あのねメール通信
福音館書店メールマガジン2013年11月20日 Vol.152
秋の夜長は、絵本でぐっすり

 いつも「あのねメール通信」をご愛読くださいましてありがとうございます。
 秋も深まり、すっかり日も短くなりました。夜は子どもに本を読んであげながら、いつのまにか自分が寝てしまうことも……。
 さて、今月の「ぐりとぐらと私」は、テレビで大活躍のタレント北斗 晶さんに「ぐりとぐら」の思い出を語っていただきました。料理も絵もお得意の北斗さん、「ぐりとぐら」50周年キャンペーンのおえかき台紙に、すてきなファミリーの絵も描いてくださいました。

《1》特集エッセイ「ぐりとぐらと私」 今月はタレントの北斗 晶さん

『ぐりとぐらの思い出』     北斗 晶

  「ぐりとぐら」に出会ったのは、小学生のころ、学校の図書室だったと思う。あの大きいフライパンのホットケーキがおいしそうでたまらなかった。ねずみにとっては、ほんとうに大きいものね。卵が大きくて運べなかったから、森の中でホットケーキ焼いたんだから。あたしたちは小さいころ、ホットケーキなんてあんまり食べたことなかったから、あこがれたね。
子どものころ絵本を読んでもらったという記憶はなくて、家が田舎だったから、いつも外をかけまわって遊んでいる子どもだった。そう、「ぐりとぐら」みたいにね。
 長男が生まれて、幼稚園に上がる前、本屋さんに絵本をさがしにいって、恐竜の本とかとびだす絵本とかある中で、きちんとしたお話の本で、はじめて買ってやったのが「ぐりとぐら」だった。なつかしくてね。あたしは本を読むのが好きだから、本屋さんにはよく行くのよ。子どもたちには絵本はよく読んでやった。ホットケーキも焼いてやったし……。あれ、ほんとはカステラだったのね。
 夫の健介も子育てには積極的というか、子どもが迷惑がるほど、かまってやるのよ。開くと恐竜がとびだす絵本なんか、開く前にかまえていて、開くとき「ワアー」と大げさに読んでやるの。
 子どもたちは、だいぶ大きくなったけど、今でも長男も次男もお話の本が好きね。料理も好きで、けっこう自分でつくるのよ。
 子どもの小学校では、手に取りやすいように図書室ではなくて廊下のようなところに本が置いてあって、そこに「ぐりとぐら」があって、なつかしかった。この絵本は小学校に入る前の小さい子のための本だと思うけど、小学生の子どもにも受けるのよね。ほんとうにかんたんなお話で、絵もシンプルなんだけど。
 そういえば、アメリカに試合に行ったとき、アトランタで本屋さんにいってプロレスの雑誌をさがしていたら、「ぐりとぐら」の絵本を見つけたのよ。英語の本だったけど、あの絵を見てすぐわかったわ。青と赤のあの絵。これも「ぐりとぐら」の思い出ね。

『ぐりとぐら』 『ぐりとぐら』

中川李枝子 文
大村百合子 絵  
定価840円
北斗晶
北斗 晶(ほくと あきら)1967年、埼玉県生まれ。1985年、女子プロレスラーとしてとしてデビュー。1995年にプロレスラー佐々木健介さんと結婚。2002年、女子プロレスを引退し、夫のマネージャーとしてセコンドにつき活躍。また主婦タレントとして多くのテレビに出演し人気を博す。私生活では男の子2人の母であり、料理・裁縫を得意とし、良き母としての一面を持ち合わせている。2006年、良い夫婦の日に「ナイスカップル賞」を受賞。2012年オリコン・アンケート「芸能界の良妻No.1」に選ばれる。
北斗 晶 OFFICIAL BLOG
《2》「絵本に出会える場所」児童書専門店のご紹介
   エルマー(福岡県春日市)
☆いろいろな絵本を見てお気に入りの絵本を見つけたいとき、絵本に詳しい店員さんに相談にのってもらいたいとき、頼りになる児童書専門店が全国各地にあります。
 今月は、福岡県春日市の「子どもの本の専門店 エルマー」さんからお店の紹介を寄稿していただきました。

