あのねメール通信
福音館書店メールマガジン2013年12月18日 Vol.154
今年も1年ご愛読ありがとうございました。

 
 今年は「ぐりとぐら誕生50周年」キャンペーンにたくさんのご応募をいただき、ほんとうにありがとうございました。まもなくキャンペーンは終了しますが、お楽しみはまだ続きます。来年は「ぐりとぐら」誕生50周年記念の原画展が2月の松屋銀座をはじめに各地で開催される予定です。
 今月の「ぐりとぐらと私」では、この展覧会の図録などのデザインを担当するセキユリヲさんに「ぐりとぐら」への思いを綴っていただきました。
 来年もどうぞよろしくお願いします。では、よいお年を!

《1》特集エッセイ「ぐりとぐらと私」
  今月はデザイナーのセキユリヲさん
『すぐそばにある平和な世界』     セキ ユリヲ

 
 母がファンだったということもあり、『ぐりとぐら』は、とくべつに心に残る絵本のシリーズです。「このよで いちばん すきなのは おりょうりすること たべること ぐり ぐら ぐり ぐら」というフレーズがなんとも心地よく、幾度も声を出して読んだ記憶があります。今でも子どものときのままに読んでしまいます。
 森の奥深くに入って行き、大きな大きなたまごを見つけ、おいしいかすてらをみんなで食べるなんて、夢のような世界。私の一番の好物が「たまご」になったのも、この絵本の影響かもしれません。「友だちと集まって旅をしながらなにかを食べる」という夢を頻繁に見るのも、もしかして、『ぐりとぐら』のせい……?
 今回、50周年を記念した展覧会のアートディレクションを担当させていただくという貴重な機会をいただいて、心からうれしく思っています。聞けば、今までにあまり公開されてこなかった絵本の原画がたくさん発表されるとか。いままで印刷物として見ていた絵本の原画は、どんな色やタッチなんだろう?どんな紙を使って描いているんだろう? 想像するだけでわくわくします。ページをめくるのが楽しくなるような図録や、展覧会が楽しみなるようなポスターを作りたいと、日々手を動かしているところです。どうぞお楽しみに。
 この準備がきっかけで、中川李枝子先生と山脇百合子先生が手がけた本を、初期から後期まで一気に読むことができました。おふたりが描いているのは、すぐそこにある平和な世界。平凡な日常の中にある幸せがあふれていて、安心感に包まれます。ときどき、うみぼうずやくるりくらなど、びっくりするような登場人物は出てくるけれど、すうっと自然に、物語に入って行けるのが素敵なところです。私も、奇をてらわずに、人の心を穏やかにするようなものづくりをこころがけていきたい、と思いました。

追記:最近飼いはじめた子猫が、くるりくらにそっくりなんです。

『ぐりとぐら』 『ぐりとぐら』

中川李枝子 文
大村百合子 絵  
定価840円
セキユリヲ
セキ ユリヲ(せき ゆりを)植物や心象風景などをもとにやわらかくあたたかい図案をつくるデザイナー。
主宰する「サルビア」では、古きよき日本の伝統文化に学びながら、今の暮らしによりそうものづくりをすすめる。雑誌や書籍、ショップのビジュアルディレクションなどの仕事多数。 2009年より一年間スウェーデンに暮らしながらテキスタイルを学び、 現在は東京のアトリエでカード織りのワークショップをひらいている。
http://www.salvia.jp

《2》「絵本に出会える場所」児童書専門店のご紹介
   クレヨンハウス(東京都港区)
☆いろいろな絵本を見てお気に入りの絵本を見つけたいとき、絵本に詳しい店員さんに相談にのってもらいたいとき、頼りになる児童書専門店が全国各地にあります。
 今月は、東京都港区の「クレヨンハウス 東京店」さんからお店の紹介を寄稿していただきました。
 こんにちは。クレヨンハウス東京の子どもの本売り場です。大阪店に続き、こちらでご案内させていただけること、とてもうれしく思います。
 東京店は12月5日、37回目の誕生日を迎えました。絵本、児童文学、詩、かがくの本、洋書など50,000冊を揃えています。また、保育書や紙芝居、ビッグブック、子どもの音楽など、「子どもいるところ充実プラン」によって保育者のお手伝いができるよう努めています。
 子どもの本は、ロングセラーはもちろんのこと、次のロングセラーとしたい新刊のラインナップにも力を入れています。毎月行っている新刊会議では、スタッフが全員新刊をすべて読んで参加し、おすすめしたい新刊を選び、あわせて原画の展示やサイン会などのイベントも行っています。また、今年で23年になる連続講座「子どもの本の学校」や夏には「夏の学校」を開催し、作家と読者を結ぶことも大事にしてきました。今年のクリスマス企画では「100人の絵本作家 100冊のサイン本」フェアを開催し、作家の直筆サイン入りの本が100冊ずらりと並んだフェアで、お客さまに喜んでいただいています。
 38年目に入り、創業当時にお子さんを連れてきた最初のお客さまがいまやおばあちゃんおじいちゃんになって、3世代がお見えになっています。子どもからおとなまで年齢制限なしで楽しめる絵本は、おとなへの贈りものにもなっています。いまは、表参道のケヤキ並木にもイルミネーションが点いて、お店全体もクリスマス一色になっています。ぜひ、あそびにいらしてください。

