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『ぐりとぐら』誕生の秘密
当時、保育園で保育者をしていて、子どもたちとたくさんのお話を楽しんでいた中川さんが語る、『ぐりとぐら』誕生の秘密です。 |
「グリム童話に始まって「母の友」のお話から、エッセイ、新聞のコラムなんかまで、これなら子どもたちにもわかって喜ぶ、というおもしろいのを探して読んだ。その中で最高に喜んだのが『ちびくろさんぼ』だったのね。
あの、トラがぐるぐる回ってバタになる話。最後にホットケーキを196枚食べるところで、みんなは思わずつばを飲み込む。
そこで私は、ホットケーキの向こうを張って、カステラを作った。園の子たちには、もっともっと上等でおいしいものをごちそうしようと思って。なんせカステラは、ホットケーキよりもふんだんに卵を使うんですから。それも大きな卵でなくちゃいけないの。大きな卵で、子どもたちはびっくりするでしょう。で、大きな卵が登場するわけだから、その大きさを際だたせるのに、主人公は小さなのねずみにしたんです。」
※「こどものとも年中向き2000年4月号折り込み付録」より抜粋
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| 札幌に生まれる。保育園に勤務のかたわら物語の創作を始める。1962年に出版された童話『いやいやえん』(福音館書店)は、厚生大臣賞、サンケイ児童出版文化賞などを受賞。また1980年、『子犬のロクがやってきた』(岩波書店)で毎日出版文化賞受賞。主な著書に、童話『かえるのエルタ』『ももいろのきりん』『らいおんみどりの日ようび』『森おばけ』『わんわん村のおはなし』、絵本「ぐりとぐら」シリーズ、『はじめてのゆき』『とらたとおおゆき』、エッセイ『絵本と私』(以上福音館書店)など多数。
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『ぐりとぐら』のころ
高校生のときに、月刊誌「母の友」で初めてのさし絵を描いた山脇百合子さん。『ぐりとぐら』が初めての絵本で、その当時はフランス語専攻の大学生でした(当時は旧姓・大村百合子さん)。 |
「絵を描く人になろう、なんて気がぜんぜんなかったんですよ。姉が『いやいやえん』を書いたときに、「妹はいつもそこらにいて絵を描いているから」というので、さし絵を描いたのが始まり。『ぐりとぐら』のときには、のねずみを描いたことがなくて困って、上野の科学博物館の、今泉吉典先生の研究室に行きました。薮内正幸さんが連れていってくださったんです。そこで先生が、どれでもお好きなのをどうぞって、ねずみの標本を全部見せてくださって。その中に、ああいうかわいいのがいたのね。大学4年の夏休みに描いていたんです」
※「こどものとも年中向き2000年4月号折り込み付録」より抜粋 |
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| 東京に生まれる。上智大学卒業。実姉・中川李枝子さんとのコンビの仕事に、絵本「ぐりとぐら」シリーズ、『そらいろのたね』『たからさがし』『ねことらくん』『くまさん くまさん』『こぶたほいくえん』、童話『いやいやえん』『かえるのエルタ』のさし絵など。文・絵とも自作の作品に、『ゆうこのキャベツぼうし』『そらをとんだけいこのあやとり』など、翻訳に『きつねのルナール』『ユーリーとソーニャ』『ペトロニーユと120ぴきの子どもたち』(以上、福音館書店)などがある。 |
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