あのねメール通信
福音館書店メールマガジン2014年9月17日 Vol.172
秋の楽しみといえば、 秋刀魚? おいも? 読書?
 いつも「あのねメール通信」をご愛読くださいましてありがとうございます。
 今年は夏から秋への変わり目に激しい気象に見舞われましたが、このところようやく秋らしい秋になって、運動会に遠足にアウトドアを満喫できるようになりました。
 加古里子さんのエッセイも、今月は野草を使った遊びの紹介です。どうぞお楽しみに。

《1》加古里子さん連載エッセイ 第6回
   


9月 てんぐさんのお鼻    加古里子

 秋になると、野山や道端のエノコログサがのびて、ぶらぶらした穂をつけます。別名ネコジャラシともよばれるこのかわいい穂の下の茎をきって、その茎のところをつめの先で二つに割り、穂の中ほどまでひろげます。そしてそのひろげたところを、鼻の下に押しつけるとこのネコジャラシが、うまく鼻の下について「てんぐさんのおはな」になるのです。
 のりやテープをはらないのに、どうしてつくのかといえば、エノコログサの穂にはたくさんの実がついていて、その実にほそい"ノゲ"がついているからです。そのとがったノゲが鼻の下の肌に、ひっかかるので、なんだかコシャコシャくすぐったく感じて、おちないというわけです。
 エノコログサのエノコロとは「犬の子」ということだそうですから「ネコジャラシ」と対の名称になっていて面白いですね。
『だるまちゃんとてんぐちゃん』 『だるまちゃんとてんぐちゃん』

加古里子 作・絵
定価(本体800円+税)
帽子やうちわなど、てんぐちゃんの持っているものを何でも欲しがるだるまちゃんが最後にほしがったのは、長いお鼻でした!
かこさとし
加古里子(かこさとし) 1926年、福井県生まれ。東京大学工学部卒業後、民間企業の研究所に勤務しながら、セツルメント活動、児童文化活動に従事する。作品に「だるまちゃん」シリーズ、『かわ』『はははのはなし』『海』(以上福音館書店)「からすのパンやさん」シリーズ(偕成社)など500冊以上の児童書のほか、『伝承遊び考』(全4巻・小峰書店)など著書多数。2013年、福井県越前市に「かこさとし ふるさと絵本館 石石(らく)」が開館。神奈川県在住。
かこさとし

かこさとし ふるさと絵本館「石石」(らく) 2013年4月に「かこさとし ふるさと絵本館「石石」(らく)」が開館しました。子どもから大人まで加古里子さんの世界を体感できる施設です。館内には、いろいろな作家の絵本・紙芝居を二千冊揃えるほか、加古さんが描かれた絵や絵本原画の複製画などを展示しています。
開館時間:10時〜18時(毎週火曜日、国民の祝日の翌日、年末年始休館)
入館料: 無料
福井県越前市高瀬1丁目14番7号 TEL 0778-21-2019

《2》「絵本に出会える場所」児童書専門店のご紹介
    木城えほんの郷 森のほんやさん(宮崎県)
☆いろいろな絵本を見てお気に入りの絵本を見つけたいとき、絵本に詳しい店員さんに相談にのってもらいたいとき、頼りになる児童書専門店が全国各地にあります。

