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 ★あのねメール通信~福音館書店メールマガジン2009年11月4日 Vol.96 ★
            

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         ◆◇◆  CONTENTS  ◆◇◆

《1》 連載:絵本美術館の片すみで(第8回) 竹迫祐子
《2》 月刊誌最新号<12月号>のご案内
《3》 月刊誌編集部からこんにちは
《4》 話題の新刊『ガツン!』の訳者、森田義信さんのエッセイ
《5》 11月の新刊のご案内
《6》 書籍編集部だより
《7》 「魔女の宅急便」シリーズ完結記念キャンペーン実施中!
《8》 原画展のお知らせ
《9》 「母の友」フ携帯サイトができました
《10》 ホームページ「ぐりとぐら広場」に遊びにきてください

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《1》連載:絵本美術館の片すみで(第8回) 竹迫祐子
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・『となりのせきのますだくん』 武田美穂 作・絵

 「カ・ワ・イ・イ!! まるで、みほちゃん!」
 はじめて、武田美穂さんとお会いしたのは、1993年絵本にっぽん賞授賞式。目
の前の武田さんは、受賞作『となりのせきのますだくん』のなかのみほちゃんが
大人になって抜けだしてきた、という印象でした。ご本人曰く、その日の記憶の
大半は、来賓の高円宮夫妻へのお辞儀の練習がほとんど……といいますから愉快
です。
 『となりのせきのますだくん』は、我が家族そろっての愛読絵本。なかでも、
出版された当時、5歳だった娘はようやく字が書けるようになった頃でしたが、
この絵本が大好きで、他の絵本ではやったことがないのに、『…ますだくん』の
裏表紙にはマジックインクで、デカデカと“たけさこさくら”と書き込んでいま
した。それをまったく知らずに、講演会にその本を持っていき、読み終えた瞬間
に大爆笑。娘にとっては、これは「私の絵本」だったのでしょう。裏表紙の中心
に描かれた絵の左側、うつむくみほちゃんに寄り添うように書き込まれたたどた
どしい文字はバランスよく空間に収まり、本文の手書き文字のイメージとも重な
って妙に本の一部のように収まっていて感心したものです。
 絵本の読者である子どもが、どうやって、好きな絵本を選び取っていくのかを
考えると、それはやはり、内容や登場人物への「共感」の一語に尽きるのでしょ
う。そんなの当たり前といわれそうですが、今の時代、売れるという現象と、絵
本の評価と、読者の「共感」というものが、どこか遊離しているような気がして、
今更ながら、なのです。
 子どもの心情を描いて、すごい……と思える絵本作家としては、『アルド・わ
たしだけのひみつのともだち』を描いたジョン・バーニンガムや『ジェシカがい
ちばん』等を描いたケヴィン・ヘンクスを私は思い浮かべます。そして、武田美
穂さんの『となりのせきのますだくん』。気の弱いみほちゃんと、みほちゃんを
を守り応援するつもりでお節介を焼いては、逆に脅威の存在となっているますだ
くん。ふたりの関係とそれぞれの心持ちを描き出して見事です。
 枠を描き、枠の周囲を余白で残しながら、枠内に絵を描いていく。ところが、
時々、枠の外から、ますだくんが先生に告げ口をしていたり、みほちゃんの心の
声が叫んでいたり……、画面作りはさまざまに工夫がされています。なかでも学
校にいきたくないみほちゃんが小さくポツンと左頁の枠の左端に描かれ、右頁の
枠のなかには、少し宙に浮くように書きこまれた「や だ な」の文字。白い背景
が、主人公の心情を鮮やかに伝えます。遠い昔、不登校児(当時はこんな言葉す
らありませんでしたが)だった私の心も、キュルルルルとなる場面。
 お父さんは映画監督、お母さんは映画女優という環境で育った武田さんの絵本
は映像的。映像表現の手法が画面展開にはたくさん活きています。そして、マン
ガの表現も多く活かしています。マジックインクを使った明確な輪郭線。カラー
マーカーや色鉛筆を使った彩色。一目でこの人とわかる個性です。そうした描き
方も、出版当初は賛否両論だったと聞きますが、この絵、背景一つをとってもじ
つは随分と手間のかかる描き方がされています。一度彩色した紙をカラーコピー
して、さらにその上から彩色、それをまたコピーして……を繰り返して、納得の
いく色合いを出していくのだとか。そうした仕事ぶりは職人的。この11月には、
そんな武田さんの絵本作りの魅力を紹介する展覧会を、東京のちひろ美術館で開
きます。

