あのねメール通信
福音館書店メールマガジン2016年11月16日 Vol.216
吹く風が冷たい! セーターやコートが恋しい季節ですね。

いつも「あのねメール通信」をご愛読いただき、ありがとうございます。
吹く風も日に日に冷たくなり、マフラーやコートの恋しい季節になりましたね。
今月のメルマガでは、洋服にまつわる絵本を紹介しています。ぜひご覧ください。

《1》『ふくは なにからできてるの?』の作者 佐藤哲也さんのエッセイ
身近なものから見えること ?ふくはなにからできてるの??
ふくはなにからできてるの?

 服は、私たちにとって、日々、身に着け、取り替えて使っている最も身近なものです。当たり前のように着ている服ですが、子どもさんたちは、何から作られているのか、どうやって作られているのか、あまり知らないのではと思います。
服にはタグが付いていますが、そこには、サイズだけではなく、素材の繊維が何なのか、どこで作られているのか、また、洗濯やアイロン掛けなど、服を取り扱うための注意書きが絵表示で書かれています。つい最近、タグにある絵表示が、世界的に統一された新しい規格に変わりました。
この絵本では、そのタグをキーにして、服が何から作られているのか、どのように作られているのかについて、わかりやすく説明しています。服や繊維の特徴と魅力を、イラストレーターの網中いづるさんが、やさしいタッチで明るくカラフルに、とても素敵な絵で表現してくださっています。
服は、その色や形を通して、着る人自身がファッションを楽しんだり、見る人に様々な印象を与えます。服の色と形は、着る人の個性を引き出してくれます。一方で、服はもともと、私たちの身体を保護し守るという役割を担っています。たとえば、防寒用の服はとても寒い場所でも着ている人の体温が下がらないようにしてくれます。また、夏に涼しく感じたり、汗を吸って速く乾かしたり、雨に降られても雨をはじいたりして着心地が悪くならないようにするなど、様々な工夫がされています。そのために、素材である繊維の特徴による使い分けや組み合わせ、織り・編みによる繊維の特徴の強化、加工による特殊機能の付加などが行われています。日本の繊維関連技術は世界のトップレベルで、高品質・高機能な繊維製品は日本の技術を使って作られたものが多くあります。
一方、繊維産業は、他の産業の発展の基にもなってきました。自動車で世界的に有名なトヨタグループは、創始者である豊田佐吉氏の繊維を織る機械の開発から始まったことは有名な話です。繊維産業で開発された技術も様々な分野で応用されています。たとえば、紙に穴をあけて織機を制御する紋紙はコンピュータのプログラミングツールの原型といえます。
現在、社会全体がアナログからデジタルに移行し自動化が進んできていますが、デジタル化・自動化すると本質が分かりにくくなります。服作りもデジタル化・自動化されてきていますが、基本的には実際に目で見ることができます。服そのものや、服から繊維へ辿る過程は、ものごとの本質を知るための絶好のサンプルです。
私たちの身近なものの中には様々な情報があり、それらを通して新しいものごとが見えてきます。子どもさんたちがいろいろなことに興味を持ち、What? からWhy? やHow? へと、興味や意識がより広く、そして、深くなっていってもらいたいと思っています。

佐藤哲也(さとう・てつや)

京都工芸繊維大学教授。京都工芸繊維大学院工芸科学研究科修了。繊維科学、色彩工学、感覚工学を専門として、繊維と色彩と人間の関係などをテーマに、幅広い研究を行っている。日本繊維製品消費科学会、繊維学会、日本色彩学会などに所属。

『ふくはなに からできてるの?せんいのはなし』

『ふくは なにからできてるの? せんいのはなし』
福音館の科学シリーズ
佐藤哲也 文/網中いづる 絵
定価(本体1,200円+税)
5・6才から
動物の毛、虫のマユ、植物の葉や茎……さまざまな材料から、細くて長くて、ふわふわした「せんい」をとりだして、紡いで、織って、縫って。そこから服が生まれます。

《2》『ぐりとぐらカレンダー2017』好評販売中

毎年、楽しみにしていただいている方も多い『ぐりとぐらカレンダー2017』を販売中です。2016年も残すところ1ヶ月半となりました。カレンダーのご用意はお早めに!
全国の書店でも取り扱いがございます。店頭に在庫がない場合は、お取り寄せも可能です。

  《3》「2016 クリスマスセレクション」のご案内

福音館書店のHPでは、特設ページ「2016 クリスマスセレクション」をご用意して、すてきな贈りものを選ぶお手伝いをしています。『ブレーメンのおんがくたい』(ハンス・フィッシャー 絵)の絵柄をかわいらしくデザインしたオリジナル袋(ポリエチレン製)にご注文の品を入れて、12月20?22日ごろお届けできるようにお送りします。 クリスマスカードもお付けしていますので、メッセージを添えて、お子さんやお友だちへのプレゼントに、ぜひご利用ください。

