仲良しの猫が、女の子からスルリッと逃げてかくれんぼ。「どこいったの?」。女の子は、コタツの中、押し入れの中、お風呂場とあちこちさがします。実は女の子のすぐそばに隠れているのですけどね。なかなか見つけられなくて、「どこいったのお?」と思わず泣きだしてしまう女の子。最後にはちゃんと女の子の元に戻ってきて、“ああ、よかったぁ”とひと安心です。(「こどものとも0.1.2.」92号)
「どこいったの?」に対して最初のうちは「こっち!」「あっこんどはこっち!」と主人公の赤ちゃんが猫に気がつかないのに、自分が猫を見つけられたことにはしゃいでいた娘も、赤ちゃんが泣いき出してしまうと泣きそうに。最後に猫ちゃんと会えてギュッと抱きしめる姿に安心してニコニコ。娘がお話の世界に入りこみ、一緒にドキドキハラハラできた最初の絵本かもしれません。何度も何度も読み聞かせをせがまれた思い出の絵本です。ぜひ復刊していただきたいです。
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猫とのやりとりがなんとも良くて、つい何度も読みたくなります