★『となりのせきのますだくん』 
  武田美穂 作・絵 ポプラ社 定価1260円


竹迫祐子(たけさこ ゆうこ)
1956年、広島生まれ。1984年よりいわさきちひろ絵本美術館(現ちひろ美術館・
東京)に入り、96年より安曇野ちひろ美術館に勤務。館内の展覧会企画をはじめ、
地方で開催される「いわさきちひろ展」を担当。共著に『ちひろ美術館が選んだ
親子で楽しむえほん 100冊』(メイツ出版)、著書に『ちひろの昭和』『岡本帰
一』『初山滋』(以上、河出書房新社)など。


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《2》月刊誌最新号<12月号>のご案内
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☆月刊誌最新号<12月号>は、ただいま発売中です。

◇◆こどものとも0.1.2.『もりのどうぶつ』
              大竹英洋 文・写真 定価410円       ◇◆

アカリスがやってきたと思ったら、木の実をかじりました。ライチョウは羽をひ
ろげました。森の動物たちの表情を写真で追います。

◇◆こどものとも年少版『おいしい かぞえうた』
            岸田衿子 文/古矢一穂 絵 定価410円     ◇◆

1は、「いちばんすきないちごミルク」。それから10まで、おいしいものが数え
歌となって順番にでてきます。

◇◆こどものとも年中向き『ゆうちゃんの たこやきパーティー』
             山田ゆみ子 作 定価410円         ◇◆

ゆうちゃんはお父さんとたこやきを作るので、友だちに電話をかけて誘います。
しかし、やってきたのは雲の子たちでした。

◇◆こどものとも『まよなかの ゆきだるま』
         森洋子 作 定価410円               ◇◆

クリスマスイブの夜に、あっちゃんのつくった雪だるまが窓から呼んでいます。
サンタさんのそりが大変なことに……。

◇◆ちいさなかがくのとも『とげとげ おなもみ くっつきたーい』
             多田多恵子 文/かみやしん 絵 定価410円  ◇◆

「はやく誰かつれていってくれないかなあ」枯野原でおなもみの実が、じっとじ
っと待っています。やってきたのは……。

◇◆かがくのとも『マークのなかに かくれたかたち』
         辻恵子 作 定価410円               ◇◆

矢印や音符記号、交通標識など身近で見慣れたマークから別の新しい形を、切り
絵により生み出す、芸術的な美しさ溢れる科学絵本。

◇◆おおきなポケット かがくのポケット「ぼくたち おないどし」
             前原美奈子 文/前原誠 絵 定価770円    ◇◆

シュンとイヌのバロンは同い年。7歳の誕生パーティーの日、おじいちゃんは、
ふたりが生まれてからのことを話してくれました。他に楽しいお話2編。

◇◆たくさんのふしぎ『人と自然がであう場所―僕のデナリ国立公園ガイド』
           野村哲也 文・写真 定価700円         ◇◆

アラスカにある自然の宝庫、デナリ国立公園。高山植物、野生動物、すばらしい
自然のかずかずを、写真家・野村哲也氏がご案内します。

◇◆母の友 特集「ウイルスって、ナニモノ?」 定価530円       ◇◆

新型インフルエンザやエイズで話題にのぼる「ウイルス」とは、いったいどんな
ものなのでしょう? その正体と対処法を探ります。

★こちらから「母の友」12月号の目次をご覧いただけます。



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《3》月刊誌編集部からこんにちは
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☆毎月交代で月刊誌の編集部から読者の皆様にむけたメッセージをお届けしてい
ます。今月は「こどものとも第1」編集部です。“「母の友」編集室の窓から”
も、毎月、このコーナーに掲載します。

