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 ★あのねメール通信~福音館書店メールマガジン2011年8月3日 Vol.117★
            

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         ◆◇◆  CONTENTS  ◆◇◆

《1》連載:絵本の散歩道(第5回) 吉田新一
《2》『ジオジオのかんむり』の作者、岸田衿子さんへの追悼文 松居 直
《3》月刊誌最新号<9月号>のご案内
《4》月刊誌編集部からこんにちは   
《5》書籍編集部だより
《6》「タンタンの冒険」シリーズ ペーパーバック版 第3弾6冊刊行開始
《7》福音館書店創立60周年記念「絵本にしたいお話」エ稿募集のお知らせ
《8》iPhone/iPadアプリ『おなかとせなか』(日販より発売)のお知らせ
《9》原画展のお知らせ

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《1》連載:絵本の散歩道(第5回) 吉田新一
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★『おだんごぱん』ロシアの昔話
瀬田貞二 訳/脇田 和 絵
                            
 『おだんごぱん』の瀬田貞二によるテキストは、「力のこもった、余計なもの
のない、歯切れのいい、児童文学には滅多にない文体の快さ」、と丸谷才一によ
る折紙付で、つとに有名ですが、ここでは絵本のイラストレーションの方を愉し
みましょう。
 脇田和 (1908~2005) は、独特の高雅な香気を放つ画風の洋画家と言われ、国
内外で活躍された、文化功労者でもありました。昭和17年の佐藤義美と共作の絵
本『プークマ ウークマ』をはじめ、吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』や
石井桃子の『迷子の天使』などの挿絵でも知られる、児童文学ともかかわりの深
い方で、『おだんごぱん』でもユニークな絵解きをなさっています。
 まず、『おだんごぱん』の裏表紙の絵です。きつねがおだんごぱんを「ぱくっ
と」食べて、物語が一応終ったところで、次に描かれた絵が、食べてしまったは
ずのおだんごぱんを、またきつねがくわえて立っている図です。絵本の裏表紙に
は、物語の後日談が一齣ちょっと語られていたり、物語にちなむカット絵が描か
れる場合が多いのですが、これはそういうタイプの絵ではありません。私はまず
脇田和による装幀・挿絵の、多数の児童書を調べてみました。すると(本を伏せ
て)表と裏の表紙スペースに一枚の絵を描く(例えば、佐藤忠良の『おおきなか
ぶ』と同じような)スタイルで、表紙絵が描かれているのです。早速『おだんご
ぱん』の表紙も左右に開き伏せてみると、きつねがおだんごぱんをくわえて「横
目で」右側の絵を見ているではありませんか。画家は、実はこの話を(ことばの
意味はちょっとずれますが)「ぱん食い競争」と解して、きつねが自分を含めた
競争前の参加者に向かって、「どうだ、ぱんはおれさまがゲットしたぞ!」と言
っている図と読むことができます。そして、この<読み>を補強する場面が物語
の中にあります。
 同じ話が、アメリカのマーシャ・ブラウンによって絵本化(『パンはころころ』
[冨山房])されていますが、そこではきつねが登場する3場面に、小鳥が出現し、
初めは「あ、おだんごが、油断してる!」と羽を落としたポーズ、続く場面では
「わあー、おだんごが、あぶない!」と向うむきになり、さらに次では「もう、
見ていられないよ…」と飛び去っています。この語りから、ブラウンはおだんご
ぱんによりそって物語っていると解せます。従って最後は、おだんごぱんは食べ
られてしまって<残念!>という余韻を残します。ちなみに、『三びきのやぎの
がらがらどん』と同じで、ブラウンはブルーの色で勇気を、赤と茶色で危険を表
現しています。
 さて、脇田和も、きつねの場面で鳥を登場させています。そして、おだんごぱ
んをぱくっと食べたところでは、鳥は目をほそめ、きつねに「おめでとう! お
だんごぱんをゲットできたね!」と言っています。これを先の表紙の絵とつなげ
て考えると、逃げるおだんごぱんを誰がゲットするか、おだんごぱん追跡のよう
すを物語り、<きつねの勝ちでした!>と締めくくられている。そのように脇田
和絵本を読むことができます。
 ちなみに<鳥>は脇田和のいわばトレードマークです。タブロー画の画題を見
ると、圧倒的に<鳥>が優勢です――鳥の来る道、鳥と果実、巣籠、西瓜と鳥、
放鳥、鳥と遊ぶ少年、啄む、結晶した鳥、髪を咥える鳥・・・。ご子息の智氏の
話では、父上はデッサンのモデルにご自分の幼い子どもさんを使われてたそうで
すが、お子さんがモデルを拒否し始めた頃、たまたま友人から野鳥をもらい、そ
れから小鳥を偏愛するようになって、モデルが鳥に代わり始めたとのこと。カケ
スを飼ったときには、誰が教えたか<大したことない>ということばを覚えて、
制作中の父はそれを聞くと<それだったら頑張ろう>と応えておられたとか。ま
た、キツツキの籠に薪にする古木を入れたら、コンコンやってジャコメッティの
彫刻みたいなものができて、たいへん喜ばれたとか。『おだんごぱん』の<鳥>
にも、特別な思いが込められているかもしれませんね。
                      
