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 ★ あのねメール通信~福音館書店メールマガジン 2005年5月6日  Vol.42  ★
                

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         ◆◇◆  CONTENTS  ◆◇◆          

《1》 連載:絵本への道 2 ひとつになっていく感じ  村中李衣
《2》 月刊誌最新号<6月号> のご案内
《3》 月刊誌編集部からこんにちは
《4》 話題の新刊『クレイジー・レディー』の訳者尾崎愛子さんのエッセイ
《5》 5月の新刊のご案内
《6》 書籍編集部だより
《7》 「こどものとも」創刊50周年記念ブログをヘじめます。

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《1》連載:絵本への道  2 ひとつになっていく感じ   村中李衣
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 「こどものとも0.1.2.」が登場したとき、「うわっ、うちの子が赤ちゃんのと
きに、なんでこのシリーズがなかったんやろ!」と思わずうなりました。「赤ちゃ
んの愛らしい世界にひたっている私たち」という快感が、絵本を囲んでひろがって
いくということはあっても、赤ちゃんと意思の疎通ができている絵本というのに、
なかなかおめにかかれなかったからです。
  とくにまだ物の概念もわからず、物を見る力もそんなに強くない3~6、7ヵ月
くらいまでの赤ちゃんにとって、やっぱり「絵本」でなくちゃね、というような根
拠がほとんどみつかりませんでしたから。なべの蓋だっていいんじゃないの?  エ
プロンのアップリケだっていいんじゃないの?  と正直なところ思ってました、
私。
  ところがところが、なべの蓋やアップリケではかなわない力が、やはり絵本には
ありました。駒形克己さんの『ごぶごぶ ごぼごぼ』。生後3ヵ月の赤ちゃんが、表
紙から最後のページがとじられるまで、じーっと見入ってるじゃありませんか。絵
本の画面をではありません。声を出して読んでいる人の口元をです。この絵本、
ページごとに選び出された音、音が連れてくる読み手の口の動きの変化が、とって
も映像的なのです。
  そして、生後5ヵ月くらいになると、今度は、絵本の画面のほうに釘付け。それ
ぞれの赤ちゃんの好みなどというものと無関係に、じーっと最後の最後まで見入っ
ています。
  耳に入ってくる心地よい音の流れと、目の前で弾ける色彩と単純な○の配置……
これらが、赤ちゃんのこころのなかで、ぴたっと、ひとつになっていく感じがよく
わかります。
  このぴたっと感は、赤ちゃんたちの経験のひろがりに比例して、1歳をすぎるこ
ろまでどんどん増幅されていきます。たとえば日常生活の中で触ったもの、嗅いだ
匂い、出かけた場所、そんなこんなが苦もなく「意味をもつことば」の世界に整理
されるまで、『ごぶごぶ ごぼごぼ』は、赤ちゃんたちの感じる世界に寄り添ってく
れます。
  さて、こういう類まれな絵本に出会う幸せは、なにも赤ちゃんにとってだけとは
限りません。先日、若いおとうさんにこの絵本を紹介したら、一度自分で声に出し
て読まれた後、「ああ、わかるなあ、この絵本の気持ち」と、実に楽しそうにつぶ
やかれました。
  それから、もういちど絵本のページをめくりなおしながら、こんな話をされたの
です。
  <我が家には、子どもが3人いますが、みんなぼくがお風呂に入れるんです。
時々ね、浴槽の中で息子のお尻の穴が「ぷーん」と開いてね、ありゃっと思ってい
ると「ぷくぷくぷくぷくん」、そして「ぷぷぷぷぷぷ」って細かい泡が浮いたかと
思うと、「どどどぉーん」、しまったと思う間もなくうんちが「ごぶごぶごぼご
ぼ」、ぼくはあわてて水道の蛇口をひねり、息子のお尻を「じゃわじゃわじゃ
わー」……>
  語り続けるおとうさんには、絵本の向こうに、わが子のやわらかいお尻やお湯が
みえているようでした。この絵本が呼び起こす五感のぴたっと感は、赤ちゃんだけ
でなく、寄り添う大人にとっても、ここちよいものなのですね。
  そして、そのぴたっと感のおかげで「しっかり読まなくちゃ」という読み手の心
がほぐれ、赤ちゃんにくつろいだ気分が伝わっていくことが、この絵本と赤ちゃん
をしっかりつなぐもうひとつの秘密でもあるようです。
  それにしても、ああくやしい。わが子が赤ちゃんのうちに「どどどぉーん」と出
会いたかったなぁ。


