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 ★あのねメール通信~福音館書店メールマガジン2009年4月1日  Vol.89 ★
            

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         ◆◇◆  CONTENTS  ◆◇◆

《1》 連載:絵本美術館の片すみで(第1回) 竹迫祐子
《2》 月刊誌最新号<5月号>のご案内
《3》 月刊誌編集部からこんにちは
《4》 話題の新刊『前奏曲は、荒れもよう』の著者、今井恭子さんのエッセイ
《5》 4月の新刊のご案内
《6》 書籍編集部だより
《7》 福音館の復刊絵本20選のご案内
《8》 原画展のお知らせ
《9》 「ねぎぼうずのあさたろう」のTVアニメが放映中です


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《1》連載:絵本美術館の片すみで(第1回) 竹迫祐子
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・『てぶくろ』 エウゲーニー・M・ラチョフ

 1956年4月、福音館書店の「こどものとも」が創刊されますが、私は「こども
のとも」と同い年生まれ。2006年には一緒に50周年(?)を迎えました。同い年
でも幼馴染とはいかず、私の幼馴染は、講談社の絵本『かえるのおうじさま』と
『ちびくろさんぼ』(岩波書店)。この2冊はボロボロになるほど読みました。
 福音館の絵本たちが私のところへ届いたのは、高校生になってからのこと。年
下の従兄弟のお下がりです。「こどものとも」の『三びきのこぶた』『おおきな
かぶ』などといっしょに、絵本の『てぶくろ』も入っていました。当時としては、
珍しい大判で豪華、なにより絵の美しさに圧倒されました。ブルーグレーの雪空
を背景に次々に登場する動物たちは、みなリアルな顔や体で、いささか怖くもあ
るのですが、見知らぬロシアの民族衣装を着ていて、今まで見た絵本とはどこか
違う。子どもながらに「本物」の空気を感じていたのだと思います。
 ご存知のとおり、オオカミはなんだかみすぼらしく、ツギの当った服を着てい
て、ズボンのお尻に開けられた穴からは大きな尻尾が垂れています。目の鋭いキ
ツネは、きれいな民族衣装を着ています。ネズミ、カエル、ウサギ……とくり返
えされる物語。口回しのよいリズミカルなことば。『てぶくろ』は、「絵本」と
いうものの魅力が満ちています。
 帝政ロシア時代に生まれた画家エウゲーニー・M・ラチョフ(1906~1997)は、
シベリア育ち。子ども時代は厳しく大きな自然の懐に抱かれ、遊びは自然観察や
動物観察のなかにありました。ラチョフがこの絵本を描いたのは旧ソビエト時代。
社会主義リアリズムが重視され、それ以外の表現が徹底的に否定された時代です。
動物に服を着せた表現が大問題となり、侃々諤々の論議がおこなわれたといいま
す。田中友子さんの研究によると、ロシアでは民族的にそれぞれの動物にも服装
にも象徴化されたイメージがあり、この絵本のオオカミは「間抜け」な「下級役
人」というイメージに繋がり、キツネは「悪賢い」「奥様」役を演じているよう
です。こうした絵が隠喩的に政治批判を含んでいるのではないかということが問
題になりました。今、見れば、ラチョフという画家の鋭い観察眼が人間に向けら
れていたことはいうまでもありません。重ねての論議の果てに、動物描写の高い
写実性が評価されて出版は実現し、その本を原版にして、1965年日本の『てぶく
ろ』はできました。
 ラチョフさんとお会いしたのは、1992年。前年には、当館館長の松本猛が同氏
を訪ねて、埃まみれでしまいこまれていた『てぶくろ』の原画を譲り受けていま
した。どの国でも、美術として考えられてこなかった絵本の原画を、人類の大切
な文化遺産と考え、美術品として扱う当館の姿勢を、ラチョフさんと元名編集者
のリディア夫人は高く評価をしてくださっていました。そんなお二人にご案内い
ただいたアパートの地下には、好きな林を散策していて拾った木の枝で創ったオ
ブジェがたくさん飾られていました。このロシアの画家の原点である「自然」が
大切にしまわれ、思いは遠くシベリアの森に繋がっているようでした。

★『てぶくろ』
  エウゲーニー・M・ラチョフ 絵/内田莉莎子 訳 定価1050円


竹迫祐子(たけさこ ゆうこ)
1956年、広島生まれ。1984年よりいわさきちひろ絵本美術館(現ちひろ美術館・
東京)に入り、96年より安曇野ちひろ美術館に勤務。館内の展覧会企画をはじめ、
地方で開催される「いわさきちひろ展」を担当。共著に『ちひろ美術館が選んだ
親子で楽しむえほん 100冊』(メイツ出版)、著書に『ちひろの昭和』『岡本帰
一』『初山滋』(以上、河出書房新社)など。

