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 ★あのねメール通信~福音館書店メールマガジン2008年3月5日 Vol.76   ★
            

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          ◆◇◆  CONTENTS  ◆◇◆

《1》 連載:絵本と子どもたち―図書館の窓から―(最終回) 代田知子
《2》 月刊誌最新号<4月号>のご案内
《3》 月刊誌編集部からこんにちは
《4》 科学するこころの夜明け   村中李衣
《5》 3月の新刊のご案内
《6》 書籍編集部だより
《7》 原画展のお知らせ


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s1》連載:絵本と子どもたち―図書館の窓から―(最終回) 代田知子
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 図書館見学にきた小学生から、「これまで子どもたちに読んだ本の中で、一番た
くさん読んだ本は何ですか?」という質問を受けました。
 うーん、何かなあ。1歳から小学生、図書館、学校、保育園、いろんな子にいろ
んな場所で読んでいるからなあ……。あれこれ考えた末、出した私の答えは、「た
ぶん、『三びきのやぎのがらがらどん』かなあ」。
 それを聞いたらすぐさま「ああ、『がらがらどん』!」「知ってる、知ってる」
と、うなずく子どもたち。そう、そう、略称『がらがらどん』で親しまれている、
あの絵本です。
 はじめ私は、この本は、きちんとした文章で書かれているし、ストーリーを追え
ないと楽しめないから、ある程度聞く耳が育った子どもでないと無理だろうと思っ
ていました。ところが実際に読んでみると、普段は短いことばの絵本しか聞けない
2、3歳児でも、『がらがらどん』なら聞ける、ということがよくあるのです。自
分のように小さいやぎが、大きくておそろしいトロルに食べられはしないかとはら
はらし、目が離せなくなるからなのでしょうか。とにかく、ものすごい吸引力です。
 特に男の子たちが好きなのは、最後に大きいやぎが現れて、「おれだ! おおき
いやぎの がらがらどんだ!」と、気高くほえるあの場面。子どもたちは、小鼻を
ふくらませ目を輝かせ、大きいやぎになりきって勇気の炎をりんりんと燃やしてい
ます。2歳児から小学生まで、今まで手応えのなかったことはほとんどなし。「も
う、読んだ」という子でも、読み聞かせを始めると、また夢中になって聞いてしま
うのですから、本当にたいした絵本です。
 でも、子どもはどうしてこれほど『がらがらどん』が好きなのでしょう? どう
して何度も読んでもらいたがるのでしょう? 数え切れないほどの回数この絵本を
読んでいるくせに、私には長いことそのわけがわかりませんでした。
 ところがです。10数年前、町内の保育士を対象に絵本の学習会を開き、参加者の
一人に読んでもらい、私がはじめて『がらがらどん』を肉声で聞いたとき、ぞくぞ
くするほどおもしろかったのです。
 読んでもらうと絵本がまったく違って見えました。まず表紙を見て、「こういう
絵だったのか」と驚く自分にびっくり。見返しに広がる険しい山と谷間。そこに点
在するやぎの姿を見て、「ああ、がらがらどんがすむ山だ」と妙に納得。そして、
突然のように、どん! と登場する三匹のやぎ。いかにも腹の据わった風体で目を
光らせる大きいやぎ、ひと癖もふた癖もありそうなやぎたちです。「ああ、どんな
話が始まるのだろう」。話の筋を知っている私でも、ついついそう思ってしまう導
入です。
 そして物語が始まり、三匹そろってこれから渡る谷川の橋を見ている場面にくる
と、ページが開かれたとたんに、私の目は橋の下に潜むトロルの目に釘付けになり
ました。読み聞かせてもらっていると少し離れて絵本を見るので、トロルの手足は
はっきり見えず、岩のオバケみたいなぐにゃぐにゃな物体に青い目が光っているよ
うに見えます。その不気味な物体を見ながら「はしの したには、きみのわるい 
おおきな トロルが すんでいました。」という文章を聞くと、私の頭の中にもの
すごく恐ろしいトロルの姿が浮かび上がり、やがて「だれだ、おれの はしを か
たことさせるのは」と、トロルの大きな顔がでてくると、「うわー、大変だあ!」
と、鳥肌が立つほど物語に入り込んでしまったのです。橋の下のトロルの絵が、は
っきり分からない絵だからいい。この絵だからこそ、絵よりももっと恐いトロルが
見えてくるのでした。
 これかあ! と思いました。こんなにお話の世界がリアルに迫ってくるのだから、
子どもが夢中になるのは当たり前です。そう気付いたとたん、私はある1年坊主の
ことを思い出しました。親に、もう自分で読めといわれているその子は、口を尖ら
せてこういったのです。「読んでもらうと、げらげら笑えたり、悲しくなったりす
るのになあ」と……。あの子のいったとおりでした。自分で読むのとは全然違う。
だからこそ読み聞かせが大切なのです。
 ようし、もっともっと読んであげるぞ! 私は、次のお話会が待ち遠しくてたま
らなくなりました。