★『ごぶごぶ ごぼごぼ』 駒形克己 作  定価600円

★「こどものとも0.1.2.」についてはこちらをご覧ください。


村中李衣(むらなか りえ)
梅光学院大学教授、児童文学者。
1958年、山口県生まれ。筑波大学卒。創作に『かむさはむにだ』『小さいベッド』
(以上、偕成社)、絵本に『うんこ日記』(BL出版)、評論に『生きることの
デッサン』『子どもと絵本を読みあう』『お年寄りと絵本を読みあう』(以上、ぶ
どう社)など多数。さまざまな場をとおして、子ども(老人)と絵本の関係を探っ
ています。

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《2》月刊誌最新号<6月号>のご案内
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☆月刊誌最新号<6月号>発売中です。

◇◆ こどものとも0.1.2. 『ねこ ねてる』
                             田島征三 作  定価410円                   ◇◆

  猫がソファの上でぐうぐう眠っています。ひっくりかえったり、足をあげたり大
の字になったり。猫の寝相を同じアングルから描き連ねたユーモラスな絵本。

◇◆ こどものとも年少版 『おやすみなさい マーヤちゃん』
                          西巻かな 作  定価380円                      ◇◆

  ちいさな女の子のマーヤちゃんとうさぎちゃん。ふたりはそれぞれの家で、お休
みなさいの前のひとときを静かに過ごします。

◇◆ こどものとも年中向き 『きよぼう きょうは いいてんき』
                            白石清春 文/西村繁男 絵  定価380円       ◇◆

  「今日は、いい天気だよ」と言って、きよぼうのお母さんは庭にござを敷いてく
れました。手足の不自由な男の子の好奇心や喜びが、みずみずしい文とあたたかい
絵で描かれています。

◇◆ こどものとも 『ななちゃんの たんじょうび』
                    あおやぎ ひろ江 作/おちあい よしえ 絵  定価410円 ◇◆

  ななちゃんの誕生日。家は牛のお産でてんてこまい。そんな中、おばあちゃんの
アイディアで素敵な一日になっていくのです。

◇◆ ちいさなかがくのとも 『ころん ごろん いしっころ』
                            酒井賢司 作/川島敏生 写真  定価380円     ◇◆

  石ころが集まって、ころがったり、つながったり、背伸びをして遊びます。ひと
つひとつ違う表情を持つ、石のおもしろさに迫ります。

◇◆ かがくのとも 『マングローブ-みなみのしまのヒルギのもり』
                    金尾恵子 作  定価410円                            ◇◆

  沖縄県の八重山諸島にある西表島を舞台に、マングローブの不思議な生態とその
周りに集まるいきものたちを描いた観察絵本です。

◇◆ おおきなポケット  今月のポケット「おもしろ動物図鑑」
                                       U.G.サトー 作  定価770円     ◇◆

  ライオンがワイングラスと?、ペリカンがハサミと?? 動物と身近なものが組
み合わさって思いがけない姿に変身する絵の遊びの世界。他に楽しいお話が2篇。


◇◆ たくさんのふしぎ 『雪がとけたら-山のめぐみは冬のごちそう』
                        小林輝子 文/古山浩一 絵  定価700円           ◇◆

  雪がとけると早速山菜採りのはじまりです。塩漬けにしたり乾燥したり缶詰にし
ておいて、大晦日においしい年越しのご馳走を作ります。

◇◆ 母の友  特集「虫好き 虫ぎらいの不思議」  定価530円               ◇◆

  子どものころは好きだった虫が大人になると嫌いになったりする……なぜ? な
にか理由があるのでしょうか? その秘密に迫ります。
★こちらから「母の友」6月号の目次をご覧いただけます。



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《3》月刊誌編集部からこんにちは
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☆毎月交代で、月刊誌の編集部から読者の皆様にむけたメッセージをお届けしてい
ます。今月は、こどものとも第1編集部です。“「母の友」編集室の窓から”も、
毎月、このコーナーに掲載します。

