あのねメール通信
福音館書店メールマガジン2015年1月21日 Vol.180
寒さも頂点! これ以上寒くならないで!
 いつも「あのねメール通信」をご愛読くださいましてありがとうございます。
 昨日1月20日は大寒でした。この冬はすでに何度も厳しい寒波が日本列島を襲い、積雪も例年になく多くなっているようです。
 でも、今をのりきれば、春の来ない冬はない……。テレビで、真夏の南半球で行われている熱い闘いに声援を送りながら、もう一息がんばりましょう。

《1》加古里子さん連載エッセイ 第10回
   

1月 ハンカチネズミ    加古里子

  都会の繁華街の夜は、多数のドウモウな巨大ネズミが横行しているそうですが、昔はほとんどの家庭の天井裏にネズミがいて、よく運動会をしていたものです。しかし最近は清掃や構造が完備をした故か、とんと大黒様のお使いにはお目にかからなくなりました。それではハンカチで白ネズミを作ってみましょう。
 大人用の大きなハンカチを三角におり、下部を細長く二回おり、裏返し、左右を反対側へ折って下に出ている三角の一枚を上部の袋に折りこみ、裏返して、この袋のところの布をひき出して上部をまきこんで、まるい胴体を作ります。
 左右の出ているところをひっぱって一方をしっぽに、一方を開いて結び、頭と耳の形にします。
 出来た白ネズミを手のひらにのせ、その手を下から残る手でたたくと、白ネズミがぴょんととびはねたりします。それからあとこの白ネズミをおいかけて、みんなでにぎやかに遊びます。
『だるまちゃんとだいこくちゃん』 『だるまちゃんとだいこくちゃん』
加古里子 作・絵
定価(本体800円+税)

だいこくちゃんのうちでのこづちを振ると、いいものがたくさん出てきます。こづちが欲しいだるまちゃんは、自分で作ろうとしますが……。

『にほんでんしょうのあそびどくほん』 『日本伝承のあそび読本』
加古里子 著
定価(本体1000円+税)

草ずもう、ささ舟、紙鉄砲、手袋人形、影絵遊び、あやとり、あぶりだし……。古くから受けつがれてきた身近な遊びを集め、イラスト付きで解説しています。伝承遊びの本の先駆けとなった旧著を刊行当時のままに復刻しました。限定出版ですのでお早めにお求めください。
かこさとし
加古里子(かこさとし) 1926年、福井県生まれ。東京大学工学部卒業後、民間企業の研究所に勤務しながら、セツルメント活動、児童文化活動に従事する。作品に「だるまちゃん」シリーズ、『かわ』『はははのはなし』『海』(以上福音館書店)「からすのパンやさん」シリーズ(偕成社)など500冊以上の児童書のほか、『伝承遊び考』(全4巻・小峰書店)など著書多数。2013年、福井県越前市に「かこさとし ふるさと絵本館 石石(らく)」が開館。神奈川県在住。
かこさとし

かこさとし ふるさと絵本館「石石」(らく) 2013年4月に「かこさとし ふるさと絵本館「石石」(らく)」が開館しました。子どもから大人まで加古里子さんの世界を体感できる施設です。館内には、いろいろな作家の絵本・紙芝居を二千冊揃えるほか、加古さんが描かれた絵や絵本原画の複製画などを展示しています。
開館時間:10時~18時(毎週火曜日、国民の祝日の翌日、年末年始休館)
入館料: 無料
福井県越前市高瀬1丁目14番7号 TEL 0778-21-2019

《2》「絵本に出会える場所」児童書専門店のご紹介
   子どもの本と木のおもちゃの店 宝島(千葉県)
☆いろいろな絵本を見てお気に入りの絵本を見つけたいとき、絵本に詳しい店員さんに相談にのってもらいたいとき、頼りになる児童書専門店が全国各地にあります。