★『おだんごぱん』ロシアの昔話 瀬田貞二 訳/脇田 和 絵

★『おおきなかぶ』ロシアの昔話
A・トルストイ 再話/内田莉莎子 訳/佐藤忠良 画

★『三びきのやぎのがらがらどん』ノルウェーの昔話
マーシャ・ブラウン 絵/瀬田貞二 訳

★『迷子の天使』石井桃子 作/脇田 和 絵
現在品切れ中です。
★『プークマ ウークマ』佐藤義美 文/脇田 和 絵
「復刻絵本絵ばなし集」ほるぷ出版刊
★『パンはころころ』マーシャ・ブラウン 作/やぎたよしこ 訳 冨山房

吉田新一(よしだ しんいち)
1931年東京生まれ。日本イギリス児童文学会会長、絵本学会初代会長、国立国会
図書館客員調査員、日本女子大学教授等を歴任。立教大学名誉教授。著書に『絵
本の魅力』『ピーターラビットの世界』『絵本/物語るイラストレーション』
(以上、日本エディタースクール出版部)、訳書に『宝さがしの子どもたち』
『オーラのたび』『ビアトリクス・ポター 描き、語り、田園をいつくしんだ人』
(以上、福音館書店)『ランドルフ・コールデコットの生涯と作品』(絵本の家)
等がある。

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《2》『ジオジオのかんむり』の作者、岸田衿子さんへの追悼文 松居 直
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岸田衿子さんが去る4月7日、逝去されました。今月は、岸田さんの絵本デビュ
ー作の編集を担当した小社相談役の松居直の追悼文を掲載し、ここにあらためて
ご冥福をお祈りいたします。

