☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆

  ★あのねメール通信~福音館書店メールマガジン2012年9月5日 Vol.130★
            

☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆


          ◆◇◆  CONTENTS  ◆◇◆

《1》連載:絵本の小路から(第6回) 小風さち
《2》月刊誌最新号<10月号>のご案内
《3》月刊誌編集部からこんにちは
《4》新刊『ぼくのママは うんてんし』の作者おおともやすおさんのエッセイ
《5》9月の新刊のご案内
《6》書籍編集部だより
《7》福音館書店創立60周年記念出版『こどものとも復刻版』発売のお知らせ
《8》「あのねぶっくくらぶv2012年度後期申込み受付中!
《9》原画展のお知らせ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《1》連載:絵本の小路から(第6回) 小風さち
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  命がけのお話
 
     『まどのそとの そのまたむこう』
      モーリス・センダック 作・絵  脇 明子 訳

 この絵本には、命がけの行きて還りし物語の匂いがする。
 はじめて『まどのそとの そのまたむこう』を手に入れた時、私はロンドンで
暮らしていた。ハイゲイトという北西部の街で、ヒースの茂る丘の向こうに、詩
人キーツやケイト・グリーナウェイ、エリナー・ファージョン等の住んだハムス
テッドという街があった。
 当時のハムステッドには、坂の途中に一軒の本屋があった。年季の入った木製
の本棚に様々なジャンルの本がきちんと収まっている。いつ入っても気持ちの良
い、静かな街の本屋だった。今は流行の服屋になってしまったが、J.R.R.トール
キンの研究をしておられた猪熊葉子先生は、年に一度ロンドンに来られると、そ
の本屋に立ち寄るのを楽しみにしておられた。
 店の正面左にはショーウィンドウがあり、新刊の絵本が展示されている。置き
方にはいつも工夫がこらされており、店主の児童書への愛情が感じられた。その
頃の私は子育ての最中で、どこへ行くにもベビーカーをカタカタ押して歩いてい
た。
 ある日、ショーウィンドウに怪獣の人形が数匹いて、こちらを睨んでいた。だ
が私が立ち止ったのは、その見覚えのある"wild things"のせいではなかった。
横に一冊の絵本が立て掛けてあったからだ。時代遅れの青い服を着てホルンを持
った少女と、妙に目の大きな赤ん坊。二人の視線はどういうわけかまちまちだ。
私はしげしげとその本を眺めると、暗示にかかったように店に入り、平積みの中
から一冊抜いて、まっすぐレジへと向かった。『OUTSIDE OVER THERE』(『まど
のそとの そのまたむこう』)by Maurice Sendak。1981年、初版本である。
 物書きには、吐かねばならない時がある。この絵本を繰ると、センダックが本
当は子どものために描いてなどいないことがすぐにわかる。センダックは誰のた
めにも描いていない。センダックは吐いてしまったのだ。魂の奥に沈殿していた、
なにがしかの記憶を。そのような絵本が良いか悪いかということは、私にはわか
らない。ただ言えることは、センダックがそれをしなければ、この絵本はこの世
に存在しなかったということだ。そういう作品を子どもと一緒に分かち合うこと
に、なんの異論があるだろう。
 本というものは読者を持つ。絵本の読者は子どもである。その子どもは小さく、
守られるべき存在だが、子どもを読者にお話を書く一人として、ゆめゆめ忘れて
はならないと思っていることが私にはある。それは、子どもは大人の狭い理解を
はるかに越えて、豊かで、鋭く、強靱な魂を持っているということだ。二歳は二
歳の、四歳は四歳の、八歳は八歳の人生の経験を積んでおり、様々な感情を味わ
って、知っているということだ。幸福な感情や満ち足りた経験ばかりではない。
無防備な体に喜怒哀楽の全てを精一杯受け止めて生きているのが、彼らの本当の
姿なのではないだろうか。私にはそう思えてならない。
 『かいじゅうたちのいるところ』のマックスは、抑圧に対する怒りを爆発させ
た。『まどのそとの そのまたむこう』のアイダは"不在"の暴力に立ち向かっ
た。静かで、破壊的で、氷のように冷たく、時に命さえ奪いかねないその暴力に、
子どものアイダは果敢に戦いを挑み、押し戻し、そして生還したのだ。これは、
命がけの行きて還りし物語だと、私は思う。
 アイダはきっと、もう少し大人になった頃、こう思うだろう。よく還ってこら
れたものだわ、と。どうしてあんな処まで行くことができたのかしら、と。だが
人は皆一度や二度、命がけの旅になるなど考えもせず、ホルン一つ握りしめて、
子供部屋の窓から旅に出ることがある。そして皆、とんでもない処まで行って還
ってくるのである。
 今年の5月、モーリス・センダックがアメリカのコネティカット州で亡くなっ
た。85歳だった。


