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 ★あのねメール通信~福音館書店メールマガジン2005年9月7日 Vol.46   ★
              

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         ◆◇◆  CONTENTS  ◆◇◆          

《1》 連載:絵本への道 6 無文字時代の終わりに 村中李衣
《2》 月刊誌最新号<10月号>のご案内
《3》 月刊誌編集部からこんにちは
《4》 長新太さん追悼 井上洋介
《5》 9月の新刊のご案内
《6》 書籍編集部だより
《7》 「こどものとも」創刊50周年記念ブログ公開中

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《1》連載:絵本への道 6 無文字時代の終わりに  村中李衣
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    無文字時代の終わりに

 絵本とつきあう人生の長い道。なかでも、赤ちゃんならではのやりかたで、世界
との対話をする時代を豊穣な「おっぱい山」とでも名づけるとするならば、「おっ
ぱい山」の登りは、「音」「色」「かたち」が自由に結びあったり衝突したりの無
文字道です。
 たとえ画面に「文字」が記されてあっても、それは絵の一部分でしかありませ
ん。無文字時代の楽しさは、自分をとりまくすべてのものが「五感」を通して一瞬
に「わかる」ことにあります。意味など無用の満ち足りた場所です。
 ところが2歳を過ぎるあたりから、みなそれぞれに山を下っていかなくてはなり
ません。その折り返す道の途中で、否が応でも拾っていかざるを得ないものが「文
字を介したことば」ではないでしょうか。
 私は、この折り返し地点で、かこさとしの『ことばのべんきょう』に出会えた赤
ちゃんは幸福だなぁとつくづく思います。
 かこさとしといえば、あの『からすのぱんやさん』や『だるまちゃんとてんぐ
ちゃん』を書いたおもしろがりの天才みたいな人ですから、タイトルだけをみる
と、「えっ、なんでかこさんがべんきょうの絵本?」と首をかしげる方もおられる
かもしれません。ところがところが、です。「くまちゃんのいちにち」に始まり、
「くまちゃんのいちねん」「くまちゃんのごあいさつ」「くまちゃんのかいもの」
へと続く4巻本を読み進めていくと、生きていく(社会化していく)ことそのもの
が「学び」なのだとわかります。
 朝日が昇って沈むまでの間に、春の芽吹きから冬枯れまでの間に、「こんにち
は」から「さようなら」までの間に、空っぽだった両手に家族のためのたくさんの
荷物が載せられるまでの間に、ことばが生まれ、生きていくことの上に重ねられて
いくのだという、かこさんのはっきりとした思想がうかがえます。
 また、かこさんは、ひとつずつの営みにあてられた「ことば」を、使用頻度や大
人の価値観で差別しません。ガラス戸に浮かぶ「ゆげえ」ということばも、くま
ちゃんのからだをおおう「バスタオル」ということばも、くまちゃんちの入浴場面
では等価です。「だついかご」も「おなか」も「すいどう」もみんな、その夜のく
まちゃんちのささやかな幸せを記憶にとどめる「ことば」だからです。
 幼い人は、飽かず、かこさんの描いた細かい絵ひとつずつを指差し、そのひとつ
ずつがみな「名づけられた」ものであることを、周りの人の愛とともに知っていき
ます。そして名づけの始まりには、存在することそのものに寄せられた愛があるこ
とをも知るのです。
 「ことば」を獲得するとは、ことばを「生きているまるごと」から引き剥がして
使いまわし方を覚えることだけではありません。「文字」や「意味」にまみれ、自
分を飼い慣らす道に迷い込みそうになりながらも、そのたびに「おっぱい山」の下
り道で始めて出会った「名づけ」の愛に立ち戻り、生きて在ることとまっすぐ向か
いあっていくことだともいえるでしょう。
 「くまちゃんのごあいさつ」の最後のシーンで、「おやすみなさい」といい交わ
すくまちゃん親子をひとりずつなでて、そっと自分も「おやすみなちゃい」のこと
ばを寄せる幼い人の中に、今日を終らせ明日へ進む勇気をかいまみて、ふとそんな
ことを思ったのでした。


