あのねメール通信
福音館書店メールマガジン2014年5月21日 Vol.164
草木に枝葉がしげる季節、今日は二十四候の「小満」です。
 いつも「あのねメール通信」をご愛読くださいましてありがとうございます。
 暖房も冷房もいらず、窓を開けてさわやかな風を入れたい季節になりました。
 さて、加古里子さんがなつかしい子どもの遊びを紹介してくださる連載の2回目は新聞紙で作る帽子です。思えば新聞紙は身近な工作の素材として長く親しまれてきました。ネットでニュースは見られても、子どもの遊びのために新聞は欠かせませんね。

《1》加古里子さん連載エッセイ 第2回
   


5月 新聞紙の帽子        加古里子

 戸外で元気に遊ぶのによい季節となりました。しかし強い陽ざしに直接、頭部が長時間あたらぬよう、かっこのいい帽子を紙でつくって活用しましょう。
 いらなくなった二頁つづきの新聞紙で、大きな正方形を作ります。それを二つ折りして三角形にし、その両端を右、左へ折って重ねます。そして下に出ている、とがった部分を上へおりあげ、長三角の下部の袋状の所をひろげると、すてきなとんがり帽子となります。
 子どもたちみんなでハイキングなどへ出かける時、全員かぶると目立って、迷子なんかにならず、楽しい時間がすごせるでしょう。
『だるまちゃんとてんぐちゃん』 『だるまちゃんとてんぐちゃん』

加古里子 作・絵
定価(本体800円+税)
ながい鼻とかうちわとか、てんぐちゃんの持っているものを何でも欲しがるだるまちゃんの物語を、親しみやすい絵で語ってゆく、ユーモアあふれる絵本。
かこさとし
加古里子(かこさとし) 1926年、福井県生まれ。東京大学工学部卒業後、民間企業の研究所に勤務しながら、セツルメント活動、児童文化活動に従事する。作品に「だるまちゃん」シリーズ、『かわ』『はははのはなし』『海』(以上福音館書店)「からすのパンやさん」シリーズ(偕成社)など500冊以上の児童書のほか、『伝承遊び考』(全4巻・小峰書店)など著書多数。2013年、福井県越前市に「かこさとし ふるさと絵本館 石石(らく)」が開館。神奈川県在住。
かこさとし

かこさとし ふるさと絵本館「石石」(らく) 2013年4月に「かこさとし ふるさと絵本館「石石」(らく)」が開館しました。子どもから大人まで加古里子さんの世界を体感できる施設です。館内には、いろいろな作家の絵本・紙芝居を二千冊揃えるほか、加古さんが描かれた絵や絵本原画の複製画などを展示しています。
開館時間:10時~18時(毎週火曜日、国民の祝日の翌日、年末年始休館)
入館料: 無料
福井県越前市高瀬1丁目14番7号 TEL 0778-21-2019

《2》「絵本に出会える場所」児童書専門店のご紹介
   こどもの本の専門店 こどもの広場(山口県)
☆いろいろな絵本を見てお気に入りの絵本を見つけたいとき、絵本に詳しい店員さんに相談にのってもらいたいとき、頼りになる児童書専門店が全国各地にあります。

