あのねメール通信
福音館書店メールマガジン2014年8月20日 Vol.170
日は短くなってきても、まだまだ暑さは身にこたえます。
 いつも「あのねメール通信」をご愛読くださいましてありがとうございます。
 お盆を過ぎても猛暑は相変わらず。それでもツクツクボウシの声を聞くと妙にもの悲しくなるのは、夏休みの終わりに戦々兢々とする子どものころからの習い性でしょうか。
 さて9月にはまた多彩な新刊が待ちかまえています。暑さを忘れて、読書の秋に備えてください。

《1》加古里子さん連載エッセイ 第5回
   


8月 手ぬぐい金魚    加古里子

 暑い汗を流してさっぱりするため、夏は子どもたちもよろこんで風呂や行水に入ることでしょう。その時の手ぬぐいの遊びです。
 最近はほとんどタオル地の手ぬぐいですが、そのぬれた手ぬぐいをしぼって、長いのを半分に折り、下から半分まるめます。
 その中央を折って両端をそろえ、角の三角の部分を結びます。
 できたら裏返し、背中をふくらまし、しっぽをととのえ、湯水の上に浮かべます。
 このぬれた手ぬぐいの金魚のせなかのところに空気がたまって逃げないので、プカプカ浮いていることになります。何匹も金魚を浮かべたり、特大の「くじら」など作ったりして、お風呂から出られなくなりますね。
『だるまちゃんとかみなりちゃん』 『だるまちゃんとかみなりちゃん』

加古里子 作・絵
定価(本体800円+税)
だるまちゃんは、かみなりちゃんと親しくなり、雷の国に案内されます。細かく描きこまれた雷の国の楽しさは抜群です。
『にほんでんしょうのあそびどくほん』 『日本伝承のあそび読本』

加古里子 著
定価(本体1000円+税)
草ずもう、ささ舟、紙鉄砲、手袋人形、影絵遊び、あやとり、あぶりだし……。古くから受けつがれてきた身近な遊びを集め、イラスト付きで解説しています。伝承遊びの本の先駆けとなった旧著を刊行当時のままに復刻しました。限定出版ですのでお早めにお求めください。

★facebookでも紹介しました。こちらからご覧ください。
かこさとし
加古里子(かこさとし) 1926年、福井県生まれ。東京大学工学部卒業後、民間企業の研究所に勤務しながら、セツルメント活動、児童文化活動に従事する。作品に「だるまちゃん」シリーズ、『かわ』『はははのはなし』『海』(以上福音館書店)「からすのパンやさん」シリーズ(偕成社)など500冊以上の児童書のほか、『伝承遊び考』(全4巻・小峰書店)など著書多数。2013年、福井県越前市に「かこさとし ふるさと絵本館 石石(らく)」が開館。神奈川県在住。
かこさとし

かこさとし ふるさと絵本館「石石」(らく) 2013年4月に「かこさとし ふるさと絵本館「石石」(らく)」が開館しました。子どもから大人まで加古里子さんの世界を体感できる施設です。館内には、いろいろな作家の絵本・紙芝居を二千冊揃えるほか、加古さんが描かれた絵や絵本原画の複製画などを展示しています。
開館時間:10時〜18時(毎週火曜日、国民の祝日の翌日、年末年始休館)
入館料: 無料
福井県越前市高瀬1丁目14番7号 TEL 0778-21-2019

《2》「絵本に出会える場所」児童書専門店のご紹介
    絵本専門店ゆめや(山梨県)
☆いろいろな絵本を見てお気に入りの絵本を見つけたいとき、絵本に詳しい店員さんに相談にのってもらいたいとき、頼りになる児童書専門店が全国各地にあります。

