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 ★あのねメール通信~福音館書店メールマガジン2011年11月2日 Vol.120★
            

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         ◆◇◆  CONTENTS  ◆◇◆

《1》連載:絵本の散歩道(第8回) 吉田新一
《2》月刊誌最新号<12月号>のご案内
《3》月刊誌編集部からこんにちは
《4》「タンタンの冒険」シリーズの翻訳者、川口恵子さんのエッセイ
《5》11月の新刊のご案内   
《6》書籍編集部だより
《7》各月刊誌・書籍のレビューに、Twitterボタンを新設しました。
《8》月刊絵本「こどものとも0.1.2.」200号記念 特設ページのご案内
《9》「タンタンの冒険」映画公開記念プレゼントキャンペーン×2 開催中!
《10》福音館書店創立60周年記念「絵本にしたいお話」原稿募集のお知らせ
《11》原画展のお知らせ

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《1》連載:絵本の散歩道(第8回) 吉田新一
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★『まのいい りょうし』
瀬田貞二 再話 赤羽末吉 画

 赤羽末吉さんはブックメイキングのデザイナーとしても抜群の方で、日本の伝
統美を積極的に取り入れてこられました。『まのいい りょうし』を例に、そのほ
んの一端を、垣間見てみましょう。これは昔話で (アメリカの『沖釣り漁師のバ
ート・ダウじいさん』や、『アンディとらいおん』に似た) 日本のほら話です。
 猟師が息子の七つの祝いに「山のもんでもとってこよう」と。ところが出掛け
に鉄砲を石臼にぶつけて、銃先がへの字に、でも「臼にあたれば大当り」と出掛
けます。先ず池で鴨に向かって弾を一発、弾は千鳥掛けで他の12羽にも命中し、
獲物を取るため池へ入ると、一羽が暴れて大きな鯉を林へ弾きとばし、池を上が
ろうと岸の木の根をつかめば、山兎の後ろ脚で、暴れた兎がもがいて山芋を掘り
出し、飛ばされた鯉は山鳥に命中して、巣には卵が13個も。またそばにキノコも
見つかり、ぎっしりと獲物を背負って帰宅し、服を脱ぐと、池で入りこんだ海老
・鮒が躍り出て、息子の七つの祝いは盛大におこなわれ、「それでどっぺん わた
したちまで いちごさかえた」と結ばれる、痛快至極まさかと言いたい話です。
 そこで、赤羽さんの絵解きです。絵は白地に黒濃淡の墨絵、途中から彩色が始
まります。何処に色が加わるのか、それも一つの読みどころ。これはとんとん拍
子のひと続き話ですから、絵も当然ひと続きでなければなりません。そこで (初
めと終わりの見開き以外は) 白い巻紙が伸びて展開し、ドラマが語られていくと
いう<見立て>がされています。そして、巻紙仕立てを表すために、薄い黄土色
で目の粗い布地を敷いた上に巻紙が伸びる、というもう一つの見立てもなされま
した。こうして、上下に枠を持った横長の白い巻紙が、ページからページへ伸び
て、絵が展開するというデザインが出来上がりました。話の性質から自ずと生ま
れた設定、と言ったらいいでしょうか。
 全体がこのように巻紙仕立てではありますが、造本は巻子本ではなく冊子本な
ので、読者はページ毎、絵を一単位ずつ見ていくことになります。それを追って
いくと、鴨に弾が千鳥掛けに命中する処では、白地の左右端の縦幅が違えてあり、
遠近感が絵に出ています。また、猟師が鴨の首をつかんで、鯉が躍り上がる処で
は、鴨も鯉も白い紙の外へ飛び出して、絵に立体感が出ています。同じく、兎が
山芋を掘ったてる処も、また、鯉と山鳥とその卵を手に入れる処でも、その次の、
キノコをみつける処でも、さらには猟師がすべての獲物を持って立ち、いざわが
家へという処でも、絵の一部が巻紙の外へ突き出ているので、いずれも立体感の
あるドラマとして見て愉しめます。
 猟師が帰宅して、はばきを脱ぐ場面の次を開くと、それまで右へと広げられて
きた巻紙の末端が突如、獲物を並べた台へと変身。でも、そのことに少しも違和
感は感じられません、転換のトリックが上手だからでしょう。最後の見開きでは、
最初の見開きと対になるかように、目の粗い布地も巻紙も消えて、カラーフルな
フィナーレの饗宴図が見開きいっぱいに描かれています。
 赤羽さんは処女作の『かさじぞう』では、藍の地に扇面を置いて、絵を描かれ
ました。そのことで絵の連続性がさまたげられないかとの声もきかれましたが、
『かさじぞう』は『まのいい りょうし』と違い「次にどうなるかという興味で引
っぱっていくというよりは、これといった山場のない、ゆったりとした展開のな
かで、その場面場面を楽しんでいくことのできる物語だから」(末吉氏ご子息研三
氏のことば) 、扇面をマイナスと見るより、むしろ背景の藍色が扇面内の雪景色
を引き立てる効果があって、と赤羽さんご自身もむしろプラス評価をされていま
す。『まのいい りょうし』における絵の見立ては、『鳥獣戯画』など絵巻につな
がる様式で、ここにも日本の伝統様式の有効活用がなされて、赤羽さんらしい着
想と言えるでしょう。これは私の愛着する絵本の一つです。
                      
