あのねメール通信
福音館書店メールマガジン2014年10月15日 Vol.174
秋深し、隣の柿は……
 いつも「あのねメール通信」をご愛読くださいましてありがとうございます。
 台風一過の青空に、家々の庭先に植えられた柿の実の朱色が鮮やかさを増しているようです。どうも隣の方が色づきがよい……と思ってしまうのは、「隣の芝生は青い」ならぬ「隣の柿は赤い」といったところでしょうか。
 11月の新刊をご紹介します。渋みも甘みもあわせてご賞味ください。

《1》加古里子さん連載エッセイ 第7回
   

10月 紙でっぽう    加古里子

 うすくて強い、そして大きめの横長の紙を用意します。白い紙でなくて、新聞などに入ってくる広告やチラシの紙で十分です。
 その四隅を内側へ三角に折り、半分に折りたたみ、もう一度まん中から折って、台形の形にします。
 その上辺の角を、内側に折りたたみます。もうひとつ、下側の紙のところも同じように内側へ折りたたみます。
 そうするど何重にも折りたたんだ三角形となるので、その三角の、紙の少ない所をしっかり握って、三角の角を前に向けて、力を入れて打ちおろすと、紙の袋の部分が風をはらんでとび出し、ポンという音がひびきます。うまく力を入れると、二つの袋のところが同時にとびだし、二連発の紙でっぽうとなります。
 音が大きくて、スカッとする上、腕の力がつき、ボール投げが上手になる、とてもすばらしい遊びです。
『だるまちゃんととらのこちゃん』 『だるまちゃんととらのこちゃん』

加古里子 作・絵
定価(本体800円+税)

だるまちゃんは、ペンキ屋さんの子・とらのこちゃんと、赤と黄色の泥で作ったペンキで町いっぱいにきれいなもようを描きます。

かこさとし
加古里子(かこさとし) 1926年、福井県生まれ。東京大学工学部卒業後、民間企業の研究所に勤務しながら、セツルメント活動、児童文化活動に従事する。作品に「だるまちゃん」シリーズ、『かわ』『はははのはなし』『海』(以上福音館書店)「からすのパンやさん」シリーズ(偕成社)など500冊以上の児童書のほか、『伝承遊び考』(全4巻・小峰書店)など著書多数。2013年、福井県越前市に「かこさとし ふるさと絵本館 石石(らく)」が開館。神奈川県在住。
かこさとし

かこさとし ふるさと絵本館「石石」(らく) 2013年4月に「かこさとし ふるさと絵本館「石石」(らく)」が開館しました。子どもから大人まで加古里子さんの世界を体感できる施設です。館内には、いろいろな作家の絵本・紙芝居を二千冊揃えるほか、加古さんが描かれた絵や絵本原画の複製画などを展示しています。
開館時間:10時~18時(毎週火曜日、国民の祝日の翌日、年末年始休館)
入館料: 無料
福井県越前市高瀬1丁目14番7号 TEL 0778-21-2019

《2》「絵本に出会える場所」児童書専門店のご紹介
    えほんと童話の店 みやがわ書店さん(三重県)
☆いろいろな絵本を見てお気に入りの絵本を見つけたいとき、絵本に詳しい店員さんに相談にのってもらいたいとき、頼りになる児童書専門店が全国各地にあります。

 今月は三重県伊勢市のえほんと童話の店 みやがわ書店さんにお店の紹介を寄稿していただきました。

 「えほんと童話の店 みやがわ書店」です。"みやがわ"は、近くを流れる清流“宮川”からの由来になり、最寄りのJRの駅名も“宮川駅”です。
 絵本を中心に、当店オリジナルのラインナップで、0歳から小学6年生までと、大人コースをあわせた13コースのブッククラブがあります。大人コースは、絵本に限らずできるだけ新刊の中から毎月選書しています。
 「平和・自由・人権・愛」をかかげて、絵本を並べるコーナーを常設しているので、学校・幼稚園・保育園の先生からも好評をいただいています。
 紙芝居も取りそろえて置いています。これまた、赤ちゃんから高齢者まで、演じて欲しいとご依頼があれば、ボランティアグループ・紙芝居ピッポの会の会員が出かけていきます。また、紙芝居も含め、読み語りのご依頼があれば、ボランティアグループ・たんぽぽ読書会の会員が出かけていきます。当店が、事務局の役割を担っていますので、ご依頼は随時受けております。
 店内では、月3回の読み語り会を開いていて、第1・3火曜日11時からは主に乳幼児のちいさなお客さまたち、第4土曜日の14時からは小学生までと、年齢幅広く来ていただいています。手遊び・わらべうた・紙芝居・絵本・児童書などを、お客さまの年齢や様子をみて選び、たのしい時間を過ごします。
 毎月、スタッフの手作り感あふれるB4サイズ1枚の「ぶっくだより」を発行し、新刊紹介を中心に、みやがわ書店からのメッセージを発信しています。
 赤ちゃんがおなかにいるうちから、絵本に親しみ、語りかけるように読んでいきましょうと声をかけ、大人も子どもも、絵本で心豊かに! をたいせつに、たくさんの絵本とたくさんの人との出会いの場所でありたいと、みやがわ書店を開いています。

