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作者紹介・インタビュー


さとうわきこ
東京生まれ。児童出版美術家連盟所属、子どもの文化研究所所員。一時、デザインの仕事に従事し、音楽教室のパンフレットを担当。 子どものためのイラストレーションに興味を持つ。長野県在住。岡谷市小さな絵本美術館主宰。 絵本に「とりかえっこ」「ねえ、おきて!」(ポプラ社)、「ちいさいねずみ」(偕成社)他多数。

小さな絵本美術館へのリンク
http://ba-ba.net/


インタビューから

 むかしホープ・ニューウェルの「あたまをつかったちいさなおばあさん」という本を読んで、ほんわか楽しい気分になった。なんと楽しいおばあさんだろうか。そこで私も負けずに楽しいおばあさんの話をかこうということになった。しかしわたしのえがきあげたおばあさんは、殺しても死にそうもないようなフィーバーしたおばあさんだった。ハイカラなんてものじゃない。下町の落語長屋に出てくるかみさんを少々洋風にした、モダンババアモドキのがらっぱちばあちゃんが、ガキ大将になったような話になってしまったのである。作品とはおそろしいものである。
(「あのね」1995年2月号より)




 必ず聞かれる話題です。聞かれると困るんですけど……。宮沢賢治の言葉の使い方が好きで…繰り返しの言葉がとても多いんですよね。普段使っていないような感じの音を使って、その表現にぴったりの言葉を作るから、すごいんですよね。一生懸命考えて、“おばあさん”“ばあちゃん”とかいろいろ口で言っているうちに、ば・ば……ってこうなっちゃったのね。だから口で唱えていい感じだと思ってつけちゃったから、意図とか意味はないのよ。


 たとえば『すいかのたね』は、わたしがしょっちゅう種をまいて忘れちゃってたんですよ。だから種に怒鳴られるなんてこともあり得るなあと。『たいへんなひるね』は岡谷に来てから(さとうさんは東京生まれですが、現在は長野県岡谷市に在住)作ったんですけど、その年は冬が居座っちゃって、4月頃でもまだ湖が凍っていて「東京に行くと暖かいのになんでここは寒いんだろうね」ってことがあったんです。リンゴの花が咲く頃に霜が降りると花がダメになっちゃうので、すごく困って、ばばばあちゃんだったらどうなるだろうかって考えて。でも「ばばばあちゃんならどうするか」ということは、結局「自分ならどうするか」ってことで……。
(「母の友」1996年4月号『絵本作家訪問記』より)


 関東弁です。でも気持ちの中では東北弁が混ざってるんですよね、賢治が好きだから。調子は江戸弁で、パンパンと鉄砲玉みたい。わたしは実生活でもそう言われます。「言いだすと鉄砲玉だ」と(笑)。
 (「こどものとも」2000年12月号折り込みより)
Illustrations©Wakiko Sato 1984,1986,1995

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