★『まのいい りょうし』
 瀬田貞二 再話/赤羽末吉 画  品切れ品です。

★『沖釣り漁師のバート・ダウじいさん』
ロバート・マックロスキー 作・絵/渡辺茂男 訳 童話館出版

★『アンディとらいおん』
ジェームズ・ドーハーティ 文・絵/村岡花子 訳

★『かさじぞう』
瀬田貞二 再話/赤羽末吉 画


吉田新一(よしだ しんいち)
1931年東京生まれ。日本イギリス児童文学会会長、絵本学会初代会長、国立国会
図書館客員調査員、日本女子大学教授等を歴任。立教大学名誉教授。著書に『絵
本の魅力』『ピーターラビットの世界』『絵本/物語るイラストレーション』
(以上、日本エディタースクール出版部)、訳書に『宝さがしの子どもたち』
『オーラのたび』『ビアトリクス・ポター 描き、語り、田園をいつくしんだ人』
(以上、福音館書店)『ランドルフ・コールデコットの生涯と作品』(絵本の家)
等がある。

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《2》月刊誌最新号<12月号>のご案内
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☆月刊誌最新号<12月号>は、本日発売です。

◇◆こどものとも0.1.2.『ふゆのき』
              ふりやなな 作 定価410円         ◇◆

冬の木に、赤い鳥、青い鳥、黄色い鳥、緑の鳥がやってきました。1羽ずつ、赤
い実を取って去っていきます。白い雪と鳥の色彩が美しい絵本です。

◇◆こどものとも年少版『あみものじょうずのいのししばあさん』
            こさかまさみ 文/山内彩子 絵 定価410円   ◇◆

いのししばあさんにひもを編んでもらったくまの兄弟は、大喜び。2本のひもか
ら様々な遊びが生まれ、最後はお相撲の土俵に!

◇◆こどものとも年中向き『きこりとテーブル トルコの昔話』
     八百板洋子 再話/吉實 恵 絵 定価410円                        ◇◆

きこりは仕事の帰り、森の泉のそばで大きなためいきをつきました。すると、泉
の中から白いひげの老人が現れ、ごちそうが出てくるテーブルをくれました。

◇◆こどものとも『ピッキのクリスマス』
           小西英子 作 定価410円                            ◇◆

ピッキはリナの大切な人形です。クリスマス・イブ、リナは町でピッキを落とし
てしまいます。ピッキはリナのもとに戻ることができるのでしょうか。

◇◆ちいさなかがくのとも『ゆき ゆき ゆき』
             たむらしげる 作 定価410円                ◇◆

冬のつめたい雲のなかで生まれた雪が、空から舞い降りてきます。ひとつひとつ、
どれもちがうかたち。そっとてのひらに受けると……。

◇◆かがくのとも『れんこんの あな』      
         松岡真澄 作 定価410円               ◇◆

お正月料理には欠かせない野菜、れんこん。どこを切っても穴だらけなのはなぜ
でしょう? 農家の四季を追いながら、その秘密に迫ります。

◇◆たくさんのふしぎ『これ、わたし』
           さわだともこ 定価700円                    ◇◆

ここにあるのは写真にうつされた、たくさんの「わたし」です。あの子も、この
子も、みんな「わたし」。写真は「わたし」の真実を写しているのでしょうか?

