あのねメール通信
福音館書店メールマガジン2015年3月4日 Vol.183
目を潤ませているのは、別れのせい? 花粉のせい?

 いつも「あのねメール通信」をご愛読くださいましてありがとうございます。
 卒園、卒業、転勤……。子どもから大人まで、3月は別れの月。でも、あらたな旅立ちに向けて、何となく心の浮き立つ季節でもあります。
 3月14日には、いよいよ北陸新幹線も開業。今回は、今までよりもぐんと近くなった秘境、黒部を走るトロッコ電車の絵本を描いた、故横溝英一さんのエッセイをご紹介します。

《1》新刊『黒部の谷のトロッコ電車』 の作者横溝英一さんエッセイ
黒部峡谷と電車  横溝英一
    
黒部の谷のトロッコ電車

 私がはじめて黒部峡谷鉄道に乗ったのは、秋もおわりのころ、紅葉もすっかり葉をおとして、冬が来たような寒い日でした。観光客のすがたはあまりなく、仕事がおわって山をおりてくる人たちがたくさんいて、鐘釣(かねつり)駅では、駅の施設などの解体作業がもうはじまっていました。
 この鉄道が、冬のあいだ運転を休止するということはきいていたのですが、ホームの屋根や支柱どころか、てすりや案内板まではずしてしまうほどの<休止>をするとは思っていませんでした。冬になれば、そんなものまでこわしてしまうほどの積雪や、ことによるとなだれが、この線路の上に荒れくるうのでしょう。
 ふだんの日だったら、おおぜいの観光客が乗り降りする平和なこの駅が、ほんとうはどんなにきびしい環境の中にあるのかがわかりました。また、この峡谷の自然がどんなに荒々しいものなのかも、見当がついたのです。
 その後、私は何度もこの鉄道に乗ったのですが、大雨による土石流でダムがうまっていたり、今まで鉄橋で渡っていた谷もうもれて高くなってしまい、その下をトンネルでくぐったりしています。わずかな年月の間にこんなひどい変わり方をする黒部川ですが、ここを走る電車は、なんとかしてこの荒々しい自然とじょうずにつきあっていかなければならないのです。
 うつくしい黒部峡谷の景色だけではなく、こういった自然に対する努力や、さまざまなくふうを見ることができるのも、この鉄道の大きな特徴でしょう。
(たくさんのふしぎ2003年4月号 ふしぎ新聞より再録)

著者:横溝英一(よこみぞ えいいち)
1930年、神奈川県生まれ。武蔵野美術短期大学卒業後、テレビ放送局、出版社などに勤務。おもな作品に、『チンチンでんしゃの はしるまち』『はしる はしる とっきゅうれっしゃ』(福音館書店「かがくのとも絵本」)、『しんかんせんのぞみ700だいさくせん』『はしれ はやぶさ! とうほくしんかんせん』(小峰書店)など多数。2014年没。

くろべのたにのとろっこでんしゃ

『黒部の谷のトロッコ電車』
横溝英一 文・絵
定価(本体1300円+税)
切り立った絶壁と激流の黒部峡谷を、トロッコ電車が走っていきます。この電車は、なぜこんな険しい場所を走っているのでしょうか。さっそく乗ってみることにしましょう。

《2》月刊誌最新号<4月号>のご案内
 もうすぐ4月。新しい生活への期待に胸をふくらませる時期ですね。そんな新生活の中に、親子で絵本を楽しむゆったりとしたひとときを小さな習慣として取り入れてみませんか?
 月刊絵本の定期購読は、プレゼントとしてのお届けも承っていますので、入園や進級を節目としたお子さんやお孫さんへ毎月届く贈り物としても最適です。
 特設サイトでは、各誌の「詳しい内容紹介」「編集長インタビュー」「無料読者モニターの募集」もご案内しています。ぜひ、この機会にサイトをのぞいてみてくださいね。

こどものとも0.1.2.『あさですよ』 こどものとも0.1.2.
『あさですよ』


木坂 涼 文/わかやま しずこ 絵
定価(本体389円+税)