◇◆こどものとも第1編集部から◇◆

 「こどものとも」は2006年3月号で600号、50周年を迎えます。いつも子どもたち
といっしょにいたい絵本として、そして子どもであるからこそ「最高のもの」を楽
しんでほしいという願いのもとに編集されている絵本として、50年出版され続けて
きました。
  今「こどものとも」第1編集部は50周年記念出版のあれこれの準備に追われなが
ら、「こどものとも」「こどものとも年中向き」の7,8,9月号の校正が次々と
(初校、再校、三校など何回か色をチェックし、言葉の確認をします)に追われて
いる時期です。
  この校正の段階は、絵本になる前の最後の産みの苦しみ(?)の段階です。絵も
完成し文章もできあがり、印刷され、初めて本の形になるとき。そして作家の方た
ち、編集部も初めて「ページをめくる」、という形で、できあがった絵と言葉が絵
本として生まれ変わるときでもあります。この絵本直前状態で、作家の方たちと編
集部は、印刷屋さんに原画の色がどこまで再現できているかをチェックし、よりよ
くなるように校正をお願いします。それと同時に登場人物の服が同じかどうか、看
板の字がまちがっていないかなどをもう一度念入りに見ていきます。またことばが
「ページをめくる」なかでほんとうに今の表現で適切かどうか、最後に見直して
(もう何十回も積み重ねてきたのですがそれでも)字の間違いがないかを見ます。
作家の方たちが北海道や九州に住んでいらしたり、小さなお子さんをかかえてがん
ばってくださっていたり、そのときどきの事情にあわせて、編集者もスケジュール
を調整して校正紙と原画をもって走り回っています。
  そろそろ7月号は責了になります。「もうこのまま印刷して製本して絵本にして
OK」というサインをする時期ですが、そのときは「大丈夫」という思いと不安が
いっしょになって絵本誕生を待つのみという心境です。そうやってできた、できた
てのほやほやの絵本にほんとうの命が吹き込まれるのは、そう、大人が子どもに声
にだして絵本を読んでやるその時です。毎月編集部はどきどきしながらその時を
待っています。


◇◆「母の友」編集室の窓から◇◆

 連載をお休み中の、長新太さんのマンガどうわ「なんじゃもんじゃ博士」。首を
長くして博士との再会を待ち望んでいるファンの方々のために、「母の友」では特
別企画として、1974年から2年間にわたり「母の友」に連載された、旧「なんじゃ
もんじゃ博士」を複刻掲載することにしました。全24話を、4回に分けて6話ずつ
ご紹介します。
 1985年に始まった現在の連載は、200話までが2冊の単行本『なんじゃもんじゃ博
士ハラハラ編』『なんじゃもんじゃ博士ドキドキ編』として発売されていますが、
この旧シリーズは、1979年に単行本として刊行され、その後絶版となっていますの
で、まさに幻の名作の復活です。
 今月号の見所を、ちょっとだけご紹介してみます。
  「なんじゃもんじゃ博士登場! という間もなくカバにふみつぶされてぺちゃん
こに?!」「温泉で博士が出会った、足のサイズ35センチのゴリラは何者?」「お
ばけうなぎと対決! あわやのところで博士が使った武器とは?」
……これだけでは、どんなお話なのかわからない! という方も、当時の連載から
読んでくださっているというファンの方も、ぜひ「母の友」誌上で博士の大冒険を
楽しんでくださいね。
 ちなみに、旅の相棒「ゾウアザラシ」との運命の出会いは、次回7月号で。その
後、9月号、10月号と続きます。
 なお、「母の友」では、「なんじゃもんじゃ博士」に関する原稿を募集していま
す。「なんじゃもんじゃ博士と私」「長新太さんへのメッセージ」などなど、自由
にお書きください。イラストも可。編集部「なんじゃもんじゃ博士」係までお寄せ
ください。お寄せいただいた原稿は「母の友」誌上でご紹介させていただくことが
あります。締め切りは2005年6月末消印まで。お待ちしています。