◇◆母の友 特集「読者手記特集―子育てのさなかに」  定価530円    ◇◆

読者から寄せられた手記をご紹介。中学生の息子に絵本を読み聞かせた体験と、
子育ての同志とも言える友を失った思いの2編です。

★こちらから「母の友」12月号の目次をご覧いただけます。


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《3》月刊誌編集部からこんにちは
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☆毎月交代で月刊誌の編集部から、読者の皆様にむけてメッセージをお届けして
います。今月はちいさなかがくのとも編集部です。「母の友」編集室からのメッ
セージもお送りしています。

◇◆ちいさなかがくのとも編集部から◇◆

 今月発売の「ちいさなかがくのとも」12月号は、雪の絵本です。タイトルは『ゆ
き ゆき ゆき』。冬のつめたい雲の中で生まれた雪のあかちゃんが、少しずつ大き
くなって、地上に舞い降りてくるまでを描きます。
 作者はアニメーション作家でもある、たむらしげる氏。アトリエに伺うと、たむ
ら氏は打ち合わせの合間にいろいろと興味深いものを見せてくださいます。それは
海外の古い絵本だったり、フリップブック(パラパラ絵本)のコレクションだった
り、風で動く模型だったり、室内用のハンモックだったり。中でも心を惹かれたの
は、鉱物の標本でした。柱状の透明水晶、丸く磨かれた翡翠の玉、さまざまな色と
形の鉱物たち。どれも本当に美しいのです。それらを拝見しながら、ふと、鉱物が
大地の下で生まれる結晶なら、雪は空の上で生まれる結晶だということに思い至り
ました。もしかしたら、たむら氏が鉱物に寄せる関心と雪に抱く思いも、どこかで
つながっているのかもしれません。
 昨年の冬はさまざまな地域で雪を見ましたが、いちばん印象に残っているのは、
岩手県の内陸部で遭遇した雪です。舞い降りてくる雪のひとつひとつが直径4mmほ
どの大きな結晶で、ルーペなどを使わなくても、その精巧な形を楽しむことができ
ました。雪は素手で受けるとあっという間に溶けてしまいますが、手袋をしていれ
ばゆっくり観察できます。今年はどんな雪にであえるでしょうか。

★こちらから「ちいさなかがくのとも」をご覧いただけます。


◇◆「母の友」編集室の窓から◇◆

特集 読者手記特集――子育てのさなかで

 今月号の特集は読者から寄せられた原稿を掲載するコーナーです。今回は、おふ
たりの手記をご紹介。おひとりめは、中学生、思春期に突入して口もきかなくなっ
てきた息子に、かつて読み聞かせた絵本『はじめてのおつかい』を、突然再び読ん
でみたという貴重な体験。驚き、戸惑いながらもその試みを受け入れていく息子の
変化が、とても新鮮です。おふたりめは、子育ての同志とも言える友人を病気で失
った、その思いを綴ります。気さくで明るい彼女の命を奪ってしまった病気とは……。
 子どもの変化にどうしたらよいか迷っても、つらく悲しくて立ち止まりたくても、
子育てはとにかく待ったなし。そんな日々を生きる母親たちの、読者と等身大の物
語を、どうか読んでみてください。

★こちらから「母の友」12月号の目次をご覧いただけます。


★こちらから「母の友」のブログをご覧いただけます。


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《4》「タンタンの冒険」シリーズの翻訳者、川口恵子さんのエッセイ
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あの頃のこと
                           川口恵子

