あのねメール通信
福音館書店メールマガジン2015年12月16日 Vol.202
2015年も、あと少し!

 「あのねメール通信」をご愛読くださいましてありがとうございます。
 何かと気ぜわしい師走ですが、もうあと半月で2016年がやってきます。時間がたつのは早いものですね。

《1》月刊絵本「こどものとも0.1.2.」創刊20周年記念
        ~赤ちゃん絵本をめぐって~

        宝物の時間     一戸盟子 (こどものとも0.1.2.編集長)

 みなさん、こんにちは。
 「こどものとも0.1.2.」は、おかげさまで今年で創刊20周年を迎えることができました。ひとえにみなさまがご愛読してくださったからこそと、深く感謝申し上げます。
 「0.1.2.」は、赤ちゃんの成長と好奇心に合わせて、動物の絵本、親子のふれあいを描いた絵本、色と形を楽しむ絵本など、1年間でさまざまな内容を用意しています。ですから、1年間通して読むと、お子さんが自分のお気に入りを必ず見つけることができます。
 絵本にまだ慣れていない赤ちゃんは、初めは、1冊の絵本を最後まで読ませてくれないかもしれません。そのときは無理強いせず、お子さんが好きな場面だけ、どうぞ読んであげてくださいね。そうして何度も読んであげているうちに、いつのまにか1冊通して楽しめるようになっていきます。
 また、「0.1.2.」は声に出したときの言葉のリズム、音の響きなども大事に考えて作っています。「どんなふうに読んだらいいの?」という声をときどき耳にしますが、女優さんのように上手に読む必要はまったくありません。赤ちゃんに語りかけるように、ご自分なりの読み方で、どうぞご自由にお読みください。赤ちゃんは大好きな人に読んでもらうことで、絵本の内容をより楽しみ、大きな喜びを得るのです。
 ところで、私が体験したことを書かせていただきます。私の子どもが1歳になるちょっと前、同じ月齢の友人のお子さん3人と自分の子どもに、『とってください』を読んであげたことがありました。友人のお子さん3人は、「0.1.2.」を見るのは初めてでした。読みはじめるとすぐに、絵を食い入るように見つめる4人。みんなの顔が絵本に近づいてきて、ものすごい集中力で夢中になって見ています。絵本をのぞきこむ小さな背中4つから、わくわくとした気持ちが伝わってきました。まだ言葉をしゃべることができない赤ちゃんたちが、背中で「面白いよ!」と語っているのです。私は、何とも言えない感動を覚えました。"絵本の魔法"を見た思いでした。すごく集中している可愛らしい小さな4つの背中、読み終わったときのニコニコとした笑顔――その光景は今でも大事な"宝物"です。
みなさんにも「0.1.2.」を読むことで、思いもかけず宝物の時間が訪れることでしょう。
 これからも、「こどものとも0.1.2.」をどうぞよろしくお願いいたします。


かっと
月刊絵本「こどものとも0.1.2.」
20×19センチ/22ページ
年間購読料5,040円(12ヵ月)/毎月定価420円(税込)

「こどものとも0.1.2.」は、赤ちゃんとお母さんお父さんとの豊かなふれあいの時間を作る絵本です。親子の心のつながりと喜びが生まれる12冊をお届けします。

《2》「絵本に出会える場所」絵本美術館のご紹介
   いわむらかずお絵本の丘美術館(栃木県)
☆作家の創作の様子、作品の世界などをより深く楽しめる絵本美術館が全国にあります。
 今月は栃木県那須郡の「いわむらかずお絵本の丘美術館」に寄稿していただきました。
 いわむらかずお絵本の丘美術館は、絵本作家・いわむらかずおの個人美術館です。栃木県の北東部、茨城県との境にある那珂川町にあります。絵本の丘の名のとおり小高い丘の上に建ち、丘の下には清流・那珂川が流れています。
 雑木林や草原に囲まれた自然豊かな場所で、美術館の周辺には多くの野生動物たちも暮らしています。1998年の開館以来、絵本・自然・子どもをテーマに活動をつづけてきました。
 美術館の内部では、いわむらかずおの代表作『14ひきのシリーズ』(童心社)をはじめとした絵本の原画や製作段階のスケッチなどの資料、海外版絵本等を展示し、絵本の世界を楽しめるようになっています。
 美術館の周辺の里山は散策できるようになっており、いわむらかずおの絵本の中に描かれている生きものたちに出会い、観察することができます。絵本の世界と自然のフィールドをいったりきたりしながら、想像力をふくらませて楽しんでください。

いわむらかずお絵本の丘美術館
栃木県那須郡那珂川町小砂3097
TEL 0287-92-5514 FAX 0287-92-1818
休館日:月曜日(ただし祝祭日にあたる場合は開館し、かわりに翌火曜日休館といたします)展示替えのための臨時休館あり。年末休館(2015年12月25日~31日)お正月は元旦から開館いたします。
開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで)
入館料:大人900円 中高生700円 小学生500円 幼児300円
※団体での入館は予約が必要です(20名様以上10%割引)