★『三びきのやぎの がらがらどん』
  マーシャ・ブラウン 絵/瀬田貞二 訳 定価1050円



代田知子(しろた ともこ)
1956年、東京に生まれる。埼玉県三芳町図書館勤務。日本子どもの本研究会理事。
図書館司書の仕事とともに、子どもの本の研究と普及活動をしている。図書館員、
教師、保育士などへの研修会講師も務める。著書に『読み聞かせわくわくハンドブ
ック』(一声社)、DVD『絵本・読み聞かせ おうちで実践編1~2』(アスク)な
どがある。


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《2》月刊誌最新号<4月号>のご案内
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☆月刊誌最新号<4月号>は、発売中です。

◇◆こどものとも0.1.2.『だっこ だっこ だーいすき』
            かみじょうゆみこ 文/100%ORANGE 絵 定価410円 ◇◆

よちよち歩きのサルの赤ちゃんが、「だっこ、だっこ」と家族にだっこをせがみま
す。でも、やっぱりお母さんのだっこが一番!

◇◆こどものとも年少版『こんにちは みんな!』
            にしむらあつこ 作 定価380円         ◇◆

男の子がママと散歩にでかけます。ありにも、ちょうちょにも、車にも、「こんに
ちは!」。最後に、友だちに出会って思いっきり遊びます。

◇◆こどものとも年中向き『いーくつ いくつ わたしはいくつ?』
             正高もとこ 作 定価410円          ◇◆

誕生日を迎えたいっこちゃんは、おばあちゃんの家にいく途中で出会うみんなに、
自分が何歳になったか当ててもらおうとします。

◇◆こどものとも『まっすぐ まっすぐ』
         松竹いね子 作/堀川真 絵 定価410円         ◇◆

ヤギのお乳を届けにでかけた、きょうこちゃんとヤギの子どもとウサギとネコ。と
ころが動物たちがいなくなって、きょうこちゃんはびっくり仰天。

◇◆ちいさなかがくのとも『すずめくん どこで ごはん たべるの?』
        マルシャークの詩より/たしろちさと 文・絵 定価380円 ◇◆

おなかがすいたすずめくんは、近くの動物園へ。動物たちのご飯をわけてもらうん
だ。今日はだれのところに行こうかな?

◇◆かがくのとも『ハートのはっぱ かたばみ』
         多田多恵子 文/広野多珂子 絵 定価410円       ◇◆

かたばみをよく見ると、葉っぱや花を閉じたり開いたりしています。その小さな体
には、びっくりするような光センサーや自動開閉装置が備わっているのです。

◇◆おおきなポケット かがくのポケット「鳥のあしあと」
                 藤田祐樹 文/飛鳥柳 絵 定価770円  ◇◆

鳥は地面を歩きます。えさを食べたり、引っ越ししたり。いろんな足跡を見ると、
どの鳥が何をしていたかがわかります! 他に楽しいお話2編。

◇◆たくさんのふしぎ『ことば観察にゅうもん』
           米川明彦 文/祖父江慎 絵 定価700円      ◇ ◆

おなじものでもちがう“ことば”を使うことがよくあります。ことばのいろいろを
観察してみよう。お気に入りが見つかるかな!?