 まちにまった映画『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』が12月に公開され
ます。スピルバーグ監督が大好きなタンタンを映画化しようと思いついたのは、
エルジェが存命中だった1982年。以来29年間、さまざまな困難に直面しながらも
夢をあきらめなかったのですから、その思い入れの深さには驚かされます。
 1982年といえば、福音館の「タンタンの冒険」シリーズの出版が決まった年。
翌1983年には『黒い島のひみつ』『ふしぎな流れ星』『なぞのユニコーン号』
『レッド・ラッカムの宝』『タンタン チベットをゆく』と、たてつづけに5冊の
タンタンが刊行されました。ユニコーン号とレッド・ラッカムは、『金のはさみ
のカニ』とともに今回の映画の原案にもなっていますので、今日はこの5冊を作
り始めた頃の思い出話をいたしましょう。
 まだパソコンがまったく普及していなかった時代。1冊のタンタンを作るには、
今では考えられない苦労がありました。普通の写植ではうまくいかないとわかり、
思いついたのが「手描き切り貼り」作戦。まず編集Y氏(註:昔のタンタンタイ
ムズにいつも酒びんもって出てきてた人。日本語版ハドック船長のモデル)がせ
っせと吹き出しを塗りつぶし、原寸大の白抜きコピーを作ります。そのコピーに
私が特製ものさしを当て、字数を数えて日本語訳を書き込みます。その訳を大川
おさ武さんが一字一字美しい手描き文字にしてくださるのですが、プロの熟練技
をもってしても収まらない箇所が出て、ペンを削ってはまた描き直し。1冊分完
成するのに数ヵ月かかった、と言ったらびっくりされるでしょうか。できあがっ
たフィルムを吹き出しに1枚ずつ貼りつけるのも大川さん。上下左右の極微の狂
いも見逃さぬ匠の技をごらんあれ! てな具合で、Y氏はその間やたら見つかる
原書の版ズレを直したり、訳文をチェックしたり、つぎの巻の白抜きコピーを作
ったり。その仕事は深夜におよび、Y氏の酒量が増えたのも無理はありません……
などと書くと、訳者がいちばん楽してたようですね。いや、実際そうだったんで
す。年に5冊という快挙は、こんな気の遠くなる作業を黙々とこなしてくれたお
二人や裏方を引き受けてくれた他のスタッフの献身的な働きによって、達成され
たものでした。私は、その中で思いきり遊ばせてもらった、という感じで。
 そうして出来あがったタンタンは、後年のコンピュータを使った巻とは違うの
どかな雰囲気をただよわせています。訳文も自由奔放で、今読み返すとあまりの
大胆さに冷や汗が流れます。当時も相当恥ずかしかったのですが、寒いダジャレ
にぶっとんだ台詞のオンパレード。大阪弁や甲州弁、あろうことかオカマ言葉ま
で飛び出す始末。若さ故のこの暴走を、だれか止める者はいなかったのか。絵本
作りにかけてはまこと厳しいスタッフも、なぜかこの手のギャグには甘かったの
です。
 かくして29年前、ひとりの駆け出し訳者の指先から転げ出たおかしな日本語は、
新装版「タンタンの冒険」でも生き続けることとなったのでした。

《映画公開 関連作品3作品》
★『ペーパーバック版 なぞのユニコーン号』エルジェ 作/川口恵子 訳

★『ペーパーバック版 金のはさみのカニ』エルジェ 作/川口恵子 訳

★『ペーパーバック版 レッド・ラッカムの宝』 エルジェ 作/川口恵子 訳


★「タンタンの冒険シリーズ」全24冊のラインナップはこちらのHPからご覧い
ただけます。 


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《5》11月の新刊のご案内
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《11月2日(水)出荷開始》
★『北風ふいてもさむくない』
  あまんきみこ 文/西巻茅子 絵 定価1260円

すてきなマフラーをあんでもらったかこちゃんたち。「北風ふいても、さむくな
い」とうたいながらあるいていると、小さななきごえが聞こえてきて……。

★『トドマツ森のモモンガ』
  山村輝夫 作 定価1260円

モモンガは、皮膜を広げて滑空ができる、リスの仲間の小さな動物です。一生の
ほとんどを樹の上だけで生活するモモンガを、温かな絵で描きます。

★『ピートのスケートレース‐第二次世界大戦下のオランダで』
  ルイーズ・ボーデン 作/ふなとよしこ 訳/ニキ・ダリー 絵 定価1575円

ドイツ占領下のオランダ。国境近くに住む10歳の少年ピートは、冬のある日、凍
った運河をスケートで滑って、知り合いを隣国ベルギーへ逃がす手助けをします。

《11月16日(水)出荷開始》
★『おかあさんとわるいキツネ』
  I・ガンバートル 文/つだのりこ 訳/B・ボロルマー 絵 定価1470円

モンゴルの北の森には、赤ちゃんをねらう、悪い狐がいます。狐は赤ちゃんをさ
らっていきます。お母さんは、大トナカイにのって追いかけます!

★『セコイア‐世界でいちばん高い木のはなし』
  ジェイソン・チン 作/荻原信介 訳 定価1365円

ふと手にした'セコイア'について書かれた本を読み進むうち、少年はセコイア
の森に……セコイアの情報と、少年の物語が世界一高い木へと案内します。

★『ツチノコ温泉へようこそ』
  中山聖子 作/保光敏将 画 定価1260円

3人の男の子が偶然目撃したツチノコを観光の目玉にと、町中の大人たちが大騒
ぎ。自分と向き合ってすごした、多感な少年の小五の忘れられない夏を描きます。

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《6》書籍編集部だより
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☆絵本・童話第一・童話第二・科学書の編集部から毎月交代で読者の皆様にむけ
たメッセージを お届けします。今月は絵本編集部です。

