☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆

 ★あのねメール通信~福音館書店メールマガジン2009年2月4日  Vol.87 ★
            

☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆

         ◆◇◆  CONTENTS  ◆◇◆

《1》 連載:めくってうれしい絵本体験記(11) 飯野和好
《2》 月刊誌最新号<3月号>のご案内
《3》 月刊誌編集部からこんにちは
《4》 「せかいは なにで できてるの?」の訳者、長野宇規さんのエッセイ
《5》 2月の新刊のご案内
《6》 書籍編集部だより
《7》 原画展のお知らせ
《8》 「ねぎぼうずのあさたろう」のTVアニメが放映中です
《9》 パディントン生誕50周年記念キャンペーン抽選結果のお知らせ


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《1》連載:めくってうれしい絵本体験記(11) 飯野和好
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

・『おふろやさん』西村繁男 作

 西村さんの絵本を最初に見たのは『にちよういち』(童心社)だ。びっくりし
た。すごい人だと正直思った。こんなにていねいに日常の生活感を描けるなんて。
絵本といえば、物語やファンタジー、寓話のおもしろさが展開されているのが多
かったからだ。『にちよういち』は、落ち着いた筆致で、ある夏の日の人々の暮
らしが描かれている。ふと私を子どものころのお盆の祭りに連れ戻してくれた。
麦わら帽子をかぶって、キャラの半袖シャツを着て、ぼた餅を入れた重箱を風呂
敷につつんで、下の里のお寺まで蝉時雨の山道を歩いてお使いにいったっけ。
 そしてこの『おふろやさん』! またまたすばらしい! ゆるぎない地道な絵
を描く作業に感動する。細部の細部に至るまで、まさに銭湯・おふろやさんだ!
町のおふろやさんが、いかに生活のなかで大切で、楽しみで、憩いの場であった
か、画面いっぱい描かれたおふろやさんの世界からよーく伝わってくる。おふろ
のなかで行儀の悪いいたずら小僧たちが、おじいさんにしかられていたり、とに
かく各場面から湯に入っている人々の楽しそうな姿や、賑わいが温かく伝わって
くるのだ。
 かつて町に必ず映画館があったように、銭湯・おふろやさんも必ずあった。そ
の高い煙突を見るとき、ほっとしたものだ。西村さんは愛着をもって古式ゆかし
いおふろやさんを描いている。楽しそうにおふろやさんにむかう親子連れ。男湯
・女湯の暖簾。入り口のゲタ箱、番台、脱衣場の細部、そして湯殿の景色、すべ
てが完璧だ! いろいろな湯客が楽しそうに描かれている。脱衣場に置かれてい
る物、湯殿のなかの看板がまた1枚1枚ていねいに描かれていて驚く! 作品へ
の愛着と辛抱強さがなければ描けない技だと思う。すごい! そして、楽しい!
おふろやさんの湯殿には、必ずこれ一番、不思議な山水画が壁画として描かれて
いるが、だいたいどこでも富士山が多い。町の看板屋さんが描く富士山だ。大人
も子どももお年寄りも、皆裸になってゆっくり楽しそうに大きな湯船に入ってい
る。西村さんはそんな男湯・女湯をみごとに描き分けている。湯上がりにコーヒ
ー牛乳を飲むのが、いわゆる銭湯通といわれている。
 私の銭湯・おふろやさん体験は、群馬県高崎市のデパート勤め時代、東京のデ
ザイン学校に通った埼玉県越谷市の下宿時代、イラストレーター駆け出しのころ
の杉並区阿佐ヶ谷のアパート時代だ。阿佐ヶ谷の銭湯で、湯のなかで刺青のお兄
さんと眼が合ったときは恐かったな。真冬、湯上がりの帰り道、頭が凍りそうに
寒かったことや、湯殿のタイルですべって転びそうになったこと、女湯の暖簾か
らでてきたお姉さんにキュンとなったり、楽しい思い出ばかりだ。
 おふろやさんにいったことのある人は実感として納得し、まだいったことのな
い方は、ぜひ現在お住まいの町のどこかにあるおふろやさんにいってみてくださ
い。西村さんのこの絵本がいかにすばらしくて温かくて楽しい絵本であるか、ま
た、銭湯・おふろやさんが日本の町の文化のありどころとして、いかに大切であ
るか、よくわかります。

