日々の絵本と読みもの

U.G.サトーさんと俵万智さんが、「二十四節気」の富士山をユニークに描いた絵本『富士山うたごよみ』

U.G.サトーさんと俵万智さんが、「二十四節気」の富士山をユニークに描いた絵本

『富士山うたごよみ』

日本を代表する山、富士山。頭に雪をかぶった美しい姿を、夏に拝むことはできませんが、この時期の富士山は登山客で大いににぎわっています。そんな富士山をグラフィックデザイナーのU.G.サトーさんが遊び心たっぷりに描き、その絵に詩人の俵万智さんがみずみずしい短歌を添えた、絵本をご紹介します。



『富士山うたごよみ』は、「二十四節気」という古来、中国から伝わってきた暦にしたがって描かれた富士山が登場します。たとえば“大暑”のページならば、富士山の山頂がゼリーのようにスプーンですくわれた絵が描かれたその脇に「まだ何も書かれていない予定表 なんでも書けるこれから書ける」「夏休み、何をして遊ぼうか? まっ白な予定表って、いいものだね。」といった俵さんの短歌が添えられています。

立春、雨水、啓蟄、春分、清明、大暑、穀雨、立夏、小満、芒種、夏至、小暑、立秋、処暑、白露、秋分、寒露、霜降、立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒。すべての季節ごとに、子どもたちのために選んだ短歌が詠まれ、U.G.サトーさんのユーモラスな絵とあわさって、楽しく季節感を感じることができます。

四季折々のユーモアにあふれた富士山の姿を眺めながら、知っているようで実は知らない暦の季節感を、親子で楽しんでみてはいがでしょうか。

2017.08.08

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