一朗 作 定価410円                        ◇◆

くつのうらについているいろいろな形のぎざぎざ。これは何のためにあるのでし
ょう? ぎざぎざの秘密をやさしく解き明かします。

◇◆たくさんのふしぎ『バシリスク 水の上を走るトカゲ』
           嶋田忠 文・写真 定価700円              ◇◆

南米コスタリカにすむトカゲ"バシリスク"は、まるで忍者のように、2本足で
水の上を走ります。その水上走りの秘密に迫ります。

◇◆母の友 特集「遊びは子どもの仕事」定価530円             ◇◆

子どもは「遊び」を通じて何を身につけていくのでしょう。人の成長と深く関わ
る「遊び込む大切さ」についてご紹介します。

★こちらから「母の友」7月号の目次をご覧いただけます。


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《4》月刊誌編集部からこんにちは
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☆毎月交代で月刊誌の編集部から、読者の皆様にむけてメッセージをお届けして
います。今月はちいさなかがくのとも編集部です。「母の友」編集室からのメッ
セージもお送りしています。

◇◆ちいさなかがくのとも編集部から◇◆
 「ちいさなかがくのとも」の7月号は『あのくも なあに?』です。
 雲を見上げて「あの雲は○○みたい」と想像をふくらませてゆく絵本は、これ
までにもいろいろと出版されています。でも「ちいさなかがくのとも」の雲の絵
本は、出てくる雲が「たまたま何かに見えるおもしろい形」をしているのではな
く、気象学で分類されている特徴のある雲というところがちょっと違うんです!
 児童文学作家の富安陽子さんが想像をいっぱいふくらませて、実際の雲を見つ
めてくださいました。気象学では濃密雲、レンズ雲、巻雲と呼ばれている雲が、
富安さんにかかると、カーテン雲、ざぶとん雲、リボン雲になり、そこに巨人や、
天狗、風の子など空の住人が登場します。絵を担当して頂いたのは、アニメーシ
ョン作家の山村浩二さん。リアルな雲と魅力的な空の住人を組み合わせて、富安
さんの書かれた世界を、美しく楽しい絵で表現してくださいました。
 絵本に出てくるのが、偶然にできた雲の形ではなく気象条件が作り出す雲の形
なので、子どもたちが絵本に出てくるようなざぶとん雲やリボン雲を実際の空に
見つけることができるでしょう。楽しみに待っているうちに、どんな季節、お天
気の日に見られるかに気づく子もいるかもしれません。
 今、この原稿を書きながら編集部のデスクから窓の外を見ると、シャボン雲と
して登場した積雲が東京の空を流れています。

★こちらから「ちいさなかがくのとも」をご覧いただけます。


◇◆「母の友」編集室の窓から◇◆

特集 遊びは子どもの仕事
 
 入園して3カ月。そろそろ「園でお友だちができたかな?」と気になるころで
す。でも、あわてないでください。友だちを作ること自体を目的にしないでほし
いのです。なぜなら友だちができるまでには、それなりの道筋があるからです。
一番の近道は、「たくさん遊ぶ」こと。はじめは一人で遊んでいた子どもが、や
がて隣の子どもと並んで別々に遊ぶようになり、少しずつ二人の距離が縮まって
同じ遊びを共有していきます。この段階で初めて友だち関係が生まれるのです。
そして子ども自身が「お友だちと一緒に遊ぶと、こんなにも遊びが面白くなるん
だ」と実感すると、遊びの種類が増え、友だちの数も増えていきます。このよう
に「たくさん遊ぶ」ことは、友だち作りに深い関係があり、また子どもの発達と
も深い関係があります。今月の特集は、大自然や園庭で遊びに熱中する子どもた
ちの姿を紹介し、子どもの発達については児童精神科医の佐々木正美氏にお話を
うかがいました。
 好評の絵本作家のアトリエは、『ジャリおじさん』の作者・大竹伸朗さんです。
お楽しみに。

★こちらから「母の友」7月号の目次をご覧いただけます。


★こちらから「母の友」のブログをご覧いただけます。


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《5》『カエルの目だま』の作者、故日高敏隆先生について
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大切なことはやさしいことばで……  阿部健一

