あのねメール通信
福音館書店メールマガジン2015年4月1日 Vol.185
春の楽しみはお花見…と、おべんとう!

 いつも「あのねメール通信」をご愛読くださいましてありがとうございます。
 外にでるのが気持ちいい季節となりました。天気のいい日は、ピクニックもいいですね。今月の新刊エッセイでとりあげる『おべんとう だれと たべる?』では、くまさんが、みんなといっしょに桜の下でお弁当を食べます。この時期にぴったりの絵本です。

《1》新刊『おべんとう だれと たべる?』の作者あずみ虫さんのエッセイ
おいしくて幸せな贈り物  あずみ虫
おべんとうだれとたべる

 『おべんとう だれと たべる?』は、タイトルの通り、お弁当が出てくる絵本です。くまさん、おばあちゃん、ねずみさん、あっちゃんとたっくん…いろいろな動物や人がお弁当をつくるのですが、自分用ともうひとつ、誰かのためにつくった料理をお弁当箱に詰めて出かけます。誰と、どこで、食べるのかな?……というお話です。

 見どころのひとつは、つくった料理が次のページで、お弁当箱にぎゅぎゅっと詰まっているところです。この絵本の絵は、アルミ板をハサミで切ってから絵の具を塗るという技法でつくっていて、アルミ板でつくったサンドイッチやおにぎりを、同じくアルミ板でつくったお弁当箱に、実際に詰めて(置いて)撮影しました。それは、おままごとをしているような、とても楽しい作業でした。

おべんとうだれとたべる

 アルミ板を切って絵の具を塗るという、少々変わったこの技法をすすめてくれたのは、恩師であるイラストレーターの安西水丸さんでした。私のペンネームの"あずみ虫"という名前も、「君、虫に似ているね」という理由から安西先生がつけてくれたあだ名でした。
 その安西先生が昨年の3月に急逝され、暗い気持ちで日々を過ごしていたとき、福音館の編集者の方が、絵本の企画案を持ってきてくれました。その会話のなかで編集者さんが「最後は桜の下でみんなでお弁当を食べたらどうでしょう?」と提案をしてくれました。それは偶然にも、安西先生が絵を描かれた、私の大好きな絵本『ピッキーとポッキー』のラストシーンと同じでした。

 この絵本の企画は、その時の私にとって何よりも嬉しい贈り物でした。ですので、『おべんとう だれと たべる?』は『ピッキーとポッキー』へのオマージュのような気持ちもこめて描いています。『ピッキーとポッキー』のすみれのサンドイッチの代わりに、すみれのおにぎりを描いたり、ピッキーとポッキーのような二羽のうさぎさんがいたり…。

 その後、担当編集者さんを含む色々な方と「ねずみさんはどんなお弁当が好きか?」「四季を感じる絵本にしたいね」「旬の食べ物はどれがいいか?」「冬は寒いから家のなかで食べよう」など、一生懸命に考えました。『おべんとう だれと たべる?』は自分だけでつくった絵本ではなく、みんなでつくった、おいしくて幸せな絵本です。そんな楽しい気持ちが伝わったらうれしいです。


著者:あずみ虫(あずみむし)
1975年、神奈川県に生まれる。イラストレーター。安西水丸氏に師事。アルミ板をカッティングする技法で作品を制作、雑誌・書籍・広告などの分野で活躍中。2010年、講談社出版文化賞さしえ賞受賞。絵本に『ぴたっ』『いもむしってね…』(福音館書店)、アニメーションに「えほん寄席」(NHKエデュケーショナル)などがある。東京都在住。
おべんとうだれとたべる 『おべんとう だれと たべる?』
あずみ虫 作・絵
定価(本体1200円+税)
「おべんと おべんと クマさんのおべんとう・・・」 クマさんがサンドイッチを作っています。あ、お弁当箱につめて出かけていくよ。誰と、どこで食べるのかな?
《2》月刊誌<5月号>のご案内


こどものとも0.1.2.『ぺろちゅぱちゅー』 こどものとも0.1.2.
『ペロチュパチュー』


たむらしげる 作
定価(本体389円+税)

赤い花のみつをありがペロペロ、みつばちがチュパチュパ、ちょうがチューチュー。夢中でみつをなめる3匹をちぎり絵で描きます。
こどものとも年少版『おまめ』 こどものとも年少版
『おまめ』