★『なんじゃもんじゃ博士 ハラハラ編』 長 新太 作  定価1050円

★『なんじゃもんじゃ博士 ドキドキ編』 長 新太 作  定価1050円

★こちらから「母の友」6月号の目次をご覧いただけます。



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《4》話題の新刊『クレイジー・レディー』の訳者尾崎愛子さんのエッセイ
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    雑草の花咲くとき
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 私の印象に残っている場面があります。それは、英語教師で文学少女(?)のミ
ス・アニーが、近所一の変人マキシンを家に招き、ポップコーン片手にテレビで映
画を観るところです。画面に映るのは、有名なシェイクスピア悲劇『オセロー』。
でもマキシンときたら、アル中で、「クレイジー・レディー!」とはやし立てられ
るくらいぶっ飛んだお調子者。どっ派手なボロ服にケバケバしいお化粧に身を固め
て「道をあけな!」とわめきながら通りを練り歩いたり、悪ガキ共にからかわれて
激怒して下着のまんま家を飛び出して追いかけたり、ミサの最中に立ち上がってみ
んなの行状を暴露する大演説をぶちあげたり……。数々の奇抜な言動で、いつもま
わりをぎょっとさせる彼女は、オセローの荘重なイメージとはちぐはくに思えま
す。案の定、彼女は映画のあまりの格調高さにへきえきして仏頂面、セリフの意味
さえ理解できずにぶち切れかけたようです。その光景を想像して、思わずにんまり
してしまいました。
 けれど実は、マキシンはオセロー将軍にちょっと似ています。ふたりとも、弱さ
を抱える英雄なのです。勇敢で知的なオセローは、ほぼ全ての点で完璧な人物でし
た――ただひとつ、嫉妬深いことをのぞいては。彼はその弱点に足元をすくわれて
しまいます。そしてついに、嫉妬に狂って最愛の妻を殺害し、破滅へと突き進んで
いくのです。
 いっぽう、マキシンの最大の弱点はアルコールでした。べろべろに酔って羽目を
はずしまくる彼女は、一見あだ名そのままの“ヘンな女”ですが、障害のある息子
のロナルドを、全身全霊で愛し育ててきました。彼のためならいくらでも強くなれ
たはずなのに、アルコール中毒から抜け出すことだけはできなくて、親権をあきら
めることになってしまいます。
 物語の語り手の少年ヴァーノンは、彼女に怒りと悲しみをぶつけます。「酒なん
かやめりゃよかったんだ! 生活を立て直せばよかったのに!」正直言って私も最
初そう思い、くやしくてなりませんでした。アル中を克服してずっとロナルドと住
み続けてくれたら、と、訳しながらヴァーノンと一緒に願っていたからです。
 でも今は、マキシンは、少なくとも人生のある瞬間、みごとな輝きを放ったのだ
という気がします。悩みぬいた末、だれもがあっと驚くような勇気と知性を発揮
し、自分の思いを捨ててロナルドのチャンスを守りぬくという英断を下したのです
から。そのとき、“オセロー”風の悲惨な状況へなだれこみかけていた運命が、鮮
やかにくつがえされたのだと思うのです。
 決めた道を、肩をそびやかして(ときには車まで止めて!)突き進むマキシン。
母親が身を張って獲得した絶好の環境で、すくすく成長していくロナルド。そし
て、そんなふたりといつしか大の仲良しになり、助け合ったり傷つけあったりする
うちに、勝手に決めこんでいたちっぽけな“自分”の枠をこわすヴァーノン。みん
な、無我夢中で自分だけの花を咲かせた、たくましく美しい“雑草”たちです。
 「本は友だちになってくれるのよ」と、ミス・アニーはヴァーノンに言いまし
た。変わり者と思われようが、空回りしようが、ひんしゅくを買おうが、全力投球
で自分らしい花を咲かせようとする“雑草”の方々へ。この本がかけがえのない友
だちとなりますように。一足先にこの本の親友になれた“雑草”より。

★『クレイジー・レディー』
    ジェイン・レズリー・コンリー 作/尾崎愛子 訳/森脇和則 画  定価1575円


尾崎愛子(おざきあいこ)
1975年東京都生まれ。東京大学教養学部イギリス科在学中、シドニーに1年留学し
て児童文学の授業を選択。卒論のテーマにはイギリスの児童文学作家エリナー・
ファージョンを選んだ。翻訳の仕事は今回が初めて。現在、東京大学大学院総合文
化研究科在学。(「尾崎」の「崎」の文字は、正しくは、つくりの上の部分が
「大」ではなく「立」)


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《5》5月の新刊のご案内
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≪5月10日(火)配本≫
★『文庫版 海底二万海里(上)』
    ベルヌ 作/ド・ヌヴィル 画/清水正和 訳  定価788円