 今月は山梨県甲府市の絵本専門店ゆめやさんにお店の紹介を寄稿していただきました。

 中央本線・甲府駅から車でたった5分ですが、商店ひとつない里山の裾野の住宅地の中にあります。いまは「花子とアン」で有名ですが、東京から100kmたらずなのにひたすら田舎です。山梨県の人口が80万ちょっと。甲府市が20万で、15歳以下がたった2万人、こんなところで子どもの本専門店をするのは無謀ですが、1980年開業以来34年もやってきてしまいました。
 喫茶コーナーもなければ玩具売り場もない、本しか置いていない小さな店ですが、けっこうお客様が来てくださいます。こういう時代ですから「本の力を信じる人」の集まる場になってくださればと思っています。
 ゆめやから歩いて5分のところに戦国時代なのに城を持たなかった武田信玄が住んだ躑躅(つつじ)ケ崎館があります。信玄の信条は「人は石垣、人は城、情けは味方、仇は敵・・・」なので、私もお客様を人として大切にすることをいつも心がけてきました。物の売り買いではなく、人と人の交流が大事だと思うからです。一人のお客様とはたいてい十年以上のおつきあいになります。その子育てをしてきた方々が、またそのお孫さんのために本を与える・・・34年というのはそういう月日でもあります。
 書籍業界は、大手通販業者によって「戦国時代」に突入しましたが、私たちは(時代遅れとは思いますが)お客様との個別の対応を大事にしています。「性別、弟妹の有無、生まれ月などをキメ細かに対応させて成長にピッタリの本を個別に配本する」をモットーに「戦国最強」の子どもの本屋(笑)を目指しています。
 信玄お膝元の子どもの本屋ですから信長や家康のように地の利を生かしたやり方はできませんが、全国制覇などもともと頭にはなく、良い本の力が少しでも子どもの心にうまく沁み込んでくれればと思っています。
 世の中が世の中ですから、あとどのくらい営業できるかわかりませんが、「思い」だけは、この時代にぶつけて行こうと思っています。

絵本専門店ゆめや
〒400-0017 山梨県甲府市屋形3-3-7
TEL 055-254-6661/FAX 055-254-6660
営業時間:10時30分〜18時30分
定休日:日曜日・祭日 ※他の休業日はお店のホームページからご確認ください。

《3》9月の新刊ご案内
《9月3日(水)販売開始》
『げんきなぬいぐるみにんぎょうがるどら』

『げんきなぬいぐるみ人形ガルドラ』

モドウィナ・セジウィック 作/多賀京子 訳 /大社玲子 絵
定価(本体1300円+税)

ガルドラは手づくりのぬいぐるみ人形です。ある日、乳母車から落ちて川に流されてしまいました。どんな災難にもめげず、いつも前向きなガルドラの4つのぼうけんの物語。

『つきへいきたい』 『月へ行きたい』

松岡徹 文・絵 
定価(本体1300円+税)

満月の夜、男の子は月へ行く方法をあれこれ考えはじめました。巨大な橋、高い高い塔、風船、エレベーター。人類が旅したいちばん遠い場所、月まで38万キロの旅へ出発! 


『はちかづきひめ』

『はちかづきひめ』

長谷川摂子 再話/中井智子 絵
定価(本体800円+税)

一生鉢を被っていなくてはならない不遇な娘はあるとき、とのさまの屋敷で働くことになります・・・。室町時代から伝わる日本のシンデレラ物語を美しい日本画でお届けします。 


《9月10日(水)販売開始》
『どろぼうのどろぼん』 『どろぼうのどろぼん』

斉藤 倫 作/牡丹靖佳 画
定価(本体1500円+税)

どろぼんはどろぼうの天才。どろぼんは絶対に捕まらない。どろぼんには「もの」の声が聞こえるのだ。雨の降る午後、あじさいの咲き誇る庭で、ぼくはどろぼんに出会った。

『きうちかつのえほんあそび』 『木内かつの絵本あそび—園で・家庭で』

木内かつ 著/西山悦子 写真
定価(本体1100円+税)

絵本の世界をもっと楽しもう! 絵を描き、物を作り、体を使って、面白さを何倍にもふくらませる、絵本からインスピレーションを得た、絶対面白い17の造形遊び。

《9月17日(水)販売開始》
『かえるのたけとりものがたり』 『かえるの竹取ものがたり』

俵 万智 文/斎藤隆夫 絵
定価(本体1800円+税)

日本最古の物語、かぐや姫の話から生まれたユニークな絵本です。おじいさんが竹林で女の子をみつけて育てました。やがて、女の子の美しさは国中の評判になりました……。

『みりーもりーまんでーとともだち』 『ミリー・モリー・マンデーと ともだち』

ジョイス・L・ブリスリー 作 /上條由美子 訳 /菊池恭子 絵
定価(本体1400円+税)

ミリー・モリー・マンデーは、ピンクと白のしまの服を着た元気な女の子。ともだちと、ブラックベリーをつみにいったり、パーティーをひらいたりして楽しくあそびます。

『らびんとっととそらのさかなだいさんわ くれないつきのなぞ』

『子育てをうたう』

松村由利子 文/井上文香 絵
定価(本体1300円+税)