 今から60年前の日高先生の作品が、先生が亡くなられてから絵本として出版さ
れることになった。このこと自体が、ぼくにはひとつのものがたりのように思え
る。ちょっとうれしくなるものがたりだ。
 作品とは、先生が学生の時に書かれたという子ども向けの文章である。岩波書
店の労働組合誌に掲載されたが、それをOBの竹内好春さんが見つけ出し、先生の
妹さんの鈴木淑子さんに届けた。そして奥様の喜久子さんから画家の安野光雅さ
んの手にわたり、いよいよ福音館に持ち込まれて、いつも先生のエッセイの挿絵
を描かれていた大野八生さんが絵を描くことになった。この絵本は、先生にゆか
りのある方々の手を懐かしむようにつないで誕生した。だからぼくも、つい思い
出にふけってしまう。
 ちょうど 30年前に、ぼくは日高先生と二人で熱帯林にすむ動物の調査に行っ
ている。先生はすでに名の知られた動物学者で、ぼくはまだ駆け出しの学生だっ
た。ボルネオ島の森林で、夜も昼も動物の観察を続けた。お金がないので二人で
一つの部屋を借り、一日終わりには、残りを気にしながら免税で買ったウィスキ
ーを飲んだ。そしてベッドに横になり、さまざまなことを語りあった。正確には
語り合ったのではない。「阿部くんね、ぼくはこう思っているのだけど……」か
ら始まる日高先生のおはなしの、ぼくは一方的な聞き役だった。日高先生を知る
人なら誰もがうらやむだろう、贅沢きわまりない時間だった。ぼくはときどき、
あの時に動物学のことを教えてもらっていたら立派な動物学者になっていたのに、
と冗談でいうけど、たぶんもっと大切なことを教えてもらったのだろう。あっと
いう間に二カ月間は過ぎた。
 先生と同行できることはうれしかったけど気兼ねもあった。当時は予算がなく、
海外調査に行ける研究者の数は限られていた。学生の、しかも直接の教え子でな
いぼくが、ほかの先生や院生の方々をさしおいて同行することになる。本来なら
一緒に行くような研究者の方からは「先生には、もう少し論文や専門書を書いて
もらわないと……」と批判的に聞こえる言葉を耳にすることもあった。だから、
出発前になって先輩たちから「日高先生を頼むよ」「無理をさせないでおいてく
れ」とつぎつぎと声をかけられたときは安心した。みんな先生が好きなんだ、と
うれしくなった。
 先生が、学界から不当な評価を受けている、と身近に知る人は不満に思ってい
たのでないか。先生は一般向けの本をよく書いていた。その一般向けの本は、難
しげな専門用語を駆使した学術書に比べると、学界での扱いは低くなる。難しい
言葉で話す人が偉いと思ってしまいがちだからだ。でも今回先生が唯一子ども向
けに書かれた『カエルの目だま』を読んで強く思うことがある。まず子どものと
きにこの本を読んだら、ぼくは間違いなく目だまの研究者になろうと思っただろ
うということ。そして本当に大切なことはやさしいことばで語られている、とい
うことだ。

阿部健一(あべ けんいち)
昆虫学を学んだ後、人類学・地域学の分野に関心を移す。現在、総合地球環境学
研究所・教授。翻訳に『こんちゅうって なんだ?』(福音館書店)、共著書に
『森はだれのものか』(昭和堂)、『国境を越えた村おこし』(NTT出版)、
『水と世界遺産』(小学館)など。京都府在住。

★『カエルの目だま』
  日高敏隆 文 /大野八生 絵 定価1365円
  日高敏隆さんの「高」の字ははしごだかで、「隆」の字は「生」の上に「一」
  が入る、旧字体が正しい表記です。


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《6》6月の新刊のご案内
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《6月1日(水)出荷開始》
★『じいちゃんのよる』
  きむらよしお 作 定価840円