 今月は宮崎県児湯郡の木城えほんの郷(さと) 森のほんやさんにお店の紹介を寄稿していただきました。

 宮崎県のちょうど真ん中、おへそにあたる場所に位置する児湯(こゆ)郡木城(きじょう)町。
この人口約5000人の山あいの町に、「木城えほんの郷 森のほんやさん」があります。
夜になるとあたりは真っ暗になり、ノウサギ、シカやイノシシとばったり出くわすこともある山の中です。虫も鳥たちも周りにはたくさんいますが、絵本の好きな「人間」という動物がいちばんのお客さまです。
 店内には、えほんの郷で行われる絵本原画展の作品をはじめとして、赤ちゃんえほんからYA作品まで、ジャンルもさまざま。子どもたちに幸せな時間を約束するたくさんの本をそろえています。「高学年でのおはなし会に使える本はありませんか?」「季節にあわせたブックトークをしたいんだけど…」など、本選びに困ったら、いつでも相談できるブックアドバイザーが常駐しています。
 デジタル時代に育つ子どもたちにこそ、生きたことばと絵で語りかけるえほんの楽しみを体験してほしいと、おはなし会や大人のための読み聞かせ講座などの出前も続けています。
 もうひとつ特徴的なのは、「まごまごクラブ・ここクラブ」というブッククラブ。よくある年齢別のコースではなく、ひとりひとりの子どもに寄り添った、オーダーメイドのリストによるブッククラブは「森のほんやさん」ならでは。時間をかけたやりとりをしながら作るリストは、子どもたちの心に届く選書ができ、リピーターもたくさんいらっしゃいます。
 併設の「森のコーヒーやさん」には、カレーやパスタ、オリジナルのケーキなど、地元の食材を使ったメニューが並び、本を選んだ後はゆっくりコーヒーを飲みながらテラスで本を楽しむ親子の姿も見られます。町なかの施設にはない、自然の恵みをたくさんいただいて、「森のほんやさん」は、はる・なつ・あき・ふゆ元気に皆さんをお待ちしています。

木城えほんの郷(さと) 森のほんやさん
〒884-0104 宮崎県児湯郡木城町石河内475
Tel 0983-39-1141/Fax 0983-39-1182
営業時間:10時〜17時
定休日:月曜日
メール:morino-honya@kijo.jp

木城えほんの郷
森の斜面に位置する24,000�uの敷地には、日本や海外の絵本たちと絵本原画を蒐集・展示している美術館と図書館の要素をあわせもった『森のえほん館』をはじめ、森のほんやさんと森のコーヒーやさんがある『きこり館』、毎夏北欧など海外からの劇団公演などが行われる『森の芝居小屋』、秋の新月か満月の夜年に一度コンサートが行われる『水のステージ』と『森のステージ』、また宿泊施設の『森のコテージ』が、点在しています。 (木城えほんの郷のホームページより)

《3》10月の新刊ご案内
《10月1日(水)販売開始》
『まよなかの ゆきだるま』

『まよなかの ゆきだるま』

森 洋子 作
定価(本体800円+税)

クリスマスイブ、あっちゃんは雪だるまをつくります。その夜、サンタさんのそりが丘の木に引っかかり、あっちゃんと雪だるまは助けに行きます。

『クリムのしろいキャンバス』 『クリムのしろいキャンバス』

イ ヒョンジュ 作/かみや にじ 訳 
定価(本体1500円+税)

自分で描いた雪の森に入っていったクリム。困っている動物たちを助けるため、雪のキャンバスにクレヨンで絵を描くと……。冬にぴったりの韓国の絵本です。



《10月8日(水)販売開始》
『アヤカシさん』 『アヤカシさん』

富安陽子 作/野見山響子 画
定価(本体1400円+税)

不思議な存在が「見えてしまう」能力を持つ、小四のケイと大学生のメイおばさん。器物のアヤカシを名乗る正体不明のおじいさんに導かれて、世にも奇妙な体験を重ねていく。

『すずぎつねそうどうへんげのしろ』 『鈴狐騒動変化城』

田中哲弥 作/伊野孝行 画
定価(本体1300円+税)

殿様の魔の手からお鈴を守るための大作戦は、狐のおツネちゃん大活躍で、化け物も出る抱腹絶倒の大騒動。
『ふしぎな にじ
かがみのえほん』 『ふしぎな にじ
—かがみのえほん』


わたなべちなつ 作
定価(本体1500円+税)

鏡のように反射する紙でできた絵本。両側のページが互いに映りこむと、絵が三次元的に見えます。鏡の効果で立体的に立ち上がるにじの美しさをお楽しみください。

『きょうの おやつは
かがみのえほん』 『きょうの おやつは
—かがみのえほん』


わたなべ ちなつ 作
定価(本体1500円+税)