◇◆母の友 特集「子どもの食事はむずかしくない」 定価530円      ◇◆

食べてくれない、野菜ぎらいで困る……子どもの食事に頭を痛めている方もいらっ
しゃるでしょう。でも「食べる」って、実はとてもシンプルなことなんです。

★こちらから「母の友」4月号の目次をご覧いただけます。



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《3》月刊誌編集部からこんにちは
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☆毎月交代で月刊誌の編集部から読者の皆様にむけたメッセージをお届けしていま
す。今月は「たくさんのふしぎ」編集部です。“「母の友」編集室の窓から”も、
毎月、このコーナーに掲載します。

◇◆たくさんのふしぎ編集部から◇◆

「たくさんのふしぎ」総勢5名。今日も喧喧諤諤、編集会議。その一部始終をお送
りします。

●いよいよ新年度。4月号『ことば観察にゅうもん』は、どう?
▲書きことばと話しことば。昔のことば、今のことば。ズボンとパンツ、お茶とア
 ガリ――それぞれにニュアンスがあって楽しいと、気づきがうまれる本。元気で
 面白い本ができました!
■見た目もきれいで、きもちのいい本ねえ。
▲そうそう、TVでも特集された気鋭のブックデザイナーの、初めての絵本でもあ
 るんだ。5月号はどうですか?
●『夜へ行こう』だね。奥行きある写真と文で、様々な夜の表情を感じてもらおう
 と……うーん会議が宣伝じみてきたな。いっそめいめいで今年の「ふしぎ」をア
 ピールしよう!
◆じゃあ8月号『こおり』! オレンジジュースを冷凍すると、オレンジ色の氷に
 なると思う? 身近なふしぎが大きなふしぎにつながっていると実感する本にな
 りそうです!
▼順番をとばしたな!? 6月号は『カーニバルがやってきた』。世界各地のカーニ
 バル。それぞれの特徴と共通する願い。賑やかな写真からサンバのリズムが聞こ
 えてくると思いますよ。
■わあ、「ふしぎ」がいっぱいだ!「たくさん」すぎてスペースが……

「ふしぎ」な面々の意気込みと賑わいをお感じいただければ幸いです。子どもたち
はもちろん大人が読んでも楽しい「ふしぎ」を毎月お届けいたします。ぜひ定期購
読をお願いします(単品でもお求めいただけます)!

4月号『ことば観察にゅうもん』米川明彦 文/祖父江慎 絵
5月号『夜へ行こう』中野純 文/中里和人 写真
6月号『カーニバルがやってきた』白根全 文・写真

★こちらから「たくさんのふしぎ」をご覧いただけます。



◇◆「母の友」編集室の窓から◇◆

 「食生活は、大事なことほど、簡単。大事なことは、だれでもできる」――これ
が今月の特集「子どもの食事はむずかしくない」のメッセージです。
 私たちは、栄養とか調理法とか献立とかに、毎日頭を悩ませていますが、考えて
みれば、食べること、寝ることはどんな動物でもしている、生きるために欠かせな
いこと。それが七面倒くさかったら、生きのびていけないのじゃないでしょうか。
人間だって同じ、本当はとってもシンプルなことなのかもしれない――そんな疑問
にこたえる特集です。
 お話ををうかがった幕内秀夫さんは、子どもの食事について、3つの柱をあげま
す。(1)飲み物は水か麦茶か番茶 (2)ご飯をしっかり食べる (3)朝食は「ご飯、味
噌汁、漬物」。
 昼食、夕食にはこれに少しの野菜や魚を加える。そうしてみると、買い物の量が
減ります。油物が自然に減るので、食後の食器洗いが楽になります。
 さらに、この食事でご飯が肥満の原因になることはないので、つねに「ダイエッ
ト」の5文字がちらついて、主食は控えねばとプレッシャーになっていたお母さん
は、解放感を味わい、ご飯をおいしく食べる喜びに目覚めます。
 また、かたくなにこれでなければ~~というのではなく、人生を楽しむために、
土日とか、何かの機会には、好きな物を食べよう、ということにすれば、生活にメ
リハリがついて、「特別」が、より楽しくなります。今は、毎日が特別、毎日が美
食で、大人も子どもも、逆に喜びを減らしてはいないでしょうか? 
 「食べる」という、欠かせない日々の営みは、本当にいろいろなところに影響を
持っているなと感じさせられた今回の記事でした。どうぞ、ご覧になってください。

