イベントレポート

稀代の絵本画家の世界へ |「堀内誠一 絵の世界」@ベルナール・ビュフェ美術館 <前編>

『ぐるんぱのようちえん』『たろうのおでかけ』などで知られる堀内誠一さん。絵本画家としてはもちろん、グラフィックデザイナーとしても様々な功績を残しました。現在、その堀内さんの絵の世界を存分に堪能できる展覧会「堀内誠一 絵の世界」が静岡県長泉町にある「ベルナール・ビュフェ美術館」で、7月25日(月)まで開催中。今回は特別に許可をいただき、その様子を少しだけご紹介します!

前編 多彩な活躍を辿る

ベルナール・ビュフェ美術館



多くの絵本原画が展示されている今回の展覧会ですが、会場に入ってまず目に飛び込んでくるのは、堀内さんが手がけた数々の雑誌の表紙やロゴデザインです。1932年に生まれた堀内誠一さんは、幼少のころから絵を描くことに親しみ、若くして伊勢丹の宣伝課に入社。デザインの知識と経験を身につけていきます。そうして培われ続けたデザインの才覚は、高度成長期の日本で様々な雑誌が創刊される中で、いよいよ発揮されていきます。
皆さんが今でもよく目にされるマガジンハウスの雑誌「anan」や「BRUTUS」、そして「たくさんのふしぎ」のあのロゴは、堀内さんがデザインしたものなのです。どれも一度目にしたら、忘れられない印象的なものばかりですよね。

いよいよ絵の作品が並ぶコーナーに入ると、まずは堀内さんが10代の時に描いた油絵作品が展示されています。これは今回の展覧会「堀内誠一 絵の世界」で初めて公開された貴重な作品。また会場には、堀内さんが若かりし頃に使っていたスケッチブックも展示されており、「絵本作家・堀内誠一」の片鱗を感じ取れるかもしれません。

絵本画家としての堀内さんは、それぞれの物語の本質を瞬時につかみ、それに合った表現で描くことができる、稀有な人物でした。数々の絵本の原画が一堂に会した今回の展覧会では、まさにそういった堀内さんの類稀な才能を実感できます。

また、絵本の原画をご覧頂くと、実際の絵本のそれとは微妙な違いがあることに気づかれるはずです。印刷ではどうしても出せない微妙な色やタッチなどが、原画にはハッキリと残されています。皆さんお馴染みの作品も原画で見ると「このシーンの夕焼けはこんなに鮮やかだったのか!」といったふうに新鮮な気持ちで楽しめますよ。

絵本の原画以外にも、ご自宅に残された愛用の品々や、フランス在住の際に描かれた風景画、さらには堀内さんが描かれた「地図」も。幼いころから地図を描くことが得意だった堀内さんは、初めて訪ねた町であっても時間をかけることなく手早く描いてしまったそうです!




ここではご紹介しきれないものが、まだまだいっぱいある本展覧会。ぜひ皆さんも足を運んで、堀内誠一の色鮮やかな絵の世界にどっぷり浸かってみてはいかがでしょうか。

後編では、ミュージアムショップの様子と、ベルナール・ビュフェ美術館の魅力をご紹介します。足を運びたくなる情報がまだまだ満載ですので、ぜひご覧ください!


<<後編はこちら>>

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「堀内誠一 絵の世界」展
会場:ベルナール・ビュフェ美術館
   〒411-0931 静岡県長泉町東野クレマチスの丘515-57
会期:2022年3月19日(土) - 7月25日(月)
入館料:大人 1,000円、高・大学生 500円、中学生以下 無料 (※20名様以上で団体割引アリ) 
休館日:水曜日・木曜日
開館時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)

同時開催:企画展示「線の画家 ベルナール・ビュフェ」
(会期:2022年3月12日(土) - 2023年3月26日(日)、前期2022年9月27日(火)まで、後期2022年9月30日(金)より)

2022.06.13

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