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《2》月刊誌最新号<5月号>のご案内
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☆月刊誌最新号<5月号>は、もうすぐ発売です。

◇◆こどものとも0.1.2.『おふねが ぎっちらこ』
              柚木沙弥郎 作 定価410円         ◇◆

「おふねが ぎっちらこ」この歌にあわせて 大人は子どもを膝の上に乗せてよく
遊んだものです。その遊びを、ユーモラスで素朴な絵本としました。

◇◆こどものとも年少版『ともだち できたよ』
            ふくざわゆみこ 作 定価410円        ◇◆

ペンギンのペンペンは、みんなと遠足にでかけましたが、ほどなく心細くなりま
した。そこに同じように心細くなったペンギンが……。

◇◆こどものとも年中向き『くまさん くまさん おはいんなさい』
             小野かおる 作 定価410円         ◇◆

子どもたちが「くまさん くまさん おはいんなさい」と、縄跳びをしていると、
「ぼくのこと呼んだ?」と、本物の子ぐまがやってきました。

◇◆こどものとも『さかさことばで うんどうかい』
         西村敏雄 作 定価410円              ◇◆

「ぞうくんぱんくうぞ」など、上から読んでも下から読んでも同じさかさことば
で繰り広げるちょっととぼけた動物たちの運動会!!

◇◆ちいさなかがくのとも『たんぼの ぎょうれつ』
             笠野裕一 作 定価410円          ◇◆

タカタカタカ……。トラクターが田起こしをする季節になりました。おやおや?
トラクターの後ろに鳥たちが集まってきました。

◇◆かがくのとも『カーフェリーの たび』
         みねおみつ 作 定価410円             ◇◆

自動車ごとお客や荷物を運ぶカーフェリー。乗船客はホテルのような船室で、一
晩ゆっくり休んでいる間に目的地に到着します。

◇◆おおきなポケット かがくのポケット「けんじいさんの田んぼ」
               瀧澤郁雄 文/川本淑子 絵 定価770円  ◇◆

農薬をつかわない「けんじいさんの田んぼ」には、今年もたくさんののカエルが
産卵にやってきます。他に楽しいお話2編。

◇◆たくさんのふしぎ『砂漠のサイーダさん』
           常見藤代 文・写真 定価700円         ◇◆

7頭のラクダを連れ、たったひとりでエジプトの砂漠に暮らすサイーダおばあさ
ん。その自由で気ままな砂漠での生活を紹介します。

◇◆母の友 特集「大人の時間 こどものじかん」 定価530円      ◇◆

大人はつい子どもに対して「早くしなさい」とせかしてしまいがち。でも、子ど
もの時間感覚は大人と違うってご存じですか? 

★こちらから「母の友」5月号の目次をご覧いただけます。



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《3》月刊誌編集部からこんにちは
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☆毎月交代で月刊誌の編集部から読者の皆様にむけたメッセージをお届けしてい
ます。今月は「こどものとも第2」編集部です。“「母の友」編集室の窓から”
も、毎月、このコーナーに掲載します。

◇◆「こどものとも第2」編集部から◇◆

 こんにちは。こどものとも第2編集部です。私たちは10ヵ月~2歳向けの「こ
どものとも0.1.2.」と、2歳~4歳向けの「こどものとも年少版」の、2つの月
刊絵本をつくっております。
 4月号が出てちょうど1ヵ月。読者の方からもおたよりが寄せられていますの
で、ちょっと紹介させていただきますね。「こどものとも0.1.2.」の4月号は、
『こねこがにゃあ』。おかあさん猫の呼びかけに、かごの中から「こねこがにゃ
あ」。袋の中からも、タオルの中からも、「にゃあ」と子猫が出てくる、シンプ
ルで、実にあったかい絵本です。作者の広野多珂子さんの描く猫たちは、なんて
愛らしいのでしょう! 1歳の赤ちゃんに読んであげたら、すぐに子猫に手を伸
ばし、ニコニコとさわっていましたよ。
 「年少版」4月号は、お弁当ができる様を丁寧に見せた絵本、『おべんとう』。
ページを開けるたびに、おいしそうなごはんやおかずが次々と出てきて、誰しも
が“ごっくん”と生唾をのみこんでしまいます。小西英子さんの描く食べ物は、
写実的でありながら温かさがあり、お弁当ができあがる喜びと楽しさがあふれる
ように伝わってきます。読者からのおたよりにも、「あまりにもおいしそうで、
同じお弁当を早速作ってみます!」と書かれていましたよ。
 5月号の「0.1.2.」はわらべ歌をモチーフにした『おふねがぎっちらこ』。
 「年少版」は友だちができた喜びをさりげなく描いた『ともだちできたよ』。
そのあとも、子馬や食べ物をテーマにした絵本、ロシアの画家の絵本……と、続
々と楽しい作品が登場します。子どもの好みは千差万別。1年間、柔らかなタッ
チのものから個性的なものまで、さまざまな絵本を用意しています。どうぞよろ
しくお願いいたします。