◎絵本編集部から
 絵本や童話の編集をしていると、お話の中にでてくる言葉が、頭から離れなく
なることがあります。
 このたび新しい装丁で再登場する『黒ネコジェニーのおはなし1』のときもそ
うでした。
 長らく気に入っていた言葉は「すかんぴん」です。ジェニーとピックルズが、
夜の街にくりだす場面で、こんなやりとりが交わされます。
「おれ、すかんぴんなんだ。きみ、お金もってる?」
「ううん、あたしもすかんぴんなの。」
 ここを読むたびに、すかんぴんという言葉の持つとぼけたユーモアと、2匹の
ネコの情けなくてかわいい姿に、ふきだしてしまいます。
 それから、くり返し楽しんだ言い回しもありました。寄宿学校をとびだしたジ
ェニーが帰ってきた場面で、ジェニーをからかった張本人のピックルズはこんな
様子でした。
"ピックルズはピックルズなりのやりかたで、(中略)いなくなったネコがもど
ってきたことをよろこんでいました。"
 私は、この言い回しがとても好きで、日常生活のなかで応用して使っていまし
た。「あの人はあの人なりのやりかたで、一生懸命仕事をしている」とか、「父
と母は、父と母なりのやりかたで、私たちを育ててくれた」とか。
 こうやって呪文のように唱えると、周りの人に寛容になれたり、感謝の心を思
い出したりして、やさしい気持ちになれました。
 ジェニーの絵であれ、言葉であれ、この本は、まちがいなく読む人の心を温か
くしてくれます。だって、ジェニー・リンスキーは、とにかくかわいいんです!
来年刊行予定の2巻、3巻ぜんぶ揃えてお楽しみください。

★『黒ネコジェニーのおはなし1 ジェニーとキャットクラブ』 
エスター・アベリル作・絵 /松岡享子/張替惠子 共訳

★1月刊行予定『黒ネコジェニーのおはなし2』
★2月刊行予定『黒ネコジェニーのおはなし3』

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《7》各月刊誌・書籍のレビューに、Twitterボタンを新設しました。
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会員のみなさまにご投稿いただいた、月刊誌・書籍の各レビューに、Twitterボタ
ンを新設しました。Twitterを通して、絵本を楽しんでいただいている皆様と交流
ができればと考えています。

Twitterのアカウントを持っている方で、お気に入りのレビューを見つけた方は、
ぜひTweetボタンを押してみてください!

また、レビューにご投稿いただいた方ご自身で、アカウントをお持ちの方は、ご
自身のレビューをTwitter上でご紹介いただくこともできます。

Twitterのアカウントを持っていない方も、福音館書店のTwitterをご覧いただけ
ます。ぜひご覧ください。


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《8》月刊絵本「こどものとも0.1.2.」200号記念 特設ページのご案内
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1995年に創刊された、赤ちゃんのための月刊絵本「こどものとも0.1.2.」
が、2011年11月号『むぐむぐもごもご』で、200号を迎えました。今後も親子で
楽しめる作品をたくさんお送りしたいと思っております。

「こどものとも0.1.2.」創刊200号を記念して、特設ページを開設しまし
た。1995年から2011年まで、各年のラインナップをご覧いただけますので、思い
出の絵本をぜひさがしてみてください。

思い出の絵本が見つかったら、レビューの投稿もお待ちしています。レビューを
お寄せいただいた方には、特製ポストカードをプレゼントします。ふるってご応
募ください。いただいたレビューはTwitterで #こどものとも012をつけて、ご紹
介しています。


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《9》「タンタンの冒険」映画公開記念プレゼントキャンペーン×2 開催中!
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「タンタンの冒険★ユニコーン号の秘密★」映画公開記念のキャンペーンを開催
中です。みんなの人気者「タンタンの冒険」シリーズをこの機会に盛り上げてい
きましょう。キャンペーンは2つ! 応募期間が限られていますので、お早めに
ご応募ください。

第1弾! 【応募期間】2011年11月1日から12月31日まで
★「タンタンの冒険」コミックのレビューを書いてタンタングッズをもらおう!

「タンタンの冒険」シリーズ全24冊の中から、お気に入りの本について、レビュ
ーを弊社HPで掲載させていただいた方、【全員】にタンタングッズをプレゼント
します。また、1名の方には最優秀レビュー賞もご用意しています。

第2弾! 【応募期間】2011年11月1日から11月25日まで
★ブログで「タンタンの冒険」コミックを紹介して、映画を見に行こう!