クレヨンハウス 東京店
〒107-0061 東京都港区北青山3-8-15
TEL 03-3406-6308 FAX 03-3407-9568  
営業時間:11:00~19:00
定休日:年中無休 (年末年始を除く)

《3》1月の新刊ご案内
《1月7日(火)販売開始》
『えんの松原』 『文庫版 えんの松原』

伊藤遊 作/太田大八 画
定価840円

都の真ん中に広がる「えんの松原」は、怨霊たちのすみかだった。少年音羽が探りあてた、東宮に祟る怨霊の正体とは?

《1月8日(水)販売開始》

『にんじん だいこん ごぼう―日本の昔話より』 『にんじん だいこん ごぼう―日本の昔話より』

植垣歩子 再話・絵
定価840円

だいこんのように白かったにんじん、ごぼうが、今のような色になったわけとはいったい……? 昔話をもとにした楽しい絵本です。
『ぱか ぱか』 『ぱか ぱか』

福知伸夫 作
定価735円

「ぱかぱか ぱかぱか」。馬が石や花を飛び越えながら、駆けていきます。リズミカルな「ぱかぱか」の音が心地よい絵本。

《1月15日(水)販売開始》
『絵本の記憶、子どもの気持ち』 『絵本の記憶、子どもの気持ち』

山口雅子 著
定価1050円

絵本を、子どもは一体どう受けとめているのでしょう?学生たちの幼い頃の記憶が甦ったとき、意外な事実が明らかになります。
『カレンダー』

『カレンダー』

ひこ・田中 作
定価1680円

13歳の女の子翼が見つめる現在、過去、未来。ひととひととのつながりの不思議さ、おもしろさが、みずみずしい筆致で描き出される。


《4》書籍編集部だより
☆絵本・童話第一・童話第二・科学書の編集部から毎月交代で読者のみなさまにむけたメッセージをお届けします。今月は童話第一編集部です。

童話第一編集部から

  「読書の冬」へ、童話第一セクションからのお知らせ二つ。
1.小学校中級からの読者へ――ものがたりの遊歩道、20冊に
 当セクションから刊行している"準シリーズ"に、《ものがたりの遊歩道》が あります。ほぼ10歳の読者を想定し、創作・翻訳の両分野にわたって、本格的な 読書の入り口となる面白い物語を提供しようというもので、2009年4月刊の『タイムチケット』『前奏曲は、荒れもよう』から、2013年11月に出たばかりの『ふわふわ』まで、すでに20冊(創作16冊、翻訳4冊)が上梓されています。
 中には、 4~5年生によく読まれている〈ユウレイ通り商店街〉全5冊のような、シリーズ内シリーズも。読み応えと親しみやすさを兼ね備えたラインアップ、ぜひ手にとってみてください。目印は、ジャケットの後ろ袖に書かれた、「ものがたりの遊歩道で、心に風を入れよう!」というキャッチフレーズです!
2.小学校上級以上の読者へ―― ひこ・田中作品の復刊
 2013年11月の『お引越し』に続き、2014年1月に『カレンダー』、2月には『ごめん』と、ひこ・田中さんの描く青春ストーリー3作品が続々復刊します。最初の刊行(『お引越し』『カレンダー』は福武書店から、『ごめん』は偕成社からの刊行でした)から20年以上の時が経ち、世の中はずいぶん変わりましたが、作品の中で描かれる子どもたちの姿は、全く古びることなく、みずみずしさを保っています。「子どもたちの生きる力」を描きたかったという、ひこさんの言葉通り、 主人公の子どもらは、『お引越し』では親の離婚、『カレンダー』では両親の死、 そして『ごめん』では性のめざめに初恋と、それぞれが様々な問題を抱えているのですが、とにかくしなやかで、よく物事を観察し、そしてよく考えます。
 今回の復刊に際し、『お引越し』と『カレンダー』については、登場人物たちの今を描いた書き下ろしを収録、『ごめん』には主人公たちと同世代の作家西 加奈子さんが、性に目覚めた男の子をその妹の視点から描く短篇をよせてくださいました。また、表紙やカバー扉を、この3作品に惚れ込んだ奈良美智さんによる描き下ろしの絵が彩ります(引き受けてくださったときのお返事は、「参加します」 でした)。長く手元に置いておきたい特別な一冊になりました。(クリスマスのプレゼントにもぴったりです)はじめての方はもちろん、もうすでに読まれた方もこれを機会にもう一度手に取ってみてはいかがでしょうか?

