日々の絵本と読みもの

電車がくる喜びを、絵本のなかの動物たちと分かちあう絵本『でんしゃ くるかな?』

「くるかな? くるかな?」


動物たちが電車を待っていると…「きたー!」ホームに滑りこんできた電車にみんな大喜び! 「ばいばーい」と電車を見送ると、「くるかな? また くるかな?」と次の電車を待ちます。電車がくる度に動物たちの喜びが大きくなっていって、最後にやってきた電車に、みんなで「のりまーす のりまーす」。絵本を読んでもらう子どもたちが、電車がくる喜びを絵本のなかの動物たちと分かちあう絵本です。

「きたー!」


月刊絵本で刊行時「子どもが夢中になって楽しんでいます!」と大人気で、早々に品切れになり「早くハードカバーが欲しいです」とお便りをたくさんいただきました。私の息子も本作のファンの一人。何百回と読んでいますが、「くるかな? くるかな?」でページをめくる時に、毎回ドキドキワクワクした顔をしています。
先日、駅のホームでも、「くるかな? くるかな?」「きたー!」と叫んだ時には思わず「しー!」と言ってしまいましたが、絵本の世界を生活に自然と取り込んむ子どもの姿が見られました。

電車が好きな子も、動物たちが喜ぶ姿が好きな子も、「くるかな?」「きたー!」というくり返しが好きな子も……。きっとたくさんの子どもたちのお気に入り絵本になるはず!と願っています。作者のきくちちきさんが描く、生命力と躍動感あふれる絵の魅力と一緒にお楽しみください。 

担当A・我が家の月刊誌もボロボロに…読み込んだ跡が残った絵本も愛おしい存在です。

2021.02.03

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