日々の絵本と読みもの

想像することの楽しさが詰まった絵本『はかせのふしぎなプール』

想像することの楽しさが詰まった絵本


『はかせのふしぎなプール』

実際には体験していないことを、心の中に思い浮かべる力、「想像力」。言葉だけ聞くとすこし難しいもののように思えますが、木の節から人の顔を連想したり、小さな穴を見て「小人が住んでいるかもしれない…」と考えたり、ちょっとしたきっかけから見えないものに思いをはせて楽しむ力のことなのかもしれませんね。本日ご紹介するのは、そんな想像することの楽しさを感じられる絵本『はかせのふしぎなプール』です。

博士が発明したのは、中に入れたものを何でも大きくしてしまう不思議なプール。博士はプールの中にいろいろなものをいれて、水面から飛び出た一部をてがかりに、何が沈んでいるかを助手くんに当てさせていきます。

 赤い表面から細い棒が出ているものや、白と黒でできたもの……そして最後に現れたのは、助手くんにも見覚えのあるもので……?

 助手くんと一緒になって考えてみることで、子どもたちの想像力が刺激される1冊です。

この本の作者は、グラフィック・デザイナーの中村至男さん。どんな手がかりからでも、見えている以上のことを豊かにイメージ出来るようになりたい。そんな思いから、『はかせのふしぎなプール』は生まれたそうです。四角形でできた動物たちが登場する絵本『どっとこどうぶつえん』に続いて、見ること・想像することの喜びを存分に感じられる作品となっています。

博士と助手くんのとぼけたやりとりも魅力の1冊。絵本の中の二人になりきって、お子さんと一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。



担当・T
「手がかり」という言葉に妙に反応してしまう、ミステリ好きの入社5年目。

2020.06.04

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