★『ことばのべんきょう』についてはこちらをご覧ください。


村中李衣(むらなか りえ)
梅光学院大学教授、児童文学者。1958年山口県生まれ。筑波大学卒。絵本に『かむ
さはむにだ』『小さいベッド』(以上、偕成社)『うんこ日記』(BL出版)の
他、『生きることのデッサン』『子どもと絵本を読みあう』『お年寄りと絵本を読
みあう』(以上、ぶどう社)などで、子ども(老人)と絵本の関係を探っていま
す。このメールマガジンの連載も、2人の子どもの母親という体験もふまえなが
ら、絵本を読んでいくときの不思議に楽しい“現場”を報告していただきます。


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《2》月刊誌最新号<10月号>のご案内
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☆月刊誌最新号<10月号>発売中です。

◇◆こどものとも0.1.2.『はい!たっち』
              わたりむつこ 作 定価410円         ◇◆

キリンさんもカバさんもカンガルーさんも、ちゃんと靴はけたかな? 動物たちが
一生懸命に靴をはく様子がユーモラスに描かれます。

◇◆こどものとも年少版『ムシムシエホン』
            井上洋介 作 定価380円            ◇◆

ぼくのともだちは、だんごむし。まるくなって、ごろごろごろ。てんとうむしも、
ありも、みんなともだち。身近な生き物と楽しく遊びます。

◇◆こどものとも年中向き『チョウスケとおつきさま』 
             劉郷英 作/張治清 絵 定価380円       ◇◆

こぐまのチョウスケは月のきれいな夕暮れに散歩にでます。池の中にもうひとつ月
を見つけ、すくって持ち帰ろうとしますが……。

◇◆こどものとも『ヒコリふねにのる』
                  いまきみち 作 定価410円              ◇◆

海の近くに住むヒコリは、おじさんの船に乗せてもらい、初めての船の旅をしま
す。なぞなぞをしながら船の旅が楽しめます。

◇◆ちいさなかがくのとも『あらしなんてへっちゃら』
             さとうわきこ 作 定価380円          ◇◆

あらしがくるんだって。風が吹いたって、雨が降ったって、へっちゃらさ! そん
なこといっていて、だいじょうぶなのかな?

◇◆かがくのとも『ひもとわゴムでだましっこ』
         佐伯俊男 作 定価410円               ◇◆

ひもと輪ゴムを使って、手品をやってみよう。どこの家にもある身近な素材を使っ
た誰にでもできる楽しい手品を紹介します。

◇◆おおきなポケット 今月のポケット「みつけたよ! 秋の林で」
                   増村征夫 写真・文 定価770円   ◇◆

今月のポケットは「みつけたよ!秋の林で」。きれいなもの、面白いもの、おいし
いものを一杯みつけよう。他に楽しいお話が2篇。

◇◆たくさんのふしぎ『サーカスの学校』
           西本まり 文/佐竹美保 絵 定価700円       ◇◆

カナダのモントリオールのナショナルサーカス学校では、世界中の若者がサーカス
のプロをめざして勉強しています。

◇◆母の友特集「子育て中に、力をもらった1冊」 定価530円       ◇◆

子育て中に頼りにしていた育児書、力づけられた本がありますか? 育児経験者が
語るそれぞれの1冊をご紹介します。

★こちらから「母の友」10月号の目次をご覧いただけます。



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《3》月刊誌編集部からこんにちは
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☆毎月交代で、月刊誌の編集部から読者の皆様にむけたメッセージをお届けしてい
ます。今月は、「たくさんのふしぎ」編集部です。“「母の友」編集室の窓から”
も、毎月、このコーナーに掲載します。