鏡のように反射する紙でできた絵本。卵をわって、牛乳を注いで……。臨場感あふれるおやつづくりを楽しんで下さい。


《10月15日(水)販売開始》

『コアラのクリスマス』 『コアラのクリスマス』

渡辺鉄太 作/加藤チャコ 絵
定価(本体1200円+税)

コアラのクリスマスは暑い夏。「北の国が雪嵐で、南の国までプレゼントを配りに行けない」というサンタの手紙が届きました。驚いたコアラさんは動物たちを呼び集めました。

『キュッパのおんがくかい』 『キュッパのおんがくかい』


オーシル・カンスタ・ヨンセン 作 /ひだに れいこ 訳
定価(本体1300円+税)

キュッパは友達のググランと音楽隊に入りました。でも楽譜を見るのが苦手で、音も出せません。吹く真似だけ上手になったキュッパは、指揮者からソロを指名され大慌て。

《4》書籍編集部だより
☆絵本・童話第一・童話第二・科学書の編集部から毎月交代で読者の皆様にむけたメッセージをお届けします。今月は童話第二編集部です。

童話第二編集部から

 こんにちは。童話第二編集部から、出たばかりの新刊とこれから出る新刊の情報をお届けします。
 まずは、9月に出たばかりの世界傑作童話シリーズ『げんきなぬいぐるみ人形ガルドラ』、こちらは、イギリスで1960年代に出版された2冊の本から、4編を選んでまとめました。
 いつも元気いっぱいで好奇心旺盛な手づくりのぬいぐるみ人形ガルドラの、4つのぼうけんのお話はどれも、ガルドラの身にふりかかる災難からはじまるのですが、ガルドラは前向きに置かれた状況を楽しみます。50年以上前に出版された作品ですが、みずみずしい魅力に満ちています。
 次に、11月に刊行予定のランドセルブックスシリーズ『パンツはながれる』をご紹介しましょう。
 おばあさんは、川に洗濯にいった帰り道、おじいさんのパンツを川に落としてしまいました。にげ
るパンツをつかまえようと、おばあさんは必死においかけます。さまざまな捕獲網をくぐりぬけていくパンツの姿が爽快です。
 本作は、作者の林正博氏が、おやすみ前の我が子に語ったおはなしから生まれました。愉快な登場人物、軽快なストーリー展開、巧みなくりかえしと予想外の結末に、子どもも大人も引き込まれるでしょう。こちらは2004年9月号「おおきなポケット」に掲載されたものですが、今回、画家の殿内真帆さんがすべての挿絵を新たに描き直してくださいました。
 童話第二編集部が手がけた2冊の新刊、親子でどうぞお楽しみください。

『げんきなぬいぐるみ人形ガルドラ』
モドウィナ・セジウィック 作/多賀京子 訳/大社玲子 絵 定価(本体1300円+税)
ランドセルブックスシリーズ



《5》2015年の「ぐりとぐらカレンダー」、好評発売中!

2013年に誕生50周年を迎えた絵本の人気者「ぐりとぐら」のカレンダーです。絵本シリーズの中から季節に応じた12ヵ月の絵を厳選しました。予定を書きこめる、使いやすいデザインです。ぐりとぐらと一緒に、1年間をすごしてみませんか。

カレンダー特集ページはこちら(カレンダー中面がご覧になれます)

ぐりとぐらカレンダー

ぐりとぐらカレンダー2015
中川李枝子 作/山脇百合子 絵
価格1300円(本体1204円+税)
サイズ26×37�p(広げると52×37�p)