★『おふろやさん』
  西村繁男 作 福音館書店 定価840円


飯野和好(いいの かずよし)
絵本作家・イラストレーター。1947年、埼玉県秩父郡生まれ。おもな絵本に『知
らざあ言って聞かせやしょう』(ほるぷ出版)、『むかでのいしゃむかえ』『ね
ぎぼうずのあさたろう』シリーズ(以上、福音館書店)、おもな挿絵に『おもち
ゃ屋のクィロー』(福音館書店)、『小さなスズナ姫』シリーズ(偕成社)など
がある。絵本制作の他に、舞台美術やブルースハープの演奏でも活躍。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《2》月刊誌最新号<3月号>のご案内
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆月刊誌最新号<3月号>は、発売中です。

◇◆こどものとも0.1.2.『あくびで ねんね』
              神沢利子 文/沢田としき 絵 定価410円  ◇◆

牛が「むぅお~ん」とあくびした。子牛も一緒に「もあ~ん」。羊たちも「べあ
ぁ~ん」と、つぎつぎにあくび。あくびの音が楽しい絵本。

◇◆こどものとも年少版『ハンバーグーチョキパー』
            長新太 作・絵/和田誠 仕上げ 定価380円   ◇◆

長新太さんが亡くなる前に遺した絵本の下書き。それに和田誠さんが色を付け、
愉快で不思議な長さんワールドを蘇らせました。

◇◆こどものとも年中向き『はいしゃへいく ひ』
             石橋真樹子 作 定価410円         ◇◆

奥歯に虫歯が見つかった男の子は、お母さんに連れられて歯医者にいくことにな
りました。行き帰りの子どもの気持ちを描きます。

◇◆こどものとも『えすがた にょうぼう』
         稲田和子 再話/畠中光享 画 定価410円       ◇◆

嫁さんをむりやりお城に連れ去られたきこりが一計を案じ、殿様と入れ替わって
嫁さんをとりもどします。痛快な日本の昔話。

◇◆ちいさなかがくのとも『さよなら はくちょう』
             さとうわきこ 作 定価380円        ◇◆

もうすぐ春。湖で冬をすごしたはくちょうたちが、北へ旅立つ日が近づいてきま
した。みんな無事に飛び立てるのでしょうか。

◇◆かがくのとも『おおいぬのふぐり』
         矢間芳子 作/多田多恵子 監修 定価410円      ◇◆

春を知らせるこの花は、一つの根っこから70の花を咲かせ、1400ものタネを作り
ます。可憐、かつしたたかな花の1年を追います。

◇◆おおきなポケット かがくのポケット「アフリカで 絵をかいた」
               シーノ・タカヒデ 文・絵 定価770円  ◇◆

絵描きのぼくは、アフリカ・ケニヤのキサミスという小さな村で仕事をします。
家の壁にいくつも絵を描くと仕事は終わりです。他に楽しいお話2編。

◇◆たくさんのふしぎ『吸血鬼のおはなし』
           八百板洋子 文/齋藤芽生 絵 定価700円     ◇◆

「吸血鬼の故郷」といわれる、ルーマニアのトランシルヴァニア地方に伝わる吸
血鬼伝説や昔話のなかに吸血鬼のほんとうの姿を探ります。

◇◆母の友 特集「みみよりな耳のはなし」 定価530円         ◇◆

音や声、言葉、物語の入り口であり、平衡感覚もつかさどる私たちの耳。その形
から機能、気になる病気まで、耳のすべてをお伝えします。

★こちらから「母の友」3月号の目次をご覧いただけます。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《3》月刊誌編集部からこんにちは
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆毎月交代で月刊誌の編集部から読者の皆様にむけたメッセージをお届けしてい
ます。今月は「おおきなポケット」編集部です。“「母の友」編集室の窓から”
も、毎月、このコーナーに掲載します。