◇◆たくさんのふしぎ編集部から◇◆

 来夏刊行予定の作品のため、著者の二川英一さんと南東アラスカを取材してきまし
た。かの地に暮らしてきた先住民たちの芸術文化「トーテムポール」について、
しっかりと調査をして、楽しい本をつくるためです。
 乗換え地のアメリカ・シアトルでは、懇切丁寧なセキュリティチェックに(必ず
靴を脱がされます)飛行機を一便乗り越すはめになり、やっとの思いでカナダはバ
ンクーバーへたどり着きました。ヘトヘトの私を迎えてくれたのは、先住民のアー
ティスト、ビル・リード氏の彫刻作品と(空港構内にあります)、屋外に立つ3本
のトーテムポールでした。洗練された観光都市の粋な計らい。気が利いているな
あ! ほっとひと息つきながら見るトーテムポールと抜けの良い青空は、これから
の旅程に幸先良い予感を与えてくれます。
 あまたのガラス・ビルが立ち並ぶ港に水上飛行機がひんぱんに飛び交うバンクー
バーは、海洋都市を誇る美しい現代の大都市ですが、大学博物館や市の公園に設置
されたトーテムポールにはじまり、観光街のみやげ屋、おしゃれな先住民アートの
ギャラリー、さらには先のビル・リードの作品が印刷された紙幣にいたるまで、先
住民の芸術を(近代的な洗練をまぶしつつ)上手にとりこみ、自国の文化のルーツ
や特徴としてアピールしているのが印象的でした。
 ついで訪れたアメリカのケチカン、ランゲルは、それぞれ人口12000人と
3000人の町。白人にとってはかつてゴールドラッシュにわいた土地ですが、今
や小さな漁師町といった風情の町です。高緯度のため21時ころまで明るいのです
が、日中はいつも雨や霧雨で、上下カッパを着用しながら町を歩きまわります。印
象的だったのは空と雲です。今降ったばかりの雨が、向こうの山間ではもう水蒸気
となってモクモクと立ち上り、それがまた低くたれこめた雲へとたおれこむ。まる
で雨と雲の間に暮らしている地方です。猛スピードで流れゆく雲がちぎれると、い
たるところに晴れ間がぼこぼこと空いて、そこから様々な角度で日光が差し込みま
す。しっとり暗い雨の風景とそれを照らす強い日差しがいつも同居して、町全体が
独特の陰影をうみます。もうどこにいるやら、なんのことやら、雲の間にサンド
イッチされているような、美しく不思議な風景でした。日本の出雲ではありません
が、雲低くたれこめる地方ではやはり神話がうまれやすいのでしょうか、この町に
あるトーテムポールには、ワタリガラスが太陽を盗んだなどの神話がたくさん彫り
こまれているのでした。
 出会いにめぐまれた旅でもありました。ケチカンに降りて、最初に乗ったタク
シーの運転手マルコ(後に友人になったため敬称略)はなぜかラテン系。開口一番
口にしたのが、「近くに有名なカーバー(トーテムポールやマスクなどの彫り師)
がいて、すごく気さくな人だから行ってみな!」でした。早速向かった先では、確
かに気さくで、でも少々お小言が多く、それがゆえか大変腕利きのアーティスト、
ノーマン・ジャクソンが作品を制作していました。彼が言うには「ミチオを知って
るか?」。くわしく伺ってみると、ノーマンは故・星野道夫さんのご友人で、彼の
母上はクリンギット族の代表的な長老として、星野さんの著作でも丁寧に紹介され
ているとのこと。すっかり仲良くなってノーマン氏の自宅にお招きいただくと、奥
様は日本人のユーコさんというわけで・・・漁師も兼業するノーマン氏の美味しい
サーモン料理をいただきながら、取材先の夜はふけていったのでした。
 不当な圧迫を受けてきた先住民の文化を、外国人である我々が紹介することは、
その文化に対する尊敬とともに、そこに生きる方々に対しての理解とデリカシーが
必要です。私が今回この取材に同行したのは、そうした先住民文化の現在を編集担
当者としての目と足で感じるためです。もちろんビジネス上のご許可もしっかり頂
戴しましたが、一冊の本ができあがるまでには、単なる情報や契約ばかりでなく、
こうした不思議なご縁にひっぱられながら企画が進んでいくことがよくあるものだ
なあと感じます。ただ外側からその文化を観察し知識を得るのではなく、なにより
一人の人間として、友人として彼らに巡り合い受け入れてもらえたことは、とても
楽しい思い出であり、子どもたちにこの作品を届けるときにぜひ伝えたい気持ちで
す。
 「光と影」にいろどられた風景や歴史、世界遺産に指定された廃村や朽ちたトー
テムポール、そうしたイメージから、彼ら南東アラスカ先住民文化については、つ
いなにかもの哀しさをみたいなものを強調して感じてしまいがちでしたけれども、
今回の取材を通して感じたその文化の心根とは、世界はおおむねハッピーだという
おおらかな気持ちなのかもしれないなあなどと感じている帰国後です。