◇◆「こどものとも第1」編集部から◇◆

 「こどものとも第1」編集部の大切な、そしてうれしい仕事のひとつに、「こ
どものとも絵本」シリーズの刊行があります。数ある月刊絵本「こどものとも」
のバックナンバーの中から、今の子どもたちに届けたい作品を選び、ハードカバ
ー化するのです。(『ぐりとぐら』も『おおきなかぶ』もこうして生まれたこと、
ご存じでしたか?)そしてこの秋、新たに3冊が「こどものとも絵本」に仲間入
りしました。
 1冊目は、『あかちゃんがやってきた』(角野栄子 作/はたこうしろう 絵)。
ある日、おかあさんから「あかちゃんが生まれるの」と告げられた「ぼく」。弟、
妹の誕生を心待ちにしながらも、ちょっぴり不安……という男の子の気持ちを、
温かく軽やかに描いた作品です。
 『もっとおおきな たいほうを』(二見正直 作)は、自慢の大砲を持つ王さま
が、キツネと大砲くらべをするお話。大きさでも、数の多さでも、かたちのおも
しろさでも、王さまはキツネにかないません。ついに王さまは……。くくっと笑
ってしまう結末が待っています。
 『どうぶつサーカスはじまるよ』(西村敏雄 作)は、月刊絵本としての刊行
当初から「絵本を見ているのか、サーカスを見ているのか、分からなくなる臨場
感!」などたくさんのおたよりをお寄せいただいた人気作。とぼけた動物たちが
次々に愉快な芸を披露します。いろんな役になりきって、遊んでみてくださいね。
 この3つの作品が園やご家庭で楽しく読み継がれていきますようにと、編集部
では願っています。作品への感想もお待ちしています。

★『あかちゃんがやってきた』
  角野栄子 作/はたこうしろう 絵 定価840円


★『もっとおおきな たいほうを』
  二見正直 作 定価840円


★『どうぶつサーカス はじまるよ』
  西村敏雄 作 定価840円


★こちらから「こどものとも」をご覧いただけます。


★こちらから「こどものとも年中向き」をご覧いただけます。



◇◆「母の友」編集室の窓から◇◆

 新型インフルエンザやエイズで話題にのぼる「ウイルス」。いったいどんなも
のか、ご存じですか? その正体は、実は単純な構造の化学物質。それがひとた
び生物の細胞内に入り込むと、自分のコピーをどんどん作って、爆発的に増殖し
ていくのです。その増え方のしくみや特徴を明らかにし、そこから細菌病とは治
療も異なる、ウイルス病への対処法を考えます。
 ウイルスの変異の謎や、エイズウイルスがなぜ恐ろしいのか、という話には、
驚きがいっぱい。
 小児科の医師にも取材し、風邪やインフルエンザの予防と、いざかかってしま
ったときの心構えについてもお伝えします。(とにかく、こまめに水を飲むよう
にしましょう!)
 連載「絵本作家のアトリエ」には、U.G.サトーさんが登場。楽しい絵本にこ
めた真剣な思いをお聞きします。

★こちらから「母の友」12月号の目次をご覧いただけます。


★こちらから「母の友」のブログをご覧いただけます。



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《4》話題の新刊『ガツン!』の訳者、森田義信さんのエッセイ
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   普通に生きることの大変さ
                        森田義信