 

えほんと童話の店 みやがわ書店
〒519-0505 三重県伊勢市小俣町本町163(JR宮川駅前)
Tel/Fax 0569-22-4317
営業時間:10時~18時
定休日:日曜日(祝祭日は営業)、8月・年末年始は休みあり
メール:ehonbaba@gmail.com

《3》11月の新刊ご案内
《11月5日(水)販売開始》
『パンツはながれる』

『パンツはながれる』

林 正博 文 /殿内真帆 絵
定価(本体1200円+税)

おばあさんは、川に洗濯にいった帰り道、おじいさんのパンツを川に落としてしまいました。にげるパンツをつかまえようと、おばあさんはあの手この手で必死においかけます。

『いいな いいな』

『いいな いいな』

かたやま けん 作
定価(本体700円+税)

ぷうちゃんと動物たちが、体のあちこちを触ってくらべっこ。いぬさんはお顔がもしゃもしゃ、ぷうちゃんはほっぺがぴかぴか。お互いを「いいな いいな」と褒め合います。


『めりーさんのひつじ』

『メリーさんのひつじ—ほんとうにあったおはなし


ウィル・モーゼス 作 /こうのす ゆきこ 訳
定価(本体1600円+税)

童謡「メリーさんのひつじ」は、本当にあったエピソードがもとになっています。愛情で結ばれた女の子とこひつじは、どこへ行くにも一緒。学校ではひと騒動起こします。


《11月12日(水)販売開始》
『こぶたのぶーぷ』 『こぶたのぶーぷ』

西内ミナミ 作/真島節子 絵
定価(本体1500円+税)

林のなかの一軒家に、こぶたのぶーぷが、ひとりで暮らしていました。きょうも、ぶーぷは、元気よくおきると、朝の体操をし、おいしい空気を胸いっぱいにすいました……。

『ふわふわさんのけいとやさん』 『フワフワさんは けいとやさん—フワフワさんのいちにち』

樋勝朋巳 文・絵
定価(本体1400円+税)

フワフワさんは毛糸屋さんです。今日は、フワフワさんが編んだ目出し帽をお客様に渡す日です。でも、お客様が帽子を被ると……あら大変、大失敗! 穴がずれています! 

『ふしぎな にじ
かがみのえほん』

『食べているのは生きものだ』

森枝卓士 文・写真
定価(本体1300円+税)

加工食品があふれ、自分が何を食べているのかわかりにくい現代。食べることは、命をいただくことだという実感が薄れています。このことを今一度振り返ってみませんか?


《4》科学書編集部だより
☆絵本・童話第一・童話第二・科学書の編集部から毎月交代で読者の皆様にむけたメッセージをお届けします。今月は科学書編集部です。

科学書編集部から

 2年の歳月と、多くの試行錯誤を経て、ついに「かがみのえほん」が完成しました! その名の通り、鏡のように反射するピカピカの紙で出来ています。本を開くと、両側のページに印刷された絵が互いにうつりこみ、驚くほど立体的な絵柄があらわれます……と、いくら言葉で説明しても、なかなか伝わらないのがもどかしい! というわけで、百聞は一見に如かず。こちらの動画をごらんください。
 さて、絵本の原理は動画でご理解いただけたかと思います。しかし一方で、この絵本には、動画だけでは伝えきれない魅力がいくつもあります。ひとつは臨場感です。「かがみのえほん」の鏡面状のページには、読み手の姿がうつりこみます。それはまさに「そこにいるわたし」を感じさせてくれる魔法です。たとえば、おやつづくりの楽しさを描いた『きょうの おやつは』の冒頭に卵を割るシーンがありますが、ページの端に指を添えると、まるで自分が絵本に入りこんで、卵を割っているような気分が味わえます。
 もうひとつの魅力は、視界の広がりです。たとえば、美しいにじが次々と姿を変える『ふしぎな にじ』には、左右のページが互いをうつしあい、実際の絵本の大きさをはるかに超えた広がりを感じさせる場面がいくつもあります。
 というわけで、百聞は一読に如かず。ぜひ実際に絵本を手にとり、ページを開いてみて下さい。そして、鏡が生み出す三次元の魔法を存分にお楽しみ下さい。