この来夏刊行予定の「たくさんのふしぎ」は
(仮題)『トーテムポール』二川英一(ふたかわひでいち)文・絵、
2006年8月号予定、です。お楽しみに。

★こちらから「たくさんのふしぎ」の内容をご覧いただけます。



◇◆「母の友」編集室の窓から◇◆

 今年6月に亡くなられた長新太さんは、「母の友」の創刊まもないころからの著
者のお1人です。休載中だった「なんじゃもんじゃ博士」は、とうとう連載再開が
かないませんでした。
 一昨年、単行本『なんじゃもんじゃ博士 ハラハラ編』『ドキドキ編』(この書
名ももちろん、長さんご自身によるもの)の出版記念サイン会で、長蛇の列を作る
ファンの方一人一人に、ていねいにイラストを描いていらした姿が、今も目に焼き
付いています。その帰り道、「『なんじゃもんじゃ博士』の歴代担当者(何しろ20
年を越える長期連載だったので)で、長さんを囲む会をしましょう!」などと盛り
上がったことも、昨日のことのようですが、それもかないませんでした。
 「母の友」11月号は、長新太さんへの感謝を込めた追悼特集です。
 11月号はもう1本特集があります。それは3回目となる「こどもに聞かせる一日一
話」。作家の手になるものに、読者から公募した作品を合わせて30編。新しい書き
手の出現も感じさせ、編集部としてはとてもうれしいのですが、何より、お子さん
にきっと喜んでいただける童話特集になったと思います。お楽しみください。

★こちらから「母の友」10月号の目次をご覧いただけます。



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《4》長新太さん追悼 井上洋介
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  長さん
                     井上洋介