★こちらから「こどものとも0.1.2.」をご覧いただけます。


★こちらから「こどものとも年少版」をご覧いただけます。



◇◆「母の友」編集室の窓から◇◆

 楽しい時間は短く感じるし、つまらない時間は長いですよね。一様に刻まれる
時計の時間とちがって、人が感じる時間は、そのように「伸び縮み」するものの
ようです。どうしてそんなことが起きるのでしょう?
 というわけで、今月の特集は「大人の時間 こどものじかん」。
 感じる時間の長さは、人によっても、状況によっても大きく変化します。同じ
空間のなかにいても、人はそれぞれ、別の時間を生きているのです。人には自分
が心地良く活動できる固有のペースがあります。その自分のペースが速い方か遅
い方か、簡単にわかる実験もご紹介。
 また、特に幼い子どもにとっては、時間感覚の伸び縮みの程度が大きいのです。
そして、実は子どもは「急ぐと時間がかかる」と思っているという驚愕の(?)
事実も発覚。そんなところから、つい子どもに言ってしまいがちな「はやくしな
さい」「あとでね」という言葉について、それらを子どもがどのようにとらえて
いるのかについても考えていきます。
 時間に追われ、急ぎがちになってしまう現代ですが、少し立ち止まって考え、
自分らしい「時間」を取り戻しましょう。

★こちらから「母の友」5月号の目次をご覧いただけます。


★こちらから「母の友」のブログをご覧いただけます。



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《4》話題の新刊『前奏曲は、荒れもよう』の著者、今井恭子さんのエッセイ
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  『前奏曲』の前奏曲を、ワン・フレーズ
                        今井恭子

 「九十になって、ようやく子供のように描けるようになった」――ピカソの言
葉です。
 若い頃、反撥のようなものを感じたこの言葉を素直に受け取れるようになった
のは、私自身が年齢を重ねたからに違いありません。そして、ふと考えます。長
く創作するうちに、子供のように表現できるようになる――文章にも同じような
ことが当てはまるでしょうか。
 若い頃は、自分が子供の本を書くようになろうとは想像したこともありません
でした。書き手としての出発は、大人のエッセイや小説でした。当時、もし、児
童文学は大人の文学よりも低次元なものだと言われれば、それを肯定したかもし
れません。こっそり、あるいはあからさまに、そう思っている人が多いことを感
じます。「児童文学は、子供でさえ読める優れた文学である」という言葉を忘れ
られません。(どなたの言葉だったでしょう?)
 童話を書き始めたのは、娘が幼い頃、毎晩私の作り話を執拗に聞きたがったか
らです。「ええい、面倒だ、書いてしまえ」というわけです。最初は、子供のた
めの作品は制約が多すぎて非常に難しい、と思いました。それでも書き続けたの
は、なんとなく私を解き放つような要素を予感したからかもしれません。
 どこでトンネルを抜けたのかわかりません。が、どうやら知らぬうちにトンネ
ルを抜けたようなのです。今はとても自然に書ける、楽しんで書ける、自由な気
持ちの私がいます。この場所でがんばりたい、と思っています。
 ……と、つい告白的な前置きが長くなりましたが、『前奏曲は、荒れもよう』
福音館から出る初めての本となりました。本作りにかける、編集者の熱い思いを
強く感じました。ユニークな挿絵を描いてくださった西巻さんにも感謝していま
す。
 この本では、ある少女の成長を見つめました。主人公の絵里子は、母親に再婚
相手が現れたのを認めたくなくて、不満だらけの日々を過ごしています。しかし、
ひょんなことから出会い深くかかわってゆく人々は、大人も子供も、皆それぞれ
の事情を抱えながら懸命に生きています。才能や使命あふれる、愛すべき人たち
です。彼らとの交わりを通して、人を思いやる心が生まれます。受け入れるべき
は受け入れ、本当に好きなことに純粋に情熱を傾けようと決心する――絵里子の
場合は、絵を描くことなのですが――そんな気づきと成長を、ユーモラスに表現
しました。
 物語のきっかけは、いつもプクリと泡が浮き上がるように、どこからともなく
偶然に生まれ出ます。それが形を成してゆくにつれ、必然になります。どうして
そうなったのか、たいていはほとんど覚えていません。友人たちに言わせると、
どの作品にも私が丸ごと入っているのだそうです。今回の本も、気がつけば犬か
らラフマニノフ、鍼治療!にいたるまで、私の好きなことがテンコ盛りでした。
 子供たちだけでなく、大人の読者にも是非楽しんでいただきたい、と願ってい
ます。