 福岡市のベッドタウンでもある春日市で地域に根ざした書店をと願い、25年前にオープンした、小さな可愛いお店です。
 所狭しと、色々な物が本と一緒に飾られ、並べられています。お客さんからみれば、どれが売り物かわかりませんけれど、全てお客さんからの頂きものばかりで飾るようにしています。お客さまとの関係を大事にしたいと常々思っていますので。
 お客さんの出入りが多く、皆さん色々話をして帰られます。絵本の話で終わらず、子育て、日常の生活の中での楽しかったこと、悩み等、会話が広がっていきます。
 学校が休みの日は大変です。ワンパク団がおしかけてきます。我が家同然の行動です。時にはここは何屋さん、子どもの本屋さんだよねって、我を疑うことがあります。
 地域に根ざした書店をと願う気持ちは一貫して変わることなく続けてきたことが今の状況だと思っていますので、うれしいことです。が、経営を重視した書店でしたら、きっと閉めていたことでしょう。25年その狭間で葛藤しながら続けていますので。
 幼い時からエルマーに来ていた子が親になり、本を買いに来てくれる人が増えてきました。店が何も変わらず、自分が通っていた時と同じことにすごく喜ばれ、タイムスリップし、この本知ってる!まだあるんだ!と会話が広がっていきます。この出会いが年々厳しくなる店の状況の中でも続けられるエネルギーになっていると思っています。
 私共の店では、本選びのお手伝いが出来ることを誇りに思い、そのためにもスタッフ皆で学び合っています。時間をみつけ、その日に入荷した絵本を読み聞かせしあったり、また、私も含めスタッフそれぞれが地域の小学校で朝読に参加しています。子どもの本に関わる私達が子どもの状況が見えなくなることは、子どもとのより良い関係が作れないと感じていますので、楽しみながら出かけていますよ。
 店の品揃えは新刊を重視せず、ロングセラーを中心にかためています。安心してお客さんに手に取ってもらえるためにも、そして心の友として残っていけるためにも、店の2階で色々催しをしています。
月一回のよみ聞かせ会、絵本を楽しむ会、わらべうたとふれあい遊びの会、語りの会等があります。是非皆様も参加されませんか。望んでおられる会にアンテナを張ってください。人との輪を絵本を通じて広げませんか。楽しみませんか?

子どもの本の専門店 エルマー
〒816-0801 福岡県春日市春日原東町3-16-5
TEL 092-582-8639 FAX 092-582-8639  
営業時間:10:00~19:00  定休日:第二火曜日
フェイスブック:https://www.facebook.com/ehonelmer 
ツイッター:https://twitter.com/EhonElmer

《3》書籍編集部だより
☆絵本・童話第一・童話第二・科学書の編集部から毎月交代で読者のみなさまにむけたメッセージをお届けします。今月は絵本編集部です。

絵本編集部から

 今回は11月の新刊『ピエロのあかいはな』をご紹介します。作者のなつめよしかずさんは、これまで多くの科学絵本を手がけ、その細密画の美しさに息をのんだ方も多いのではないでしょうか。これほど完璧なスケッチをされる方に、物語絵本に挑戦していただいたら新しい可能性が拓けるのではないか、という期待からこの企画はスタートしました。
 お会いして話を伺ってみると、「実は、前々から温めていたアイディアがある」とのこと。それがこの物語の種子だったのですが、そこから芽を出し、成長し、花が咲いて、実がなるまで3年の歳月を要しました。なつめさんはサーカスを取材し、ピエロの歴史を調べ、チャップリンの映画やルオーの絵画に刺激を受け、世界傑作絵本のエキスを吸収し、自宅の部屋を楽屋に見立ててスケッチを繰り返しながら、何度も構成案を出してくださいました。
 その間、一貫してお願いし続けたのが、これまでのような細密画ではなく、動きがあって、ユーモアがあって、ストーリーを物語る絵にしてほしいということでした。なつめさんは試行錯誤を重ねながらも、見事にそれに応えてくださいました。
 この絵本には、絵の中に様々な仕掛けがしてあります。子どもたちが、ストーリーを追いながら、絵の中を探し、発見する喜びを味わっていただけたら嬉しいです。なつめさんの少年のようないたずら心と、成熟した大人のあたたかさが、この絵本を生み出す大切な土壌だったのです。