子どもや子育てを題材にうたわれた短歌を広く集め、「見守る」「泣かれる」「叱る」といったテーマごとにそれらを読み解きながら、子どもと過ごす日々について綴るエッセイ。


《4》書籍編集部だより
☆絵本・童話第一・童話第二・科学書の編集部から毎月交代で読者の皆様にむけたメッセージをお届けします。今月は童話第一編集部です。

童話第一編集部から

 こんにちは! 童話第一編集部です。
 みなさん「ミリー・モリー・マンデー」をご存じですか? ピンクと白のしまもようの服を着た元気な女の子で、幼年童話『ミリーモリー・マンデーのおはなし』の主人公です。
 イギリスの古き良き時代の田舎を舞台にしたこの幼年童話は、1991年の刊行以来、長く日本の子どもたちに愛され読み継がれてきました。このたび、その姉妹作『ミリー・モリー・マンデーとともだち』をじつに23年ぶりに刊行いたします! 
 お話はちっとも古びることなく、家族の愛情に包まれ、友だちと心ゆくまで遊ぶミリー・モリー・マンデーの楽しそうな生活が全編にあふれています。木のうろでお茶会をしたり、ブラックベリーつみで子うさぎと出会ったり、子どもたちが「こんなことできたらいいな」とあこがれるようなお話ばかり。読み聞かせはもちろん、文字を覚えて物語を楽しむようになった子どもたちが自分で読むのにもぴったりです。どうぞ2冊あわせてお楽しみください!

 さて、新刊につづき、もうひとつご案内です。
まめ読【まめ−どく】�@まめに読書をすること。必ずしも量ではなく、生き生きと楽しく本を読んでいる様子。�Aちょっとした読書。気軽な本読み。小さな豆から芽が出てつるが伸び天まで届く、というイメージを含む。(童話第一豆辞典第一版より)
 ……というわけで、「まめ読!」をキーワードとして小学校中級〜上級向けの読み物セレクションをご紹介すべく、楽しいリーフレットを制作中です(まもなく出来予定!)。その中心になるのは、"ものがたりの遊歩道"として刊行してきた創作・翻訳の物語。『タイムチケット』『前奏曲は、荒れもよう』に始まって、『ふわふわ 白鳥たちの消えた冬』に至るまで、計20冊のまとまったシリーズとなりました。その中から今春には、第61回産経児童出版文化賞において、『みんなの家出』がフジテレビ賞、『がむしゃら落語』がニッポン放送賞というダブル受賞を達成! この機会に、バラエティー豊かなラインアップにぜひふれていただきたいと思います。あなたの「まめ読」にピタッとくる1冊は、どれ!?



『ミリー・モリー・マンデーのおはなし』
ジョイス・L・ブリスリー 作/上條由美子 訳/ 菊池恭子 絵 定価(本体1400円+税)
『ミリー・モリー・マンデーと ともだち』
ジョイス・L・ブリスリー 作/上條由美子 訳/ 菊池恭子 絵 定価(本体1400円+税)
ものがたりの遊歩道シリーズ



《5》原画展・イベントのお知らせ

誕生50周年記念 ぐりとぐら展

会期 2014年7月20日(日)〜8月31日(日)
休館日 会期中無休
開場時間 9時〜17時(入館は16時30分まで)
会場

長島美術館
鹿児島市武3-42-18

ぐりとぐら展 公式ホームページ

問い合わせ先 TEL 099-250-5400  
入場料

一般900円、高・大学生600円、小・中学生300円、幼児100円 
※団体20名以上は2割引

関連作品 ぐりとぐらの絵本7冊セット

●あべ弘士の動物塾

開催日時

2014年8月23日(土)13時〜15時 ※要申し込み

会場 子どもの本専門店 メリーゴーランド
三重県四日市市松本3-9-6
問い合わせ先 TEL 059-351-8226
参加費 大人2,500円 子ども1,500円(小学5年生以上)
内容

あべ弘士さんと共に、動物について、生命について、これからの地球について学び合います。
【テーマ】
動物園へ行こう!