《6》原画展・イベントのお知らせ

誕生50周年記念 ぐりとぐら展

会期 2014年9月6日(土)〜10月13日(月)
休館日 会期中無休
開場時間 9時〜17時(入館は16時30分まで)
会場

ひろしま美術館
広島市中区基町3-2

ぐりとぐら展 公式ホームページ

問い合わせ先 TEL 082-223-2530  
入場料

一般1200円(1000円)、高・大学生900円(700円)、小・中学生500円(300円)※( )内は、前売りおよび団体(20人以上)の料金

関連作品 ぐりとぐらの絵本7冊セット


● 中脇初枝展「ちゃあちゃんの里帰り」
会期 2014年9月19日(金)〜 11月3日(月・祝)
休館日 会期中無休
開場時間 9時〜17時(入館は16時30分まで)
会場 高知県立文学館 2階企画展示室
高知県高知市丸ノ内1-1-20
問い合わせ先 TEL 088-822-0231
入場料

一般500円、高校生以下無料 

関連作品 『こりゃまてまて』

● 新宮晋 地球の遊び方
会期 会期:2014年6月21日(土)〜 9月23日(火・祝)
休館日

月曜日(但し、9月22日は開館)

開場時間 10時〜17時(金曜日は18時まで)、入館は閉館の30分前まで
会場 神戸市立小磯記念美術館
神戸市東灘区向洋町中5丁目7
問い合わせ先 TEL 078-857-5880
入場料

一般1,000円(800円)、高・大学生750円(600円)、小・中学生500円(400円)
※( )内は30名以上の団体

関連作品 『風の星』(品切れ)

●村岡花子と「赤毛のアン」の世界展
会期 2014年7月4日(金)〜9月28日(日)
休館日

月曜日  ※8月11日(月)臨時開館 、9月15日(月・祝)開館、翌16日(火)休館

開館時間 10時〜17時(入館は閉館の30分前まで)
会場 弥生美術館
東京都文京区弥生2-4-3
問い合わせ先 TEL 03-3812-0012
入館料 一般900円 高校・大学生800円 小・中学生400円
関連作品

『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』『アンディとらいおん』『ごきげんならいおん』


●西巻茅子の世界
会期 2014年7月12日(土)〜9月21日(日)
休館日

月曜日 ※9月15日(月)は開館

時間 9時〜17時(入館は30分前まで)
会場 鎌倉文学館
鎌倉市長谷1-5-3
問い合わせ先 TEL 0467-23-3911
入場料 一般300(210)円、小・中学生100(50)円 ※( )内は20名以上の団体料金  
関連作品

『うみのおさんぽ』 『おさんぽさんぽ』 『サンタクロースのくるひ』


●JBBY40周年記念トーク企画「子どもの本のこれから—未来への贈りもの」
日時 2014年10月12日(日)
時間 14時〜16時
会場 川口基督教会
大阪市西区川口1-3-8
問い合わせ先 主催 JBBY(日本国際児童図書評議会) ※申し込み方法はJBBYにお問い合わせください。
TEL 03-5228-0051
参加費 一般1000円、高校生以下無料
概要 角野栄子さんをホスト役に、荒井良二さん、金原瑞人さんをゲストに招き、子どもの本について語ります。
※11月に福岡(ゲスト ひこ・田中さん、令丈ヒロ子さん)、2015年1月に東京(ゲスト あべ弘士さん、穂村弘さん)で開催予定

●ブラティスラヴァ世界絵本原画展
会期 2014年9月27日(土)〜 11月9日(日)
休館日

月曜日(10月13日、11月3日は開館)、10月14日(火)、11月4日(火)

時間 9時〜17時(入館は30分前まで)※10月25日(土)は20時まで開館(入館は30分前まで)
会場

かわら美術館
愛知県高浜市青木町9-6-18

問い合わせ先 TEL 0566-52-3366
入場料 高校生以上600円(480円)、中学生以下無料  ※( )内は前売、20名以上の団体料金  
関連作品

『きこえる?』 『おうさまのおひっこし』 『馬の草子』

 
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◆発行:株式会社福音館書店 広報宣伝部広報宣伝課
Illustrations (C) Yuriko Yamawaki 2000