★こちらから「母の友」4月号の目次をご覧いただけます。


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《4》科学するこころの夜明け   村中李衣
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科学するこころの夜明け
  ―わけられない(わからない)と、わけられる(わかる)!

                        村中李衣

 科学の絵本に子どもたちが触れる以前、もっと小さな子どもたちが、科学の入り
口に向かって歩いていくその道のりについて、考えなければならないいくつかのこ
とがあるように思えます。
 短大時代の卒業生が、1歳6ヵ月になる息子の最近できるようになったという芸
(?)を見せにきました。彼女が「ほんだゆうやくん」と息子の名前を呼ぶと、ち
ょっとの間があって、ぴょっ、と小さな手があがりました。そこで私も「ほんだゆ
うやくん」と呼んでみました。息子の動きが一瞬止まりました。なにか体全部をぎ
ゅうっと集中させているふうでしたが、手はあがりません。母親がすかさず「ほん
だゆうやくん」と呼びました。息子は、ぱっと手をあげました。私が「ほんだゆう
やくん」。手はあがりません。母親が「ほんだゆうやくん」。ぱっ。
 母親は、「ね、この歳にして、ちゃんと母親の声と他の人の声を聞き分けている
んよ。で、私が呼ぶんじゃなきゃ、嫌なんよね」と、嬉しそうにいいました。確か
に、ゆうや君の挙手のなかには、聞き分けが含まれています。でもそれは、母親が
思っているような「ほんだゆうや」を自覚した上での選り分けの作業ではありませ
ん。1歳半くらいまでの未分化な世界にいる子どもにとって、混沌とした世界のな
かから「ほんだゆうや」というひとつの認識をつかみだすということは、大変な作
業です。おそらく「ほんだゆうや」はまだ、語彙として単独で存在せず、他者の声
と聞き分けた母親の音声といっしょになって、かろうじて存在しているのではない
でしょうか? 音声と語を切り分け、いろんな音声で聞く「ほんだゆうや」を、み
んなひとつの語として括り、自分のことを指しているのだと了承するのはもう少し
後のこと。そして、それをまた、たった一人の「わたし」(自己)と置き換え、引
き受けていくのは、もっともっと後のことです。
 もうひとつ、3歳になったばかりのみいちゃんのお話を。
 母親と連れ立って出かけたコンサートの会場で眠くなってしまったみいちゃんは、
しばらくむずりむずりと体をねじって眠気と格闘していたのですが、とうとう我慢
できなくなって、ママの膝に突っ伏しうめき声をあげはじめました。ところが突然
バッグのなかから、ネコのぬいぐるみ“サブロー”をひっぱりだし、ねんねタオル
に巻きつけてよいしょとおんぶ。サブローのおしりを、繰返しとんとんしながら、
うたいだしました。
 ♪ ねんねんよぉ~ねんねんよ~いいこだ、いいこだ、ねんねんよ~
 薄暗い客席の壁際にたち、ステージの音の波にあわせて体をゆすりつづけるうち
に、背中のサブローは、体半分上にずりあがり、のけぞるようにして眠りこけまし
た。ステージの最後の曲が終わり、われるような拍手とアンコールの波のなか、み
いちゃんは、じつに得意げな表情で深々とおじぎしました。コンサートが終わり、
パッと部屋が明るくなると、みいちゃんは背中からサブローをひっこぬき、さばさ
ばした顔でママと会場を出ていきました。
 一部始終をみていた観客が、「なんて聞き分けのいいおじょうちゃん」とつぶや
きました。いったい、みいちゃんは、なんとなにを「聞き分けた」のでしょう? 
眠たい私を眠らない私から分けた。でも、それは一方で、みいちゃんがまだ、「わ
たし」を世界のあそこにもここにも、どこにだって存在させることができるからで
す。
 アニミズムは、あそこにもここにも生命が宿ることを感じさせるだけでなく、そ
の傍らにいつでも寄り添い、語りあえる「わたし」の自由を生み続けています。こ
の幸福なアニミズムの世界からやがて子どもたちは立ち分かれ、誰でもない一人の
私を他者と完全に区別された存在として引き受けるようになります。つまり個人と
しての自我を手に入れるようになるのです。科学の入り口に立つといっていいでし
ょう。
 ですから幼児に向けての科学絵本は、その入り口に向かって進む、世界が幾重に
も溶けあい滲みあっているほの暗い夜明けの道を、せかせることなく、時には佇む
ことをもそっと見守っていてくれるものであってほしいと願っています。