※「かがみのえほん」関連の展覧会・イベントが開催されます。詳しくは下記イベント情報をご覧下さい。

きょうのおやつはかがみのえほん

『きょうの おやつは—かがみのえほん』
わたなべ ちなつ 作
定価(本体1500円+税)
鏡のように反射する紙でできた絵本。両側のページが互いに映りこむと、絵が三次元的に見えます。卵をわって、牛乳を注いで……。臨場感あふれるおやつづくりを楽しんで下さい。


ふしぎなにじかがみのえほん

『ふしぎなにじ—かがみのえほん』
わたなべ ちなつ 作  
定価(本体1500円+税)
鏡のように反射する紙でできた絵本。両側のページが互いに映りこむと、絵が三次元的に見えます。鏡の効果で立体的に立ち上がるにじの美しさをお楽しみください。




《5》2015年の「ぐりとぐらカレンダー」、好評発売中!

2013年に誕生50周年を迎えた絵本の人気者「ぐりとぐら」のカレンダーです。絵本シリーズの中から季節に応じた12ヵ月の絵を厳選しました。予定を書きこめる、使いやすいデザインです。ぐりとぐらと一緒に、1年間をすごしてみませんか。

カレンダー特集ページはこちら(カレンダー中面がご覧になれます)

ぐりとぐらカレンダー

ぐりとぐらカレンダー2015
中川李枝子 作/山脇百合子 絵
価格1300円(本体1204円+税)
サイズ26×37cm(広げると52×37cm)

《6》「あのねぶっくくらぶ」、締め切り間近です!

 福音館書店が自信をもっておすすめする、選りすぐりの絵本と童話を毎月1冊 ずつ、お子さまの成長にあわせてみなさまのお手元に直接お送りする「あのねぶ っくくらぶ」は、2014年度後期半年分(2014年10月~2015年3月)のお申し込み を、10月いっぱいまで受付中です!

  ★あのねぶっくくらぶのご案内

《7》原画展・イベントのお知らせ

● わたなべ ちなつ かがみの実験室 展
会期 2014年10月31日(金)~11月4日(火)
店休日 毎週水曜日
開場時間 10時~19時
会場 メルヘンハウス 2Fギャラリー  
愛知県名古屋市千種区今池2-3-14

※わたなべ ちなつ ワークショップ 「みんなで かがみの えほんを つくろう」も開催されます。 くわしくはこちらをご覧下さい。

問い合わせ先 TEL 052-733-6481
入場料

無料 

関連作品 『きょうの おやつは—かがみのえほん』 『ふしぎなにじ—かがみのえほん』

●石川えりこ原画展『ボタ山であそんだころ』
会期 2014年10月11日(土)~10月26日(日)
店休日

期間中無休

時間 11時~17時(土日祝は10時30分開店)
会場 クレヨンハウス東京店 子どもの本売り場
東京都港区北青山3-8-15
問い合わせ先 TEL 03-3406-6492
入場料 入場無料 
関連作品

『ボタ山であそんだころ』


●ブラティスラヴァ世界絵本原画展
会期 2014年9月27日(土)~ 11月9日(日)
休館日

月曜日(10月13日、11月3日は開館)、10月14日(火)、11月4日(火)

時間 9時~17時(入館は30分前まで)※10月25日(土)は20時まで開館(入館は30分前まで)
会場

かわら美術館
愛知県高浜市青木町9-6-18

問い合わせ先 TEL 0566-52-3366
入場料 高校生以上600円(480円)、中学生以下無料  ※( )内は前売、20名以上の団体料金  
関連作品

『きこえる?』 『おうさまのおひっこし』 『馬の草子』


●日本を飛び出した画家たち絵本原画展

会期 2014年9月19日(金)~ 11月18日(火)
休館日

木曜日

時間 9時30分~17時(入館は30分前まで)
会場 絵本美術館&コテージ 森のおうち
長野県安曇野市穂高有明2215-9
問い合わせ先 TEL 0263-83-5670
入場料

一般800円、小・中学生500円 3歳以上 250円

関連作品

『ゆっくりのんのちゃん』

 
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◆発行:株式会社福音館書店 広報宣伝部広報宣伝課
Illustrations (C) Yuriko Yamawaki 2000