 ふり返り記憶をたどると、長さんは22、3歳、私は10代の後半で、当時有楽町に
あった東日新聞社を訪ねた。
 新聞を四ッ折にしたような、表紙も1色の週刊紙をだしていた。その週刊紙に漫
画投稿欄があった。そこに漫画を送ると次の週に掲載されていて、嬉しくなってま
た送るとまた載っていた。そのころすでに知っていた小島功氏が、「長新太がおま
えの漫画をほめていたよ。いちど訪ねたら」といってくれた。選者が長さんだった
のである。階段の下に立つ私に、「長です」といいながら長さんは階段をおりてき
た。
 このときより数年前に、六浦光雄が表紙を描いていた「新漫画」で、柔らかい線
の長さんの絵を見て、あァ、違うなあと思っていた。なんとなく堅い線の多い漫画
の絵のなかで、自在な柔らかさのある線をすでに描いていた。
 それから数年後、小島功のいる独立漫画派に長さんは入ってきた。遊びにおいで
よといって、田端の住所の地図を描いてくれた。
 上野池之端から都電にのり動坂下でおりて、地図を見ながら路地に入りたずね
た。チリひとつないきれいな部屋に、結婚したての奥さんがいた。今でも不思議な
のは、そのとき机の上に鉛筆もペンも消しゴムも紙もおいてなかったこと、描かな
いときはきれいに片付けてしまうらしい。長さんのフシギにふれた気がした。
 夕方になると有楽町の独漫の事務所に漫画家たちが集まってくる、そこへ編集者
もきたり、笑い声があって、それぞれに散っていく。
 あるとき、そこへ長さんを訪ねてきた人が大型雑誌の見開き大の1色刷りの漫画
を見せていた。そばにいた数人の漫画家と一緒に、私ものぞいた。それはアンド
レ・フランソアの漫画、私の好きな漫画家である。こんな不敵な見開き一点のカー
ツーン(ひとコマ漫画)を、長さんに見せているこの訪ねてきた人は、堀内誠一で
あった。
 日暮れに根津神社の近くの小道で、ばったり長さんに出会った。長さんはうつむ
いて周囲にはいっさい目もくれず足早に歩いてきた。「長さん!」と声をかける
と、迷惑そうに立ち止まった。こんなところで長さんに会うのは奇遇、どこへいっ
たのかと聞くと、彫刻を見てきたという。浦和の方の美術館だという。たまたま根
津は途中下車して歩いていたらしい。コーヒー飲もうよというと、いや飲んだ。そ
れじゃあ、そば屋へいかないかと、ばったり会えた嬉しさでしつこくいうと、い
や、いい……と短くいう。もう、みごとな素っ気なさである。じゃあ、またといっ
て、うつむいて、少し前と同じ早さでいかにも歩きなれた道という感じで、根津の
細い道を曲がっていった。1人で日暮れの根津の道を歩いていたことより、彫刻を
見にいった! ということが、私にはなにか長新太のもうひとつの奥深さをフッと
感じさせた。
 若いころの昔、長さんの仕事部屋に小島信明の100号大の大作が架かっていた。60
年代の現代美術の前衛作家である。長新太の美への把握の現れだろう。またあると
きは、仕事机のそばに世界の子供の画集がおいてあった。子供の自在な奔放な筆意
を見ていたのであろう。
 家を訪ねると、長さんは外と違ってとても愛想がいい。鉛筆の削り方がおかしい
と、奥さんが笑っていた。直角に近く削って芯をだすのである。自動車だって後ろ
に運転席があるより、ハンドルの下に前輪がある方が運転しやすい筈だ、それと同
じでこの方が描きやすいといっていた。
 50数年来、長さんの後ろを安心して、満足して、嬉しくて、黙って、ただただ不
敵な絵に唸りつづけて、長さん1人いればもう充分と思ってきた。逢わなくても気
持ちはいつも通じていた。
 特異な才能をこんこんと溢れさせつづけて、天空にのぼった長さん、噫(ああ)
悲しいかな。


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《5》9月の新刊のご案内
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《9月7日(水)配本》
★『ぶぅさんのブー』
  100%ORAGE(及川賢治・竹内繭子)作 定価600円

子ブタのぶぅさんは、どんなときも「ブー」としか言いません。おいしいとき、楽
しいとき、困ったときも、痛いときも。

★『わたしのねこちゃん』
  かんなりまさこ 文/荒井良二 絵 定価780円

女の子が、雪の庭に出ようと誘ってもしらんぷりのねこ。でも、気がつくとねこは
外に出てきて、ふたりは夢中になってそり遊び!