《4》月刊誌編集部からこんにちは

毎月交代で月刊誌の編集部から、読者の皆様にむけてメッセージをお届けしています。今月は、「ちいさなかがくのとも」編集部です。

ちいさなかがくのとも編集部から

  まだ5や10までしか数えられない子どもたちにとって、「100」ってどんな数でしょう? 彼らを見ていると、誰かに「いっぱい」と伝えたい時に、よく「ひゃく!」と口にすることに気づきます。「どんぐりいっぱい集めたね。いくつあるかな?」「ひゃく!」……そんなやりとりをしたことのある方、いらっしゃるのではないでしょうか? 自分ではまだ数えられない大きな数だからこそ、子どもたちは「ひゃく」が「いっぱい」であることを感覚的に理解しているのかもしれません。
「ちいさなかがくのとも」の12月号は、そんな「100」がテーマ。風船、積み木、金魚、輪ゴム、貝がら、どんぐり等、子どもたちの身のまわりにある色々なものを100ずつ集め、写真に収めました。「これが100!」と、まるごと感じていただけたらと思っています。数えることが目的ではない、数の絵本です。
撮影はスタジオで行いました。風船を100個ふくらませるのも、金魚を100匹運ぶのも、スーパーボールを100個弾ませるのも大変な作業ですから、作者の名久井直子さん、写真の井上佐由紀さんの他にも助っ人をお願いし、編集部もメンバー総出で臨みました。現場では様々な指示が飛び交い、あちこちから数をカウントする声が聞こえ、さらに金魚の水槽のブクブクというエアポンプの音、スーパーボールがいっせいに弾む音、膨らませすぎた風船が割れる音……。そんな撮影の中、皆で共有していたのは「ただ物が並んでいる本にはしない」「子どもたちをびっくりさせたい」という思いです。ブックデザイナーとして培われた名久井さんの「見せる」技術はスタジオを舞台にしても美しく花開き、そのひとつひとつ(100ずつ、ですが)を井上さんが自然光を生かしながら写真に収めてくれました。楽しい絵本ができたと思います。どうぞお楽しみに!

「ちいさなかがくのとも」12月号  「ちいさなかがくのとも」12月号『100』
名久井直子 作/井上佐由紀 写真
定価(本体389円+税)

「100」って、一体どのくらい? “いっぱい”ってことはわかるけど、思い浮かべるのはむずかしい。積み木が100個あったら、どんなお城ができるかな? 100匹の金魚がおよぐ水槽はどんなだろう? 身近なものを100ずつ集めて眺めてみると、いろんな発見があります。自然光を生かした美しい写真を通して、「100」をまるごと感じる絵本です。

★月刊絵本「ちいさなかがくのとも」くわしくはこちらをご覧ください。
《5》「母の友」から生まれた本 ラインナップページができました

子育てのヒントと、絵本の楽しさをお伝えする、60年以上の歴史を持つ育児の雑誌、月刊「母の友」。そんな「母の友」から生まれた単行本を特集したページができました。子育て中の方々の心に響くと、ご好評をいただいている本が勢ぞろいしています。ぜひご覧ください。

《6》原画展・イベントのお知らせ
●特別企画展「かこさとしの世界」
概要

『だるまちゃんとてんぐちゃん』に代表される「だるまちゃん」シリーズなどで知られるかこさとしさんは、科学絵本・こどもたちの遊び・伝統行事と幅広い領域での絵本作家です。この展示では、かこさんの代表的な絵本を紹介し、ユーモアあふれる絵とリズミカルな言葉に表象される心豊かな世界を展観します。

会期 2016年9月16日(金)?2016年11月23日(水・祝)
会場 ふくやま文学館 (企画展示室)
関連作品 だるまちゃんシリーズ
●生誕100年 瀬田貞二 ーこころに響くことばー 展
概要

「子どもの本という海を航海する、帆船の航海長」とよばれた瀬田貞二さん。古くから愛され続けている数々のお話の再話、翻訳、創作にたずさわりました。そんな瀬田さんの絵本の仕事を集めた展覧会です。

会期 2016年9月17日(土)? 11月30日(水)
会場 八ヶ岳小さな絵本美術館
関連作品 福音館書店 瀬田貞二さんのページ
●谷川俊太郎展・本当の事を云おうか
概要

本展では、少年時代に夢中になったという模型飛行機や、その後のラジオコレクションの一部などを紹介しながら、谷川さんの原点を探り、自身の手による写真などから、詩人の背後に見え隠れするものを探っていきます。

会期 2016年9月22日(木・祝)? 12月25日(日)
会場 大岡信ことば館(静岡県三島市)
関連作品 『にほんご』
●没後10年「長新太の脳内地図」展
概要

長新太さんは1949年のデビュー以来、2005年に亡くなるまで、漫画家、イラストレーター、エッセイスト、絵本画家として多彩な活躍をしました。長さんの全画業を俯瞰し、その特異な発想の源を探る展覧会です。

会期 2016年10月1日(土)? 11月30日(水)
会場 安曇野ちひろ美術館
関連作品 福音館書店 長新太さん作品一覧
●赤羽末吉 中国とモンゴルの大地
概要

22歳からの15年間を中国東北部(旧満州)で過ごした赤羽末吉さん。中国での足跡をたどるとともに、中国やモンゴルの大地を舞台にした絵本を紹介します。

会期 2016年11月9日(水)? 2017年1月15日(日)
会場 ちひろ美術館・東京
関連作品 『スーホの白い馬』『ほしになったりゅうのきば』など
●まるやまあやこ絵本原画展
概要

長野県安曇野市穂高出身の絵本作家・まるやまあやこさんの2015年?2016年に発刊された新作絵本2作品の原画全点と、その他作品の抜粋原画を展示します。

会期 2016年11月18日(金)? 2017年1月24日(火)
会場 絵本美術館&コテージ 森のおうち
関連作品 『かすみのどんぐり』(「こどものとも」2015年11月号 )
 
このメールマガジンのバックナンバーは、
次のページからごらんいただけます。
https://www.fukuinkan.co.jp/mail_magazine/index.html

このメールの再配信、および掲載された記事・画像の無断転載を禁じます。

◆配信先の変更および解除は次のページからおこなうことができます。
https://www.fukuinkan.co.jp/mail_magazine/index.html

◆発行:株式会社福音館書店 広報宣伝部広報宣伝課
Illustrations (C) Yuriko Yamawaki 2000