・科学の入り口につながる「科学の絵本」

★『てじな』
  土屋富士夫 作 定価780円

手品の種明しに画面を凝視するのでなく、世界が2拍子でぱあっと開ける感じ。そ
の世界の明るさやまぶしさに心を吸われる。「ふしぎ」のはじまりには、そんな求
心力が不可欠です。

★『つくってあそぼう かみのちょうこく』
  秋山祐徳太子 文・カット/小川忠博 写真 (現在品切中)
これは「工作」する絵本ではありません。手のひらと紙のあいだで身体的な対話が
生まれ、その対話が得体の知れない形になって現れてきます。対話することが「つ
くる」ことで、その得体の知れなさにうっとりする気持ちが「あそぶ」ことです。

★『みんなおなじ でも みんなちがう』
  奥井一満 文/得能通弘 写真/小西啓介 AD 定価880円

「おなじ」という言葉も「ちがう」という言葉も、単なる存在の模様にみえてきま
す。世界を統括したり、区別したりしようとする世界のもくろみを遠くにやって、
「ひとつ」と「たくさん」の美しさを存分に楽しみましょう。

★『からだのみなさん』
  五味太郎 作 定価880円

指も足も、おへそも、みんな「みなさん」。いつも思いがけないことをやってくれ
て、楽しませてくれる、あなたはわたしの「みなさん」。そんな自分の身体との絶
妙な距離での対話が可能な時、痛みや喜びへの共感は大人よりずっとおおきいはず
です。

村中李衣(むらなか りえ)梅光学院大学教授、児童文学者。
1958年山口県生まれ。筑波大学卒。創作『かむさはむにだ』『小さいベッド』(以
上、偕成社)、『うんこ日記』(BL出版)、『とうちゃん、おかえり』(ポプラ
社)の他、『子どもと絵本を読みあう』『お年寄りと絵本を読みあう』『絵本の読
みあいからみえてくるもの』(以上、ぶどう社)などで、子ども、そして老人と絵
本の関係を探っています。


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《5》3月の新刊のご案内
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《3月5日(水)出荷開始》
★『もりのおふろ』
  西村敏雄 作 定価780円

ライオン、ゾウ、ウサギ……たくさんの動物たちが森のおふろにやってきた。みん
なで輪になり背中を流し、お湯につかり、なんていい気持ち!