◎海上で「なにかばかでかいもの」に出会ったという報告が次々になされた。追跡
してみると、それは海の生物ではなく、ネモ艦長の潜水艦ノーチラス号だった。

★『文庫版 海底二万海里(下)』
    ベルヌ 作/ ド・ヌヴィル 画/清水正和 訳  定価840円

◎囚われの身となった三人の男とネモ艦長をめぐって、潜水艦の中で緊張したドラ
マが展開。読者は神秘に充ちた驚異的な未知の海底世界へと導かれてゆく。

≪5月11日(水)配本≫
★『きたきた うずまき』
    元永定正 作  定価600円

◎赤、黄、青、緑、紫、といったカラフルな色彩で描かれた渦巻きが、「くるくる
くるりん」と楽しい擬音語とともに次々現れる、抽象画の絵本。

★『くっく くっく』
    長谷川摂子 文/小川忠博 写真/矢口峰子 製靴  定価600円

◎赤と青のフェルト製の赤ちゃん靴たちが、踊ったり、歌ったり、駆け回ったり。
生き生きと表情豊かな、楽しさいっぱいの写真絵本。

≪5月18日(水)配本≫
★『ちいさなくし』
    M.ポプルトン 原作/掛川恭子 文/佐野洋子 絵  定価780円

◎ひとりで髪をとかすことができず、家族にやってもらっていたジェーンが、自分
のくしを買ってもらって、ついにひとりでできるようになりました!

★『おしゃべりなもり』
   E.シム、N.スラトコフ 作/N.チャルーシナ 絵/田中友子 訳  定価1155円

◎森には楽しいおしゃべりがあふれています。「動物の言葉の通訳たち」が、森で
聞いた自慢話や生きる知恵の話をお伝えします。

≪5月25日(水)配本≫
★『虫たちのふしぎ』
    新開 孝 写真・文  定価1680円

◎虫って、けっこうへんちくりんな生き物です。でも、私たちは虫たちの暮らしぶ
りをほとんど知りません。『虫たちのふしぎ』は身近なその世界にグッと近づいて
いきます。

★『うふふの動物たち』
    ひの かずなり 文・さし絵  定価1575円

◎堅苦しい絵や、わかりにくい絵ではなくて、おもしろくて思わずうふふ、と笑っ
てしまうような、動物が出てくる絵に集まってもらいました。


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《6》書籍編集部だより
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☆絵本・童話・科学書の編集部から毎月交代で読者の皆様にむけたメッセージをお
届けします。今月は童話編集部です。

◎童話編集部から-福音館文庫のこと

 10年以上前のことですがバンクーバーに日本人が集まる「となりぐみ」というオ
フィスがあって、そこの本棚にぼろぼろになった文庫本がたくさん置いてありまし
た。日本人旅行者が読み終わった本を置いていったのを、自由に持っていけるよう
にしているとのこと。活字中毒のぼくは感激してちょうど読み終わった『羊をめぐ
る冒険』を置いてきましたが、文庫本のよさは、まさにこういうところだな、と思
いました。気軽に人にさしあげられるし、もらってもあまり負担ではない。そし
て、旅先で読む本がなくなるというのは恐怖だから、こんなところでおもしろい本
に出会えたら、その人はどんなにうれしいだろうと思うと、あげるほうも張り合い
があるじゃありませんか。
 そこで3年前にスタートした福音館文庫のこと。スタートするときにだいたいの
目安として100点のラインアップを決めましたが、これがなかなかたいへんでした。
福音館書店が発行してきた小学校中・高学年向き以上の童話、ノンフィクション作
品のすべてを、絶版なっているものもふくめて、読むところから始めましたが、目
はしょぼしょぼするし、頭はボーッとなるし。でも、これまで読んでいなかったお
もしろい本を見つけたり、あらためて感動したり(『ハイジ』なんて何度目になる
だろう。でも一気に読んでしまった)、うれしい発見がたくさんありました。
 3周年をむかえるこの6月で点数も80点をこえ、充実してきました。福音館文庫
がたくさんの本との出会いをつくってくれることを願っています。


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《7》「こどものとも」創刊50周年記念ブログをはじめます。
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  月刊絵本「こどものとも」は、たくさんの皆様のおかげをもちまして、来年3月
号で600号、創刊50周年を迎えます。それを記念して、このたび「こどものとも」創
刊50周年記念ブログを立ち上げることになりました。
  内容は、この50年に刊行した「こどものとも」600点と「こどものとも年中向き」
200点のバックナンバー全点の表紙とかんたんな内容を、1週間に1年分ずつ紹介
し、毎回その刊行当時のことを知る方々によるエッセイを掲載する予定です。1週
間に1年分ずつですから、50週間、約1年で50年の歴史をたどることになります。
  現在鋭意準備中で、5月下旬までにはスタートする予定です。ブログを使用する
ことで、たくさんの皆さんから、思い出や感想をお寄せいただければと思っていま
す。もちろん現在のホームページからご覧いただけるようにしますので、どうぞお
楽しみになさってください。

★「こどものとも」創刊50周年につきましては、次のページをご覧ください。


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