◇◆「おおきなポケット」編集部から◇◆

 福音館書店も少しお手伝いした梶山俊夫さんのドキュメンタリー映画『縁(え
にし)に描く―画家梶山俊夫』(監督:齊藤規明/制作:saoto label)が 出来
上がりました。
 梶山さんの絵本の世界での活躍は、長年読み継がれている『ごろはちだいみょ
うじん』や『さんまいのおふだ』(共に「こどものとも絵本」小社刊)などで、
みなさんよくご存じだと思います。「おおきなポケット」でも、昨年6月号で、
「カンチルとトラのハリマオ」という、小さな鹿が大きな虎を知恵で煙に巻く、
とてもユーモラスなインドネシアの昔話に、さし絵をつけてくださいました。
 しかし、梶山さんがもともと抽象絵画から出発した現代美術家であり、現在で
も絵本制作と同じ比重で、タブローや版画、テラコッタやガラス絵を創作し続け
ていらっしゃることはあまり知られていないかもしれません。
 『縁に描く』は、そんな梶山さんの仕事の全貌を見渡すことのできる貴重な映
像ドキュメンタリーです。
 梶山さんが兵庫県和田山町にある禅寺・慧林寺本堂の12枚の襖に、幅12メート
ルもの抽象画を描ききるまでの道程を縦糸に、ストーリーは構成されています。
その中で、千葉県中山のアトリエや和田山町と場所を移しながら、梶山さん自身
の味わいある語り口で、若い頃の西欧体験、帰国後の奈良時代の国分寺跡をたど
る旅、鳥獣戯画や信貴山縁起絵巻など日本の伝統絵画との出会い、絵本の世界へ
入るきっかけなどが、縦横自在に語られていきます。
 これらの経験は梶山さんの仕事のすべてに脈々と息づいている重要なものです
が、絵本作家としての梶山さんにとってとりわけ大きな意味を持っているのが、
子ども時代に疎開した茨城県常陸太田での自然体験で、そのことについてもカエ
ル釣りなどの遊びを例にあげ生き生きと語られています。
 そして、その語りに呼び出されるように随所に挿入される、慧林寺や常陸太田
で撮影された美しい自然の映像を追っていくと、今度は風景自身が静かに語りは
じめ、梶山さんの創作の基盤、感性の縁って来るべきものについて思い巡らせる
べく、見る者に強い説得力で迫ってきます。
 梶山さんの絵本の最新作は、昨年の「こどものとも年中向き」11月号『ゆうや
けこぞう』ですが、そこでは、真っ赤に熟したカラスウリで遊ぶ小動物たちに託
して、子どもたちに伝えるべきものとしての自然への深い思いが表されています。
 そういえば、『縁に描く』での幕切れでは、逆に子どもたちが、完成した襖絵
に対して重要な役割を担うべく登場します。どんな登場の仕方か? それはぜひ
最後の場面までご覧になってください。
(『縁に描く』の上映案内、DVDについてなどは、saoto label(サオト レー
ベル)のサイト:で見ることができます)

★こちらから「おおきなポケット」をご覧いただけます。



◇◆「母の友」編集室の窓から◇◆

 耳かきが好きです。夜、ふと何かしていないことがあるような気がして、そう
だ、ここ数日耳そうじをしていなかった、と思い当たったときの心躍る感じ、あ
れは何なのでしょう(私だけかもしれませんが……)。顔の脇のあの不思議な形
にもひかれます。目はだいたいどんな動物でもほぼ似た形なのに、耳の形のバラ
エティーといったら……考え始めると、もう止まりません。そんなわけで(?)、
3月3日に「耳の日」を控えた今月は、耳特集です。
 危険の察知やコミュニケーションなど、生物としてなくてはならない器官であ
ると同時に、声や物語の入り口でもある、耳。しくみや病気はもちろん、一歩進
んだ「みみよりな話」まで、耳にまつわる不思議をたっぷりご紹介します。いざ、
ミステリアスな耳の世界へ。
 もう一つ、今月号でぜひご紹介したいのが、写真ページ「『信用』を礎に人々
が結びつくとき」(大村次郷・写真)です。06年ノーベル平和賞を受賞したムハ
マド・ユヌス氏による無担保の少額融資銀行を利用して、それまで家から出るこ
とさえままならなかった貧しい女性たちが着実に生活の糧を得、自立の道を歩み
始めている様子を丁寧に追いました。従来の利益追求型金融システムが破綻した
今、人と人との信用を積み重ねながら自らの力で貧困から抜け出していく彼女た
ちの姿は、真に豊かな世界とは何かを考えさせてくれます。
 人気連載「絵本作家のアトリエ」は、『ふるやのもり』『ガオ』など、大胆な
筆遣いで常に新しい世界に挑戦し続ける「闘う作家」、田島征三さんを訪ねまし
た。その他、ひなまつりに親子で楽しめるおやつの作り方のページも。
 なお、巻末には恒例のアンケート用紙がついています。お答えくださった方に
は、「母の友」55年の歴史の中から選りすぐった表紙絵(酒井駒子ほか)による
ポストカードセットをさしあげます。

★こちらから「母の友」3月号の目次をご覧いただけます。


★こちらから「母の友」のブログをご覧いただけます。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《4》「せかいは なにで できてるの?」の訳者、長野宇規さんのエッセイ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