大人なのにカルピスをジュルジュルすすったり、花火を振り回したり…。子ども
みたいなじいちゃんと、田舎ですごした僕の不思議な夏休みを描きます。

★『モグラくんとセミのこくん』
  ふくざわゆみこ 作 定価840円

モグラくんは、迷子になったセミのこくんと出会い、一緒にモグラくんの家で暮
らすことにします。地中の2匹の姿を季節の巡りと共に描きます。

★『わたし、くわがた』
  得田之久 文/たかはしきよし 絵 定価945円

くわがたのめすには、おすのように大きなあごはありませんが、めすのあごは、
すごい力を持っています。あまり知られていない、めすの姿をみていきます。

《6月8日(水)出荷開始》
★『なにしてあそぶ?-福知さんちの親子あそび日記』
  福知伸夫 作 定価1050円

子どもと遊ぶヒントがいっぱい! 著者が実際に子どもと遊んだ体験をつづった、
5年間12ヶ月分、合計60個の「遊び」を、楽しく紹介しています。

★『万里の長城』
  加古里子 文/加古里子・常嘉煌 絵 定価1785円

中国そして人類の歴史を、「万里の長城」という歴史遺産からからひもときます。
構想30年、制作5年、加古里子氏の大作です。

《6月15日(水)出荷開始》
★『いちばんでんしゃのしゃしょうさん』
  たけむらせんじ 文 /おおともやすお 絵 定価1365円

一番電車の車掌さんの乗務前夜から、いくつかの小さなハプニングを解決し、一
番電車の乗務を終えるまでを詳細に描きます。

★『丘はうたう』
  マインダート・ディヤング 作/モーリス・センダック 絵/脇明子 訳

待望の復刊作品です。田舎に越してきたレイは、丘の上で「ぼくだけのひみつ」
を見つけた。美しい自然の中で、小さな男の子の胸躍る冒険が始まります。

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《7》書籍編集部だより
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☆絵本・童話・科学書の編集部から毎月交代で読者の皆様にむけたメッセージを
お届けします。今月は童話編集部です。

◎童話編集部から

 子どものころ読んだきりになっていた、『山のトムさん』を文庫にしたいとい
う思いは、2007年の初夏、童話をつくる部署に移った当初から、胸にいだいては
いました。
 ちょうど石井桃子さんの100歳を迎えられた年で、ほうぼうで記念企画がもち
あがっていたのですが、朝日新聞の文芸誌「小説トリッパー」で、佐野洋子さん
と(石井さん主催の「かつら文庫」に通われていた)阿川佐和子さんの対談を担
当した編集者のかたから、誌面には反映されなかったけれど、佐野さんは、石井
作品では『山のトムさん』が好きだとおっしゃっていましたよ、とお聞きしたの
が、ふと思い立ったきっかけではあります(とはいえ、いまとなっては、ご本人
は逝去され、記録も残されておらず、記憶のなかだけに残る発言なのですが……)。
そして折しも、『山のトムさん』は、前年の2006年に小社で品切の扱いとなって
いたのでした。
 たしかに、「子どもの本」という生涯の仕事とならんで、石井さんが大切に思
っていたらしい<農をもとにした生活>の綴られる、この半自伝的物語は、作者
の心情が、ネコの行動につられて、瞬間、瞬間でパッとはじけるような、ほかで
は味わえない魅力に満ちています。
 今回、文庫化にあたって、児童書の充実ぶりで知られる、兵庫県太子町図書館
の元館長、小寺啓章さんのご紹介で、これまで知られていなかった、「山のトム
さん」と背景を同じくする<幻の短篇>「パチンコ玉のテボちゃん」も収録する
ことができました。
 石井桃子の山出しの魅力(?)のつまった一冊、ぜひ手にとってみてください。

★福音館文庫『山のトムさん ほか一篇』


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《8》「タンタンの冒険」シリーズペーパーバック版 第2弾6冊刊行開始!
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「タンタンの冒険」シリーズの映画化を記念して、「タンタンの冒険」シリーズ
全24冊のペーパーバック版を限定発売しております。