 今月は山口県下関市のこどもの本の専門店 こどもの広場さんにお店の紹介を寄稿していただきました。

 「オジャマシマース!」ハモった声で二人の小学校高学年らしい女の子達が来ました。まっすぐ本棚のところに行くと「これ、これ、続きがでたんだよね」「あれー、魔女の宅急便っていろいろあるんだー」などとこそこそ話しながら、それぞれ本を手にすると玩具のおいてあるコーナーに行って一人は木馬にのってユラユラ、もう一人は椅子に座って、黙って本を読み始めました。時々こそこそ話しているけど、私たちは構わないことにしています。子どもたちは忙しい。学校、宿題、お稽古事、ネットにゲーム。そんな時間のちょっとしたスキマに「こどもの広場」に行って本を読もう、と思いつくなんてステキ!「あ、もうすぐ5時。帰ろう!」一人が急に我にかえって二人とも「お邪魔しましたー」と帰ろうとしました。「ちょっと待って、これ今日来た新しい本、読むから聞いて」入口で本のチェックしていたスタッフが絵本を無理やり読んであげると二人は小さな子どもみたいに「ふふふっ」と笑って帰って行きました。
 本を売りたい本屋なのに、スタッフみんなが一番したいことは、子どもたちがふっと力を抜いて幸せ! と思う瞬間を作ってあげることなのです。子どもが本と出会う、そんな場所を作り、自由に出入りでき、自分の居場所だと思えるそんな原っぱのような本屋を作りたいと思っていました。そして、もう34年も過ぎていました。子どもたちが本の沢山ある原っぱで好きな本が選べるように考えた、学校選書会、毎年1000冊から、800冊の本を選んで全部表紙を見せて並べると本の原っぱが学校の体育館に出来上がります。できるだけ沢山の本を紹介します。普通のブックトークよりもっと楽しく。それから、子どもたち全員が好きな本を選んだり、読んだりできる、至福の時間を過ごします。こんなことを始めてからもう20年。毎年一万人以上の子どもたちに本の話が出来るのが幸せです。大人になった時、子ども時代に読んだ本を思い出したり、本箱のスキマで寝そべって本を読んだ場所を懐かしく思ったりしてくれるといいなあ。言い忘れました、「こどもの広場」は靴を脱いで入って下さい。そして、く・つ・ろ・い・で、ね!


こどもの本の専門店 こどもの広場
〒750-0001 山口県下関市幸町7-13
TEL&FAX 083-232-7956
営業時間:9時30分~19時
定休日:月曜日



《3》6月の新刊ご案内
《6月5日(水)販売開始》
『たいくつなとら』

『たいくつなトラ』

しまむら ゆうこ 文/たるいし まこ 絵
定価(本体1,200円+税)


おもちゃ屋のぬいぐるみのトラのところへ「立派なトラになりたい」という子猫が弟子入りしました。憧れのトラになるために、子猫は不器用ながらも懸命に修行に励みます。

『石の卵』 『だるまちゃんとやまんめちゃん』

加古里子 作・絵 
定価(本体800円+税)


だるまちゃんは、薬草を摘んでいたやまんばの孫娘、やまんめちゃんに出会います。ふたりは、おはじきやどんぐり並べをしたり、木の葉で鳥をつくって遊びます。


『はだしになっちゃえ』

『はだしになっちゃえ』

小長谷清実 文/サイトウマサミツ 絵
定価(本体800円+税)


サンダルをぬいではだしになったら、熱く焼けた砂浜があっちっち! 波打ち際へいくと、砂がひんやりきもちいい。さあ、はだしになって、いろいろな感覚を楽しもう。 


《6月15日(水)販売開始》
『ほしをもったひめせるびあのむかしばなし』 『ほしをもったひめ—セルビアのむかしばなし』

八百板洋子 文/小沢さかえ 絵
定価(本体1300円+税)

昔々、深い森に囲まれたお城に、年老いた王様と美しい姫が住んでいました。王様は、姫のどこに星があるかを言い当てた者に、国の半分と姫を譲るとお触れを出しますが……。

『ぴんくだいすき』 『ピンクだいすき!』

ピレット・ラウド 文・絵/まえざわ あきえ 訳
定価(本体1100円+税)

エマはピンクがだいすきな女の子です。とけいにぼうし、かさ、たくさんピンクのものをもっています。そんなエマのもとにお友達が誕生日プレゼントをもってきます。
『だーうぃんがみたもの』 『ダーウィンが見たもの』

ミック・マニング 、ブリタ・グランストローム 作/渡辺政隆 訳
定価(本体1500円+税)


「生きものは、少しの種類からいろいろな種類が分かれてきたのではないか」と考えたダーウィン。発表当時大きな論争を巻き起こした進化論の足跡をたどります。


『そうちゃんはおこってるんだもん』

『そうちゃんはおこってるんだもん』

筒井頼子 文/渡辺洋二 絵 
定価(本体1300円+税)


「いつだってなっちゃんばっかり」そうちゃんは怒ってテーブルの下にもぐってしまいました。お父さんと妹が声をかけますが…。お兄ちゃんの気持ちの揺れを丁寧に描きます。


《6月20日(水)販売開始》
『そだててはっけんごーやー』

『育てて、発見!「ゴーヤー」』

真木文絵 文/石倉ヒロユキ 写真・絵
定価(本体1200円+税)


グリーンカーテンなどでおなじみのゴーヤー。熟すと甘いって知っていた? 育ててみると初めてわかることがいっぱい! ゴーヤーの「ひみつ」あなたはいくつ発見できるかな?