「ライオンになったピカソ」
                           松居 直

 私は長年にわたり絵本の企画と編集をしていた関係で、よく読者から、絵本を
企画するときの仕方について質問を受けました。何事によらず、また誰でも、舞
台裏というものは興味をひかれるようで、こうしたおたずねがあるのも当然のこ
とでしょう。
 どうして物語を選ぶのか、どうして作家や画家の起用をきめるのか、文と絵つ
まり作家と画家の関係をどう調整するのか、文が先か絵が先か、あらかじめ作家
と画家は話し合ったりするのかなど、あげればきりがありません。正直にいって、
これという特別なきまりや方法はないのです。十人十色ですし、一冊一冊企画も
編集もそのときどきで違うやり方をするのです。
 私が編集を手がけた絵本の中で、とりわけすばらしい組合せは岸田衿子さんと
中谷千代子さんでした。中谷さんは1981年12月に惜しくも51歳で亡くなりました。
また岸田さんもつい先日4月7日に82歳で亡くなられました。心から哀悼の気持
を込めて、お二人との出会いをお話したいと思います。お二人の共作は『ジオジ
オのかんむり』にはじまり、『かばくん』『かばくんのふね』とつづきますが、
このコンビは最初の絵本が生まれるずっと以前からできていたのです。
 ある日、岸田さんと中谷さんとが連れだって、ひょっこり編集室へこられ、二
人で組んでぜひとも絵本をつくりたいという希望を、とても熱意をこめて話され
ました。その真剣なお話を耳にしていて、私が大変魅力を感じたのは、お二人が
とても仲良く、息がよく合っていることでした。それもそのはずで東京藝術大学
油絵科在学当時からの親友で、ともに梅原龍三郎画伯の教室で学ばれた仲だった
のです。卒業後は岸田さんは詩作の世界へとすすまれ、中谷さんは画家として、
また子ども達に絵を教える仕事をされていました。
 この息のあったお二人の話と夢に、私はすっかり乗り気になりました。お二人
の間では、すでに岸田さんが詩の雑誌「ユリイカ」に発表されていた放送詩劇
「らいおん物語」を絵本向けに書き直して、中谷さんのさし絵で「こどものとも」
の一冊としてだしたいとのことだったのです。
 私は中谷さんに"絵本を一冊分描きあげるのは、個展をなさるのと同じくらい
大変ですよ。何回も描き直して、たとえ一年かかっても描きあげてくださいます
か"と念をおしますと、気丈な中谷さんはますます熱意をこめて、ぜひともやり
たいといわれますし、岸田さんは自分も共に絵を描く気持で協力しますとのこと
です。
 やはり私の予測どおり、原画完成は7回も描き直していただくことになり、ほ
ぼ一年近くかかりました。最後には私の提案で、キャンバスに油絵具で仕上げて
くださることになり、見事な原画が完成しました。とりわけ表紙の堂々たるジオ
ジオの雄姿は、それまでの絵本にはみられない風格と存在感のある芸術作品です。
後日、聞いたところによると、このライオンの王様ジオジオの顔については、岸
田衿子さんが、"たとえば歳とったオーケストラの指揮者とか、ピカソのような
眼つきの顔にしたら"と提案されたのだそうです。何というすばらしい着想、イ
メージでしょう。
 このお二人の共作は次の作品の『かばくん』で更に発展し、海外でも注目され
てヨーロッパやアメリカで各国語に翻訳出版され、日本の絵本に対する国際的な
評価を一気にたかめる働きをしました。
 物語絵本の成功は、作家と画家とがたがいの作品の持ち味、考え方や感じ方を
よく理解していることが不可欠の条件です。岸田衿子さんと中谷千代子さんのコ
ンビは、その点でもっとも理想的です。このお二人の信頼と友情と熱意とが、子
どもたちに喜びをもたらす絵本に結晶したのです


岸田衿子(きしだ えりこ)
1929年、東京生まれ。父は劇作家の故岸田國士(くにお)氏、妹は女優の故岸田
今日子さん。東京藝術大学美術学部卒業。詩人。1955年に詩集『忘れた秋』を発
表。その他の詩集に『たいせつな一日』(理論社)『ソナチネの木』、エッセイ
集に『草色の切符を買って』(以上、青土社)など。テレビアニメ「アルプスの
少女ハイジ」などの主題歌の作詞も手がけた。2011年逝去。


★『ジオジオのかんむり』 岸田衿子 作 /中谷千代子 絵

★『かばくん』 岸田衿子 作 /中谷千代子 絵

★『かばくんのふね』 岸田衿子 作 /中谷千代子 絵


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《3》月刊誌最新号<9月号>のご案内
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☆月刊誌最新号<9月号>は、発売中です。