 ニック・ホーンビィ(Nick Hornby)という作家を、紹介させてください。
 ホーンビィはイギリス人で、1957年生まれ。世代でいえば、物心ついてから60
年代と70年代の両方をしっかり通過した人々のひとり、といっていいでしょう。
 大学を卒業して、編集や教師といった仕事に就きながら、92年、処女作『ぼく
のプレミア・ライフ』(原題“Fever Pitch”)を上梓。これが評判となって作
家としての道を歩き出します。この作品、いちおう「story」ということになっ
ていますが、サッカー、とくにロンドンのアーセナルというチームへの偏愛に当
時の社会情勢をまじえて描いたエッセーといったほうが正確かもしれません。そ
こには、サッカー社会論とでも呼んだほうがいいような確固とした世界への視線
があります。
 そして次の作品が、彼の名前を世界へと推し進めた『ハイ・フィデリティ』
(1995)。しがないレコード屋の店主の日常を描いたこの作品、ロックやポップ
への偏愛を語りながら当時の若者のありかたを巧妙な筆さばきで描いていくとい
う、いかにも彼らしい小説でした。ノン・フィクションとフィクションの違いこ
そあれ、作者の世界への対峙のしかたは、前作と何も変わっていませんでした。
 ちょっとひねくれた視線、とでもいうのでしょうか。天真爛漫にまっすぐ世界
を見るのではなく、60年代末の学生運動も70年代末のパンク・ムーブメントもす
べて体のなかにとりこんだうえで、いや、とりこんだからこそ、いささか斜めに
眺める。何もかもくだらないと鼻で笑い、少々頬をこわばらせながら――ホーン
ビィはそんな作家です。しかしシニシズムの匂いをさせながらも、彼は決して後
ろ向きではありません。どこかに、人間の「善」や「希望」みたいなものを信じ
ている風情があります。
 人間の歴史や行動を冷笑しながらも、人間そのものは決して軽んじない。だか
らこそ、ホーンビィの作品はあたたかい。
 『ハイ・フィデリティ』同様に映画化された『アバウト・ア・ボーイ』や『い
い人になる方法』(原題“How to Be Good”)でも、ホーンビィの世界への接し
方は一貫していました。とくに、「善人ぶり」を押しつけてくる困った人々に苦
しめられる主人公を描いた後者は、女性を語り手にしたことも含めて、ホーンビ
ィの世界観をかなり突き詰めた作品だといっていいかもしれません。
 そして、彼の小説のもうひとつの特徴は、誤解を恐れずにいってしまうと、
「とくに何も起きない」ということです。
 昨今は物語というと、紆余曲折多々あって登場人物が右往左往し、結局誰かが
死んだり生まれたり結婚したりで大団円、というスタイルが多いようですが、そ
の意味ではホーンビィの小説世界は対極的。彼の筆先は、ごく平凡な人間のごく
平凡な日常から離れようとしません。ところが。
 そこにだって、いろんなことがある。事件が起き、波乱があり、紆余曲折や右
往左往がある。
 そのことを、ホーンビィはよくわかっています。“Long Way Down”(2005)
では4人の自殺志願者がビルの屋上で出会うという衝撃的なイントロダクション
から一転、落ちこみながらも普通に生きようとする彼らの日常が描かれますし、
それは今回上梓された初のジュヴナイル作品『ガツン!』(原題“Slam”)でも
同じこと。
 『ガツン!』の主人公は、まだ十代。母親と生活し、学校に通い、スケートボ
ードを愛し……という、いかにも普通の都会の男の子なのですが、彼がかなり美
人の女の子を好きになったところから、物語は展開していきます。それも、SF
まがいの超常現象や、十代の男の子にとっては最大の悪夢ともいっていい妊娠騒
ぎまで含みながら。何がほんとうで何がほんとうでないのかわからなくなりなが
らも、そのすべてが現実であり、登場人物の「生」である――。彼の作品にして
は、結構野心的です。
 ところがホーンビィの文章はあくまで淡々としています。おそらくこれまでの
作品で最もドラマチックな筋立てをもちながら、作者の目はこれまでとまったく
同じ。人間を少しだけ嫌いながらも大いに讃えてしまうという、愛すべき矛盾を
はらんだ小説。
 少年小説のスタイルはとっていますが、どんな世代にとっても読み応えのある
作品にしあがっているのは、そのせいだと思います。


森田義信(もりた よしのぶ)
1959年福岡県生れ。大学卒業後、編集プロダクション勤務を経て翻訳家・文筆家
に。新潮文庫に収められたホーンビィの翻訳はすべて手がけた。他に、スーザン
・マイノット『いつか眠りにつく前に』(河出書房新社)、ロン・マクラーティ
『奇跡の自転車』(新潮社)、ジョン・レノン『空に書く ジョン・レノン自伝
&作品集』(筑摩書房)、バリー・ハナ『地獄のコウモリ軍団』(新潮クレスト
・ブックス)など多数。

★『ガツン!』
  ニック・ホーンビィ 作/森田義信 訳 定価1890円



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《5》11月の新刊のご案内
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《11月4日(水)出荷開始》
★『どうぶつサーカス はじまるよ』
  西村敏雄 作 定価840円

アザラシ団長の司会で、ライオン、ワニと次々に愉快な芸が飛び出した。怪我で
空中ブランコに出られないサルくん、さてどうする?

★『もっとおおきな たいほうを』
  二見正直 作 定価840円

王様は大砲を撃って狐を追い払いました。ところが狐はもっと大きな大砲をもっ
てきました。こうして大砲くらべはエスカレートします。

★『すみ鬼にげた』
  岩城範枝 作/松村公嗣 絵 定価1575円

唐招提寺の金堂を4人の「すみ鬼」が守っている。そのうちの1人は顔が違う。
それはなぜか? 大工見習いの少年ヤスがその難問を解く。

《11月11日(水)出荷開始》
★『ちびフクロウのぼうけん』
  N・スロイェギン 文/P-L・スロイェギン 絵/三村美智子 訳 
  定価1365円

朝日がのぼるころ「もう寝る時間ですよ」と、母さんフクロウが呼んでいますが、
ちびフクロウは眠たくないのです。こっそりと木の幹を下りました……。

★『すぺるむ・さぴえんすの冒険 小松左京コレクション』
  小松左京 作/杉山実 画 定価1890円

もしかしたら、ありえたかもしれないもう一つの世界の可能性について、巨人・
小松左京が壮大なスケールで問いかける全6篇。


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《6》書籍編集部だより
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☆絵本・童話・科学書の編集部から毎月交代で読者の皆様にむけたメッセージを
お届けします。今月は科学書編集部です。