★『前奏曲は、荒れもよう』
  今井恭子 作/西巻茅子 画 定価1260円


今井恭子(いまい きょうこ)
1949年、広島県に生まれる。1972年、上智大学外国語学部英語学科卒。外資企業
に勤務の後、上智大学大学院理工学研究科生物科学専攻。チンパンジーの行動の
研究につく。1984年より作家に転身。主な作品に『ミツバチ、ともだち』(ポプ
ラ社)、『歩きだす夏』(学習研究社)など。


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《5》4月の新刊のご案内
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《4月1日(水)出荷開始》
★『ゆうちゃんと めんどくさいサイ』
  西内ミナミ 作/なかのひろたか 絵 定価840円

なんでも「めんどくさい!」という男の子が、なんにもしない“めんどくさいサ
イ”の子になりますが……。身近なテーマから生まれた愉快なお話。

★『ぺにろいやるの おにたいじ』
  D・S・ジョーダン 文/吉田甲子太郎 訳/山中春雄 画 定価840円

人々を怖がらせている鬼の城へ「引っ越してもらおう」と、おもちゃを持ってで
かけていく男の子のお話。今も新鮮な「こどものとも」初期の傑作。

★『おおきくなりたい こりすの もぐ』
  征矢清 文/夏目義一 絵 定価840円

「いっぱい食べて大きくなるんだ!」子りすのもぐは、ひとりで食べものを探し
にでかけます。おいしいものは見つかったかな?

★『でんしゃは うたう』
  三宮麻由子 文/みねおみつ 絵 定価840円

電車はいつでも歌っています。踏切を越えるとき、鉄橋を渡るとき、いろんな歌
を歌っています。電車の歌に耳をすましてみよう。

《4月8日(水)出荷開始》
★『うさこちゃんの てがみ』
  D・ブルーナ 文・絵/松岡享子 訳 定価630円 

うさこちゃんは、サマーキャンプにいきました。「おとうさんとおかあさんへ」
で始まる手紙は、キャンプの楽しさにあふれています。

★『うさこちゃんと きゃらめる』
  D・ブルーナ 文・絵/松岡享子 訳 定価630円 

うさこちゃんは、お母さんと買い物にいきました。ところが、お店のきゃらめる
をこっそりポケットに入れてしまったのです!

《4月22日(水)出荷開始》
★『むかしむかし とらと ねこは…』(中国のむかし話より)
  大島英太郎 文・絵 定価1365円

ネコ科の動物は木に登るのが得意ですが、トラだけはほとんど木に登ることがあ
りません。このような動物の生態からつくられた中国のお話です。

★『ほら あめだ!』
  F・M・ブランリー 作/J・G・ヘイル 絵/安成哲平 訳 定価1365円

どしゃ降り、霧雨、にわか雨……雨にもいろいろありますが、空から降ってくる
雨というものが、どのようにつくられるのかを描きます。

★『前奏曲は、荒れもよう』
  今井恭子 作/西牧茅子 画 定価1260円 

ママが有名ピアニストと再婚? …イヤだ! 揺れに揺れる心をかかえた少女は、
さまざまな出会いをとおして大切なことに気づいていきます。

★『タイムチケット』
  藤江じゅん 作/上出慎也 画 定価1260円

「時間旅行への招待状」を半信半疑で使ってみると、あっというまに数十年前の
世界へ。そこでの人や出来事は“今”につながっていた。


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《6》書籍編集部だより
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☆絵本・童話・科学書の編集部から毎月交代で読者の皆様にむけたメッセージを
お届けします。今月は童話編集部です。

◎童話編集部から

  柔らかなこころに、もっと風を!