◇◆こどものとも0.1.2.『はと』
              菊池日出夫 作 定価410円           ◇◆

子どもはハトを追いかけるのが好きですが、そんな公園のハトたちが主役です。
見ていて飽きることがない身近なハトを観察した絵本です。

◇◆こどものとも年少版『おさらのこども』
            西平あかね 作 定価410円           ◇◆

唐子模様のお皿から3人の子どもが抜け出して、台所で大騒ぎ! 伝統的な三川
内(みかわち)焼の唐子が、愛らしく生き生きと動き出します。

◇◆こどものとも年中向き 日本の昔話『たぬきえもん』
             藤巻愛子 再話/田澤 茂 絵 定価410円    ◇◆

役者たぬきえもんのところへ、おっかあが病気だという知らせが。たぬきえもん
は、ばけものが出るという峠を急いで登って家へ帰ろうとしますが……。

◇◆こどものとも『おじいちゃんの トラの いるもりへ』
         乾 千恵 文/あべ弘士 絵 定価410円         ◇◆

大好きなおじいちゃんが死んだ。そのことを受け止められないサカのもとに、あ
る晩トラがやってきて、サカを森の奥へと連れて行ってくれました。

◇◆ちいさなかがくのとも『ぼくらは ごりら』
             小風さち 文/阿部知暁 絵 定価410円      ◇◆

ごりらの子どもは、なにして遊ぶ? 追いかけっこに胸たたき。木のぼりも楽し
いよ。ご ご ごりら、ぼくらはごりら。

◇◆かがくのとも『しゃくとりむし』
         吉谷昭憲 作 定価410円              ◇◆

その名前の由来とともに昔から人々の暮らしのそばにあったしゃくとりむしの生
活。その愛嬌のある動きと生態を描いた観察絵本。

◇◆たくさんのふしぎ『おもしろい楽器 中南米の旅から』
           山本紀夫 文・写真/中垣ゆたか 絵 定価700円   ◇◆

フライパン、ドラムカン、手作りバイオリン! 中南米の楽器を、ふく、たたく、
ふる…音の出し方で並べた楽しい楽器帖。中南米の魂を楽器にたどります。

◇◆母の友 「創刊700号記念「母の友」と私たちの700カ月」 定価530円 ◇◆

おかげさまで創刊700号。本誌の700カ月を、ゆかりの方とともに振り返ります。
絵本作家のアトリエは故・佐藤忠良さんです。付録に豆本「OMAN オマーン」付き。
 
★こちらから「母の友」9月号の目次をご覧いただけます。


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《4》月刊誌編集部からこんにちは
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☆毎月交代で月刊誌の編集部から、読者の皆様にむけてメッセージをお届けして
います。今月はたくさんのふしぎ編集部です。「母の友」編集室からのメッセー
ジもお送りしています。

◇◆たくさんのふしぎ編集部から◇◆

 9月号は『おもしろい楽器 中南米の旅から』です。中南米と聞くと、ある種
の"色"をイメージするかもしれません。音楽なら"コンドルが飛んでいく"と
か、楽器ならケーナとか。でも、そのフォルクローレだけではないのです。サン
バも、タンゴも、メレンゲも。サルサだって、マリアッチだって! みんな中南
米=ラテンアメリカの音楽。モノトーンではない、まさに多彩な音楽の大陸です。
 そのうえ中南米の人々は、スプーンやフライパン、木の箱やドラムカンを、そ
のまま楽器にしたて、身近な材料でギターやバイオリンまで作りあげてしまいま
す。その場にあったものをなんでも寄せ集め、そこからあたらしくておもしろい
ものをこしらえる、そんな機知あふれる仕事や精神を文化人類学では「ブリコラ
ージュ」というのだそうですが、お仕着せのものをただ真似るにとどまらないユ
ニークな楽器たちは、中南米の真髄とも言えそうです。もともと中南米にあった
もの、ヨーロッパから持ち込まれたもの、アフリカから持ち込んだもの。楽しく
音がだせれば、なんだって楽器に! その自由さや解放感は、原初から音楽がも
っていた力と同じものなのかもしれないと思います。
 「ふく」「たたく」「ふりまわす」などアクション別に、誌面からあふれ出る
ほど、"おもしろい"楽器を集めてみました。みんな楽しそうにふいているな、
たたいているな、ふりまわしているな。あの楽器はどんな音がするんだろう??
楽器という人類共通の"たのしみ"を通じて、中南米の人たちの精神とリズムを、
ワクワクと感じとってもらえればと思います。