『お引越し』
ひこ・田中 作 定価1470円
『カレンダー』
ひこ・田中 作 定価1680円

《5》今月のおすすめ本
☆小社の既刊本の中からぜひ読んでほしい本を、毎月少しずつ紹介していきます。
 今回は、「寒さに負けるな!」とばかりに、戸外で遊ぶ本を集めました。雪も氷も北風も、子どもたちを家に閉じ込めておくことなんてできません。本を読んだら、さあみんなで外へ!
 
『ごろんごゆきだるま』

『ごろんご ゆきだるま』

たむらしげる 作
定価735円 0才から

まあるい雪の玉が、ごろごろごろんご、転がってきて、雪だるまになりました。作者が染めて縫い上げた布を原画とした、手作り感が温かい絵本です。

『とらたとおおゆき』 『とらたとおおゆき』


中川李枝子 文/中川宗弥 絵
定価840円 2才から

雪が降りました。とらのことらたが、お父さんに作ってもらったそりで出かけると、鈴の音をきいて友だちがいっぱい集まってきます。
『だるまちゃんとうさぎちゃん』

『だるまちゃんとうさぎちゃん』

加古里子 作・ 絵
定価840円 3才から

雪の日、だるまちゃんはうさぎちゃんたちに会い、いっしょに遊び始めました。冬の遊びをふんだんに紹介している絵本です。

『雪わたり』

『雪わたり』


宮沢賢治 作/堀内誠一 絵
定価1365円 5才から

雪が凍って大理石よりも堅くなった日、四郎とかん子は野原できつねの子に出会い、幻燈会の切符をもらいます。美しい文章と絵がこだまする傑作。

『北風ふいてもさむくない』

『北風ふいてもさむくない』

あまんきみこ 文/西巻茅子 絵
定価1260円 小学初級から

すてきなマフラーをあんでもらったかこちゃんたち。「北風ふいても、さむくない」とうたいながら歩いていると、どこからか泣き声が聞こえてきて……。

『楽しいスケート遠足』

『楽しいスケート遠足』


ヒルダ・ファン・ストックム 作・絵/ふなとよし子 訳
定価1365円 小学校中級から

舞台は真冬のオランダ。凍りついた運河をつたって、16人の子どもたちと担任の先生がスケート遠足に出かけます。どんなできごとが待っているのでしょう?

《6》2013クリスマス・セレクションのご案内
 今年もクリスマス向けに、プレゼントに最適の絵本、クリスマスの絵本、冬の絵本をそろえて、ご紹介しています。
 くわしくはこちらをご覧ください。
2013クリスマス・セレクション
《7》2014年カレンダー発売のお知らせ
 来年2014年のカレンダーが発売になりました。
 毎年おなじみの「ぐりとぐら」のカレンダーと、もう1点、今年は安野光雅さんの「旅の絵本」のカレンダーです。今年も忘れずに、ぜひお求めください。
『ぐりとぐらカレンダー 2014』 『ぐりとぐらカレンダー 2014』

中川李枝子 作/山脇百合子 絵 
価格1300円 

絵本シリーズの中から季節に応じた12ヵ月の絵を厳選しました。予定を書きこめる、使いやすいデザインです。
『2014 旅の絵本カレンダー』 『2014 旅の絵本カレンダー』

安野光雅 絵 
価格1300円

最新刊日本編を含む安野光雅「旅の絵本」シリーズ全8冊から、名場面を厳選しました。世界各国を旅する気分を味わえるカレンダーです。
《8》「ぐりとぐら」誕生50周年記念キャンペーンのご案内

 ぐりとぐら」誕生50周年を記念して2つのキャンペーンを実施中です。締め切りは間近ですので、みなさま、ふるってご参加ください!