★現在は、『タンタン展』を開催中です。
タンタン誕生40年記念『タンタン展』
こどもに愛されて40年、ロングセラーを続けるいわむらかずおの『タンタン』の絵本の魅力にせまります。
会期:2015年12月5日(土)~2月28日(日)
休館日:2015年12月25日(金)~12月31日(木)、2016年2月29日(月)~3月4日(金)


《3》かるた・すごろくのご紹介 
年末年始は、人があつまることが多いものですね。小さい子から年配の方まで、みんなで楽しく遊べる、かるたやすごろくはいかがでしょうか。


『ぐりとぐらかるた』 『ぐりとぐらかるた』

中川李枝子 作/山脇百合子 絵
価格 (本体1000円+税)


『ぐりとぐら』がかるた遊びに登場です。リズムあふれるすてきな文と、美しくてかわいらしい山脇さんの絵が、かるた遊びをいっそう楽しいものにしてくれます。

『ばばばあちゃんのくいしんぼうカルタ』 『ばばばあちゃんのくいしんぼうカルタ』
さとう わきこ 作
価格(本体1000円+税)

ばばばあちゃんがかるたになりました。「あ」から「ん」まで食べること食べること。なんといっても「くいしんぼう」は子どもの十八番。ばばばあちゃんといっしょに笑って遊ぼう。

『日本の昔話かるた』 『福音館書店の 日本の昔話かるた』
小澤俊夫 監修/赤羽末吉 絵/日野十成 文
価格(本体1200円+税)

代表的な日本の昔話50点を厳選し、「かるた」に仕上げました。失われつつある昔話を共有し、親子のふれあいのきっかけとしていただければ幸いです。昔話を知らない、ちいさなお子さんにも楽しめるよう読み札に配慮しました。



『エルマーのぼうけん すごろく』 『エルマーのぼうけん すごろく』
ルース・スタイルス・ガネット 作/ルース・クリスマン・ガネット 絵
価格(本体552円+税)

5・6歳児から楽しめるすごろくです。原作の冒険をできる限り忠実に再現し、「エルマーのぼうけん」の物語世界を追体験できるすごろくになっています。

『ねぎぼうずのあさたろう 東海道五十三次すごろく』

『ねぎぼうずのあさたろう 東海道五十三次すごろく』
飯野和好 作
価格(本体524円+税)

てやんでいっ! おいらねぎぼうずのあさたろう。おいらが故郷の浅葱村から京都三条大橋まで、東海道を旅するすごろくができたんでいっ!! 家族みんなであそんでおくれよ! おなじみの野菜たちが登場するチャンバラ活劇浪曲絵本シリーズのすごろくです。

『ばばばあちゃんのぼうけんすごろく 』

『ばばばあちゃんの ぼうけんすごろく』
さとう わきこ 作
価格(本体524円+税)


ばばばあちゃんと一緒なら、暗い洞窟も、深い谷も、広い湖もなんのその、きっと、山小屋のある「あがり」にたどりつけますよ! おなじみの動物たちも一緒に、いつも元気なばばばあちゃんと冒険するすごろくです。

《4》「魔女の宅急便」シリーズに、スピンオフ作品が登場!


魔女の子キキが、よろこび、なやみ、成長していく姿を描いた角野栄子さんの人気シリーズ「魔女の宅急便」。そのスピンオフとなる作品『キキに出会った人々—魔女の宅急便 特別編』が、2016年1月に刊行されます。WEB福音館の連載作品に加筆・修正をほどこした「ソノちゃんがおソノさんになったわけ」のほか、書き下ろしのお話3編をおさめたものです。
 “≪5≫編集部だより”にて担当編集者からくわしい作品の紹介をお届けします。ファンのみなさん、ぜひご覧下さいね。