『ピエロのあかいはな』
なつめよしかず 作 定価1365円


《4》今月のおすすめ本
☆小社の既刊本の中からぜひ読んでほしい本を、毎月少しずつ紹介していきます。
今回は、人間にも動物にも楽しみと恵みをもたらす「木の実」に関する本を集めました。
 子どもの大好きなどんぐりやまつぼっくりから、おいしそうな木いちごまで、不思議さとパワーも秘めた木の実の本を、どうぞお楽しみください。
『きのみのケーキ』

『きのみのケーキ』

垂石眞子 作
定価670円 3才から

たぬきは森でひろった木の実でケーキをつくりました。とてもきれいにできたので、森の仲間を呼びにいきます。ところが戻ってみるとケーキが消えていました……。

『ガオ』 『ガオ』

田島征三 作
定価840円 3才から

ある日、山犬は大声でほえた。ガオ! すると、体中の元気が外に飛び出してしまった。体は6匹の蛇になり……。木の実で描いた摩訶不思議な物語。

『びっくり まつぼっくり』

『びっくり まつぼっくり』

多田多恵子 文/堀川理万子 絵
定価840円 3才から

まつぼっくりには、ふしぎがいっぱい。くるくるまわるタネのダンス。晴れの日、雨の日で、開いたり閉じたり。

『どんぐり』

『どんぐり』

こうやすすむ 文・絵
定価945円 4才から

どんぐりを食べるリスやネズミ。でも、食べるだけでなくて、どんぐりの木にちゃんとお礼もしていますよ。助け、助けられる自然界の営みを描く科学絵本です。

『大草原の小さな家―インガルス一家の物語2』

『きいちごだより』

古矢一穂 絵/岸田衿子 文
定価1260円 小学校初級から

リスやクマなどの動物たちの楽しいおたよりに案内されながら、繊細に描かれた実物大のきいちごの図鑑としても楽しめる絵本です。

『食べもの記』

『文庫版 ミス・ヒッコリーと森のなかまたち』

キャロライン・S・ベイリー作/坪井郁美訳/ルース・C・ガネット画
定価683円 小学校中級から

ミス・ヒッコリーは、リンゴの小枝とヒッコリーの実でできたお人形。持ち主の女の子に置き去りにされ、果樹園のリンゴの木の上の鳥の巣に移ります。

《5》2013クリスマス・セレクションのご案内
 今年もクリスマス向けに、プレゼントに最適の絵本、クリスマスの絵本、冬の絵本をそろえて、クリスマス企画を展開しています。この企画ページからご注文いただいた方には、『ブレーメンのおんがくたい』(ハンス・フィッシャー絵)の絵柄をかわいらしくデザインしたオリジナル袋(ポリエチレン製)にご注文の品を入れて、12月20~22日ごろお届けできるようにお送りします。
 くわしくはこちらをご覧ください。
2013クリスマス・セレクション
《6》2014年カレンダー発売のお知らせ
 来年2014年のカレンダーが発売になりました。
 毎年おなじみの「ぐりとぐら」のカレンダーと、もう1点、今年は安野光雅さんの「旅の絵本」のカレンダーです。今年も忘れずに、ぜひお求めください。
『ぐりとぐらカレンダー 2014』 『ぐりとぐらカレンダー 2014』

中川李枝子 作/山脇百合子 絵 
価格1300円 

絵本シリーズの中から季節に応じた12ヵ月の絵を厳選しました。予定を書きこめる、使いやすいデザインです。
『2014 旅の絵本カレンダー』 『2014 旅の絵本カレンダー』

安野光雅 絵 
価格1300円

最新刊日本編を含む安野光雅「旅の絵本」シリーズ全8冊から、名場面を厳選しました。世界各国を旅する気分を味わえるカレンダーです。
《7》「ぐりとぐら」誕生50周年記念キャンペーンのご案内

