日々の絵本と読みもの

“野菜の日”に読みたい絵本『やさい』

“野菜の日”に読みたい絵本

『やさい』

8月31日は“野菜の日”。「もっと野菜のことを知ってほしい」「野菜をたくさん食べてほしい」という想いから、「8(や)3(さ)1(い)」の語呂合わせで生まれた記念日です。

そんな日に、野菜を丁寧に瑞々しく、そしておいしそうに描いた絵本『やさい』を読んでみてはいかがでしょうか。作者は、『くだもの』『いちご』などの食べもの絵本で知られる平山和子さんです。

絵本では、キャベツやトマトなど、私たちの食卓に並ぶ機会の多い野菜が登場します。はじめに出てくるのはだいこんです。
「はたけで そだった だいこん」。最初のページでは、立派な葉をつけただいこんが、今まさに畑から収穫されている様子が画面いっぱいに描かれています。
「やおやさんに ならびました。ふとった だいこんですよ」。次のページでは、先ほどのだいこんが八百屋さんに並びます。まるまると太った、採れたてのだいこんがたくさん。

このあと、やわらかいキャベツ、真っ赤なトマト、青々としたほうれんそう、甘いさつまいもが順番に出てきます。最後に登場するさつまいもは、焼き芋にして……「いただきまーす」。半分に割った中身はほくほくとしていて、見るからに甘くておいしそうです。

まだ「野菜」という言葉も知らない子どもや、調理された野菜の姿しか知らない子には、野菜を知る入り口として。野菜が苦手という子には、野菜と仲良くなるきっかけづくりに読んであげるのもおすすめの絵本です。
絵本を読んだ後、お子さんと一緒にお買いものに出かけて、八百屋さんやスーパーマーケットで本物の野菜をたくさん見るのも楽しいかもしれませんね。

2017.08.31

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