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 ★あのねメール通信~福音館書店メールマガジン2005年11月2日 Vol.48  ★
              

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         ◆◇◆  CONTENTS  ◆◇◆          

《1》 連載:絵本への道 8 わたしを背負う 村中李衣
《2》 月刊誌最新号<12月号>のご案内
《3》 月刊誌編集部からこんにちは
《4》 話題の新刊『かはたれ』の著者、朽木祥さんのエッセイ
《5》 11月の新刊のご案内
《6》 書籍編集部だより
《7》 「こどものとも」創刊50周年記念ブログ公開中
《8》 『ぐ閧ニぐら 絵はがきの本』刊行記念キャンペーンのお知らせ


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《1》連載:絵本への道 8 わたしを背負う  村中李衣
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 私が3歳になるかならないかのころだったと思います。
 それまで、「ひさこちゃん(私の本名です)」とばかり呼ばれ、自分でも「ひさ
こちゃんねぇ」と名乗っていたのに、幼稚園に入る準備だったのでしょうか、とき
どき「あなた」と呼びかけられるようになりました。それで私も自分のことを「あ
なたねぇ」と呼んでみたら「だめだめ、あなたは『あなた』じゃなくって『わた
し』って呼ばなくっちゃぁ」とたしなめられてしまいました。
 えっ、えっ、どういうこと?すっかり大混乱。今でもその時の、なにか、この世
界とボタンをひとつ掛け違えたような、世界が私の目の前でぱかっと二つに寸断さ
れたような違和感が身体の隅っこに残っています。
 ところが、そんな私を見てきゅっとそばに引き寄せてくれた、散髪屋のおばちゃ
んがいました。おばちゃんは耳元でそっとささやいてくれました。「あのね、ひさ
こちゃんのことを『わたし』って呼べる人は、世界中でひさこちゃんひとりっきり
なのよ」
 おばちゃんの「世界中」ということばと「ひとりきり」という言い方には、誇ら
しく、こっそりほめられているかのような、大人びた響きがありました。このおば
ちゃんのおかげで、自己と他者がごちゃ混ぜであった時代から抜け出し、関係性の
中で自分を生きることに前向きに踏み出せたのではないかと思っています。
 「かがくのとも」として発表された『わたし』(谷川俊太郎 文/長新太 絵)
は、見開きの左半分に正面を向いた「わたし」が、右半分には私に社会的な関わり
をもたせるさまざまな人や動物が描かれています。
 社会的な関わりとは、「~からみると」というまなざしの行き着き方のことで
す。つまり、「わたし」は見方によって「むすめ」とも「にほんじん」とも「お
じょうさん」とも「ちび」とも呼ばれる存在なのです。成長して、社会的役割が増
え、その関係性も複雑化していきます。
 でも、いつになろうと「わたし」だけは「わたし」と、自分にたったひとりで呼
びかけ続けるしかないのです。その「わたし」が一番楽になれる場所が、最後の頁
で描かれたように、すべての役割からほどかれた「ほこうしゃてんごくではおおぜ
いのひとり」なのだとしたら……。関係を持たない、見知らぬあのひとも、あのひ
とも、みんな「ひとりを背負っている」という孤独の共感で「わたし」を支える社
会は、振り返るとちょっとさびしい。
 私の娘まさこは、4歳の頃、絵本の見開き左側で、ずっと正面をむいて立ってい
る「わたし」に向かって「えらいえらい」となでなでしていました。娘の「えらい
えらい」に託されたものは何だったのか、自分を保って生きるしんどさへの共感
だったのか、ねぎらいだったのか……そんなことを思い返しながら、久しぶりに娘
の本箱にあった『わたし』の絵本を取り出してみてびっくり!!なんと、表紙の正
面を向いたみちこちゃんの絵の横に、鉛筆でまさこの正面向きの絵が描き添えられ
ているではありませんか。
 思えば4歳のまさこは、すでに、ささやかな関係性の中で自分を生き始めていま
した。でもそれはせいぜい、とうちゃん、かあちゃん、じいちゃん、ばあちゃん、
にいちゃん、保育園のせんせい、となりのおばちゃん、おじちゃん、そのあたりで
うろうろしているものだったはず。きっと、当時の彼女にとって、みちこちゃん
と、みんなとの関係の多様さは、とっても豊かなものにみえたのでしょう。
 だとすれば、「えらいえらい」も、私が感じたような「関係性へのしんどさ」と
は無縁であって、豊かな共同性への憧れに近いものだったのかも知れないなぁ。こ
のあと、どうしたって、さまざまな関係性が絡み合っていろんな生きづらさの波に
もみくちゃにされていくであろうこと、「わたし」を背負うことが「独り」を背負
うことにつながっていかざるを得ないことなどなど、知る由もなく。ともかく、
「わたし」への旅のはじまりを、娘はこの絵本といっしょに出発させたようです。