『おっとあぶないかわのなか』 『おっとあぶない かわのなか』

きむら ゆういち 文/みやにし たつや 絵


定価(本体1300円+税)

ライオンの親子とゴリラの親子が川辺で魚つりをしています。だれが多くつれるかと競い合っているうちに、大雨が降りだした……。ユーモアたっぷりの絵本です。
『らびんとっととそらのさかなだいさんわ くれないつきのなぞ』

『ラビントットと空の魚 第三話 くれない月のなぞ』

越智典子 作/にしざか ひろみ 画
定価(本体1300円+税)


森からやってきた鮭漁師の一家と同居生活を始めたラビントットは、一家が「夏眠」している間に、くれない月に姿を消す魚たちの謎に迫る旅をする。その行き先は、月だった!


『うなぎのうーちゃん だいぼうけん』 『うなぎのうーちゃん だいぼうけん』

くろき まり 文/すがい ひでかず 絵

定価(本体1300円+税)


南の海で産まれたうなぎのうーちゃんは、潮の流れに乗り日本にやってきます。川を上り、川で5~10年暮らし、様々な試練を乗り越え、再び海へ戻るうなぎの大回遊の物語。


《4》書籍編集部だより
☆絵本・童話第一・童話第二・科学書の編集部から毎月交代で読者の皆様にむけたメッセージをお届けします。今月は童話第二編集部です。

童話第二編集部から

 昼が最も長く、夜が最も短い夏至のころ、童話第二編集部は『おっとあぶないかわのなか』というおもしろい作品をお届けします。
 ライオンの親子が川の中州で魚つりをしています。「パパ、お魚つれるかなあ」「ハハハ、もちろんじゃ。なんたって、パパはこの草原でいちばんえらいんじゃよう~」「パパ、すごーい」そこにゴリラの親子もやってきました。「とうちゃん、あっちでもだれかつってるよ」「なあに、とうちゃんは森でいちばんえらいんだど。さかなつりだって、いちばんなんだど~」「とうちゃん、すごーい」2匹でどっちが多くつれるかと競争しているうちに大雨が降りだして、川の流れが激しくなり、足元の土がくずれてしまいました……。
 著者の木村祐一さんと宮西達也さんは、ともに豊かな才能をもつ絵本作家です。宮西さんは初めて福音館で登場されますが、小社から出した木村さん作の『ゆらゆらばしのうえで』(秦好史郎絵、2003年刊」、『どうするどうするあなのなか』(高畠純 絵、2008年刊)は、子どもたちに広く愛読されています。
 なぜ木村さんのような人気作家に約5年間という間隔を置くか。売れているのに、なぜもっとたくさんつくらないのかという質問を時々いただきます。
 そこに福音館書店という出版社の姿勢があります。どんな有能な作家でも、時間をかけて、心から湧いてきたものを丁寧にすくいあげて作品にしなければ、歳月の試練に耐えられないという信念です。10数年をかけてつくったこの3冊による木村祐一の世界を、ぜひ楽しんでいただきたいと思います。

『おっとあぶない かわのなか』
きむら ゆういち 文/みやにし たつや 絵  定価(本体1300円+税)
★きむらゆういちさんのエッセイをこちらからお読みいただけます。

《5》原画展・イベントのお知らせ

●五味太郎作品展[絵本の時間]Special

会期 2014年3月27日(木)~5月25日(日)
休館日 月曜日(祝日は開館)、5月7日 ※GW(4月29日~5月6日)は休まず開館
開館時間 9時30分~17時(入館は閉館の30分前まで)
会場 浜田市世界こども美術館
島根県浜田市野原町859-1
問い合わせ先 TEL 0855-23-8451
入館料

一般400円(300円)/高校・大学生300円(200円)/小・中学生200円(100円)※( )内は20名以上の団体料金

関連作品 『きんぎょがにげた』
『正しい暮し方読本』

●佐々木マキ見本帖
会期 2014年3月21日(祝)~5月25日(日)
休館日 月・火曜日(祝日は開館)※GW(4月28日~5月6日)は休まず開館
開館時間 10時~17時
会場 こども陶器博物館 KIDSLAND
岐阜県多治見市旭ヶ丘10-6-67
問い合わせ先 TEL 0572-27-8038
入館料