 「ぐりとぐら」誕生50周年を記念して2つのキャンペーンを実施中です。ただいま続々とご応募いただいています。

「ぐりとぐら」お絵かき大募集
お子さまが描いた「ぐりとぐら」の卵の車に自分たちが乗っている絵を、デジカメやスマホなどで画像にしてお送りください。ご応募いただいた画像をWEBサイトに公開し、絵を描いてくださったお子さま宛てに、「ぐりとぐら」からのお礼のハガキをお送りします。
応募期間2013年6月1日~2014年1月6日

すでに子どもたちの個性あふれる作品をたくさんいただいています。こちらからみんなのお絵かきをご覧ください。
  応募方法などの詳細はこちらへ

シールを集めてグッズをもらおう
期間中「ぐりとぐら」シリーズについている応募シールを集めると、シール枚数によって「ぐりとぐら」のすごろくやトートバッグなどが抽選または全員プレゼントで当たります。Wチャンスもありますよ!
応募期間2013年6月1日~2013年12月31日

くわしくはこちらへ

福音館書店Facebookページでは、「ぐりとぐら」誕生50周年記念キャンペーンの紹介をはじめ、タイムリーな楽しい話題を次々にお届けします。ぜひみなさま「いいね!」を押して、交流を深めましょう。
福音館書店Facebookページ

《8》中川李枝子さん講演会のご案内

 ぐりとぐら誕生50周年を記念して、作者中川李枝子さんの講演会を、この秋から大阪/名古屋/東京の3会場にて開催しております。
 「ぐりとぐら」誕生の秘密や、作品に込めた思い、そして今、子どもに関わるすべての大人たちに伝えたいことを、丁寧に語っていただきます。

●大阪会場(11月2日開催)の講演録はホームページで12月中旬ごろ公開の予定です。
●名古屋会場(12月14日開催)のお申込みは11月1日で締切となりました。 厳正な抽選の上、当選された方には受講票のハガキをお送りしました。
●東京会場(2014年2月1日開催)につきましては、中川李枝子さんとスタジオジブリの宮崎駿監督の対談形式の講演会を開催することになりました。(お申込み締切は12月13日、すでに定員を上回るご応募をいただいておりますので抽選となります。)

 応募方法などの詳細はこちらへ

《9》原画展のお知らせ
●「日本の野鳥」復刊記念展
会期 2013年7月20日(土)~11月30日(土)
休館日 毎週水曜日(8月は無休)
開館時間 10:00~17:00(入館は16:00まで)
会場 薮内正幸美術館   
〒408-0316 山梨県北杜市白州町鳥原2913-71
問い合わせ先 TEL 0551-35-0088
入場料 高校生以上500円(450円)、小・中学生200円(180円)、幼児無料
( )内は10名以上の団体料金
関連作品 復刊・薮内正幸「日本の野鳥」セット

●木下 晋展―生命の旅路
会期 2013年11月12日(火)~ 2014年2月8日(土)
休館日

毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)、12月29日(日)~1月3日(金)

開館時間 9:00~17:00(12月~2月は9:30~16:30)
会場 原爆の図 丸木美術館   
〒355-0076 埼玉県東松山市下唐子1401
問い合わせ先 TEL 0493-22-3266
入場料 大学生以上900円(800円)、中・高校生または18歳未満600円(500円)、小学生400円(300円)、60歳以上、比企地区在住者100円引き、障碍のある方は半額
( )内は20名以上の団体料金
関連作品 『はじめての旅』

●アートが絵本と出会うとき―美術のパイオニアたちの試み
会期 2013年11月16日(土)~ 2014年1月19日(日)
休館日 月曜日(祝日の場合翌平日)、12月27日(金)~1月4日(火)
開館時間

10:00~17:00 、会期中の土日は20:00まで延長

会場 うらわ美術館   
〒330-0062 さいたま市浦和区仲町2-5-1浦和センチュリーシティ3F
問い合わせ先 TEL 048-827-3215
入館料

一般600円(480円)、高校・大学生400円(320円)、小・中学生200円(160円) ( )内は20名以上の団体料金

関連作品 『ちんろろきしし』

 
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◆発行:株式会社福音館書店 広報宣伝部広報宣伝課
Illustrations (C) Yuriko Yamawaki 2000