● 中脇初枝展「ちゃあちゃんの里帰り」
会期 2014年9月19日(金)〜 11月3日(月・祝)
休館日 会期中無休
開場時間 9時〜17時(入館は16時30分まで)
会場 高知県立文学館 2階企画展示室
高知県高知市丸ノ内1-1-20
問い合わせ先 TEL 088-822-0231
入場料

一般500円、高校生以下無料 

関連作品 『こりゃまてまて』

● 平澤朋子原画展 ニルスが出会った物語
会期 2014年8月21日(木)〜9月15日(月)
定休日

水曜日(祝日の場合は営業)

開場時間 11時〜18時30分
会場 ブックハウス神保町
東京都千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1F
問い合わせ先 TEL 03-3261-5691
入場料

無料

関連作品 『ニルスが出会った物語 1まぼろしの町』ほか

●美術館に行こう! ディック・ブルーナに学ぶモダン・アートの楽しみ方
会期 2014年7月5日(土)〜9月7日(日)
休館日

月曜日(9月1日は開館)、9月2日

開館時間 9時40分〜18時(入館は閉館の30分前まで)
会場 愛媛県美術館
愛媛県松山市堀之内
問い合わせ先 TEL 089-932-0010
入館料

一般1300円(1100円) 高校・大学生900円(700円) 小・中学生400円(200円)※( )内は前売料金、20名以上の団体料金

関連作品 みんなの人気者ページ「うさこちゃん」

●もーやんとえっちゃんの絵本原画展 えほんはつづく
会期 2014年6月28日(土)〜9月7日(日)
休館日

月曜日(祝日の場合は翌火曜日)

開館時間 10時〜18時(入館は閉館の30分前まで)
会場 BBプラザ美術館
神戸市灘区岩屋中町4丁目2番7号BBプラザ2F
問い合わせ先 TEL 078-802-9286
入館料

一般400円(320円) 大学生以下は無料 ※( )内は前売料金、20名以上の団体料金  

関連作品 『カニ ツンツン』『あみだだだ』ほか

●片山 健 絵本原画展
会期 2014年8月13日(水)〜8月24日(日)
休館日

会期中無休

開館時間 10時〜18時(最終日は16時まで)
会場

船橋市民ギャラリー
千葉県船橋市本町2-1-1 船橋スクエア21ビル 3階

問い合わせ先 TEL 047-420-2111
入館料 一般500円(前売400円)、中・高校生200円(前売100円)、小学生以下無料
関連作品 『タンゲくん』『たのしい ふゆごもり』など

●村岡花子と「赤毛のアン」の世界展
会期 2014年7月4日(金)〜9月28日(日)
休館日

月曜日  ※9月15日(月・祝)開館、翌16日(火)休館

開館時間 10時〜17時(入館は閉館の30分前まで)
会場 弥生美術館
東京都文京区弥生2-4-3
問い合わせ先 TEL 03-3812-0012
入館料 一般900円 高校・大学生800円 小・中学生400円
関連作品

『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』『アンディとらいおん』『ごきげんならいおん』


●西巻茅子の世界

会期 2014年7月12日(土)〜9月21日(日)
休館日

月曜日 ※9月15日(月)は開館

時間 9時〜17時(入館は30分前まで)
会場 鎌倉文学館
鎌倉市長谷1-5-3
問い合わせ先 TEL 0467-23-3911
入場料 一般300(210)円、小・中学生100(50)円 ※( )内は20名以上の団体料金  
関連作品

『うみのおさんぽ』 『おさんぽさんぽ』 『サンタクロースのくるひ』


●かこさとしの世界

会期 2014年7月17日(木)〜8月24日(日)
休館日

月曜日(休日の場合は開館)、第四木曜日

時間 9時〜17時(入館は16時30分まで)
会場

仙台文学館 企画展示室
仙台市青葉区北根2-7-1

問い合わせ先 TEL 022-271-3020
入場料 一般500円、高校生200円、小・中学生100円  
関連作品

「だるまちゃん」シリーズ


●ゴー・ビトゥイーンズ展 〜こどもを通して見る世界〜
会期 2014年5月31日(土)〜 8月31日(日)
休館日

会期中無休

時間 10時〜22時(火曜日のみ17時まで、入館は閉館時間の30分前まで)
会場 森美術館
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
問い合わせ先 TEL 03-5777-8600
入館料 一般1500円  高校・大学生1000円  中学生〜4歳500円
関連作品

福音館書店の児童書を含めた「えほんのとしょかん」コーナーが設けられ、自由に読むことができます。

 
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◆発行:株式会社福音館書店 広報宣伝部広報宣伝課
Illustrations (C) Yuriko Yamawaki 2000