あのねメール通信
福音館書店メールマガジン2014年12月17日 Vol.178
寒さに負けず、年の瀬をのりきろう!
 今年も1年間ご愛読ありがとうございました。
 まもなくクリスマス、そしてお正月。子どもたちには楽しい季節の到来です。大人も年の瀬のあわただしさに流されず、子どもの楽しみにつきあってやりたいものです。
 今月の「だるまちゃんといっしょにあそぼう」は、なつかしい「手袋人形」です。冬の子どもの手をしもやけから守る必須アイテム、手袋を使って、親子で楽しんでください。

《1》加古里子さん連載エッセイ 第9回
   

12月 手袋人形    加古里子

 寒くなってきたので、指や手を守るよう手袋を使います。毛糸などであんだその手袋でかわいい人形を作ってみましょう。
 左手の手袋を裏返しにします。右手の手袋は親指の部分を中におしこみます。そしてこの右手の中指と薬指の二本の指で、裏返した左手を結び、うしろに出ている手首のところをのばして、頭の上にかぶせ、テープなどで目や口をつけると、かわいい赤ちゃん人形となります。右手の手袋に右手を入れ、親指と小指を動かして遊びます。
 また左手の手袋を工夫して、うさぎやにわとりにして、右手の手袋にかぶせると、うさちゃん、こっこちゃんとなるので、手袋人形劇をすることができますね。
 このほか、ぶたちゃんやぞうさんをどうしたら作れるか考え、工夫して、寒さにまけず楽しみましょう。
『だるまちゃんとうさぎちゃん』 『だるまちゃんとうさぎちゃん』

加古里子 作・絵
定価(本体800円+税)

雪の日、だるまちゃんはうさぎちゃんたちに会い、いっしょに遊び始めました。冬の遊びをふんだんに紹介している絵本です。

『にほんでんしょうのあそびどくほん』 『日本伝承のあそび読本』

加古里子 著
定価(本体1000円+税)
草ずもう、ささ舟、紙鉄砲、手袋人形、影絵遊び、あやとり、あぶりだし……。古くから受けつがれてきた身近な遊びを集め、イラスト付きで解説しています。伝承遊びの本の先駆けとなった旧著を刊行当時のままに復刻しました。限定出版ですのでお早めにお求めください。
かこさとし
加古里子(かこさとし) 1926年、福井県生まれ。東京大学工学部卒業後、民間企業の研究所に勤務しながら、セツルメント活動、児童文化活動に従事する。作品に「だるまちゃん」シリーズ、『かわ』『はははのはなし』『海』(以上福音館書店)「からすのパンやさん」シリーズ(偕成社)など500冊以上の児童書のほか、『伝承遊び考』(全4巻・小峰書店)など著書多数。2013年、福井県越前市に「かこさとし ふるさと絵本館 石石(らく)」が開館。神奈川県在住。
かこさとし

かこさとし ふるさと絵本館「石石」(らく) 2013年4月に「かこさとし ふるさと絵本館「石石」(らく)」が開館しました。子どもから大人まで加古里子さんの世界を体感できる施設です。館内には、いろいろな作家の絵本・紙芝居を二千冊揃えるほか、加古さんが描かれた絵や絵本原画の複製画などを展示しています。
開館時間:10時~18時(毎週火曜日、国民の祝日の翌日、年末年始休館)
入館料: 無料
福井県越前市高瀬1丁目14番7号 TEL 0778-21-2019

《2》「絵本に出会える場所」児童書専門店のご紹介
    ちいさちおうち(愛知県)
☆いろいろな絵本を見てお気に入りの絵本を見つけたいとき、絵本に詳しい店員さんに相談にのってもらいたいとき、頼りになる児童書専門店が全国各地にあります。