★こちらから「たくさんのふしぎ」をご覧いただけます。


◇◆「母の友」編集室の窓から◇◆

特集 「創刊700号記念「母の友」と私たちの700カ月」

 おかげさまで「母の友」は、700号となりました。創刊号は44ページで厚みが3
ミリという小冊子でしたが、半世紀を越える月刊誌になりました。これもひとえ
に読者の皆様をはじめ数多くの著者、関係者の皆様に支えていただいたおかげで
す。心よりお礼申し上げます。1953年の創刊から現在までに、めまぐるしく社会
環境、生活習慣が変化し、さらに大きな災害も起きました。しかしそのたびに
「母の友」は、生活や育児をしていく親たちの立場で、子どもを守る大人として
共に考え歩み続けてきたつもりです。そこで今月号は、「母の友」と読者の皆様
で一緒にたどった58年間の軌跡を振り返ります。また好評の「絵本作家のアトリ
エ」は、番外編として今年3月に亡くなった佐藤忠良さんを取り上げています。
さらに久し振りの企画「読者が作る豆本」を付録でつけました。どうぞご期待く
ださい。

★「母の友」700号記念の特別サイトはこちらです。表紙展覧会や「母の友」700
号の歴史年表など、
を掲載しています。


★こちらから「母の友」9月号の目次をご覧いただけます。


★こちらから「母の友」のブログをご覧いただけます。


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《5》書籍編集部だより
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☆絵本・童話第一・童話第二・科学書の編集部から毎月交代で読者の皆様にむけ
たメッセージを お届けします。今月は童話第一編集部です。

◎童話第一編集部から
 『小公女』? ああ知ってる知ってる! 読んだ読んだ! ……いやいや、ち
ょっと待ってください。あなたはひょっとしたら、ほんとうの小公女セーラに触
れていないかもしれません。もしかして、アニメで「健気に頑張る聖少女」を見
たのではありませんか? ライトな抄訳本で、細かなニュアンスの省かれたスト
ーリーをなぞったのではありませんか? そう、たとえば――ぎょっとするほど
辛辣な言葉をミンチン先生に投げつけるセーラや、最愛の人形エミリーを激情に
かられて突き飛ばすセーラをご存じでしょうか。あるいは、「インドの紳士」の
召使いラムダスの望郷の憂いを宿す横顔や、女炊事番の底意地悪さ(そう、cook
は女性です)、女子寄宿学園のある一郭の陰鬱なたたずまいを、生き生きと感じ
取られたでしょうか。
 本書は、それを"まるごと"お届けします! この名作古典の本邦初紹介から
101年、「これこそ画期的新訳!」とうたうには、それなりの裏付けがあるので
す。味わい深く読みやすく、しかも精確さをとことん追求した訳文は、あなたを
居ながらにして19世紀のロンドンに誘うでしょう。英文学者・原田範行氏による
ていねいな解説、一篇のエッセイと呼ぶべき訳者あとがきも、興趣をいっそう増
すはずです。そして訳者・高楼方子さんには、『小公女』を大切なモチーフとし
た傑作『緑の模様画』があります。この長編物語をじっくり読みながらセーラを
待つ――美しい夏休みの過ごしかたは、これで決まりですね。