*ケイト・グリーナウェイ=イギリス19世紀の挿絵画家。
*エリナー・ファージョン=イギリス20世紀のの児童文学作家。
*『かいじゅうたちのいるところ』(原題Where the Wild Things Are)
  神宮輝夫 訳 冨山房 


★『まどのそとの そのまたむこう』(品切)
  モーリス・センダック 作・絵  脇 明子 訳  

(品切重版中止品につき、恐れ入りますが図書館等でご覧ください)

小風さち(こかぜ さち)
東京都生まれ。白百合女子大学仏文科卒業。1977年から87年まで、イギリスのロ
ンドン郊外に暮らした。絵本の創作に『わにわにのおふろ』『わにわにのごちそ
う』『わにわにのおでかけ』などの「わにわに」シリーズ、『とべ! ちいさい
プロペラき』、『ぶーぶーぶー』『はしれ、きかんしゃ ちからあし』(以上、
福音館書店)など、翻訳絵本に『みっつのねがいごと』(岩波書店)、長編童話
に『ゆびぬき小路の秘密』(福音館書店、1994年野間児童文芸新人賞受賞)など
がある。父は松居直(児童文学者・福音館書店相談役)。東京都在住。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《2》月刊誌最新号<10月号>のご案内
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

☆月刊誌最新号<10月号>は、発売中です。

◇◆こどものとも0.1.2.『ルルル ラララ』
                           にしむらあつこ 作  定価410円         ◇◆

「ルルル ラララ」と歌いながら、花が咲きます。バッタも猫もお月様も、「ル
ルル ラララ」。嬉しい気持ちでいっぱいになる絵本。

◇◆こどものとも年少版『万次郎さんとおにぎり』
                        本田いづみ 文/北村 人 絵  定価410円    ◇◆

万次郎さんの作った10コのおにぎり。それが勝手に動きだし、外へ転がっていき
ました。万次郎さんも大あわてで追いかけます。

◇◆こどものとも年中向き『おこりんぼう おじさん』
                          おかいみほ 作 定価410円                 ◇◆

ぼくのけった石が、知らないおじさんにあたって、おじさんにおこられた。家に
帰ってからも、おじさんがぼくの前に現われて……。

◇◆こどものとも『きのうえの トーマス』
           小渕もも 文・絵  定価410円             ◇◆

スティーブンは、遠くに見える木のシルエットに人のような姿を見つけて、トー
マスと名づけます。トーマスに会いに行こうと、お父さんと約束しますが……。

◇◆ちいさなかがくのとも『かまきり じいっと じいっと』
             広野多珂子 作   定価410円           ◇◆

庭のかまきり、朝からじいっと動かない。どうしたのかな? あ、ちょうが飛ん
できたら、かまきり、ちょっぴり動いたよ!

◇◆かがくのとも『こまゆばち』      
         澤口たまみ 文/舘野 鴻 絵  定価410円        ◇◆

卵を蛾の幼虫に産みつけ、その体内で子どもを成長させるこまゆばちの寄生とい
う生存戦略を精緻な筆致で描いています。

◇◆たくさんのふしぎ『空のみち――飛行機と航空管制官』
           千葉章弘 文・絵    定価700円            ◇◆

大空を自由に飛ぶ飛行機? いいえ、飛行機は自由に飛んでなどいません。管制
官が空にみちを描き、そこを飛行機は飛んでいくのです。

◇◆母の友 特集「地震列島にくらす」
       第1回 いま、何が起きているのだろう?     定価530円    ◇◆

巨大地震が近いと言われています。本当のところはどうなのでしょう。起きたと
きはどうしたらいい? 2回に分けて特集します。
★こちらから「母の友」10月号の目次をご覧いただけます。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《3》月刊誌編集部からこんにちは
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

☆毎月交代で月刊誌の編集部から、読者の皆様にむけてメッセージをお届けして
います。今月はちいさなかがくのとも編集部です。「母の友」編集室からのメッ
セージもお送りしています。