鎌田暢子 作
定価(本体389円+税)

女の子が地面にまいたまめはすくすく育ち、実をつけました。グリーンピースが育つ様を、子どもの目線で情緒豊かに描きます。
こどものとも年中向き『てこちゃんとねこねこ』 こどものとも年中向き
『テコちゃんとネコネコ』


古内ヨシ 作
定価(本体389円+税)

テコちゃんとネコたちは仲良し。テコテコ、ネコネコと歩きながら、海へ魚釣りに向かいます。歌のような響きが楽しい一冊。
こどものとも0.1.2.『おべんとうをたべたかったおひさまのはなし』 こどものとも
『おべんとうを たべたかった おひさまの はなし』


本田いづみ 文/伊野孝行 絵
定価(本体389円+税)

お腹をすかしたお日様は、お弁当が食べたくて仕方ありません。そんなお日様に思わぬ幸運が。のんびりとした語り口の素朴な物語。
ちいさなかがくのとも『ふわふわさんぽ』 ちいさなかがくのとも
『ふわふわ さんぽ』


しんぐう すすむ 作
定価(本体389円+税)

ふわーり。空気にのって紙飛行機がさんぽにでかけます。チョウと飛んだり、小鳥を驚かせたりしながら、ぐんぐん空高く雲の上へ。
かがくのとも『かなへび』 かがくのとも
『かなへび』


竹中 践 文/石森愛彦 絵
定価(本体389円+税)

その愛嬌のある姿を誰もが一度は見ている、ごくごく身近な爬虫類“かなへび”。意外に知られていない、その生活を紹介します。
たくさんのふしぎ『きのみはたびする』 たくさんのふしぎ
『木の実は旅する』


渡辺一夫 文/安池和也 絵
定価(本体667円+税)

木は、すこしでも遠くでタネを芽生えさせようと、さまざまな運び手たちの協力を得ます。そして、木の実に「旅」をさせるのです。
こどものとも0.1.2.『あさですよ』

母の友
特集1「どうして食べてくれないの? 好ききらいの真実」 
特集2「おいしい絵本」
定価(本体505円+税)

特集1は子どもの好ききらいの不思議に迫りつつ、大人はどう向き合うべきかを考えます。特集2は食べもの絵本の魅力について。

こちらから目次をご覧いただけます。

《3》月刊誌編集部からこんにちは
 毎月交代で月刊誌の編集部から、読者の皆様にむけてメッセージをお届けしています。今月はこどものとも第一編集部です。

こどものとも第一編集部から

 こんにちは、こどものとも第一編集部です。月刊絵本「こどものとも」は、今月も楽しい物語をお届けします。
 5月号は『おべんとうを たべたかった おひさまの はなし』というお話です。タイトルは長いですがストーリーは至ってシンプル。お腹をすかしたお日さまが、地面の上のおいしそうなお弁当を、「ある方法」で手に入れるまでを描きます。春の野山を舞台にした、どこか昔話のような、のんびりとした物語です。
 さて、お日さまはどうやってお弁当にありついたのか。鍵を握るのは、春になって頭を出したタケノコです。タケノコはお日さまの光をたっぷり浴びると、のびて、のびて、どんどんのびて……え、そこまで言ったらお話の中身がほとんどわかってしまいますか? でもご心配なく。単純だけど骨太なお話ほど、結末がわかっていても、読めば読むほど子どもたちを楽しませてくれます。ちょうど、何世代も語り継がれた昔話がそうであるように。子どもが同じ絵本やお話を「もう一回!」と繰り返しねだるのは、その結末を何度でも楽しみたいから。この絵本もお子さまにとって、そんなお気に入りの1冊になればと願っています。
 ちなみに「こどものとも」は2015年度3月号で720号、創刊からちょうど60年をむかえます。今まで支えてくださった読者の皆様への感謝を込めて、様々な催しや記念出版を企画しています。どうぞご期待ください。

★こちらから「こどものとも」をご覧いただけます。
★こちらから「こどものとも年中向き」をご覧いただけます。

《4》「あのねぶっくくらぶ」2015年度申し込み受付中!
 福音館書店が自信をもっておすすめする選りすぐりの絵本や童話を、毎月1冊 ずつ、お子さまの成長にあわせてご家庭に直接お届けする「あのねぶっくくらぶ」。2015年度(2015年4月~2016年3月)のお申し込みを、4月いっぱいまで受付中です!