★『小公女』 F・H・バーネット 作 /高楼方子 訳 /E・F・ベッツ 画
9月7日販売開始

★『緑の模様画』 高楼方子 作/平澤朋子 装画


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《6》「タンタンの冒険」シリーズ ペーパーバック版 第3弾6冊刊行開始!
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●「タンタンの冒険」シリーズの映画化を記念して、「タンタンの冒険」シリー
ズ全24冊のペーパーバック版を限定発売中です。

好評発売中の4月・6月刊行の第1弾・2弾の各6冊に加え、第3弾を8月1日
に刊行しました。オリジナルケースに入った6冊セットも同時刊行です。

★『タンタンのコンゴ探険』


★『燃える水の国』


★『めざすは月』


★『月世界探険』


★『紅海のサメ』


★『カスタフィオーレ夫人の宝石』


★「ペーパーバック版タンタンの冒険3(8月刊行分)6冊セット」


●「タンタンの冒険」シリーズ全24冊全点の一部を、サイト上で、試し読みして
いただけるようになりました。「タンタンって、どんな作品だろう?」と思われ
た方は、ぜひ以下のページで立ち読みしてみてください。


●10月発売予定『タンタンの冒険 限定版コレクターズBOX』の予約を受付中です。

全24作品を8冊のコンパクト版にまとめて、おしゃれな箱に入れてお届けするコ
レクターズBOXです。限定生産につき、予約でのご注文がおすすめです。また、こ
の商品をご購入の方を対象に、抽選で豪華タンタン・グッズが当たるキャンペー
ンを実施します。予約受付とキャンペーンの詳細は以下のページでご確認くださ
い。


●「タンタンの冒険」シリーズに関する、耳寄りなお知らせは「タンタンの冒険」
映画公開記念特設ページでもお知らせいたします。


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《7》福音館書店創立60周年記念「絵本にしたいお話」原稿募集のお知らせ
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読者のみなさまに支えられて、福音館書店は2012年2月、創立60周年を迎えます。
小社では、これを記念し、読者の方々からひろく「絵本にしたいお話」(文章原
稿)を募集いたします。採用作品は、「こどものとも」(あるいは「こどものと
も年中向き」)として出版します。たくさんのみなさまのご応募をお待ちしてお
ります。

★募集原稿★
・絵本にしたいお話。対象年齢は4歳から6歳。字数は400字詰め10枚以内。
(原稿用紙や手書きでなくても結構です)
・文章のみを選考の対象としますが、絵をそえてくださっても結構です。絵のみ
の応募は選考の対象となりませんのでご注意ください
・作品は未発表のものに限ります。

★応募資格★
・小社での絵本、童話の出版経験のない方。1人2作品まで。

★作品の掲載★
・応募作品の中から1点を、月刊「こどものとも」、あるいは「こどものとも年
中向き」として小社より出版します。また数点を、月刊「母の友」に掲載します。
・出版、掲載に際し、原稿に加筆修正をしていただく場合があります。また、画
家は編集部で決めさせていただきます。
・いずれも小社規定の原稿料をお支払いします。

★応募方法★
応募作品に、作品のタイトルと住所、氏名、電話番号、ファックス番号、メール
アドレスなど、連絡先が明記された紙をそえて、お送りください。

★原稿の形式★
・原稿はホチキスどめをしないで下さい。(クリップは可です)
・応募原稿は返却いたしませんのでコピーをお送りください。
・絵をそえる場合も、原画ではなく、必ずコピーをお送りください。

★送り先★
〒113-8686 東京都文京区本駒込6-6-3 
福音館書店 60周年記念
「絵本にしたいお話」原稿募集係
・お問い合わせ先 「絵本にしたいお話」原稿募集係 03-3942-2082

★募集期間★
応募受付開始 2011年10月1日(土) ~ 締め切り 2012年1月15日(日)
(当日消印有効)