「タンタンの冒険」コミックに対する思い出や感想などを、ご自身のブログ・HP
上でご自由にお書きください。お書きいただいた方から抽選で20組40名の方に、
映画『タンタンの冒険★ユニコーン号の秘密★』の劇場鑑賞券を進呈いたします。

詳しくは以下のHPをご覧ください。


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《10》福音館書店創立60周年記念「絵本にしたいお話」原稿募集のお知らせ
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読者のみなさまに支えられて、福音館書店は2012年2月、創立60周年を迎えます。
小社では、これを記念し、読者の方々からひろく「絵本にしたいお話」(文章原
稿)を募集いたします。採用作品は、「こどものとも」(あるいは「こどものと
も年中向き」)として出版します。たくさんのみなさまのご応募をお待ちしてお
ります。

★募集原稿★
・絵本にしたいお話。対象年齢は4歳から6歳。字数は400字詰め10枚以内。
(原稿用紙や手書きでなくても結構です)
・文章のみを選考の対象としますが、絵をそえてくださっても結構です。絵のみ
の応募は選考の対象となりませんのでご注意ください
・作品は未発表のものに限ります。

★応募資格★
・小社での絵本、童話の出版経験のない方。1人2作品まで。

★作品の掲載★
・応募作品の中から1点を、月刊「こどものとも」、あるいは「こどものとも年
中向き」として小社より出版します。また数点を、月刊「母の友」に掲載します。
・出版、掲載に際し、原稿に加筆修正をしていただく場合があります。また、画
家は編集部で決めさせていただきます。
・いずれも小社規定の原稿料をお支払いします。

★応募方法★
応募作品に、作品のタイトルと住所、氏名、電話番号、ファックス番号、メール
アドレスなど、連絡先が明記された紙をそえて、お送りください。

★原稿の形式★
・原稿はホチキスどめをしないで下さい。(クリップは可です)
・応募原稿は返却いたしませんのでコピーをお送りください。
・絵をそえる場合も、原画ではなく、必ずコピーをお送りください。

★送り先★
〒113-8686 東京都文京区本駒込6-6-3 
福音館書店 60周年記念
「絵本にしたいお話」原稿募集係
・お問い合わせ先 「絵本にしたいお話」原稿募集係 03-3942-2082

★募集期間★
応募受付開始 2011年10月1日(土) ~ 締め切り 2012年1月15日(日)
(当日消印有効)

★選考★
福音館書店編集部が行います。

★結果発表★
・2012年8月号の月刊「こどものとも」「こどものとも年中向き」の、各折り込
み付録、「母の友」誌上、および小社ホームページで行います。
・「こどものとも」(あるいは「こどものとも年中向き」)採用作品の出版は、
2013年度を予定しています。
・「母の友」への作品掲載は、2012年10月号以降の誌上で行います。

詳細は以下のHPで、ごらんいただけます。


たくさんのご応募お待ちしております。

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《11》原画展のお知らせ
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●語る・伝える・絵のチカラ 宮城県美術館所蔵 絵本原画展

会期:2011年10月22日(土)~12月4日(日)
会場:小杉放庵記念日光美術館
    〒321-1431 栃木県日光市山内2388-3
問合せ先:TEL:0288-50-1200
一般700円、大学生500円、高校生以下無料


●谷川俊太郎と絵本の仲間たち -堀内誠一・長新太・和田誠-
会期:2011年10月26日(水)~2012年1月29日(日)
会場:ちひろ美術館・東京
   〒177-0042 東京都練馬区下石神井4-7-2
問合せ先:TEL 03-3995-0612 
休館日:月曜日
入館料:大人800円、高校生以下無料


●角野栄子「魔女の宅急便」の世界~魔女魔女ワールド
会期:2011年10月1日(土)~12月4日(日)
会場:仙台文学館
   〒981-0902 仙台市青葉区北根2-7-1
問合せ先:TEL 022-271-3020 
休館日:月曜日、祝日の翌日(10月11日は開館)、第4木曜日
入館料:一般700円、高校生400円、小・中学生200円


●ふたつのとびら 山村浩二×酒井駒子
会期:2011年10月29日(土)~2011年12月8日(日)
会場:平田本陣記念館
   〒691-0001 島根県出雲市平田町515
問合せ先:TEL 0835-62-5090 
休館日:火曜日
入館料:一般500円、高校生・中学生・小学生200円


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