*おまけ*
 「きりんからみるとちび」なんて書いてあるけど、これって、「きりん」と名づ
けた者のさらなる関係の名づけだよね。当人同士は呼び名なんてそっちのけで、会
うたびに「う~」と交わりあっているかも。だからまさこもぐっと共感しちゃった
のは、「呼び名」の多様性へあこがれたというより、呼び名そっちのけであんなに
いっぱいと関われるっていうその関わりの豊穣さを、まのあたりにしちゃったから
だよね、きっと。結ばれているってことの、まっすぐなうれしさだよね、きっと。

★『わたし』谷川俊太郎文/長新太絵定価880円


村中李衣(むらなか りえ)
梅光学院大学教授、児童文学者。1958年山口県生まれ。筑波大学卒。絵本『かむさ
はむにだ』『小さいベッド』(以上、偕成社)、『うんこ日記』(BL出版)の
他、『生きることのデッサン』『子どもと絵本を読みあう』『お年寄りと絵本を読
みあう』『絵本の読みあいからみえてくるもの』(以上、ぶどう社)などで、子ど
も、老人と絵本の関係を探っています。このメールマガジンの連載も、2人の子ど
もの母親という体験もふまえながら、絵本を読んでいくときの不思議に楽しい“現
場”を報告していただきます。


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《2》月刊誌最新号<12月号>のご案内
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☆月刊誌最新号<12月号>発売中です。

◇◆こどものとも0.1.2.『おでかけくまさん』
              たるいしまこ 作 定価410円         ◇◆

よく晴れた気持ちの良い日。丸太小屋から、くまのお父さんが出てきました。釣り
ざおを持ってお出かけです。くまの家族の一日を描いた絵本。

◇◆こどものとも年少版『ポンテのクリスマス』
    オスターグレン晴子 文/エヴァ・エリクソン 絵 定価380円    ◇◆

クリスマスの前の日、ポンテは森でサンタクロースに落し物を届けます。その夜、
ポンテのにもすてきなプレゼントが届きます。

◇◆こどものとも年中向き『ポッ・スットン』 
             野坂勇作 作 定価380円           ◇◆

あーちゃんが初めての手紙をポストに入れました。大雪で集配の車がこないので、
ポストは雪の道を、自分で歩き出します。

◇◆こどものとも『たんたんたんてい』
         石川ミツ子 作/二俣英五郎 絵 定価410円       ◇◆

園でお迎えを待って探偵ごっこをしていたあきらとけんたは、あやしい人影を見つ
けます! さあ、探偵ごっこの始まりです。

◇◆ちいさなかがくのとも『かみコップのフェスタ』
    古川タク 制作/吉野一歩 文/小川忠博 写真 定価380円     ◇◆

あーら、ふしぎ! 白い普通の紙コップが次々と、金魚や象、海亀や虎などに変身し
ていきます。みんなもフェスタに参加しませんか?

◇◆かがくのとも『ばばばあちゃんの なんでも おこのみやき』
    さとうわきこ 作/佐々木志乃 協力 定価410円          ◇◆

ばばばあちゃんの「かがくのとも版」お料理絵本。今回は子どもたちとお好み焼き
づくりです。さあどんなものができるのやら。

◇◆おおきなポケット 今月のポケット「ぼくのなまえは へいたろう」
    灰島かり 文/殿内真帆 絵 定価770円              ◇◆

へいたろう君が、名前についていろいろと考えます。他に楽しいお話が2篇。

◇◆たくさんのふしぎ『かくれんぼ』
           岩瀬成子 文/植田正治 写真 定価700円      ◇◆

そこにかくれているのはだれ? ふしぎな写真の世界を、行きつもどりつ、かくれん
ぼ。美しい写真とリリカルな文の写真絵本。

◇◆母の友 特集「子育て中に、元気をくれた本・父親編」 定価530円   ◇◆

10月号の母親編に続き、各界で活躍の父親達が贈るブックガイド。幻の長新太作・
カラー版「なんじゃもんじゃ博士」も再登場。

★こちらから「母の友」12月号の目次をご覧いただけます。



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《3》月刊誌編集部からこんにちは
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☆毎月交代で、月刊誌の編集部から読者の皆様にむけたメッセージをお届けしてい
ます。今月は、「こどものとも第1」編集部です。“「母の友」編集室の窓から”
も、毎月、このコーナーに掲載します。