★『バルバルさん』
  乾栄里子 文/西村敏雄 絵 定価840円 

床屋のバルバルさんには、今日は動物のお客さんばかり。でも、バルバルさんはあ
わてず、丁寧にてきぱきと仕事をこなしていきます。

★『まじょの おとしもの』
  油野誠一 作 定価840円 

ヒロミちゃんが落ちていたほうきにまたがると、不思議なことに空に飛びあがった
のです。雲のなかにはいると、そこには……。

《3月11日(火)出荷開始》
★『文庫版 ゆびぬき小路の秘密』
  小風さち 作/小野かおる 画 定価840円

ふしぎなボタンの力で時間をさかのぼった少年バートラムと、そのボタンを縫いつ
けた仕立屋のおばあさんとの奇妙な交流をえがきます。

《3月12日(水)出荷開始》
★『木の実のけんか』
  岩城範枝 文/片山健 絵 定価1365円

果物が主人公という物語は、狂言「木の実争い」を下敷きにしたもの。切れのいい
語りと、華やかな絵で、その世界を見事に再現。

★『みずたまレンズ』
  今森光彦 作 定価880円 

葉っぱについたキラキラ光るみずたまをよく見ると、そこにはさまざまなものが映
っています。虫になった気持ちでよく見てみよう。

★『からだが かゆい』
  岩合日出子 文/岩合光昭 写真 定価945円 

ペンギン、ライオンなどの動物が、いろいろな格好で体をかく姿を、写真と文でユ
ーモラスに紹介します。

《3月19日(水)出荷開始》
★『セミ神さまのお告げ―アイヌの昔話より』
  宇梶静江 古布絵制作・再話 定価1365円

歌で津波の危険を告げたおばあさんが、海に流され、地獄まで落ち、最後はセミに
生まれ変わるという壮大な物語。


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《6》書籍編集部だより
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☆絵本・童話・科学書の編集部から毎月交代で読者の皆様にむけたメッセージをお
届けします。今月は科学書編集部です。

◎科学書編集部から

 「科学書」編集部には、読者の方からのお問い合わせがよくまいります。既に刊
行している本のここがわかりづらい、今の研究ではここはこう論じるべきだ……な
どなどです。
 そうした情報はとてもありがたく、重版改訂の参考にさせていただいていますが、
そんななかで昆虫に関するお問い合わせは圧倒的に子どもたちからなのです。
 もちろん子どもたちといっても、下は園児から上は高校生までなのですが、例え
ば「『世界昆虫記』の○○ページの幼虫は△△という種名ではなくて、□□だと思
います」という具合で、実に具体的なのです。こうしたお問い合わせの場合、編集
部はすぐ著者の方にお伝えし、あらためて調査していただき、直すかどうかを決め
るのですが、ここだけの話になりますが、これが基本的には“百発百中”に近いの
です。昆虫を専門に仕事をされている著者の方が、子どもたちの指摘にたじろぐこ
とが多いのです。
 今、子どもたちが外遊びをしなくなった、子どもたちが理科離れを起こしている
などといわれています。
 でも、子どもたちのなかに“虫博士”は厳然と存在しているし、興味と関心をい
だいたものごとをじっと見つめている子どもたちも確実にいるのです。
 季節は春、今回は虫の本をまとめてみました。
 
★『今森光彦 昆虫記』
  今森光彦 写真・文 定価3360円


★『世界昆虫記』
  今森光彦 写真・文 定価5250円


★『昆虫』
  得田之久 文・絵 定価1470円


★『昆虫2』
  得田之久 文・絵 定価1365円


★『虫の飼いかた さがしかた』
  藤丸篤夫、新開孝 写真・文 定価1785円
  

★『虫たちのふしぎ』
  新開孝 写真・文 定価1680円


★『虫のこどもたち』
  新開孝 写真・文 定価1785円


★『なく虫ずかん』
  松岡達英 絵/篠原榮太 文字/佐藤聰明 音/大野正男 文 定価1365円


★『花の虫さがし』
  藤丸篤夫 写真・文 定価1575円


★『いろんな場所の虫さがし』
  藤丸篤夫 写真・文 定価1575円



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《7》原画展のお知らせ
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田中清代絵本原画展
会期:2008年3月22日(土)~5月12日(月)
会場:小さな絵本美術館岡谷本館 岡谷市長地権現4-6-13
問合せ先:TEL 0266-28-9877
休館日:火曜日
入場料:一般700円、中・高生300円、小学生200円


えほんの絵の世界
会期:2008年4月12日(土)~6月29日(日)
会場:黒部市美術館 富山県黒部市堀切1035
問合せ先:TEL 0765-52-5011
休館日:月曜日
入場料:一般500円(400円)、高校・大学生400円(300円)、中学生以下無料
※( )内は、20名以上の団体料金。



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