大人(中学生以上)500円 小学生以下無料

関連作品 『やっぱりおおかみ』

● 恵文社企画展 『なんでそんなことするの?』ひろせべに原画展
会期 2014年5月20日(火)~6月2日(月)
休館日 会期中無休
開場時間 10時~22時(最終日は18時まで)
会場 恵文社一乗寺店 ギャラリーアンフェール
京都市左京区一乗寺払殿町10
問い合わせ先 TEL 075-711-5919
入場料

無料

関連作品 『なんでそんなことするの?』

●茨木のり子展
会期 2014年4月19日(土)~6月29日(日)
休館日 月曜日(祝日は開館)、5月7日
開館時間 10時~18時(4月4日は9時30分開館、金・土は20時閉館)
会場 世田谷文学館
東京都世田谷区南烏山1-10-10
問い合わせ先 TEL 03-5374-9111
入館料

一般700円(560円)/65歳以上・高校・大学生500円(400円)/中学生以下無料
障害者350円(280円)※( )内は20名以上の団体料金

関連作品 『貝の子プチキュー』

●ちひろ美術館コレクション びっくり絵本水族館
会期 2014年5月21日(水)~8月3日(日)
会場 月曜日(祝休日は開館、翌平日休館)
※臨時休館7/22(火)
開館時間 10時~17時(最終入館は16時30分まで)
申し込み方法

ちひろ美術館・東京
東京都練馬区下石神井4-7-2

入館料 大人800円 高校生以下無料
問い合わせ先 TEL 03-3995-0612
関連作品 『おへそがえるごん』

●子どもの本・九条の会 6周年の集い
日時 2014年6月7日(土)
時間

13時30分~16時30分(ロビー開場12時30分、客席開場13時)

会場 国立オリンピック記念青少年総合センター 小ホール
東京都渋谷区代々木神園町3-1
問い合わせ先 子どもの本・九条の会 TEL 03-3417-6301
参加費

一般1000円(事前振込800円)/高校・中学生500円 小学生以下無料

内容

第1部
絵本読み語り 浜田桂子『へいわってどんなこと?』(浜田桂子作 童心社刊)
講演 伊藤 真「憲法のいきづく国へ!—子どもたちの未来に憲法を!」
第2部
提言 Peace Night 9 実行委員会(学生九条の会)
「学生だって!学生だからこそ!!—九条を守る私たちのとりくみ—」
講演 松居 直「今、絵本を生きる力に」


●第34回企画展 世界文化遺産登録1周年記念 「富士山と鉄道」
会期 2014年4月8日(火)~7月21日(月・祝)
休館日 月曜(但し祝日の場合は開館、翌日休館)
開館時間 10時~17時(入館は閉館の15分前まで)
会場 旧新橋停車場 鉄道歴史展示室
東京都港区東新橋1-5-3
問い合わせ先 TEL 03-3572-1872
入館料

無料

関連作品 たくさんのふしぎ 1986年3月号『御殿場線ものがたり』(品切)

●あべ弘士の動物塾
開催日時

1.2014年5月11日(日) 14時~16時(4月2日より受付開始)
2.2014年6月22日(日)14時~16時(5月1日より受付開始)
3.2014年7月27日(日)14時~16時(6月1日より受付開始)
4.2014年8月23日(土)13時~15時(7月2日より受付開始)

会場 子どもの本専門店 メリーゴーランド
三重県四日市市松本3-9-6
問い合わせ先 TEL 059-351-8226
参加費 各回:大人2,500円 子ども1,500円(※)
年間パス:大人9,000円 子ども5,000円(※) ※小学5年生以上
内容

あべ弘士さんと共に、動物について、生命について、これからの地球について学び合います。
【各回テーマ】
1.いまなぜ動物園が人気なのか?
2.野生動物はいま
3.動物と人間の共存のために
4.動物園へ行こう!


●太田大輔 江戸のおはなし展
会期 2014年5月19日(月)~24日(土)
休館日 期間中無休
開館時間 11時~19時(最終日17:00まで)
会場 ピンポイントギャラリー
東京都港区南青山5-10-1二葉ビルB1F
問い合わせ先 TEL 03-3409-8268
入館料

無料

関連作品 こどものとも 2014年6月号『まげすけさんと しゃべるどうぐ』
『カラクリ江戸あんない』
 
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◆発行:株式会社福音館書店 広報宣伝部広報宣伝課
Illustrations (C) Yuriko Yamawaki 2000