 今月は愛知県岡崎市のちいさいおうちさんにお店の紹介を寄稿していただきました。

 「ちいさいおうち」は、愛知県岡崎市のほぼ真ん中の材木町にあります。そして2015年におかげさまで20周年を迎えます。店長が大好きな絵本の『ちいさいおうち』(岩波書店)から名前をいただきましたが、その名のとおり、ちいさなお店です。
 まず、引き戸の扉を開けたら、靴を脱いで、スリッパにはきかえていただきます。お客さまにはご面倒をおかけしますが、赤ちゃんがハイハイすることもあり、そうさせていただいています。店内には、小さな椅子や木の切り株を置いて、座って、絵本を見ることができます。また、お店の奥には、くつろぎのスペースがあり、絵本や手作りのぬいぐるみや木のおもちゃが入っている箱が置いてあり、お子さんが遊んでいる間に、パパやママが、じっくり絵本を選ばれるということもあります。
 絵本を中心に幼年童話、物語、少ないですがYAの本も置いています。
 「ここでは、安心して子どもに本を選ばせることができる」と、おっしゃるおかあさんもいらっしゃるので、その信頼を裏切らない選書を常に心掛けています。
 ちいさなお店なので、たいていのお客さまが、気軽に店長やスタッフに、プレゼントや読み聞かせする絵本の相談や、絵本をお探しのいきさつなど、お話してくださいます。また、子育てや絵本や本に関する催し物などの情報が自然と集まり、チラシが貼ってある掲示板も好評です。
 近くに岡崎市図書館プラザりぶらがあり、読み聞かせボランティアの方が、仲間が面白い絵本を読んでいたからと、図書館での読み聞かせ会のあと、その足で買いにいらして下さることもあります。
 ちいさいおうちでも、毎週月曜日の午後4時から読み聞かせ会を開催しています。絵本を通して、常連のお子さんの成長もみられて、読み手も楽しいひとときです。毎月最終土曜日10時からは、童話や児童書の読書会も開催しています。自由な感想を言い合うだけですが、面白いです。ぜひ、いらしてください。

 

ちいさいおうち
〒444-0057 愛知県岡崎市材木町3-2
TEL 0564-26-3083
定休日:水曜日
営業時間:10時~18時
ブログ ちいさいおうちだより

《3》1月の新刊ご案内
《1月6日(火)販売開始》              《1月7日(水)販売開始》
『ぶんこばんくろいおひめさまどいつのむかしばなし』 『文庫版 黒いお姫さま—ドイツの昔話

ヴィルヘルム・ブッシュ 採話/上田真而子 編・訳/佐々木マキ 絵
定価(本体600円+税)

お姫さまの話に王子さまの話、こわい話におかしな話。人々の生活と土の匂いがする昔話を集めました。

『あかくんでんしゃとはしる』 『あかくん でんしゃと はしる』

あんどう としひこ 作
定価(本体800円+税)

車のあかくんが踏切で停車していると、緑色の電車が線路を走ってきました。電車を追いかけ、あかくんは線路沿いの道を進んでいきます。


《1月14日(水)販売開始》
『ラオスやまのむらにとしょかんができた』 『ラオス 山の村に図書館ができた』

安井清子 著
定価(本体1500円+税)

少数民族モン族の住むラオスの山間の村に、子どものための図書館をつくった著者。村に暮らしながらの建設の日々、完成した図書館での活動のようす、そして未来を語る。

『しんどろーむ』 『シンドローム』

佐藤哲也 作 /西村ツチカ 画
定価(本体1600円+税)


飛来した謎の火球。少しずつ沈みはじめる町。破滅の気配。それでもぼくは、久保田との距離が気になって仕方がない。次第に溶けあう日常と非日常。未だかつてない青春小説。

『ねこのなぺれおん・ふぁみりー』 『ネコのナペレオン・ファミリー』

木坂 涼 文/はた こうしろう 絵
定価(本体1200円+税)

ネコのナペレオン氏と、奥さんのアンコアネットさんの間に、3匹のいたずら好きな子ネコがうまれました。毎日ドタバタ、いつもにぎやかで幸せいっぱいのネコの一家の物語。


《1月21日(水)販売開始》
『トヤのひっこし』 『トヤのひっこし』

イチンノロブ・ガンバートル 文/バーサンスレン・ボロルマー 絵/津田紀子 訳
定価(本体1500円+税)

トヤという女の子が家族とともにひっこします。何日も歩いたある日、家畜たちがいっせいに走り出しました! モンゴルの遊牧民の引っ越しを描きます。

《4》年末・年始に楽しもう! かるたとすごろく特集

 冬にみんなで遊ぶのにぴったりな、楽しいかるたとすごろくをご紹介します。本を楽しんだあとはご家族やお友だちとみんなで遊んでくださいね。

★すべてのラインナップをご覧になりたい方はこちらへ! あそびのこばこ

『ぐりとぐらかるた』

『ぐりとぐら かるた』

中川李枝子 作/山脇百合子 絵
価格(本体1000円+税)


リズムあふれる文と、かわいらしい絵が、かるた遊びをいっそう楽しいものにしてくれます。

『エルマーのぼうけんすごろく』

『エルマーのぼうけん すごろく』

ルース・スタイルス・ガネット作/ルース・クリスマン・ガネット絵
価格(本体552円+税)

原作の冒険をできる限り忠実に再現し、物語世界を追体験できるゲームです。
5・6才くらいから楽しめます。

 

《5》童話第一編集部だより
☆絵本・童話第一・童話第二・科学書の編集部から毎月交代で読者の皆様にむけたメッセージをお届けします。今月は童話第一編集部です。

童話第一編集部から

 みなさん、こんにちは! 年の瀬となり、寒さも一段と増してきました。これからの季節、暖かい部屋で読書三昧はいかがでしょう? そこでさっそく、童話第一編集部より、来年1月刊行予定の新刊2点をご紹介します。