◇◆こどものとも第1編集部から◇◆

 「こどものとも」は来年の3月号で600号、50周年になります。その記念すべき
600号は谷川俊太郎さんのことばと元永定正さんの絵で構成される『いろいきて
る!』元永さんの手で画面に流されたさまざまな色の絵の具が定着してできた不思
議な絵でつくられています。
 元永さんのことばによれば「引力と時間」がつくった絵です。そして谷川さん
は、その「生きものである」絵を見て「色と流れる形の声を聞きながら」絵と対話
してことばを書いてくださいました。ユニークな新しい絵本は「こどものとも」50
年の第一歩を飾るにふさわしい作品になることでしょう。「いやあ、今回は苦労し
ました」との著者のおふたりのご努力に敬意を表しつつ、編集部では印刷屋さんと
なんとか原画に近い色が出せないか、努力をしているところです。
 「こどものとも」50周年記念出版のための本づくりは、「こどものとも世界昔ば
なしの旅」1、2(各15冊)が終わり(おかげさまで売れ行きもよく再版になりみ
んなで大喜び)、今は来年の1月、2月にでます「こどものともセレクション」
(全15冊)と『こんにちは おてがみです』の出版準備に追われています。いつも
すべての本を傑作集として、いつでも子どもたちの手に入るようにしたい、と願い
つつそうはいきません。50周年の機会にそのようなバックナンバーの中から多彩な
15冊を再版することになりました。編集部にとっても読者のみなさまにとってもう
れしいことだと、がんばって編集作業に取り組んでいます。
 そして『こんにちは おてがみです』。ぐりとぐら、ばばばあちゃん、だるま
ちゃん、たろう、あさえちゃん、まゆ、きつねのきっこちゃん、おおかみ、エンソ
くん、やなぎむらのむしたち、全部で10通のほんものの手紙が、ほんものの封筒に
入って、読者の子どもにとどく絵本です。配達人はホネホネさん。どびきり楽しい
大型ページつき。いつもとはちょっと違う絵本づくりですが、楽しい絵本にしよ
う! と編集部一同大張り切り。それにしても忙しい! こどものとも第1編集部で
す。


★こちらから「こどものとも世界昔ばなしの旅」の内容をご覧いただけます。

「こどものとも世界昔ばなしの旅」




◇◆「母の友」編集室の窓から◇◆

 ファッションの流行は数ヵ月のうちにめまぐるしく変わります。古い洋服はあっ
という間にすたれ、新しいものがどんどん出てくる。ちなみに、こうした現象は18
世紀のフランスで既に見られたそうで、哲学者のモンテスキューが苦言を呈してい
ます。が、やはり、200年後の今も相変わらず流行は高速で変化を続けてる――。
 さて、そんなファッションの世界で「洋服を作るとき、僕は10年、20年着ていた
だけるものを目指しています」という人がいます。今年、創立10周年を迎えるブラ
ンド、「ミナ ペルホネン」の創立者にしてデザイナーの皆川明さんです。「ファッ
ションの世界って無駄が多いなって思うのです。ものの寿命ってもっと長いはずな
のに……」
 皆川さんは洋服を作るにあたって、布生地からデザインします。「『作る』とい
うことを根本的なところからやりたいので」(ちなみに皆川さんの生地のデザイン
は国内のみならず、ヨーロッパでも高く評価されています)。そして、過去に発表
したのと同じデザインの布で、新しい洋服を作ることもあります。これは、常に変
わりつづけなければならないファッションの世界においては、とても珍しいこと。
 皆川さんとはいったいどんな人なのか。ご興味を持たれた方は、「母の友」12月
号にインタビューが掲載されておりますので、ぜひご覧ください。また、巻末付録
として、「ミナ ペルホネン」の布生地のデザインを使ったラッピングペーパー
(ブックカバーや色紙などとしてもご利用いただけます)がもれなくついてきま
す。
 同じ号には、長新太さんのマンガどうわ『なんじゃもんじゃ博士』のカラーバー
ジョンを12年ぶりに再録いたしました。他では見ることのできない貴重な作品で
す。どうぞこの機会をお見逃しなく。