 今月は千葉県船橋市の「子どもの本と木のおもちゃの店 宝島」さんにお店の紹介を寄稿していただきました。

 ここは船橋、北習志野駅前。エール商店会は駅ロータリーのちば銀行や新鮮市場魚次の入る商店街です。その中に「子どもの本と木のおもちゃの店 宝島」 があります。この店のオーナー鈴木昇は、現在日フィルの合唱団に所属し、高尾山の万年ハイカー。ドイツ語を習いシュタイナー教育にも関心を寄せ、積木や機織の講習にも呼ばれれば講師を務めます。もちろん、絵本にもとびきり熱い思いを持って子どもたちの心に届く絵本を丁寧に紹介しています。
 開店から35年。当初の小さいお店の頃から、絵本の楽しさを教えてくれた思い出の店と、孫の絵本選びやお話会の本を選びにおいでになるお客様も多く、安心して絵本が選べると言って下さいます。絵本は選び抜かれた3000冊以上、保育の専門書やわらべ歌の本も取り揃えています。店の半分はおもちゃ、ドイツを中心とした輸入おもちゃやボードゲームなどです。
 長年地域で家庭文庫の活動をされてきた先輩やわらべ歌の講師もされる沿線の幼児教室の先輩、絵本の会やサークル活動の大切な方々との出会いや、また元保育の専門家である奥様の影の支えで、ここまで続けて来られたと振り返っています。
 初めて逢う小さな子どもさんに絵本をお土産にしたい—というご相談にも店内のあちこちから絵本をチョイス、そのお子さんと贈られる方の心にピッタリの絵本探しを一緒に悩んで「これに決めました!」とレジにおいでになる方の優しい気持ちを大切に包んでお渡しします。「一緒に愉しんで下さいね!」という言葉を添えて。後日、本当に喜ばれたとおいでいただくとスタッフも心から嬉しくなります。
 絵本は読む人の心に、疑似体験をさせてくれます。楽しいこと、嬉しいこと、悲しいこと、怖いこと、切ないことなど、心の襞を揺らしてくれます。この襞が柔らかければ、きっと心の強さや優しさを作ってくれることでしょう。今日も「宝島」は小さな人や大きな人が笑顔で帰られるのを、お待ちしております。

 

子どもの本と木のおもちゃの店 宝島
〒274-0063 千葉県船橋市習志野台3-2-106(エール商店街)
TEL 047-464-6448
定休日:水曜日
営業時間:10時30分~18時 

《3》2月の新刊ご案内
《2月4日(水)販売開始》             
『だっこだっこだーいすき』 『だっこ だっこ だーいすき

かみじょうゆみこ 文/100%ORANGE 絵
定価(本体700円+税)


よちよち歩きのサルの赤ちゃん。「だっこ だっこ」と家族みんなにだっこをせがみます。最後はお母さんのだっこで大満足。だっこの幸福感をあたたかく描きます。


『まるてん いろてん』 『まるてん いろてん』

中辻悦子 作
定価(本体700円+税)

あか、あお、きいろ……。色とりどりのまるが、ページをめくるごとに大きくなったり、小さくなったり。画面いっぱいに広がる"まるの世界"を存分にお楽しみください。


《2月10日(火)販売開始》
『こぶたのピクルス』 『こぶたのピクルス』

小風さち 文/夏目ちさ 絵
定価(本体1600円+税)


ピクルスはこぶたの男の子。ピクルスの毎日は、楽しさいっぱい! だけど、失敗もいっぱい! でも、ピクルスはいつも元気いっぱい! 

『おーばあちゃんはきらきら』 『おーばあちゃんはきらきら』

たかどの ほうこ 作/こみね ゆら 絵
定価(本体1400円+税)


チイちゃんが「おーばあちゃん」ってよんでいるひいおばあちゃんは、魔法使いみたい。だって、おーばあちゃんがお話してくれると、なんだかふしぎなことがあるんです。

『かえさるくんとほんのおはなし』 『カエサルくんと本のおはなし』

いけがみ しゅんいち 文/せきぐち よしみ 絵
定価(本体1200円+税)

あなたは本を読むとき、どんな気持ちでページをめくっていますか? ページのある本が生まれた歴史を、その鍵を握るカエサルくんと仲間たちが語ります。

『ベルンカとやしの実じいさん(上)』 『ベルンカとやしの実じいさん(上)』

パベル・シュルット 文/ガリーナ・ミクリーノワ 絵/大沼有子 訳
定価(本体2000円+税)

チェコのプラハを舞台に、ベルンカという女の子と、南の島から郵便で送られてきた小さなおじいさんの366日を描きます。チェコ独特の繊細な感性とユーモアに溢れた作品。

『そだてて、はっけん!「ジャガイモ」』

『育てて、発見!「ジャガイモ」

真木文絵 文/石倉ヒロユキ 写真・絵
定価(本体1200円+税)



