日々の絵本と読みもの

子どもの手が語るセンス・オブ・ワンダー『みてみて!』

『みてみて!』
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子どもたちは、自然の中でいろいろなものを見つけます。きれいなもの、おもしろいもの、動くもの、へんなもの。そして、なんだろうと触ってみて、その驚きや感動を誰かに伝えたくて必ず言うのは、「みてみて!」。

見つけた自然と子どもの手の写真で構成されたこの絵本。ザトウムシやカエル、カエデの葉など、ひとつひとつが、子どもたちの手の中に宝物のように大事におさめられています。そっと包み込むような手、虫の卵や氷の感触をじっくり味わっている手、子どもの手の表情からは、いろいろなつぶやきが聞こえてくるようです。ページをめくるたびに、思わず「わー!」と声が出るほど、写真から生き生きとした自然の力強さを感じます。


 

長年、保育者として、森の案内人として、子どもたちに寄り添い、活動をしてきた小西貴士さんは、子どもたちの「みてみて!」を浴びるように経験し、その一瞬をカメラに収めてきました。そんな何十年もの日記のような写真から、厳選した子どもの手と発見したものの写真。いつも子どもの心に寄り添って、子どもの近くにいる小西さんだからこそ撮れた写真ばかりです。



その写真を見た谷川俊太郎さんから詩が一編生まれました。最後のページにおさめられたこの詩を、心の中で静かに読んでみたり、声に出して読んでみたり……谷川さんの詩によってもう一度深くこの写真絵本の世界を味わうことができると思います。愛おしい写真と詩で構成された喜びに満ちた写真絵本をお楽しみください。

担当・C
仕事や育児に追われる毎日ですが、この絵本を閉じたとき、近いうちに私もこの自然を感じにお出かけしたいな、と思った一冊でした。

2025.07.10

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