   経験することと分かること
                           長野宇規

 私が子どもの頃から大好きなアニメは「トムとジェリー」です。どちらかとい
うといつも痛い目に会うトムを応援しながら見ていました。岩や車に轢かれてぺ
ちゃんこになったり、崖から飛び出して泳ごうとしながら墜落したり、爆弾で黒
こげ、またはばらばらになりながらも何事もなかったかのようにジェリーを追い
かけ続けるトム。物理的に考えるとトムは固体と液体の間を自由に変身しながら、
重力にも負けずに走り回っていることになります。
 大人になった今不思議に思うのは、自分は物理法則など知らなかったのに大笑
いしていたことです。つまり論理などなくても、経験的にトムにおきていること
はナンセンスだと認識していたことになります。多分私たちは覚えてはいなくて
も赤ん坊の頃の無数の「痛い」経験から身体感覚で常識を身につけているのだと
思います。
 感覚ではわかっていても、納得がいかない(原理がわからない)ことは世の中
に沢山あります。そして人間は世界を経験するだけでなく論理で説明しようと長
い営みを続けてきました。古代中国思想では世界は火・木・土・金・水から構成
されると考え、古代インド思想では木・金のかわりに風・空をもって世界の五要
素が提唱されました。
 私はアルジェリアのサハラ砂漠を旅したときに忘れ難い光景に出会いました。
果てしない砂漠の中にぽつんと、石造りの住居群があり、小さなオアシス(農地)
があり、学校があり、墓場がある風景でした。人間の一生の構成要素があまりに
も明確に一望できたのです。こういうところだったら私も世界を定義したくなる
なと思いました。それに比べると日本というのは自然が豊かで物事の境界がはっ
きりしない所です。そんな影響もあるのか私たち日本人は物事の論理を突き詰め
るというよりは感覚を大事にするように思います。
 現代においては世界を説明する共通用語が「科学」になっています。「科学」
のすごさは、論理を貫くことで見たり経験したことのないものの存在を予見した
り生み出したりできることです。今回ノーベル賞を受賞された先生方のやってお
られる理論物理学がその最たるものです。「分かる」という字が示すように、論
理は世の中を「分けること」からはじまります。
 絵本「せかいは なにで できてるの?」は世の中の「もの」が固体、液体、気
体のいずれかからできているという「論理」を、現代の子どもなら誰でもが経験
している感覚と結び付けようという試みです。自分も突き詰めると固体と液体と
気体の複合物ですが、今までそういうふうに世の中を見ていなかったので新鮮な
感覚を覚えました。絵本の出だしは、「かべを とおりぬけられる ひと、みたこ
と ありますか?」です。初めて読んだとき、ふとトムのことが頭に浮かびました。
ネコですけどね。

★『せかいは なにで できてるの?』
  ゾイフェルド 作/マイゼル 絵/長野宇規 訳 定価1365円


長野宇規(ながの たかのり)
農学博士。神戸大学農学研究科准教授。乾燥地域の農業保全(砂漠化防止、地球
温暖化対策など)を研究テーマとし、アフリカ、トルコ、中国などでフィールド
研究を行っている。共著に『地球温暖化と農業』(渡邉紹裕編、昭和堂)など。
京都府南丹市在住。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《5》2月の新刊のご案内
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

《2月4日(水)出荷開始》
★『あかくん まちをはしる』
  あんどうとしひこ 作 定価840円

ちいさな車の“あかくん”が、なかよしの“あおくん”と街をドライブ。バス、
消防車、ゴミ収集車……たくさんの働く車と出会います。

★『つららが ぽーっとん』
  小野寺悦子 文/藤枝つう 絵 定価840円

つららに春の訪れをたずねると、つららのしずくが答えます。「ぽーっとん、ち
ーかい」その意味は、はやく春にならないかな。

★『ばばばあちゃんの なんでも おこのみやき』
  さとうわきこ 作 定価945円

ばばばあちゃんの料理絵本。子どもたちと作るさまざまな種類のおこのみやき。
どんなものができるのやら。あなたのお好みはどれ?

《2月18日(水)出荷開始》
★『くうきは どこに?』
  ブランリー 作/オブライエン 絵/大西健夫、龍澤彩 訳 定価1365円 

もし地球に空気がなかったら、人も動物も植物も生きることはできません。自分
をつつむ空気を感じ、そのはたらきに目を向けてみましょう。

★『特急おべんとう号』
  岡田よしたか 作・絵 定価1575円 

おべんとうの材料、塩シャケ、コロッケ、卵焼きなどなどが、大勢でマラソンを
するという奇想天外なお話。全3話。

★『海竜めざめる』
  ジョン・ウインダム 作/星新一 訳/長新太 画 定価1890円 

海に落下する赤い火球が、世界中で相次いで目撃される。それと呼応するように
洋上で続発する異変。深海から、終末が静かに忍び寄る。

★『闘牛場 フレドリック・ブラウン コレクション』
  フレドリック・ブラウン 作/星新一 訳/島田虎之介 画 定価1890円 

人類の命運をかけ、たった一人で戦う男の話、表題作「闘技場」など、短篇の名
手フレドリック・ブラウンによる「すこし・ふしぎ」なお話の数々。

★『秒読み 筒井康隆コレクション』
  筒井康隆 作/加藤伸吉 画 定価1785円 

核ミサイル発射のカウントダウンが、まさに始まるその瞬間、男の意識は時を遡
る。表題作「秒読み」ほか、筒井康隆の精髄を収めた傑作集。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《6》書籍編集部だより
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆絵本・童話・科学書の編集部から毎月交代で読者の皆様にむけたメッセージを
お届けします。今月は科学書編集部です。