  ★あのねぶっくくらぶのご案内
《5》原画展・イベントのお知らせ

●ブラティスラヴァ世界絵本原画展
会期 2015年4月11日(土)~ 5月24日(日)
休館日 月曜日(5月4日を除く)、5月7日(木)
時間 10時~18時(入館は17時30分まで)
会場 足利市立美術館
栃木県足利市通2丁目14-7
問い合わせ先 TEL 0284-43-3131
入場料 一般700(560)円、高校・大学生500円(400円)、中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金、その他割引制度あり
概要 『きこえる?』 『おうさまのおひっこし』 『馬の草子』

●「滝平二郎の世界」展
会期 2015年4月18日(土)~ 5月24日(日)
休館日 月曜日(但し、5月4日月曜日は開館)
時間 10時~17時(入館は16時30分まで)
会場

丹波市立植野記念美術館
兵庫県丹波市氷上町西中615番地4

入場料 一般600円、大学・高校400円、小中学生200円 ※団体割引あり
問い合わせ先 TEL 0795-82-5945
関連作品 『八郎』 『三コ』

●物語をつむぎつづけて 絵本と童話のいままでとこれから展
 —日本児童文芸家協会創立60周年に寄せて—

会期

会期:2015年4月1日(水)~ 4月12日(日)

休館日

4月6日(月)

時間

10時~17時 (金曜日のみ19時まで)

会場

佐藤美術館
東京都新宿区大京町31-10

入館料 無料
問い合わせ先 日本児童文芸家協会 TEL 03-3262-6026

●古内ヨシ展覧会「テコちゃんとマリちゃん」
会期

2015年4月8日(水)~4月13日(月)

休館日

会期中無休

時間

12時~19時 (最終日は17時まで )

会場

Gallery ころころ
東京都新宿区若松町35-15

入場料 無料
問い合わせ先 TEL/FAX 03-6457-3611
関連作品

『テコちゃんとネコネコ』


●ピーターラビットの世界展
会期

前期 2015年3月5日(木)~ 6月29日(月)
後期 2015年7月1日(水)~ 10月4日(日)
※前・後期で一部展示内容が変更となります。

休館日

会期中無休

時間

9時30分~17時 (入館は16時30 分まで)

会場

軽井沢絵本の森美術館
長野県北佐久郡軽井沢町長倉182(塩沢・風越公園)

入館料 一般900円(3・4月は800円) 中学・高校生500円 小学生以下無料
問い合わせ先 TEL 0267-48-3340
関連作品

『ティギーおばさんのおはなし』 『のねずみチュウチュウおくさんのおはなし』


●75th Anniversary ボンジュール マドレーヌ
会期 2015年3月20日(金)~4月8日(水)
※4月4日(土)はベーメルマンスの絵本の読み聞かせ会があります。
くわしくはこちらをご覧下さい。
休廊日 会期中無休
時間 10時~20時
会場 教文館ナルニア国 ナルニアホール
東京都中央区銀座4-5-1
問い合わせ先 TEL 03-3563-0730
入場料 無料
関連作品 『げんきなマドレーヌ』ほか

●聖コージズキンの誘惑展
会期 2015年3月1日(日)~5月24日(日)
休廊日 月曜日(祝休日は開館、翌平日休館)※GW期間は無休
時間 10時~17時(入館は閉館の30分前まで)
会場

ちひろ美術館・東京
東京都練馬区下石神井4-7-2

入場料 一般800円、高校生以下無料 ※団体割引、その他割引制度あり
問い合わせ先 TEL 03-3995-0612
関連作品 『きゅうりさん あぶないよ』 『エンソくん きしゃにのる』

 
このメールマガジンのバックナンバーは、
次のページからごらんいただけます。
https://www.fukuinkan.co.jp/mail_magazine/index.html

このメールの再配信、および掲載された記事・画像の無断転載を禁じます。

◆配信先の変更および解除は次のページからおこなうことができます。
https://www.fukuinkan.co.jp/mail_magazine/index.html

◆発行:株式会社福音館書店 広報宣伝部広報宣伝課
Illustrations (C) Yuriko Yamawaki 2000