◇◆ちいさなかがくのとも編集部から◇◆
 「ちいさなかがくのとも」10月号は『かまきり じいっと じいっと』です。じ
いっと動かない庭のカマキリ、チョウが来たらちょっぴり動いて、ハチが来たら
またちょっぴり動いて、そして今度は……。ページをめくるたびにちょっぴり動
くカマキリの様子がおもしろい絵本です。
 作者の広野多珂子氏のお庭にはカマキリがたくさん。葉の上、玄関先、干した
布団の上。いつも出迎えてくれるカマキリに親しみの目を向けるうち、その美し
い姿や動きに魅せられて、観察すること8年! カマキリを見つめ続けた広野氏
の手によるカマキリは、絵本の中でいろいろな仕草を見せてくれます。目にもと
まらぬカマの動きは、特殊カメラで撮影されたコマ撮り写真(撮影:九州大学、
山脇兆史先生)をもとに描かれました。肉眼では捉えられないカマキリの餌取り
の瞬間、絵本でお楽しみいただければ嬉しいです。
 余談ですが、編集担当者もカマキリを飼いました。翡翠色の羽根がきれい。私
が虫かごに顔を近づけると、触角や顔を動かして反応してくれる。観察すればす
るほど愛おしくなります。けれど愛おしいだけでは済みません。カマキリのご飯
は生きた虫。虫取りの日々の始まりです。住宅街の空き地で捕虫網を振り回す大
人の姿は目立ちすぎ、近所の子どもたちが「何してるの?」と集まってきました。
わけを話すとみんな協力してくれて、最近では、玄関チャイムが鳴り、「はい、
バッタ」と小さな手が差し出されるように。本当にありがとう。みんなのおかげ
で、うちのカマキリは元気です。

★こちらから「ちいさなかがくのとも」をご覧いただけます。


◇◆「母の友」編集室の窓から◇◆
 特集では「地震列島でくらす」と題し、地震と防災について2号に分けて掲載
します。東日本大震災以来、次に来るだろう巨大地震や火山噴火に備えようとい
うメディアや学者の声に、私たちは漠然とした不安を胸に暮らしています。第1
回の今回は「いま、何が起きているのだろう」として、地震が起こる仕組みと日
本列島の今を、地震学者がわかりやすく語ります。巻頭エッセイには、今月から
福岡伸一さん。また、母の友の人気読み物「絵本作家のアトリエ」は、今回『か
ばくん』『ジオジオのかんむり』など、ユーモラスで魅力的な動物たちを描いた
絵本で知られる中谷千代子さんを取り上げます。

★こちらから「母の友」10月号の目次をご覧いただけます。

★こちらから「母の友」のブログをご覧いただけます。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《4》新刊『ぼくのママは うんてんし』の作者おおともやすおさんのエッセイ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  美談の人から普通の人へ
                 おおともやすお