★WEB福音館はこちら

《5》編集部だより
☆絵本・童話第一・童話第二・科学書の編集部から毎月交代で読者の皆様にむけたメッセージをお届けします。今月は童話第一編集部です。

童話第一編集部から

 「スピンオフ」という物語のかたちがあるのをご存じでしょうか。「番外編」「外伝」あるいは「続編」「アナザーストーリー」など、いわゆる「本編」から派生した作品のことをそう呼びます。たとえば……12月14日は赤穂浪士の討ち入りの日でしたが、『忠臣蔵』の物語には、四十七士のひとりひとりをクローズアップした『義士銘々伝』とか、47人以外の人を描く『義士外伝』などがあります。懐かしの漫画『カムイ伝』(白土三平作)には『カムイ外伝』が。近いところでは、人気ドラマ『相棒』に『裏相棒』というコミカルな短編が……。
 年明け早々に刊行する『キキに出会った人びと』は、「魔女の宅急便 特別編」とうたっていますように、〈魔女の宅急便〉シリーズのスピンオフ作品。主人公のキキが出会ったさまざまな人たちをメイン・キャラクターとして、ストーリーに先立つ話や、"その後"を描くエピソード、物語の底を流れる物語などが展開します。グーチョキパン屋のおソノさんの生い立ちと、波高い青春時代。コリコの町長が遭遇した奇妙な人たちや不思議なできごと。"ゆすらうめのジュース"をふるまってくれたヨモギさんが故郷の砂漠の町ですごす、幼なじみのサボテンとの日々。そして、空飛ぶキキの姿に励まされて自分の道を歩き出す青年。……魅力あふれる本編6冊がゆたかな大河だとすれば、このひとつひとつの愛らしい物語は、そこに流れこむ小川や、分かれていく支流のようなものと言えるでしょう。登場人物たちが、単なる脇役ではなく、それぞれの個性と内面をしっかり持った存在として描かれているからこそ、その人たちを主人公としたお話が成立するわけですね。
 本編の第一巻出版後30年を経て作者のうちに湧き上がってきた、「あの人たちのこと、私ももっと知りたい!」という思いが結実した一冊は、シリーズの誕生日〈1月25日〉を奥付にしるしてお目見えします。あとがきによれば、この特別編は新シリーズとなりそうな気配が……。トトが、ケケが、出てくるかも! キキの結婚式が描かれるかも! いっそう、楽しみがふくらみます!


『キキに出会った人々』 『キキに出会った人々—魔女の宅急便 特別編』

角野栄子 作/佐竹美保 画
定価(本体1300円+税)

「魔女の宅急便」に登場する多彩な脇役たちが語る、物語の裏の物語。それぞれの人生をいろどる不思議と魔法、そしてキキの面影。

《6》原画展・イベントのお知らせ

●第22回たかさき絵本フェスティバル「山本忠敬と現代ののりもの絵本たち」

概要

生誕100周年を記念し、乗り物絵本の第一人者、山本忠敬さんの仕事を、豊富な原画、資料、スケッチなどを通してお伝えします。そのほか、『がたん ごとん がたん ごとん ざぶん ざぶん』 『あかくん でんしゃとはしる』 『はしれ、きかんしゃちからあし』の原画が出品されます。

会期 2016年1月30日(土)~2月9日(火)
会場 高崎シティギャラリー[第1展示室・予備室]
問い合わせ先 NPO法人 時をつむぐ会  TEL 090-5537-4006
関連作品 『しょうぼうじどうしゃ じぷた』 『のろまなローラー』ほか

● 「世界のブックデザイン2014-15」

概要

2015年3月に開催された「世界で最も美しい本コンクール2015」の受賞図書13点をはじめ、日本、ドイツ、オランダ、スイス、オーストリア、カナダ、中国と今回初めて紹介するデンマーク、計8カ国のコンクール入選図書、およそ200点を展示します。福音館書店からは『ふしぎなにじ—かがみのえほん』が出品されます。

会期 2015年12月5日(土)~ 2016年2月28日(日)
会場 印刷博物館(東京都文京区)
問い合わせ先 TEL:03-5840-2300
関連作品

『ふしぎなにじ—かがみのえほん』


●誕生60周年記念 ミッフィー展

概要

オランダの絵本作家ディック・ブルーナさんの手によって生まれたミッフィー(うさこちゃん)は、2015年に60周年という記念すべき年を迎えます。 本展では、家族や友だちなど「ミッフィーの大切なもの」をコンセプトに選りすぐった人気絵本7作品やブルーナさんの初期作品など、原画やスケッチ、制作資料など約300点を展観。1955年に初めて描かれた「ファースト・ミッフィー」(『ちいさなうさこちゃん』(第1版))の原画を世界で初めて公開します。

会期 2015年12月29日(火)~2016年1月11日(月・祝)
会場 福岡三越
問い合わせ先 福岡三越 TEL :092-724-3111(代表・10:00~20:00)
関連作品 『うさこちゃんのたんじょうび―60周年記念特別版』

●さとうわきこの世界展 ―ばばばあちゃんとたのしい仲間たち

概要

開館25周年を記念して、ばばばあちゃんシリーズ全11作をダイジェストで展示します。『せんたくかあちゃん』『おつかい』など、おなじみのたのしい仲間たちも大集合です。思わず笑顔がこぼれる、心あたたまる世界を、ぞんぶんにお楽しみください。

会期 2015年11月26日(木)~2016年1月11日(月)
会場 小さな絵本美術館 岡谷館
問い合わせ先 TEL 0266-28-9877
関連作品 「ばばばあちゃん」シリーズ

● 縫い その造形の魅力

概要

さいたま市が所蔵する愛らしい裁縫雛形を端緒として、リズミカルな刺し子や模様刺し、表と裏で表情を変える粋な羽織、物語性あふれる刺繍など、繊細でありながら大胆な縫いの造形を展示します。さらに、現代のアーティストによる多彩な表現を紹介します。

会期 2015年11月14日(土)~2016年1月17日(日)
会場 うらわ美術館
問い合わせ先 TEL 048-827-3215(代表)
関連作品

『セミ神さまのお告げ—アイヌの昔話より』

 
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◆発行:株式会社福音館書店 広報宣伝部広報宣伝課
Illustrations (C) Yuriko Yamawaki 2000