朝一番に目を覚ました鶏が「あさですよ」と羊を起こしに走っていきます。みんなで朝を迎える喜びにあふれた絵本です。

こどものとも年少版『ぶるくんかなちゃんありんこくん』

こどものとも年少版
『ブルくん かなちゃん ありんこくん』


ふくざわ ゆみこ 作
定価(本体389円+税)

犬のブルくんとかなちゃんがありの行列を追いかけているうちに、かなちゃんが大事なぬいぐるみとリボンをなくしてしまいます。

こどものとも年中向き『あっぷりけのことり』 こどものとも年中向き
『アップリケの ことり』


殿内真帆 作
定価(本体389円+税)

赤くてまるくて小さいボタン、どこかな? 通園バッグのアップリケのことりが、持ち主の男の子がなくしたボタンを探します。

こどものとも『まゆとかっぱ』

こどものとも
『まゆとかっぱ—やまんばのむすめ まゆのおはなし』


富安陽子 文/降矢なな 絵
定価(本体389円+税)

まゆがかっぱと出あい、お相撲を始めます。一番強い大がっぱとの取り組みに挑んだまゆ。さて、この勝負はいかに? 人気シリーズ最新作。



ちいさなかがくのとも『ちょっとみせてくださいな』 ちいさなかがくのとも
『ちょっと みせてくださいな』


ほりかわ りまこ 作
定価(本体389円+税)

うえきばちの下にありさんがはいっていったよ。なにかあるのかな? ちょっとみせてくださいな。わ! ここはありさんのおうち?

かがくのとも『ぽっとくんといちごぐみ』 かがくのとも
『ポットくんと イチゴぐみ』


真木文絵 文/石倉ヒロユキ 絵
定価(本体389円+税)

イチゴならではの生態を、園庭を舞台に繰り広げられる楽しい物語にのせて伝えます。大人気「ポットくん」シリーズ待望の新作!

たくさんのふしぎ『いのちのひろがり』 たくさんのふしぎ
『いのちのひろがり』

中村桂子 文/松岡達英 絵
定価(本体667円+税)

庭のアリも、海の魚も、人も、すべての生きものは仲間です。大昔の細胞からわたしたちへ、受けわたされてきた「いのち」の物語。

母の友

母の友 
特集1「絵本のきほん Q&A」
特集2「園のいちにち」

定価(本体505円+税)

特集1は子どもに絵本を読むことの意味を掘り下げます。特集2では、親には意外とわからない、幼稚園・保育園で働く人や子どもたちの日常を追いかけます。
こちらから4月号の目次をご覧いただけます。

《3》月刊誌編集部からこんにちは
 毎月交代で月刊誌の編集部から、読者の皆様にむけてメッセージをお届けしています。今月はこどものとも第二編集部です。

こどものとも第二編集部から

 こんにちは、こどものとも第二編集部です。
 こどものとも第二編集部では、10ヵ月~2才向けの「こどものとも0.1.2.」と、2才~4才向けの「こどものとも年少版」を作っています。4月号の「0.1.2.」は『あさですよ』。朝、目覚めた動物が次々とほかの動物を起こしに行く、朝を迎えた喜びを伝える絵本です。「年少版」は『ブルくん かなちゃん ありんこくん』。犬のブルくんとかなちゃんの交流を温かくユーモラスに描きます。どちらも4月号にふさわしい、元気いっぱいの内容です。
 ところで、「こどものとも0.1.2.」は、この4月号で創刊20周年を迎えました。20年前、「0.1.2.」を読んでもらった赤ちゃんが、もう20歳、成人になったということです! すごいことですね。ここまで支えてくださった読者の皆さまに、深く感謝申し上げます。
 創刊のころは、「赤ちゃんに絵本なんて」という声も聞かれたのですが、実際に赤ちゃんが絵本に興味を示し、目を輝かせる姿を見て、赤ちゃんが絵本を楽しむことが広く認知されるようになりました。「0.1.2.」は、動物の絵本、食べ物の絵本、乗り物の絵本、親子のふれあいを描いた絵本のほかに、色や形を楽しむ抽象画の絵本、写真絵本など、赤ちゃん絵本の可能性を広げてきました。また、赤ちゃんが心地良いと思う言葉のリズムや表現をとても大事に考えています。
 どうぞ赤ちゃんを膝にのせて、ゆっくり語りかけるように「0.1.2.」を読んであげてください。赤ちゃんの成長は個人差が大きいので、最初はあまり反応を示さないお子さんもいるかもしれません。でも、無理強いせず、赤ちゃんのペースに合わせて読んであげてください。ある日、にっこり笑ったり、絵本の中のお気に入りの場面を指さしたり、きっと赤ちゃんは思わぬ反応を見せてくれます。そんな姿を見たら、読んであげた大人は何と幸せな気持ちに包まれることでしょう! どうぞ「0.1.2.」を仲立ちに、かけがえのない幸せな時間を過ごしてください。