「ぐりとぐら」お絵かき大募集
お子さまが描いた「ぐりとぐら」の卵の車に自分たちが乗っている絵を、デジカメやスマホなどで画像にしてお送りください。ご応募いただいた画像をWEBサイトに公開し、絵を描いてくださったお子さま宛てに、「ぐりとぐら」からのお礼のハガキをお送りします。
応募期間2013年6月1日~2014年1月6日

すでに子どもたちの個性あふれる作品をたくさんいただいています。こちらからみんなのお絵かきをご覧ください。
  応募方法などの詳細はこちらへ

シールを集めてグッズをもらおう
期間中「ぐりとぐら」シリーズについている応募シールを集めると、シール枚数によって「ぐりとぐら」のすごろくやトートバッグなどが抽選または全員プレゼントで当たります。Wチャンスもありますよ!
応募期間2013年6月1日~2013年12月31日

くわしくはこちらへ

福音館書店Facebookページでは、「ぐりとぐら」誕生50周年記念キャンペーンの紹介をはじめ、タイムリーな楽しい話題を次々にお届けします。ぜひみなさま「いいね!」を押して、交流を深めましょう。
福音館書店Facebookページ

《9》中川李枝子さん講演会のご案内

 ぐりとぐら誕生50周年を記念して、作者中川李枝子さんの講演会を、この秋から大阪/名古屋/東京の3会場にて開催しております。
 「ぐりとぐら」誕生の秘密や、作品に込めた思い、そして今、子どもに関わるすべての大人たちに伝えたいことを、丁寧に語っていただきます。

 大阪会場(11月2日開催)の講演録はホームページで12月中旬ごろ公開の予定です。
 名古屋会場は12月14日、盛況のうちに終了しました。たくさんのご来場ありがとうございました。
 東京会場(2014年2月1日開催)は、12月13日に応募を締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。1月中旬に当選、落選の通知をお送りする予定です。


《10》原画展のお知らせ

●木下 晋展—生命の旅路
会期 2013年11月12日(火)〜 2014年2月8日(土)
休館日 毎週月曜日(祝休日は開館、翌平日休館)、12月29日(日)~1月3日(金)
開館時間 9時30分〜16時30分
会場 原爆の図 丸木美術館
〒355-0076 埼玉県東松山市下唐子1401
問い合わせ先 TEL 0493-22-3266
入場料

大学生以上900円(800円)、中・高校生または18歳未満600円(500円)、小学生400円(300円)、60歳以上・比企地区在住者100円引き、障碍のある方は半額
( )内は20名以上の団体料金

関連作品 『はじめての旅』

●大橋 歩の想像力  Imagination from/into/beyond Words
会期 2014年1月4日(土)~2月16日(日)
休館日 月曜日(祝休日は開館、翌平日休館)
開館時間 9時30分~17時(入館は16時30分まで)
会場 三重県立美術館
〒514-0007 三重県津市大谷町11
問い合わせ先 TEL 059-227-2100
入館料

一般600円(400円)、高・大学生400円(300円)、小・中学生 無料
( )内は20名以上の団体料金

関連作品 こどものとも年少版『これはおひさま』
こどものとも年少版『おしょうがつさん』

●アートが絵本と出会うとき―美術のパイオニアたちの試み
会期 2013年11月16日(土)~ 2014年1月19日(日)
休館日 月曜日(祝日の場合翌平日)、12月27日(金)~1月4日(火)
開館時間

10時~17時 、会期中の土日は20時まで延長

会場 うらわ美術館   
〒330-0062 さいたま市浦和区仲町2-5-1浦和センチュリーシティ3F
問い合わせ先 TEL 048-827-3215
入館料

一般600円(480円)、高校・大学生400円(320円)、小・中学生200円(160円) ( )内は20名以上の団体料金

関連作品 『ちんろろきしし』

●井上洋介図鑑展―漫画、タブロー、絵本―
会期 2014年1月11日(土)~2月23日(日)
休館日 月曜日(祝日の場合は翌平日)、2月12日(水)
開館時間 9時~17時(入館は16時30分まで)
会場 刈谷市美術館
〒448-0852 愛知県刈谷市住吉町4-5
問い合わせ先 TEL 0566-23-1636
入館料

一般300円、学生200円

関連作品

『あじのひらき』
こどものとも年中向き『馬の草子』


●「ピッキーとポッキーのはいくえほん」原画展
会期 2014年1月16日(木)~28日(火)
休館日 水曜日
開館時間 11時~19時
会場 ギャラリービブリオ
〒186-0004 東京都国立市中1-10-38
問い合わせ先 TEL 042-511-4368
入館料

無料

関連作品 『ピッキーとポッキーのはいくえほん—おしょうがつのまき』

 
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◆発行:株式会社福音館書店 広報宣伝部広報宣伝課
Illustrations (C) Yuriko Yamawaki 2000