 「ぼくのママ、戦車隊長になったんだ!」いつも行く保育園である日、4歳の
だいきくんが息せききって僕にいいました。そこは自衛隊の大きな基地のある町。
だいきくんの両親も自衛隊員です。「だいきのママ、すごいねえ。よかったじゃ
ない!」という私に、だいきくんが続けます。「それが、そんなによくないんだ。
パパはまだ副隊長だし、隊長になると宴会があるから、ママは僕たち(彼は3人
姉弟の末っ子です)が寝てから帰ってくるし」「じゃあ、日曜日にまとめて遊ん
でもらえばいいじゃない」「日曜日は訓練と出張」だいきくん、ため息まじりで
す。
 当たり前のことですが、だいきくん、実は「戦車隊」も「隊長」も「宴会」も、
ことばの上で知っているだけで、実際はどんなものだか知りません。それでも、
「共同生活者」として、両親の仕事の歯車が円滑に回るようにと、こうして両親
を支えているのです。もちろん、そのことにも無自覚ではありますが。
 私は、そのとき、子どもたちの保育園での生活と両親の仕事を絡めた絵本をぜ
ひ作りたいと思いました。
 働く親にとっても、子どもたちにとっても、園への「送り迎え」は、本当に重
要です。日々のスケジュールは、ほとんどすべてこの「送り迎え」によって律せ
られている、といっても過言でないでしょう。とりわけドラマチックなのが「お
迎え」の時間です。
 両親だって、職場でいろいろあって、いろいろな気持ちで(たいてい、目いっ
ぱい働いて疲れて、大急ぎで夕飯の段取りなど考えながら)お迎えにきます。子
どもたちも、園生活での楽しかったこと、悔しかったことを、いち早く伝えたく
て、はちきれそうな気持ちで両親を迎えます。双方の気持ちががっちり噛み合っ
たり、食い違ったり、お迎え時間の園は、笑いや涙に満ちたドラマでいっぱいで
す。
 『ぼくのママは うんてんし』でも、主人公のぞむの「お迎え」プランは両親
の仕事の都合で二転三転し、スリリングな展開となります。
 ところで、戦車隊長のママ、絵になりすぎるほど絵になるのですが、いかんせ
ん、かなり特殊です。そこで、昨年作った絵本『いちばんでんしゃのしゃしょう
さん』の取材中に見かけた、電車の女性運転士をモデルに絵本を作ろうと思いた
ちました。10両編成の列車を運転する運転士のママ、颯爽としていて絵になりま
す! 幸い、2009年度から各方面での「男女共同参画」を推進してきたJR東日
本も快く取材に応じてくれました。
 私は30年前のことを感慨深く思い出しました。事情があって赤ん坊だった息子
を背負って打ち合わせに行ったところ、同業の女性たちに「美談の人みたいね」
と、眉をひそめられ、男たちからは「女房に逃げられたのか!」と揶揄される有
様でした。当時は子どもの本の作り手ですらこんな意識だったのです。
 今では男性が赤ん坊を背負って歩く光景はありふれたものとなり、職業におけ
る男女の壁も取り除かれつつあります。私に背負われていた息子も「保育園児の
パパ」となり、妻と協力して育児家事仕事の歯車を気負いなく回しています。隔
世の感があります。

★『ぼくのママは うんてんし』 
    おおともやすお 作  定価1365円


おおとも やすお(大友康夫)
1946年生まれ。わが子に触発され絵本を描き始める。作品に『どうすればいいの
かな?』などの「くまくんの絵本」シリーズ、『あらいぐまとねずみたち』『ざ
りがにのおうさま まっかちん』『ぼくのママが生まれた島 セブ―フィリピン』
『いちばんでんしゃのしゃしょうさん』(以上、福音館書店)、「くまたくんの
絵本」シリーズ(あかね書房)、『ありがとう どういたしまして』『チチンプ
イプイ いたいのいたいのとんでけ』(童心社)など多数ある。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《5》9月の新刊のご案内
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