◎科学書編集部から

 つぶらな瞳でこちらを見つめる表情を眺めていると、息子が保育園に通ってい
た頃のことを思い出しました。オランウータンの子どもたちがたくさん並んでい
るその写真は愛らしく、私は人間の子どもたちに対するような親近感を持ちまし
た。
 撮影された岩合さんに伺うと、この写真はオランウータンの保護施設での写真
で、この子どもたちは親を亡くした身寄りのないオランウータンなのだそうです。
野生では、小さな子どもたちだけがこのように集まることはないとのこと。その
後で拝見した野生の親子の表情は、こちらと一線を画した凜とした表情で、自分
の力で生きている逞しさがあふれていました。
 考えてみれば、はじめに見た写真にあったオランウータンの愛らしい表情は人
間に育てられたが故のものです。そして、あの子どもたちが保護されたのは森林
伐採など私たちがしてきた環境破壊が原因です。幼いオランウータンたちをそう
いった状況に追い込んでおいて、それを手放しで可愛いといえないものを感じま
した。
 一方で岩合さんが写真に収めた野生のオランウータンの親子は、森の中で逞し
く暮らしていました。手足を巧みに使い木から木へ移動し、子どもの手が届かな
いときは親がかけ橋になって渡っていく。水場へいって水を飲み、果実をとって
食べ、毛繕いをする。その生き生きとした姿を眺めていると、子どもたちに向け
た写真絵本なのだから、本来あるべきオランウータンの姿を見せたいと思いまし
た。自分の力で逞しく生きているオランウータンの姿を伝えようと、ただ今編集
作業中です。

★『もりの おらんうーたん』
  岩合日出子 文/岩合光昭 写真 定価未定(2010年2月刊行予定)


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《7》「魔女の宅急便」シリーズ完結記念キャンペーン実施中!
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魔女の宅急便シリーズ完結を記念して、このシリーズをこれまでご愛読くださっ
た方々、また今回はじめて読者となってくださった方々から、この物語をめぐる
思い出や感想を募集いたします。ご応募いただいた皆様から抽選ですてきなプレ
ゼントをお贈りします。

くわしくはこちらへ



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《8》原画展のお知らせ
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田島征三 絵本原画展
会期:2009年9月11日(金)~11月24日(火)
会場:イルフ童画館 長野県岡谷市中央町2-2-1
問合せ先:TEL 0266-24-3319
休館日:毎週木曜日
入場料:一般800円(600円)、中高校生400円(300円)、小学生200円(150円)
   ( )内は10名以上の団体料金


安野光雅・旅の絵本シリーズ第7弾 新作 旅の絵本・(中国編)
会期:2009年9月11日(金)~2010年3月10日(水)
会場:安野光雅美術館 山口県津和野町後田イ60-1
問合せ先:TEL 0856-72-4155
休館日:12月10日(木)、12月29日(火)~31日(木)
入館料:一般800円(650円)、中高生400円(250円)、小学生250円(120円)
   ( )内は20名以上の団体料金


たしろちさと絵本原画展
会期:2009年9月30日(水)~2010年1月11日(月)
会場:えほんミュージアム清里 山梨県北杜市高根町清里3545-6079
問合せ先:TEL 0551-48-2220
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
入館料:大人700円、小中学生400円



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《9》「母の友」の携帯サイトができました
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★「母の友」の携帯サイトができました。

最新号の内容や次号予告、バックナンバーの案内をご覧いただけるほか、会員登
録してアンケートにお答えいただいた方には、待受画面をプレゼントします。

現在、この携帯サイトの会員限定ページでは、「魔女の宅急便」シリーズ完結記
念キャンペーンへのご応募を受け付けています。



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《10》ホームページ「ぐりとぐら広場」に遊びにきてください
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「ぐりとぐら」誕生の秘密や、絵本に登場する仲間たちの紹介、「ぐりとぐら」
のファションなど、「ぐりとぐら」の世界をいろいろとお楽しみいただける広場
です。

工事中だったページも、順次完成。ふわふわのカステラの作り方や、海外で出版
された外国語版の紹介なども、ご紹介しています。

どうぞ、あそびにきてください!




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