★こちらから「母の友」12月号の目次をご覧いただけます。



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《4》話題の新刊『かはたれ』の著者、朽木祥さんのエッセイ
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  気配
                       朽木祥

 犬を連れて山を歩いていると、つと犬が立ちどまる。
 犬の視線の先には白い犬がいて、葡萄のような目でこちらを見ている。夏の初め
に逝った、友人の犬にそっくりである。だが別の名前が短く呼ばれると、白い犬は
すぐさま踵を返して走り去ってしまう。
 犬は情けない顔で後姿を見送るが、ちっともあきらめない。白い犬を見かけるた
びに立ちどまり、一緒に遊んだ原っぱでは、いつまでも友だちの気配をうかがって
うろうろ歩く。?
 ベンヤミンが言うように、住むということが住居に痕跡を残すということなら
ば、生きるということはこの世界に痕跡を残すことなのだろう。私たちはその痕跡
をたどりながら、同じ終わりに向かって歩いていく。物語を読むということは、或
いは書くということも、二度と帰ってこないものの足音に耳をすませることなのか
もしれない。

 このたび、私は河童の物語を書いた。かつては当たり前のように私たちの世界に
出没していた河童。神と畏れられた昔もあったが、いたずらな魔物や妖怪として語
られることの方が多かった。人と見れば、しきりに相撲に誘ったり、川に引きずり
こんだり。害を悔いれば、秘伝の軟膏をくれたり、律儀に鮒を届けてきたり。蜻蛉
のように空を飛んだり、童女のように月の下で踊ったり。伝承に残る河童たちの姿
は、時に恐ろしくもあるが大変に魅力的である。
 しかし、この世界で河童を見かけなくなってから、ずいぶん長い時間がたってし
まった。「かはたれ」の主人公八寸は、もはや河童の姿で現れることさえできず
に、小さな猫に姿を変えて人間の世界にやってくる。
?
 とうに私たちから去っていったものたちのことを考えながら山を歩いていると、
ふっと不思議な気配を感じることがある。
 半夏生の葉っぱが揺れると、小さな生きものがのぞいているような。沼の面にか
すかに波が立っていると、たったいま跳びこんだものが見えるような。細い切り通
しを曲がった先から、ふいになにかが走り出てくるような。
 いまも切り通しを登っていくと、カーヴの先に小さな姿が見えた。たしかに翠色
だった。それとも白だったのか。犬はもう、その後を追って駆け出していってし
まった。


★『かはたれ』
  朽木祥 作/山内ふじ江 画 定価1575円

河童の子どもが猫に姿を変えてやってきた! 心の問題を抱える少女とかわいらし
い子どもの河童との、ユーモアと感動に満ちたファンタジー。


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《5》11月の新刊のご案内
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《11月2日(水)配本》
★『ぐりとぐら 絵はがきの本』
  中川李枝子 文/山脇百合子 絵 定価840円

