日々の絵本と読みもの

4年に1回の2月29日。「なぜ1日多いの?」に、あの“カエサル”が答えます

『カエサルくんとカレンダー 2月はどうしてみじかいの?』

カレンダーをごらんください。2月が29日までありますね。例年28日までしかない2月ですが、今年は4年に1度のうるう年のため1日多くなっているのです。どうして4年に1回、1日長くなっているのでしょうか。そんな疑問に、「へんな服を着た小さなおじさん」カエサルくんが答える絵本が『カエサルくんとカレンダー』です。

「カエサルくん」とは、かの有名な古代ローマの将軍カエサルのことです。この絵本はなんと、カエサルが日本のゆうかちゃんという女の子の元に小さな姿で現れ、カレンダーのなりたちについて説明してくれるというお話です。

現在のカレンダーの元となった太陽暦を採用したカエサルが、地球の自転や天動説・地動説を子どもにもわかりやすく、ライトや地球儀を使って説明していきます。

それにしても、なぜうるう年が存在するのでしょうか。それはローマ帝国では現在の3月にあたる月から1年が始まっていたため、最後の2月だけ1日少ない29日になってしまったのでした。あれ? 元々29日あった2月が、なぜ28日になってしまったのでしょうか。それは、カエサルの息子アウグストゥスのわがままが関係しているようです……


カエサルくんの講義をきっかけに、毎日見ているカレンダーが、ちょっとおもしろく見えてくること、うけあいの絵本です。

担当・H
うるう年については、4年に1回「なるほど!そういう仕組みなのか!」と納得するのに、すぐに忘れてしまうのが悲しいです。

2020.02.21

  • Twitter
  • Facebook
  • Line

記事の中で紹介した本

関連記事