◎科学書編集部から

 かわいい小箱のフタを開けると、左右10・の小さな絵本が3冊。その下には、
カラフルなまるいカードがたくさん入っています。開けたとたんに心が躍る玉手
箱の登場です!
 小さな絵本は「ぱらぱら絵本」。ぱらぱらめくると、絵が動いてみえます。ま
るいカードは「くるくるカード」。左右の穴に輪ゴムを通してくるくるまわすと、
表の絵と裏の絵が一つになってみえます。どちらも19世紀前半のヨーロッパでう
まれた視覚遊びの一種です。そのふしぎな楽しさを、現代の作家のいきいきとし
た表現でお届けします。
 今、わたしたちが楽しんでいるアニメーションや映画、テレビなどは、ぱらぱ
ら絵本とおなじ方法で「うごく絵」をつくりだしています。こんな素朴な視覚遊
びが、最先端の映像技術の祖先だなんて、ちょっとおもしろいですね。てのひら
の上で繰り広げられる残像のマジックは、私たちの目と脳が持つ不思議な力を実
感させてくれます。
 ぱらぱら絵本をめくると、ページがふれあう小さな音が耳をくすぐります。く
るくるカードをまわすと、かすかな風を感じます。デジタル全盛の時代だからこ
そ、こんな素朴な遊びが新鮮に感じられるのかもしれません。絵本もカードも小
さなサイズで文字はありませんから、ごく幼い子から親しめます。
 イラストあり、写真あり。4人の著者の競演で、個性豊かな作品がそろいまし
た。あの『うずらちゃんの かくれんぼ』の著者も参加していますよ! お見逃し
なく。

★『ぱらぱら絵本とくるくるカード』(あわつじデザイン、おのかおる、きもと
ももこ、くすみまさゆき 作、定価2940円)は、3月中旬発売予定です。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《7》原画展のお知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

元永定正展
会期:2009年1月10日(土)~2月22日(日)
会場:損保ジャパン東郷青児美術館 
   東京都新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン本社ビル42階
問合せ先:TEL 03-5777-8600
休館日:月曜日(1月12日は開館)
入場料:一般500(400)円、大学・高校生300(200)円、中学生以下無料
※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金


十牛図に挑む MAYA MAXX展
会期:2009年 1月10日(土)~3月22日(日)
会場:何必館・京都現代美術館 京都市東山区祇園町北側271
問合せ先:TEL 075-525-1311
休館日:月曜日(1月12日は開館、翌日休館)
入場料:一般1,000円、学生800円



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《8》「ねぎぼうずのあさたろう」のTVアニメが放映中です
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

連載エッセイ「めくってうれしい絵本体験記」でもおなじみ、飯野和好さん作の
浪曲風痛快チャンバラ時代劇絵本「ねぎぼうずのあさたろう」が、昨年10月より
テレビアニメ化され放映中です。

毎週日曜、朝6時30分~7時00分 テレビ朝日で放送中。
(関東地方1都6県および山梨県・静岡県〈一部地域を除く〉でご覧いただけま
 す)
毎週土曜、朝7時00分~7時30分 秋田朝日放送で放送中。
毎週金曜、夕方5時00分~5時30分 BS朝日で全国放送中。

★こちらから「ねぎぼうずのあさたろう」のページをご覧いただけます。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《9》パディントン生誕50周年記念キャンペーン抽選結果のお知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「くまのパディントン」が生まれて50年になるのを記念して、昨年実施した「か
わいいグッズプレゼント・キャンペーン」は、12月末日をもって締め切らせてい
ただきました。大勢の皆様からご応募いただき、まことにありがとうございまし
た。

 厳正なる抽選の結果は、以下のアドレスで発表しております。




************************************
このメールの再配信、および掲載された記事の無断転載を禁じます。
定価はすべて消費税5%込みの価格です。
◆配信先の変更および解除は次のページからおこなうことができます。

◆発行:株式会社福音館書店 宣伝部宣伝企画課
************************************