ジャガイモをじっさいに育ててみると、発見がいっぱい! 地面の下の様子も、写真でくわしく紹介しました。ジャガイモのひみつ、いくつ発見できるかな。

《4》編集部だより
☆絵本・童話第一・童話第二・科学書の編集部から毎月交代で読者の皆様にむけたメッセージをお届けします。今月は童話第二編集部です。

童話第二編集部から

  チェコはヨーロッパの真ん中に位置することもあり、痛ましい争乱の歴史を持っています。そのため、時代時代の様々な作家が子どもたちのことを思い、作品を届けてきた伝統があります。たとえば、チャペック兄弟やトゥルンカ、『もぐらとずぼん』『りんごのき』のエドアルド・ペチシカ、『おばけとかっぱ』(品切)『きつねものがたり』(以上、福音館書店)のヨゼフ・ラダ、そして、仕掛け絵本のパツォウスカーやクバシュタなどなど。また、1965年から現在まで続いている本格的なテレビアニメーション番組「ヴェチェルニーチェク」の存在も見逃せません。
 『ベルンカとやしの実じいさん』は、そのようなチェコ独特の世界観、ユーモアに溢れる作品です。ベルンカという女の子と、南の島から小包で送られてきた(やしの実の帽子をかぶった)小さなおじいさんとの、不思議な366日の物語を、どうぞ子どものみならず、大人もごいっしょにお楽しみください。
 作品中の「国民劇場」や「カフェ・スラビア」は実在する建物で、古くよりチェコ民族の文化、芸術の発信地になっています。また、「ビートルズの歌」は、1968年の民主化運動に対するソビエト軍の侵攻当時、国民団結の為に歌われた歴史があり、作者からの密かなメッセージも聞こえてきます。
 この作品は2004年にチェコ国内で出版された当時、大きな反響を呼び、その年の「一番美しい本」に選ばれました。また、2006年には、IBBY(国際児童図書評議会)のオナーリストを作者のパベル・シュルット氏が受賞しています。


べるんかとやしのみじいさん

『ベルンカとやしの実じいさん(上)』
パベル・シュルット 文/ガリーナ・ミクリーノワ 絵/大沼有子 訳
定価(本体2000円+税)
チェコのプラハを舞台に、ベルンカという女の子と、南の島から郵便で送られてきた小さなおじいさんの366日を描きます。チェコ独特の繊細な感性とユーモアに溢れた作品。
※下巻は3月発売予定


《5》原画展・イベントのお知らせ

● ミュージカル「ズボン船長~Fifi & the Seven Seas~」
公演日 2015年1月23日(金)~25日(日) 6回公演 
※詳細は公式ホームページよりご確認ください。
会場 新国立劇場(中劇場)
東京都渋谷区本町1-1-1
料金 前売SS席8000円・S席6000円・A席4500円/当日券は500円増し・全席指定
概要

原作/角野栄子「ズボン船長さんの話」
脚本・演出・振付/岸本功喜
作曲・音楽監督/小島良太
出演者/鈴木綜馬、なだぎ武(ザ・プラン9)、コング桑田 他

チケット取扱

チケットぴあ TEL 0570-02-9999(Pコード:441-141)

問い合わせ先

主催:アークスインターナショナル株式会社 ミュージカル「ズボン船長」事務局
 TEL 0798-34-5623(平日13~18時)


●ブラティスラヴァ世界絵本原画展
会期 2015年1月4日(日)~ 3月1日(日)
休館日

1月5日(月)、2月2日(月)

時間 10時~18時、金・土は20時まで ※入場受付は閉館の30分前まで
会場

千葉市美術館
千葉県千葉市中央区中央3-10-8

問い合わせ先 TEL 043-221-2311
入場料

一般800(640)円、大学生560円(450円)
※小・中学生、高校生、障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料
※( )内は前売券・団体20名以上、および市内在住65歳以上の方の料金

関連作品

『きこえる?』 『おうさまのおひっこし』 ほか


●バーサンスレン・ボロルマー展—青い草原の少女—

会期 2015年1月26日(月)~2月7日(土)
※作家在廊日1月30日、1月31日、2月6日、2月7日
休廊日

日曜日

時間 11時~19時 土曜日は17時まで
会場 Pinpoint Gallery
東京都港区南青山5-10-1二葉ビルB1
問い合わせ先
TEL 03-3409-8268
入場料 無料
作家作品

『おかあさんとわるいきつね—モンゴルのおはなし』『トヤのひっこし』 など

 
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◆発行:株式会社福音館書店 広報宣伝部広報宣伝課
Illustrations (C) Yuriko Yamawaki 2000