1963年に『ぐりとぐら』が誕生して以来、「ぐりとぐら」シリーズ絵本のなかから
20場面を選び、絵はがきの本として編集しました。特製シール付きです。

★『ずいとんさん』
  日野十成 再話/斎藤隆夫 絵 定価840円

ある山寺で、和尚さんから留守番を頼まれた、ずいとんという小僧さん。お経をあ
げていると、「ずーいとん、ずーいとん」と呼ぶ声が……。

★『かみのけちょっきん』
  松竹いね子 作/織茂恭子 絵 定価840円

ぜったい髪の毛を切りたくないみきちゃん。てるてるぼうずさんがきれいにおかっ
ぱに髪の毛を切ってもらうのを見て、自分も切ってもらうことにします。

《11月8日(火)配本》
★『文庫版 吸血鬼の花よめ―ブルガリアの昔話』
  八百板洋子 編・訳/高森登志夫 絵 定価630円

ブルガリアは古くから東西文化交流の場でした。昔話もオリエントとヨーロッパ相
互の影響をうけた独自の楽しいものが多くあります。選りすぐりった12話を収
録。

★『文庫版 三つのミント・キャンディー―オリヴィエ少年の物語2』
  ロベール・サバティエ 作/堀内紅子 訳 定価893円

30年代のパリを舞台に、孤児となった少年の哀しみと喜びの日々、傷つきやすい心
の軌跡を描き出す自伝的小説。シリーズ第2作。

《11月16日(水)配本》
★『ぐらぐらの歯―きかんぼのちいちゃいいもうとその1』
  ドロシー・エドワーズ 作/渡辺茂男 絵 定価1050円

おねえさんの目から見たいもうとの日常がユーモラスに愛情を込めて語られます。
読み聞かせにぴったりのイギリス幼年童話の傑作。

★『ヘンリーのしごと』
  D.B.ジョンソン 文・絵/今泉吉晴 訳 定価1260円

『ウォールデン―森の生活―』の著者で知られるヘンリー・ソローの実際のくらし
を描いた絵本。ヘンリーシリーズ第4作。

★『花はどこから』
  大西暢夫 写真/一澤ひらり 文 定価1785円

花は、花屋さんから生産者まで。ガラスの花びんは、町の花器店から吹きガラスの
工場まで。水道水は、浄水場から取水堰までを写真で伝える社会科絵本。



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《6》書籍編集部だより
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☆絵本・童話・科学書の編集部から毎月交代で読者の皆様にむけたメッセージをお
届けします。今月は童話編集部です。

◎童話編集部から

 『にほんのわらべうた』全4冊 

 「わらべうた」っていうと、なぜか昔の農村風景がうかび、藁草履をはいた子ど
もたちが手をつないで……みたいな、大人の感傷にまみれたような感じでうけとら
れがちなのですが、今の子どもたちにとって「わらべうた」はいったい何なのだろ
うか、というところで本を作ってみたいと思いました。1997年のことです。あれこ
れ取材したあげく、子守歌をまったく知らない若いお母さんたちや、「ちょちちょ
ちあわわ」と遊ばせ歌で幼い子どもたちと楽しんでいないらしい保育士の方たちの
像が浮かんできました。表の通りからは、「わらべうた」を歌いながら鬼ごっこを
したり縄とびをしたりする子どもたちの声も聞こえてきません。「わらべうた」っ
て、子どもたちの生活から本当に消えちゃったんだろうか。
 大人の勝手な感傷もふきとばし、これ一発で完全に「わらべうた」が歌えるよう
になる超実践的な本をめざして本作りが始まりました。つくば市で子どもたちと
「わらべうた」を歌いながら音楽教育を長年続けている近藤信子さんの「とんとん
やかた」を探しあて、元気な子どもたち満載の科学絵本をたくさん作っているイラ
ストレーターの柳生弦一郎さんを強力な助っ人に、118曲入り、楽譜とCD付きの
『にほんのわらべうた』全四冊が出来たのは、それから4年後のことでした。2005
年現在、「わらべうた」は、どうやらすこーし息をふきかえしてきたようです。表
を歩いていて「なかなかホイ」なんて歌っている女の子たちの声が聞こえてきた
り、「おふねはぎっちらこ……」で遊んでようやく幼いわが子と自然に手がつなげ
るようになったという若いお母さんのハナシを聞くと、やっぱり、この本の担当者
としてはうれしいです。

★『にほんのわらべうた』全4冊 
  近藤信子 著/柳生弦一郎 画 セット定価9975円(分売で購入もできます)



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《7》「こどものとも」創刊50周年記念ブログ公開中
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 月刊絵本「こどものとも」は、たくさんの皆様のおかげをもちまして、来年3月
号で600号、創刊50周年を迎えます。それを記念して、現在「こどものとも」創刊50
周年記念ブログを公開しています。
 内容は、この50年に刊行した「こどものとも」600点と「こどものとも年中向き」
200点のバックナンバー全点の表紙とかんたんな内容を、1週間に1年分ずつ紹介
し、毎回その刊行当時のことを知る方々によるエッセイを掲載しています。毎週金
曜日に公開し、50週間、約1年で50年の歴史をたどることになります。
 今週金曜は、1973年度分を公開。『いちごばたけのちいさなおばあさん』や
『やっぱりおおかみ』などが登場します。これまでに公開された分を、年度ごとに
まとめて見たり、エッセイだけを読んだりすることもできるようになっています。
 ブログですから、コメント、トラックバックを利用してたくさんの皆さまから、
思い出や感想をお寄せいただいています。もちろん現在のホームページのトップか
らもご覧いただけるようになっていますので、どうぞご覧ください。

★「こどものとも」創刊50周年記念ブログ



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《8》『ぐりとぐら 絵はがきの本』刊行記念キャンペーンのお知らせ
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 『ぐりとぐら 絵はがきの本』刊行を記念して、福音館書店のホームページ会員に
登録していただいた方には、季節ごとにぐりとぐらからの楽しいグリーティング・
メールをお届けします。まだ会員登録していない方は、この機会にぜひご入会くだ
さい。

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