 10歳、というのはどういう年頃でしょう? あなたの10歳はどんなふうでした
か? ある人いわく、「幼年期と最終的に訣別する歳」。またある人は、「世界
と向き合いはじめる年齢」。うん、なるほど。そしてさらに、「本離れが決定的
になる段階、かな」……えっ? ちょっ、ちょっと待ってよ、そりゃまずいよ…
…。「だけど今、4年生のうちに図書室にくるのをやめちゃう子って、ほんとに
多いんだから」……そうかあ……でもそれは、あまりにもったいないでしょう!
 いろんな絵本に親しみ、幼年童話を楽しみ、少しずつ長い作品にも触れるよう
になって、さあこれから!ってときに本とサヨナラするなんて。「だけど、じゃ
あ、そういう子たちをつなぎとめる力のある本を、質量ともにばっちり作ってい
る??」←―このツッコミに「もちろんです!」と、今まで以上に力強くお答え
できるよう、童話セクションでは新たな試みにとりかかることにしました!
 4月に創作2点でスタートするフレッシュな作品群は、(1) ボリュームはほど
ほどに、(2) 読みごたえはたっぷり、をモットーとしています。ほっこりと幸せ
な“こども時代”から歩み出して、自分をとりまく世界と否応なく触れていくこ
とになる「10歳」――その感性にピッタリくるテーマとストーリー、シンプルで
明快な体裁。おもしろくて、気軽に読めて、しかもしっかり心にのこる作品とつ
きあうことで、本をずっと友だちにしていける子がもっともっとふえてくれるこ
とを祈っています。
 キャッチフレーズは、「ものがたりの遊歩道で、こころに風を入れよう!」。
もちろん「10歳」は象徴的なイメージですから、“本格的な読書への最良の入り
口”として、いろんな子に手にとってもらえれば幸いです。これ以降、創作と翻
訳の両方で、いい風をたくさん吹かせていくつもりですので、どうかよろしく!

★『前奏曲は、荒れもよう』
  今井恭子 作/西巻茅子 画 定価1260円


★『タイムチケット』
  藤江じゅん 作/上出慎也 画 定価1260円


以下、続刊(なお、タイトルは仮題です)

★『ベラスノアとキックオフ!』
  片平直樹 作/平澤朋子 画

★『楽しいスケート遠足』
  ストックム 作・画/舩渡佳子 画

★『ゆかいな農場』
  エーメ 作/さくまゆみこ 訳/さとうあや 画


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《7》福音館の復刊絵本20選のご案内
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 読者の皆様から復刊のご要望をいただきながら、しばらく刊行できなかった国
内外の絵本から20作品をまとめて復刊いたしました。

 限定出版になりますので、この機会をお見逃しなく!

・全20冊セット:定価27,300円(税込)
・単品でもご購入できます。

★詳しくは、以下のページをご覧ください。



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《8》原画展のお知らせ
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高畠純 絵本原画展
会期:2009年 3月20日(金)~5月19日(火)
会場:絵本美術館&コテージ 森のおうち 長野県安曇野市穂高有明2215-9
問合せ先:TEL 0263-83-5670
休館日:木曜日(G・Wは無休)
入場料:一般700円、小学生500円、3才以上250円


ぞうさんの詩人 まどさん100歳展
―ぼくがボクでよかったな―
会期:2009年 3月28日(土)~5月6日(水)
会場:銀座教文館9Fウェンライトホール 東京都中央区銀座4-5-1
問合せ先:TEL 03-3563-0730
入場料:大人800円、高・大・専門学校生400円、小中学生200円


動物画の奇才・薮内正幸の世界展
会期:2009年 4月4日(土)~5月24日(日)
会場:武蔵野市立吉祥寺美術館 企画展示室 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-16
問合せ先:TEL 0422-22-0385
入場料:100円(但し、小学生以下、65歳以上、障害者は無料)



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《9》「ねぎぼうずのあさたろう」のTVアニメが放映中です
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 連載エッセイ「めくってうれしい絵本体験記」でもおなじみ、飯野和好さん作
の浪曲風痛快チャンバラ時代劇絵本「ねぎぼうずのあさたろう」が、昨年10月よ
りテレビアニメ化され放映中です。

 このたび、福岡、長崎でも放送開始することになりました。
3月29日より、毎週日曜、朝6時30分~7時00分 九州朝日放送で放送中。
4月12日より、毎週日曜、朝6時30分~7時00分 長崎文化放送で放送予定。

毎週日曜、朝6時30分~7時00分 テレビ朝日で放送中。
(関東地方1都6県および山梨県・静岡県〈一部地域を除く〉でご覧いただけま
 す)
毎週土曜、朝7時00分~7時30分 秋田朝日放送で放送中。
毎週金曜、夕方5時00分~5時30分 BS朝日で全国放送中。

★こちらから「ねぎぼうずのあさたろう」のページをご覧いただけます。



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