★選考★
福音館書店編集部が行います。

★結果発表★
・2012年8月号の月刊「こどものとも」「こどものとも年中向き」の、各折り込
み付録、「母の友」誌上、および小社ホームページで行います。
・「こどものとも」(あるいは「こどものとも年中向き」)採用作品の出版は、
2013年度を予定しています。
・「母の友」への作品掲載は、2012年10月号以降の誌上で行います。

詳細は以下のHPで、ごらんいただけます。


たくさんのご応募お待ちしております。

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《8》iPhone/iPadアプリ『おなかとせなか』(日販より発売)のお知らせ
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日本出版販売株式会社(日販)より、弊社が刊行している、きうちかつ 作の『や
さいのおなか』『くだものなんだ』『やさいのせなか』を原作としたiPhone/iPad
アプリ『おなかとせなか』が発売されました。(iPad版=発売中・iPhone版=近日
発売予定)

日販アプリ紹介ページはこちらです。


この発売を記念してアップルストア銀座店にて原作者・きうちかつ氏による絵本
アプリの読み聞かせ・遊び方講座を開催します。(主催:日販)

日時:2011年8月9日(火) 13:00~14:00
場所:アップルストア銀座店 3F イベント会場
〒104-0061 東京都中央区銀座3-5-12 サヱグサビル本館
詳細はこちらのHPをご覧ください。


★『やさいのおなか』きうちかつ 作・絵

★『やさいのせなか』きうちかつ 作・絵

★『くだものなんだ』きうちかつ 作・絵


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《9》原画展のお知らせ
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●かたる つたえる 絵のチカラ 宮城県立美術館所蔵 絵本原画展
会期:2011年7月16日(土)~9月19日(月)
会場:萬鉄五郎記念美術館
   〒028-0114 岩手県花巻市東和町土沢5-135
問合せ先:TEL:0198-42-4402
休館日:月曜日
入館料:一般600円、高校生・大学生350円、小中学生250円


●山内ふじ江絵本原画展
会期:2011年7月20日(水)~8月21日(日)
会場:不知火美術館
   〒869-0552 熊本県宇城市不知火町高良2352
問合せ先:TEL 0964-32-6222
休館日:月曜日
入館料:一般300円、高・大学生200円、小・中学生100円


●ねぎぼうずのあさたろう見参! 飯野和好の世界
会期:2011年7月16日(土)~2011年9月4日(日)
会場:佐野美術館
   〒411-0838 静岡県三島市中田町1-43
問合せ先:TEL 055-975-7278 
休館日:木曜日
入館料:一般・大学生 900円、小・中・高校生 500円


●絵本原画名品展 ~記憶の底のたからもの~
会期:2011年8月2日(火)~2011年10月10日(月・祝)
会場:宮城県美術館
   〒980-0861 宮城県仙台市青葉区川内元支倉34-1
問合せ先:TEL:022-221-2111
休館日:月曜日
入館料:常設展観覧券でご覧いただけるそうです。
一般 300円、大学生 150円、小・中・高校生 無料


●かこさとしの世界
会期:2011年7月16日(土)~2011年9月25日(日)
会場:鎌倉文学館
   〒248-0016 神奈川県鎌倉市長谷1-5-3
問合せ先:TEL 0467-23-3911 
休館日:月曜日
入館料:一般300円、小中学生 100円


●安野光雅展 アンデルセンと旅して
会期:2011年8月6日(土)~2011年9月25日(日)
会場:神奈川近代文学館展示室
   231-0862 神奈川県横浜市中区山手町110 港の見える丘公園内
問合せ先:TEL 045-622-6666 
休館日:月曜日
入館料:一般600円、65歳以上/20歳未満及び学生300円


●瀬川康男 遺作展 輝くいのち
会期:2011年8月3日(水)~2011年10月23日(日)
会場:ちひろ美術館・東京
   177-0042 東京都練馬区下石神井4-7-2
問合せ先:TEL 03-3995-0612 
休館日:月曜日
入館料:大人800円、高校生以下無料


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