《9月5日(水)出荷開始》
★『いちじく にんじん』
  大阪YWCA千里子ども図書室 案/ごんもりなつこ 絵 定価735円

いちじく にんじん さんしょに しいたけ……子どもたちに昔から歌い継がれ
たわらべ唄を、美しく精密な絵で描きます。

★『ジャックと豆の木――イギリスの昔話』
  ジョン・シェリー 再話・絵/おびかゆうこ 訳 定価1470円

魔法の豆は天まで届く豆の木になりました。ジャックが登っていくと……。おな
じみのお話が、すばらしい絵で絵本になりました。

★『とくん とくん』
  片山令子 文/片山健 絵 定価1260円

少女が水族館で出会ったふしぎな少年を、家があるという湖へおくっていってあ
げることになるが、じつはこの少年の正体は…。

《9月11日(火)出荷開始》
★『文庫版 鬼の橋』
  伊藤遊 作/太田大八 画  定価788円

妹を亡くし失意の日々を送る少年篁は、ある日妹が落ちた古井戸から冥界の入り
口へと迷い込む。第3回児童文学ファンタジー大賞、待望の文庫化。

《9月12日(水)出荷開始》
★『ぼくのママは うんてんし』
  おおともやすお 作  定価1365円

運転士は前をしっかり見てるんだ。だから、跨線橋から誕生祝いの旗を振ったら、
ママはきっと見てくれる! ところがその日……。

★『クマと製鉄所――ニルスが出会った物語3』
  セルマ・ラーゲルレーヴ原作/菱木晃子訳・構成/平澤朋子画 定価1470円

中部の鉱山地帯で突風にあおられ、クマの巣に落ちてしまったニルス。ニルスの
命とひきかえに、クマが出した条件とは……。

《9月19日(水)出荷開始》
★『まほうのコップ』
  藤田千枝 原案/川島敏生 写真/長谷川摂子 文 定価840円

たねもしかけもありません。コップの後ろにいちごを置くと……あらら、ぐんに
ゃりつぶれちゃった! コップと水のまほうです。

★『はなこ 野の花 野のきつね』
  しんきみこ 作/なかいともこ 絵 定価1365円

母さんからさまざまな術をならっているはなこという子ぎつねと、さちという女
の子が、しだいに心をかよわせるようになっていく物語。

★『食を考える』
  佐藤洋一郎 著/わでしんいち 挿画 定価1260円

莫大なエネルギーを使って作られ、運ばれて、消費される現代人の"食"につい
て一緒に考えてみませんか?

★『シフト』
  ジェニファー・ブラッドベリ 作/小梨直 訳 定価1785円

大陸横断の自転車旅行中に姿を消した親友のウィンを捜すクリス。二人の行く道
がもう二度と交わることはないのだとしても……。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《6》書籍編集部だより
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

☆絵本・童話第一・童話第二・科学書の編集部から毎月交代で読者の皆様にむけ
たメッセージをお届けします。今月は童話第二編集部です。

◎童話第二編集部から

 今年の夏は暑かったですね。でも、いよいよ9月。読書の秋です。今月は童話
第二セクションからは2冊の新刊が出ます。
 1冊目は『とくんとくん』。ランドセルブックスのシリーズも18冊目になりま
した。15年前に「おおきなポケット」に連載されたときはページ数の制約で3段
組に押しこまれていたこの作品が、やっと本来の姿で単行本になりました。片山
令子、片山健のコンビの作品です。水族館に遊びに来た少女が出会ったふしぎな
少年の正体は……? 片山健の油絵が、読者をふしぎな異世界へとみちびく魅力
的な絵本です。
 2冊目は『はなこ 野の花 野のきつね』です。いろいろなものに化けたり、す
がたを変えたりする「術」を、母さんぎつねから習っているきつねの女の子と、
母親の病気で、きつねの住む山里へひっこしてきた人間の女の子との交情を描い
た、小学校低学年向きの童話です。最後に「きつねの嫁入り」とよばれるお天気
雨とともに、きつねのはなこが空をかけていくシーンは、読者の胸をうつことと
思います。作者の秦紀美子は、この作品がデビュー作です。日本画家の中井智子
の美しいカラー挿絵は、母さんぎつねが桜の花びらを桜布に変えるシーンなど、
美しいシーンにあふれたこの作品世界を、さらにイメージ豊かなものにしてくれ
ました。

★『とくん とくん』
  片山令子 文/片山 健 絵     定価1260円

★『はなこ 野の花 野のきつね』
  しんきみこ 作/なかいともこ 絵    定価1365円


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《7》福音館書店創立60周年記念出版『こどものとも復刻版』発売のお知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 「こどものとも」の創刊号から150号までを、刊行当時のままに再現した復刻
版を、福音館書店創立60周年記念として出版しました。
 Aセット 創刊号~50号、Bセット 51号~100号、Cセット 101号~150号の3
つのセットに分けて販売いたします。(A・Bセットは「こどものとも」創刊50
周年記念で刊行したものと同じですが、Cセットはこのたび初めて刊行いたしま
す)限定出版ですので、お早めにお求めください。

★「こどものとも復刻版」の特集ページ


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《8》「あのねぶっくくらぶ」2012年度後期申込み受付中!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 福音館書店が自信をもっておすすめする、選りすぐりの絵本と童話を毎月1冊
ずつ、お子さまの成長にあわせてみなさまのお手元に直接お送りする「あのねぶ
っくくらぶ」は、2012年度後期半年分(2012年10月~2013年3月)のお申し込み
を、ただ今、受付中です!