 まずは、ボクラノSFシリーズ(続いていました!)、ウン年ぶりの新作、佐藤哲也さんの『シンドローム』をご紹介しましょう。
 語り手(主人公)は高校生の「ぼく」です。その「ぼく」の住む町に、突然謎の火球が飛来します。その火球は八幡山に落下し、深く巨大な穴を残して姿を消します。ほどなくして、町のあちこちで、大規模な陥没が起こりはじめ……。
 日常と迫り来る非日常とが次第に溶け合い、破滅の気配が濃厚に漂い始める中、それでも「ぼく」は、目の前に迫る中間試験のことが、そしてクラスの女の子、久保田との距離が気になって仕方がありません。一見無機質な、しかし心地よいリズムの文章に身を任せて読み進めると、次第にその向こうに、血の通った生々しい「ぼく」の姿が透けて見えてきます。『シンドローム』はとにかく面白いSF作品であると同時に、多感な中高校生のみなさんにぜひ読んでもらいたい、たぐいまれな青春小説でもあります。

 そしてもう1冊は、『ラオス 山の村に図書館ができた』。
 著者は長年、東南アジア・ラオスの地で、子ども図書館の活動に携わっている安井清子さんです。安井さんは2007年、モン族の人々が暮らすラオスの小さな村に、子どもたちのための図書館をつくりました。
 村に住みこみ、村の人々と力を合わせ、村で唯一の図書館をつくりあげていく過程から、実際の活動のようすまで、その奮闘の日々が臨場感たっぷりに綴られていきます。
 そこから見えてくるのは、まさに「子どもと絵本が出会う」ということの原点。
 絵本を手に満面の笑顔の子どもたちや村の暮らしぶりを写し取った数多くの写真とともに、皆さんにお届けします! 

 童話第一編集部では、ほかにもこのようにバラエティにとんだ読み応えある作品の数々が、刊行に向けて現在進行中です。どうぞご期待下さい!


しんどろーむ

『シンドローム』
佐藤哲也 作/西村ツチカ 画
定価(本体1600円+税)
飛来した謎の火球。少しずつ沈みはじめる町。破滅の気配。それでもぼくは、久保田との距離が気になって仕方がない。次第に溶けあう日常と非日常。未だかつてない青春小説。

めりーさんのひつじ

『ラオス 山の村に図書館ができた』
安井清子 著
定価(本体1500円+税)
少数民族モン族の住むラオスの山間の村に、子どものための図書館をつくった著者。村に暮らしながらの建設の日々、完成した図書館での活動のようす、そして未来を語る。

《6》原画展・イベントのお知らせ

● ミュージカル「ズボン船長~Fifi & the Seven Seas~」
公演日 2015年1月23日(金)~25日(日) 6回公演 
※詳細は公式ホームページよりご確認ください。
会場 新国立劇場(中劇場)
東京都渋谷区本町1-1-1
料金 前売SS席8000円・S席6000円・A席4500円/当日券は500円増し・全席指定
概要

原作/角野栄子「ズボン船長さんの話」
脚本・演出・振付/岸本功喜
作曲・音楽監督/小島良太
出演者/鈴木綜馬、なだぎ武(ザ・プラン9)、コング桑田 他

チケット取扱

チケットぴあ TEL 0570-02-9999(Pコード:441-141)

問い合わせ先

主催:アークスインターナショナル株式会社 ミュージカル「ズボン船長」事務局
 TEL 0798-34-5623(平日13~18時)


●ブラティスラヴァ世界絵本原画展
会期 2015年1月4日(日)~ 3月1日(日)
休館日

1月5日(月)、2月2日(月)

時間 10時~18時、金・土は20時まで ※入場受付は閉館の30分前まで
会場

千葉市美術館
千葉市中央区中央3-10-8

問い合わせ先 TEL 043-221-2311
入場料

一般800(640)円、大学生560円(450円)
※小・中学生、高校生、障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料
※( )内は前売券・団体20名以上、および市内在住65歳以上の方の料金

関連作品

『きこえる?』 『おうさまのおひっこし』 ほか


●JBBY40周年記念トーク企画「子どもの本のこれから—未来への贈りもの」
日時 2015年1月18日(日)
時間 13時30分開演(13時開場)
会場 星陵会館
千代田区永田町2-16-2
問い合わせ先 主催 JBBY(日本国際児童図書評議会) ※申し込み方法はJBBYにお問い合わせください。
TEL 03-5228-0053
参加費 一般1000円、高校生以下無料
概要 角野栄子さんをホスト役に、あべ弘士さん、穂村弘さんをゲストに招き、子どもの本について語ります。
 
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◆発行:株式会社福音館書店 広報宣伝部広報宣伝課
Illustrations (C) Yuriko Yamawaki 2000