好評発売中の4月刊行第1弾6冊に加え、6月1日に第2弾6冊刊行スタートで
す。オリジナルのケースに入った6冊セットも同時刊行いたします。

★『ペーパーバック版 ななつの水晶球』
  エルジェ 作/川口恵子 訳 定価735円

インカの遺跡を発掘した考古学者たちが、帰国後、次々と不思議な発作に襲われ、
タンタンたちの目の前で最後の犠牲者が…。

★『ペーパーバック版 太陽の神殿』
  エルジェ 作/川口恵子 訳 定価735円

誘拐されたビーカー教授を追って、ペルーの奥地にたどりついたタンタン。そこ
で古代インカ帝国の末裔たちに捕らえられ…。

★『ペーパーバック版 ファラオの葉巻』
  エルジェ 作/川口恵子 訳 定価735円

奇妙なエジプト学者の案内でファラオの墓を探険したタンタンが見たのは自らの
棺だった! 麻薬密輸団を追う冒険が始まります。

★『ペーパーバック版 かけた耳』
  エルジェ 作/川口恵子 訳 定価735円

博物館から耳のかけた木彫りの像が盗まれた。この像をめぐる不審な事件の捜査
に乗り出したタンタンは、謎を追って南米に向かう。

★『ペーパーバック版 オトカル王の杖』
  エルジェ 作/川口恵子 訳 定価735円

東欧の小国シルダヴィアで、王位を象徴する杖が盗まれた。タンタンと悪党一味
との杖を巡る熾烈な戦いが始まった。

★『ペーパーバック版 タンタン アメリカへ』
  エルジェ 作/川口恵子 訳 定価735円

シカゴのマフィアと対決するタンタン。マフィアを追ううち、インディアンに捕
らえられ、絶体絶命のピンチに陥ります。

★『ペーパーバック版 タンタンの冒険2 6冊セット』

「タンタンの冒険」映画化を記念して、手軽に読めるペーパーバック版をお届け
します。第2回(2011年6月)配本分の上記6冊をケースに入れたセットです。

以下、続々刊行予定です。
★8月刊行『カスタフィオーレ夫人の宝石』『タンタンのコンゴ探険』『燃える
水の国』『紅海のサメ』『めざすは月』『月世界探険』

★10月刊行『ビーカー教授事件』『タンタンソビエトへ』『シドニー行き714便』
『タンタンチベットをゆく』『タンタンとピカロたち』『タンタンとアルファア
ート』

★4月刊行のペーパーバック版は好評発売中!
『金のはさみのカニ』『なぞのユニコーン号』『レッド・ラッカムの宝』(映画
化関連作品、以上3冊)『青い蓮』『黒い島のひみつ』『ふしぎな流れ星』

また、「タンタンの冒険」シリーズの映画化を記念して、合計300名様に抽選で素
敵なプレゼントが当たる、クイズキャンペーンのご案内をいたします。ふるって
ご応募ください。


またご応募いただいた皆様には、メールマガジン「タンタンレポーター通信」を
お送りいたします。「タンタンレポーター通信」の送付をご希望の方は、キャン
ペーン申し込み画面から「希望する」をご選択ください

「タンタンの冒険」シリーズにつきまして、耳寄りなお知らせは随時「みんなの
人気者 タンタン」のページでお知らせします。


■『ペーパーバック版 タンタンの冒険1 6冊セット』発売遅延について
2011年4月上旬に発売を予定しておりました『ペーパーバック版 タンタンの冒
険1 6冊セット』の発売が、諸般の事情により4月下旬に遅延となりました。

発売遅延の告知等が不十分だったため、6冊セット発売以前に、単品にて作品を
ご購入いただいたお客さまに、ご迷惑をおかけいたしました。謹んでお詫び申し
上げます。

6月、8月、10月にそれぞれ発売される6作品につきましても、同様の6冊セ
ットの販売を予定しております。こちらにつきましては、単品の販売開始と同時
期に6冊セットの販売も開始する予定です。何卒よろしくお願いいたします。

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《9》Twitter をはじめました
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皆様に迅速に情報をお届けしたく、Twitter のアカウントを取得いたしました。
福音館書店から出る本の情報を皆様に広くお届けする予定です。ちょっとのぞい
て、さらにフォローしていただければ幸いです。

福音館書店Twitterはこちら→http://twitter.com/Fukuinkan_PR

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《10》原画展のお知らせ
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●かたる・つたえる 絵のチカラ 宮城県立美術館所蔵 絵本原画展
会期:2011年6月4日(土)~7月10日(日)
会場:天童市美術館
   〒994-0013 山形県天童市老野森1-2-2
問合せ先:TEL:023-654-6300
休館日:月曜日


●宇梶静江 古布絵展
会期:2011年4月28日(木)~6月26日(日)
会場:フィリア美術館
   〒408-0041 山梨県北杜市小淵沢町上笹尾3476-76
問合せ先:TEL 0551-36-4221 
休館日:水曜日
入館料:一般500円、小中学生300円


●堀内誠一 旅と絵本とデザインと
会期:2011年4月23日(土)~2011年6月26日(日)
会場:うらわ美術館
   〒330-0062 埼玉県さいたま市浦和区仲町2-5-1浦和センチュリーシテ
   ィ3F
問合せ先:TEL 048-827-3215 
休館日:月曜日
入館料:一般 600円、大高生 400円、中小生 200円


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