★あのねぶっくくらぶのご案内


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《9》原画展のお知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●脇田 和 展 鳥たちの歌が聞こえる。
会期:2012年4月21日(土)~11月25日(日)
   休館日:会期中無休(展示替え等の臨時休館日を除く)
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
     7月15日(日)~9月15日(土)は18:00まで(入館は17:30まで)
会場:脇田美術館
   〒389-0102 長野県軽井沢町旧道1570-4
問い合わせ先:TEL 0267-42-2639
入館料:一般1,000円、大学・高校生600円、中学生以下無料

関連作品:『おだんごぱん』

●美術館に行こう!
 ディック・ブルーナに学ぶモダン・アートの楽しみ方
会期:2012年6月12日(火)~9月17日(月・祝日)
休館日:毎週月曜日(但し8月13日・9月17日は開館)
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
会場:山梨県立美術館
   〒400-0065 山梨県甲府市貢川1-4-27
問い合わせ先:TEL 055-228-3322
入館料:一般500円(400円)、大学・高校生210円(160円)、
      中学・小学生100円(80円)、65歳以上無料
    ( )内は団体20名以上の割引料金

関連作品:「うさこちゃんの絵本」

●ウーフとひとっとび 神沢利子の世界
会期:2012年7月14日(土)~9月23日(日)
   休館日:毎週月曜日(祝日は開館)
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
会場:鎌倉文学館
   〒248-0016 神奈川県鎌倉市長谷1-5-3
問い合わせ先:TEL 0467-23-3911
入館料:一般300(210)円、中学・小学生100(50)円
    ( )内は団体20名以上の割引料金、
    市内小中学生と同伴の保護者は無料

関連作品:『鹿よ おれの兄弟よ』、『たまごのあかちゃん』、
     『いいことってどんなこと』

●水と土の芸術祭 (アートプロジェクト:宇梶静江)
会期:2012年7月14日(土)~12月24日(月・休日)
休館日:毎週水曜日
開館時間:7・8月…10:00~20:00
       9・10月…10:00~18:00(金・土曜日~20:00)
       11・12月…10:00~18:00
会場:万代島旧水揚場
   〒950-0078 新潟市中央区万代島4-1
問い合わせ先:水と土の芸術祭実行委員会事務局
       (新潟市水と土の芸術祭推進課内)
       〒951-8507 新潟市中央区西堀前通6-894-1 西堀六番館ビル5F
       TEL 025-226-2624
パスポート:一般2,000円、学生・65歳以上1,500円、高校生600円、
      中学生以下無料

関連作品:『セミ神さまのお告げ』(7月14日~10月2日)
     『シマフクロウとサケ』(10月4日~12月24日)

●ニャンニャンカーニバル たにかわ・こういち絵本原画展
会期:2012年7月21日(土)~9月23日(日)
   休館日:毎週月曜日
    9月17日(月)は開館、9月18日(火)は休館
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
会場:BBプラザ美術館
   〒657-0845 神戸市灘区岩屋中町4-2-7 BBプラザ2F
問い合わせ先:TEL 078-802-9286
入館料:一般300円(240円)、大学・高校生200円(160円)、
    中学・小学生100円(80円)、65歳以上半額
     ( )内は団体20名以上の割引料金

関連作品:『おふねにのるニャン』

●さとうわきこ絵本原画展 みんなだいすき"ばばばあちゃん"
会期:2012年9月1日(土)~10月8日(月)
休館日:毎週月曜日(但し9月17日・10月1日・10月8日は開館)
      9月18日(火)は休館
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
会場:新潟市新津美術館 展示室1、2
   〒956-0846 新潟県新潟市秋葉区蒲ケ沢109-1
問い合わせ先:TEL 0250-25-1300
入館料:一般700円(560円)、大学・高校生500円(400円)、中学生以下無料
    ( )内は団体20名以上の割引料金


●ブラティスラヴァ世界絵本原画展―広がる絵本のかたち
会期:2012年9月8日(土)~10月21日(日)
休館日:10月1日(月)
開館時間:日~木曜日10:00~18:00(入館は17:30まで)
       金・土曜日10:00~20:00(入館は19:30まで)
会場:千葉市美術館
   〒260-8733 千葉県千葉市中央区中央3-10-8
問い合わせ先:TEL 043-221-2311
入館料:一般800円(640円)、大学生560円(450円)、小・中学生、高校生無料
    ( )内は前売券、団体20名以上の割引料金

関連作品:『まよなかの ゆきだるま』


************************************
このメールマガジンのバックナンバーは、次のページからごらんいただけます。

************************************
このメールの再配信、および掲載された記事の無断転載を禁じます。
定価はすべて消費税5%込みの価格です。
◆配信先の変更および解除は次のページからおこなうことができます。
http://www.fukuinkan.co.jp/mail_magazine/index.html
◆発行:株式会社福音館書店 広報宣伝部広報宣伝課
************************************