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“お話”の世界に遊びにいこう。「母の友」特選童話集『こどもに聞かせる一日一話』

「母の友」特選童話集 『こどもに聞かせる一日一話』

「こどもに聞かせる一日一話」は、福音館書店の雑誌「母の友」の1953年創刊当時にもあった企画で、1960年代に一度途切れますが、2003年に復活。以来、ほぼ毎年続いてきた人気企画です。短くておもしろい童話を30話一挙に掲載。忙しい日々の中でも気軽に読めて、子どもとおとなが一緒に楽しめると好評をいただいています。

今回、単行本化されたものには、21世紀以降、約20年分の「一日一話」から選んだ楽しいお話がおさめられています。耳から聴くお話ですので、言葉のテンポがよいものや、筋がしっかりしている昔話から、話のオチに思わずくすっと笑ってしまうものまで、母の友編集部が、今の子どもたちに楽しんでもらえるお話を、と選りすぐりのお話を選びました。

さらには、『ぐりとぐらのピクニック』や『だるまちゃんとうらしまちゃん』『ぐるんぱのたんじょうび』など、過去に「母の友」だけに掲載された、絵本の人気者たちの未単行本化作品も収録しています。巻末には、やはり「母の友」だけに掲載された、加古里子さんによる「だるまちゃんとあそぼう」のコーナーも。ここだけでしか味わえない人気者たちのとっておきのお話に出会うことができます。

また、おやすみ前のひとときにも読んでいただけるよう、「眠り」や「あくび」をさそうお話も多数収録しています。一日の終わりやちょっとした時間に、お子さんと一緒に短いお話を読む。しばし、お話の世界に心を遊ばせることは、忙しい日々に小休止がうまれて、きっとかけがえのない時間になることと思います。

担当M
本の最後に載せられた「一日一話をめぐって 創刊編集者の思い」にて、松居直さんも書かれていますが、子どものころに読んでもらったお話は、実際に読んでもらった人の声とともに心に残るものですね。


『こどもに聞かせる一日一話』について詳しくは、こちらからどうぞ!
▶こどもに聞かせる一日一話 特設ページ◀

2022.09.07

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