ゆうべのおもちゃ

ゆうべのおもちゃ 4 オランダのぞき箱

子どもとの時間を楽しみたいのに、公園に連れて行くことも、絵本を読むこともままならない……。そんな日々のすきま時間に、がんばらずに楽しめる手作りおもちゃを、毎月1つご紹介します。第4回は「オランダのぞき箱」です。

オランダのぞき箱


 たまに「のぞき箱」というのを作ります。空き箱の中に人形や雑誌の切り抜きを立て、のぞき穴から中をのぞくという遊びを知ったのは8年前。たまたま観にいった舞台でモチーフとして使われていたのです。オランダから来た劇団だったのですが、かの地では子どもが一度は作るおもちゃだというこの「のぞき箱」が、ロビーにいくつも展示されていました。いかにも幼い手がこしらえたと思える箱を何気なくのぞいてみたところ、内部は色セロハンを通した赤や青の光に染められ、さながら異空間! 心底感激したのでした。
 子どもと作るなら、靴の空き箱がちょうどいい大きさです。縦方向の面に直径2センチ程度ののぞき穴をひとつ開けてから、中に好きなものを並べます。ふたのほうに、光が充分入るよう大きめの穴を開け、好みの色セロハンでふさぎます。上から光が当たる場所で中をのぞいてみてください。意外な奥行きに、あっと驚かれるはずです。
 いままでにいくつ作ったでしょうか。ぴょん一は夏休みの自由研究としてかなり手のこんだもの―小1の夏の「海の中」(砂をしいて、ふたの裏から紙の魚を糸で吊るしました)、小6の夏の「ウルトラマン・バトルゾーン」(ご想像におまかせします)―も作りましたが、ぴょん子と遊ぶなら、箱の中にミニチュアの動物を並べるだけでも充分。のぞくときに倒れてしまわないよう、両面テープなどで軽く固定してあげましょう。


 



堀内紅子(ほりうち・もみこ)
1965年、東京都生まれ。翻訳家。訳書に『ラバ通りの人びと』『三つのミント・キャンディー』『ソーグのひと夏』『わたしの世界一ひどいパパ』、絵を担当した絵本にくまとりすのおやつ(以上福音館書店)などがある。東京都在住。昨年、保育士の資格を取り、世田谷区の子育て支援拠点「おでかけひろば」で修行中。

※ 月刊絵本「かがくのとも」の折り込みふろく(2008年4月号から1年間連載)より転載。当時12歳の長男”ぴょん一くん”と3歳の長女”ぴょん子ちゃん”と一緒に楽しんだ手作りのおもちゃについて綴ったエッセイを、当時のままにお送りします。

2019.07.17

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