「こどものとも0.1.2.」創刊20周年記念ページ
★こちらから「こどものとも0.1.2.」をご覧いただけます。
★こちらから「こどものとも年少版」をご覧いただけます。


《4》「あのねぶっくくらぶ」2015年度申し込み受付中!

 福音館書店が自信をもっておすすめする選りすぐりの絵本と童話を、毎月1冊 ずつ、お子さまの成長にあわせてご家庭に直接お届けする「あのねぶっくくらぶ」。2015年度(2015年4月~2016年3月)のお申し込みを、4月いっぱいまで受付中です!

  ★あのねぶっくくらぶのご案内

《5》原画展・イベントのお知らせ


●絵本作家かこさとし川崎の思い出
日時 2015年2月17日(火)~3月15日(日)
休室日 2月25日(水)午前中、3月1日(日)全日
会場 川崎市立中原図書館6階多目的室(PDF)
神奈川県川崎市中原区小杉町3-1301
問い合わせ先 TEL 044-722-4932
入場料 無料
概要 かこさとしさんが、川崎市在住当時の子どもたちとのふれあいの中で描いた、川崎のスケッチや子どもたちの作品などを初公開します。

●野見山響子『アヤカシさん』原画展

会期 2015年2月27日(金)~3月4日(水)
休廊日

会期中無休

時間 11時~19時 最終日は17時まで
会場 OPA Gallery
東京都渋谷区神宮前4-1-23 1F
問い合わせ先

TEL 03-5785-2646

入場料 無料
関連作品

『アヤカシさん』


●~ゴリラを描き続けて30年~阿部知暁 絵画展

会期 2015年3月18日(水)~3月23日(月)
※著者来店日 3月21日(土)、3月22日(日)各日11時~17時
休廊日

会期中無休

時間 10時~20時 最終日は16時まで
会場 西武春日部店 7Fギャラリー
埼玉県春日部市粕壁東2-5-1
問い合わせ先

TEL 048-763-1111(大代表)

入場料 無料
関連作品

『くんくんくん おいしそう』 『木のぼりゴリラ』 『ゴリラが胸をたたくわけ』


●75th Anniversary ボンジュール マドレーヌ

会期

2015年3月20日(金)~4月8日(水)
※3月21日(土)は福本友美子さんによる関連講演会があります。
くわしくはこちらをご覧下さい。

休廊日

会期中無休

時間 10時~20時
会場 教文館ナルニア国 ナルニアホール
東京都中央区銀座4-5-1 
問い合わせ先

TEL 03-3563-0730

入場料 無料
関連作品

『げんきなマドレーヌ』ほか


●聖コージズキンの誘惑展

会期

2015年3月1日(日)~5月24日(日)

休廊日

月曜日(祝休日は開館、翌平日休館)※GW期間は無休

時間

10時~17時(入館は閉館の30分前まで)

会場

ちひろ美術館・東京
東京都練馬区下石神井4-7-2

問い合わせ先

TEL 03-3995-0612

入場料

一般800円、高校生以下無料
 ※10名以上の団体、学生証をお持ちの方、65歳以上は100円引、障害者手帳ご提示の方は半額、介添の方は1名まで無料、視覚障害のある方は無料

関連作品

『きゅうりさん あぶないよ』 『エンソくんきしゃにのる』

 
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◆発行:株式会社福音館書店 広報宣伝部広報宣伝課
Illustrations (C) Yuriko Yamawaki 2000