★『シャカ』
  油野誠一 作 定価1575円

お釈迦さまの生涯を、平易な文章で描いた92歳の画家の渾身の作です。春秋の彼
岸、花祭りなどにお読みいただけますように。

《9月14日(水)配本》
★『どうぶつえんであそぼ かば とら こあら』
  福田豊文 写真/中野博美 文 定価1260円

動物たちを間近でじっくり撮影した写真の1枚1枚には、ふだんじっくり見られな
い動物たちの姿が克明に写しとられています。

★『落ち葉』
  平山和子 文・絵/平山英三 構成・写真 定価1365円

20年近くにわたり、ひたすら落ち葉を見つめ、水彩絵具を用いて原寸大で描きつ
づけてきた著者の「落葉美術館」を誌上公開。

《9月21日(水)配本》
★『タンタン ソビエトへ』
  エルジェ 作/川口恵子 訳 定価1680円

若きルポ記者タンタンと愛犬スノーウィは、ソビエト連邦へ向かいます。ところが
ソ連側の陰謀により何度も危機に陥り……。


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《6》書籍編集部だより
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☆絵本・童話・科学書の編集部から毎月交代で読者の皆様にむけたメッセージをお
届けします。今月は科学書編集部です。

◎科学書編集部から

 秋も間近の季節になりました。野山にあそぶには絶好の季節です。
 私たち「科学書」編集部には、読者の方からいろいろなお問い合わせがまいりま
すが、夏休みには読者の子どもたちから直接質問が寄せられることが多いのです。
 この夏休みには『町たんけん』の19ページ「プラットホームの線は黄色で描かれ
ているのに、文章が白線までおさがりください、となっているのはどうしてです
か?」という小学2年生からのお問い合わせがまいりました。調べますと、これは完
全に編集部のミスでした。重版の際に文章を「黄色い線の内側までおさがりくださ
い」と直すことに……。
 『あそびのレシピ』(鈴木洋子著)には小学5年生から「カレイドスコープ(万華
鏡)を作りたいのだが、細長いケースというのはどこで入手できますか?」という
お問い合わせが。これも「手芸店にある」というだけでは説明不足だったことが判
明し、重版の際にもっと詳しく記載することに……。どちらも編集部では見落とし
ていたことでした。その意味で反省と共に、読者の子どもたちがきちんと読んでく
れているということが実感され、嬉しい体験でもありました。後日『あそびのレシ
ピ』の小学5年生からは自分で作ったカレイドスコープの写真も届きました!
 さて秋を感じさせる本を3点。

★『なく虫ずかん』
  松岡達英 絵/篠原榮太 文字/佐藤聴明 音/大野正男 文 定価1365円


★『ぼくのコレクション』
  盛口満 作 定価1785円


★『あかいはっぱ きいろいはっぱ』
  ロイス・エイラト 作/阿部日奈子 訳 定価1470円


★『町たんけん』
  秋山とも子 文・絵 定価1260円


★『あそびのレシピ』
  鈴木洋子 著/柴原のりこ 写真/村山純子 構成 定価1680円



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《7》「こどものとも」創刊50周年記念ブログ公開中
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 月刊絵本「こどものとも」は、たくさんの皆様のおかげをもちまして、来年3月
号で600号、創刊50周年を迎えます。それを記念して、現在「こどものとも」創刊
50 周年記念ブログを公開しています。
 内容は、この50年に刊行した「こどものとも」600点と「こどものとも年中向き」
200点のバックナンバー全点の表紙とかんたんな内容を、1週間に1年分ずつ紹介
し、毎回その刊行当時のことを知る方々によるエッセイを掲載しています。毎週金
曜日に公開し、50週間、約1年で50年の歴史をたどることになります。今週金曜
は、1966年度分を公開。『ぐりとぐらのおきゃくさま』や『だるまちゃんとてんぐ
ちゃん』な どが登場します。これまでに公開された分を、年度ごとにまとめて見た
り、エッセイだけを読んだりすることもできるようになっています。
 ブログですから、コメント、トラックバックを利用してたくさんの皆さまから、
思い出や感想をお寄せいただいています。もちろん現在のホームページのトップか
らもご覧いただけるようになっていますので、どうぞご覧ください。

★「こどものとも」創刊50周年記念ブログ



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